いよいよステップ2(第二章)に突入です。
この章の最初は第一章で決めたジャンルをもっと深堀して競合を丸裸にする方法をご説明します。
1-5の記事「アカウントのコンセプト設計をしてみよう」でも少し競合分析の話しはしましたが、ここからはもっと深堀って見ていきましょう。
ここで一つお伝えしたいことがあります。
これからあなたはたくさんの競合を見て「すごい!私には無理だ!できない!」と落胆しないでくださいね。
競合の投稿数、フォロワー数、デザインなどのクオリティは、これから始めるあなたにとっては雲の上のような存在に感じるかもしれません。
ですが競合がすごいことをやって収益を上げているということは、そこには既にちゃんと需要があることが確認できるという裏返しでもあります。
また強い競合と真っ向から戦うことをしないので落ち込む必要は全くありません。
むしろ、競合が全くいない方が需要がない可能性が高く参入するのが非常に危険だと私なら判断します。
上手くいっている競合を真似てやっていけば、あなたが成功する可能性も非常に高くなります。
後発組なら後発組なりの戦い方というものがあります。
それは成功している競合を分析し、徹底的に真似るです。
なぜなら、成功しているということはそのマーケティング手法が正解のやり方だということが実証済みとなるからです。
では、具体的にどうやってやっていけばいいのか見ていきましょう。
競合分析において見るべきポイントについて
これからあなたが競合の、どの部分を注目してみるべきなのかについて解説します。
ただ、インスタグラムのアカウントを眺めるのはもったいないです。
今から説明する視点でSNSを見ることであなたの分析能力が飛躍的に向上します。
誰に売っているのか?(競合のコンセプト)
この誰に売っているのか?と言うのは競合のコンセプトのことで、もっと簡単に言うと誰をターゲットとしているのか?
どんな悩みを持っている人に向けたアカウント構成なのか?
具体的な投稿内容やメッセージの確認。
そのアカウントで販売している商品はどんな商品なのか?
その商品でどんな人の悩みを解決できるのかを確認。
これからあなたが作っていくアカウントでユーザー(見込み客)の悩みが被っている場合は全て競合になります。
逆にこの悩みが被っていなければ同じような商品だとしても競合にならない可能性もあります。
例えば、アパレルショップにサカゼンというブランドがあります。
サカゼンのターゲットは体が大きい人向けの服を探している人達です。
アパレルと聞くと、アパレルショップ全体が競合になると思うかもしれませんが、サカゼンが狙っている層は普通のアパレルショップに服のサイズがなくて困っている人達なので、サカゼンはアパレル全体を競合とは考えません。
あくまでもユーザーの悩みは大きな服がない!というお悩みなので、その悩みを解決しようとしているアパレルショップのみが競合になります。
大事なことは競合とはあくまでも、見込み客のお悩みベースで決まるということです。
ビジネスの世界では棲み分けが大事とも言われています。
他の事例として、ヘアカット専門店のQBハウスがあります。
QBハウスは髪を切るというジャンルで考えれば、美容室などが競合となりますが、QBハウスが解決しようとしている見込み客のお悩みは短時間でサクッと髪だけを切りたい人をターゲットにしています。
美容院などに行くと最低でも1時間から2時間ぐらいはかかりますよね。
忙しい男性のサラリーマンでそこまで髪型や髪色なども、気にしない方だと1時間も時間をかけて髪を切るのはめんどくさいと思うのは当然のことです。
そこに目をつけたのが QBハウスです。
事実、QBハウスは駅前などに多く店舗を構えていてサクッと髪を切りたいというユーザーのニーズに答えています。
このように同じ髪を切るというジャンルでもユーザーのお悩みベースでしっかりと棲み分けができていると既にいる強い競合と真っ向勝負しないで済むようになります。
つまり、誰に売っているのか?誰をターゲットにしているのか?を明確にすることで自分がどのポジションで戦えばいいのかと言うことを可視化することができるようになります。
可視化した図はこんな感じです。
クリックで拡大できます
この棲み分け図のシートも補助特典として無料でプレゼントしています。
ご自身の事業に当てはめて、棲み分けを可視化してみてください。
受け取りは簡単、LINEで友達追加して特典一覧のリンクが自動で送られるので、そのリンクの中にあります。
インスタのアカウントだけではなく競合が作っている販売ページなどがあれば、それもチェックするようにしてください。
その販売ページではどんなキーワードが使われているのか?を見ることで具体的なターゲット像が見えきます。
例えばチョコザップはコンビニのようなジムという打ち出し方をしています。
着替えたりしないで、コンビニにいくような感覚でジムに来てくださいというコンセプトです。
逆にゴールドジムはマッチョになりたいガッツリ筋トレをしたい人に支持されています。
同じジムで体を動かすという行為は同じでも、ガッツリ筋トレをしたい方にチョコザップを勧めても売れないのです。
しっかり顧客の目的や需要を理解してあげないと同じ体を動かす場所でも売れる商品と売れない商品になってしまうのです。
だから、この誰にという部分は具体的に出さないといけないのです。
具体的に出すことで棲み分けマップを作るときも正確にライバルと自分の位置関係を把握することができます。
何を売っているのか?
次は何を売っているのか?を見てみましょう。
詳しいマネタイズの手段や戦略はStep9で解説しています。
ここではあくまでも競合が何を売っているのか?どんな商品を売っているのか?ということを見てください。
大事なのでもう一度言いますが、競合というのはあなたの提供する商品のお悩み解決をするお客様が被っている人が対象です。
例えば、ファーストフードを食べたいというお客様がいたとします。
自分がマクドナルドの経営者だった場合、競合はモスバーガー、KFC、吉野家、松屋などのファーストフード店が競合になります。
これらを直接競合と言います。
でも、お客様がカフェで勉強したいと思っている場合は
マクドナルドの競合はタリーズ、コメダ珈琲、星の珈琲となります。
これらを間接競合と言います。
このように自分が提供する商品の受け手(お客様)の需要はどこにあるのか?をしっかり考えないとブレた競合分析をしてしまう可能性があります。
例題のようにマクドナルの経営者だった場合はファーストフードとしての役割、カフェとしての役割二つの側面が自分の提供している商品にはあるんだな!ということを理解しておく必要があります。
簡単に言えば自分の商品で悩みを解決できる人の属性は何個あるのか?それをリサーチの時のキーワードとして使いましょう。
競合の見つけ方について
InstagramをやるのだからInstagramの中だけの競合を見ればいいと思っていたらそれは間違いです。
なぜなら、お客様は自分の悩みを解決してくれるのであれば、YouTubeだろうが、インスタグラムだろうが、個人だろうが、法人だろうが、関係ないからです。
つまりInstagramの中だけで競合分析をするだけでは不十分だということです。
冒頭で、成功している競合を分析して徹底的に真似ると言いました。
では、どのようにして成功している競合を見つければいいのかについて説明していきます。
各SNSであなたの決めたジャンルを検索してで出てくる競合を分析
各SNSとは
・Youtube
・Instagram
・X
・Facebook
・TicTok
などのSNS媒体です。
まずは各SNS媒体で自分のやりたいジャンルの競合を分析してください。
1-5の記事「アカウントのコンセプト設計をしてみよう」で話した以下のアカウントをまずはピックアップしてリストを作りましょう。
伸びているアカウントの定義とは
・開設されて半年以内で1万人に達成しているアカウント。
・100投稿以内で1万人達成しているアカウント。
・300投稿以内で3万人達成しているアカウント。
・そのジャンルで最もフォロワーの数が多いとされているアカウント
上記の条件を基にリサーチしてください。
各SNS媒体でリサーチするメリットは他にもあります。
インスタグラムだけをやろうと考えていた場合でもYouTubeなどの競合分析をすることで、どんな投稿をしているのか?どんな企画をしているのか?どんな売り方や販売している商品はどのくらいのレベルなのか?ということを把握したりすることができるからです。
そこでアイデアをもらい自分のインスタグラムアカウントにトレース(真似る)するのがもっとも効果的な戦略だからです。
なので、可能な限り多くの事例を見ておくことが重要なのです。
少し長くなりましたが、成功しているかの基準としては
そしてこれらの情報をスプレッドシートにまとめおくと後で見返す時に便利です。
私が使っているスプレッドシートも補助特典の一つとして無料でプレゼントしています。
SNSの競合分析が終わったら次のカテゴリー分析に移動してます。
Googleでの競合分析について
次に分析するカテゴリーはGoogle検索です。
Googleでの競合分析は個人・法人両方出てくると思います。
基本的には検索したキーワードで出てくる1ページ目を見てみましょう。
知っている方も多いと思いますが、1ページ目の上の方は広告になります。
実際に「乾燥肌」と検索した結果がこれです。
一番上はスポンサーと書かれている広告が出てきます。この広告の中身もチェックしましょう。
広告を打っているということは広告を打ってもリターンを回収できていると考えられるので、長い期間広告を出向している場合はほぼ確実に儲かっている、成功していると言えるでしょう。
余談ですが、Facebookの広告をどのくらいの期間出しているかなどを調べられるツールがあります。
広告ライブラリーです。これであなたの競合を調べて長い期間広告を出していれば儲かっている可能性が高いと判断できますね。
広告の下はSEO(Search Engine Optimization)で日本語に訳すと検索結果最適化です。
簡単に言えばGoogleのAiシステムでどのサイトを上に表示するかを決めるアルゴリズムで、検索順位が決まります。
乾燥肌の検索順位はこんな感じですね。
これの上位を獲得しているということは100%とは言えなですが、多くのお金を投資しているパターンが多いので、上位にあるサイト個人・法人問わずにリサーチしていきましょう。
最後にGoogle検索であなたの狙っているジャンルの業界ランキングやシェア数を見ておきましょう。
売り上げなど書いてある場合もありますし、書いてない場合もありますが、上位にいるということはそれなりの結果を出していると考えられるので、分析対象として見てみましょう。
プラットフォームの競合分析について
・Infotop
・Brain
・Udemy
・Amazon Books
・ココナラ
・クラウドワークス
・ランサーズ
これらは自分の能力やスキルをお金に変えれるプラットフォームなので、同じようなことを発信している人や類似サービスがないか?見てみましょう。
見るべきポイントとしては
・表示されている順番(上の方が評価が高い場合が多い)
・ランキング
・レビューの内容やレビュー数
・その方の訴求している内容
この辺を意識して分析してください。
そして見た重要なデータはスプレッドシートに記入しておきましょう。
リストアップに必要な人数の目安について
明確に数字があるとは言えませんが
・SNS競合から3から8人
・Googleの競合から3から8人
・プラットフォーム競合3から8人
くらいをピックアップしましょう。
少なすぎると比較対象にならないですし、多すぎでも時間ばかり取られてしまうので、3から8人くらいを目安にピックアップしてみましょう。
それらのデータを見やすいようにスプレッドシートで管理することも大切です。
その時にまとめるポイントとしてはおさらいですが以下です。
実際に競合のLPや商品ページを見たり、開催するセミナーや個別相談に実際に申し込んでみて、どのような営業をかけてくるのか?自分にも使えるとこはないか?という視点で見ることが大切です。
また、ホームページの確認、SNSアカウントの状況、Lineなどの導線(どのような流れで友達追加に誘導しているのか)を見てまとめていくことがポイントです。
成功している競合を見ていいところをドンドン吸収していくので、あなたにとって初めての挑戦だったとしても先人達の知恵を借りれば、平均以上の結果は残せると思いませんか?
このように競合をしっかりと分析することで稼げるようになる確率が圧倒的に高くなります。
ここで注意ポイントとして一語一句パクるのではなく、競合がどんな意図でその発信をしているのか?その意図の部分を真似ることが重要です。丸々パクればいいと言うことではないですからね!
まとめ
ここまで競合をしっかりと分析して、棲み分けの図で自分がどの場所で戦うのか?が明確になれば、冒頭でも言ったように強力な競合と真っ向勝負をしないで済むと感じませんか?
大事なことはしっかりと記録をスプレッドシートに残して、客観的にデータを見て自分がどのジャンルのポジションを取るのかをハッキリさせることがとても重要です。
この次のチャプターでターゲット選定の話になりますが、今回の章で説明した競合分析ができてしっかりと棲み分けができると自然にどんなターゲットを狙えばいいのかが見えてきます。
なので、この章でしっかりと後発組ならではの戦い方でやり切りましょう。
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