どうも!あきです。
いきなりですが、インサイトの使い方しっかりと理解していますか?
結論から言うとインサイトは、自分の仮説の答え合わせとして使うです。
この結論だけで何のことか理解できた人は、これから先読み進めなくてもおそらく大丈夫でしょう。
ただ、この結論だけを聞いて何を言っているのか全く理解できない方は、おそらくインサイトの使い方をしっかりと理解できていない可能性もあるので以下の記事を読み進めてください。
この1ページでインサイトをどのように使うべきなのか?腑に落ちるロジックを意識して解説しています。
それでは見ていきましょう。
インスタグラムのインサイト・プロフェショナルダッシュボードとは?
インスタグラムのインサイトとはインスタグラムが公式に提供している無料の分析ツールのことです。
公開した投稿やアカウントのパフォーマンスを可視化し、改善するための貴重なデータを完全無料で提供してくれている場所がこのインサイトとなります。
インサイトを使うにはいくつか条件があります。
プロアカウントへの切り替え手順
プロアカウントへの切り替えは、インスタグラムアプリから簡単に行うことができます。
1. プロフィールページの右上にあるハンバーガーメニュー(三本線)をタップします。
2.「設定」をタップします。
3.「アカウント」をタップします。
4.「アカウントタイプを切り替える」をタップします。
5.「ビジネス」または「クリエイター」を選択します。
6.画面の指示に従って、必要な情報を入力します。
昔はビジネスしかなかったのですが、クリエイターと言う選択肢が増えました。
クリエイターアカウントとビジネスアカウントはまとめてプロアカウントと呼びます。
ビジネスアカウントは、主に企業が登録しており、クリエイターアカウントは有名人やインフルエンサーが登録しています。企業でない場合はクリエイターで登録すれば大丈夫です。
そして、ここまで準備が完了するとインスタの画面にプロフェッショナル—ボードという項目が出てきます。
このプロフェッショナル—ボードからアカウントや投稿のインサイト、つまり様々な分析データにアクセスすることができるようになります。
補足としてインサイトが稀に表示されない場合がありますが、その時の確認事項としては以下があります。
・スマートフォンアプリ版を使用しているか?
インサイトは PC ブラウザ版やスマートフォンブラウザ版では利用できません。必ずスマホのアプリを利用しているかを確認してください。
・シャドウバンされていないか?
シャドウバンとはインスタのアルゴリズムによってアカウントや投稿が制限され他のユーザーに見えにくくなる状態のことです。簡単に言えばあなたのアカウントがペナルティを受けている状態になります。そうなると正しいデータが計測できないのでインサイトが表示されない場合があります。自分のアカウントがシャドウバンを受けているかどうかについてはハッシュタグ検索で自分の投稿が表示されるかどうかで確認できます。例えば、自分の投稿にキャンプというハッシュタグをつけた場合、キャンプのハッシュタグを確認して、そこで自分の投稿が出てくればシャドバされていない、どれだけ探してもハッシュタグで自分の投稿が出てこない場合はシャドウバンされている可能性があります。
・電波状況が良いか?
電波状況が悪いとインサイトのデータが正しく読み込まれない場合があります。
インサイトとプロフェッショナル—ボードの開設方法と、どんなものなのかが分かったところで、次はもっとインサイトでできることを深掘って見てみましょう。
インスタグラムで分析可能な投稿のインサイト
インスタグラムのインサイトでは、大きく分けて2つの情報を取得することができます。
1つ目が自分の投稿に対するパフォーマンス
2つ目がアカウント全体に対するパフォーマンス
順番に見ていきましょう。
1つ目の自分の投稿に対するパフォーマンスとして、インサイトで取得できる情報は以下があります。
エンゲージメント
エンゲージメントとはインスタグラムの投稿に対して、ユーザーさんがどれだけの反応を示したかを示す指標です。
左のハートから「いいね数→コメント数→シェア数→保存数」の順番で表示されています。
インスタグラムはユーザーからのエンゲージメントを非常に重要視しているので、自分の投稿に対するパフォーマンスがどうだったのかをこのエンゲージメントから推測することができます。
いいねや保存が全くされなかった投稿だった場合、それはユーザーさんやフォロワーさんへの価値提供が不十分、または間違った方向性を進んでいるという風に考えることができます。
この画像のようにいいね数や保存数をしっかりと獲得できている投稿は、ユーザーさんから高い評価を受けているとインスタグラム側が判断し、どんどん拡散されて、フォロワー数も増加していきます。
後ほどインスタを伸ばす上で必ず見ておかなくてはいけない重要な4つの指標と伸びない時の対策も合わせてご紹介しているので、ご安心ください。
ここでは投稿のインサイトから自分の投稿がユーザーさんに対して受け入れられているのか?しっかりと価値提供をできているのか?ということをいいね数や保存数で可視化することができるということを理解できていれば大丈夫です。
リーチ数
リーチ数とは特定の期間内にコンテンツを少なくとも1回以上を閲覧したアカウントの数を表します。
同じアカウントが同じ投稿を複数回見ても、リーチ数は1としてカウントされます。
つまり、この画像で言えば38万2794人の人に投稿が見られたということになります。
リーチ数を見ることで投稿がどのくらいの人に届いたのか?どのくらいの人に拡散されたのかバズったのか?ということを可視化して確認することができます。
先ほど紹介したエンゲージメントが良かった投稿に関してはリーチ数も自然と伸びていく傾向にあります。
逆にエンゲージメントが低いとリーチ数もあまり伸びなくなります。
なぜなら、エンゲージメントを獲得できている投稿はインスタグラム側から高く評価されるからですね。
インプレッション数
リーチ数と非常に似ているのがこのインプレッション数。
インプレッション数は単純にコンテンツが表示された回数を表します。
同じアカウントの人が複数回投稿を閲覧した場合も、その回数分がカウントされます。
リーチ数は同じアカウントでも1回きりの計測でしたが、インプレッション数は複数回でも回数分カウントされると言うのが明確な違いとなります。
リーチ数とインプレッション数はどちらが大事なのですか?という問いに関しては、どちらを見ても大きな差はないと思っています。
単純にインプレッション数はどれだけ多くの人がコンテンツを見たのか?を確認するのに使うと良いでしょう。
逆にリーチ数に関してはどれだけの人数に投稿が届いたのか?ということを確認する時に使うと良いでしょう。
インプレッション数もリーチ数も大きく数字が乖離することはあまりありません。ある程度同じような数で落ち着きます。
プロフィールへのアクティビティ
プロフィールアクティビティとはその投稿からあなたのプロフィールへのアクセス数とフォロー数が確認できます。
プロフィールへのアクセス数が多いということは、ユーザーがあなたのアカウントに興味を持っていることを示します。
他にもプロフィールにウェブサイトの掲載している場合は、ウェブサイトのクリック数や住所のクリック数などプロフィールに関するユーザーさんの動きを可視化して見ることができます。
インスタグラムで分析可能なアカウントのインサイト
今まで紹介したのが投稿に関するインサイトの分析項目でした。
ここからは各投稿のインサイトではなく、アカウント全体で見れる分析項目について見ていきましょう。
リーチしたアカウント数
リーチしたアカウント数とは特定の期間内であなたがコンテンツをインスタグラム上に公開し、そのコンテンツ全体でのリーチ数を表します。
これはフィード投稿、リール投稿、ストーリーズ、広告、全ての数値が合算されて表示されます。
簡単に言えばアカウント単位でのリーチ数ということですね。
既存のフォロワーさんからのリーチ数とフォロワーさん以外の方のリーチ数がわかるので、1週間単位とかでアカウントを見返した時に既存のフォロワーさんへのリーチ数はどのくらいだったのか?新規へのユーザーさんにはどのくらいのリーチをしたのか?というように分けて考えることができます。
インスタグラムを伸ばす上では既存のフォロワーさんだけへの露出ではなく、新規のユーザーさんへの露出も必要不可欠です。
そんな時に振り返りとしてアカウント単位で見返せるのは非常に便利です。
アクションを実行したアカウントの数
アクションを実行したアカウントとは、あなたの投稿に対して何かしらのアクション、つまりいいね、保存、シェア、コメントなどのアクションを取ってくれた数を全て合算して教えてくれます。
アカウント単位でのアクションを実行した数というのは分析にはあまり使いません。
なぜなら、個別の投稿のエンゲージメントを分析し改善することで、アカウント単位のアクションを実行した数というのは増えるからです。
このアカウント単位でのアクションを実行した数を活用する場面としては、やはり1週間単位での振り返りなどで見返すことくらいでしょう。
合計フォロワー
合計フォロワーはその名の通りアカウント全体のフォロワー数です。
他にも、アカウント全体のフォロワーさんの情報を取得することができます。
フォロワーさんの住んでいるエリアの情報。
私のこのアカウントは海外向けのアカウントなので適切に海外の方からのフォロワーをまんべんなく集めることに成功しています。
フォロワーさんの年齢層を確認することもできます。
ご自身が販売したい商品やサービスを購入する方は、どのくらいの年齢層なのか?どんな人をターゲットにしているのかということが明確になった後に、この年齢層を見ることで適切な人をフォロワーとして集めることができているのかを確認することができます。
この画像は旅行系のアカウントなので、比較的一番お金を持っている年齢層をまんべんなく集めることができています。
1つポイントとしては当たり前ですがあなたが作ったコンテンツを見てフォローするかフォローしないかを決めます。
なので、どんなユーザーを集めたいのかということを始めに決めておかないと、どんなコンテンツを作っていけばいいのかというのもわからなくなります。
最初にしっかりと「こんなコンテンツを投稿すれば、こんなターゲットが比較的集まるのではないか?」という仮説を立ててから投稿をスタートすると良いでしょう。
そしてその答え合わせとしてこのインサイトを使うというのが鉄板の使い方です。
ただ数字を眺めているだけでは何も変わりませんからね。
他にも性別も分析できます。
女性向け商品を販売しているのに男性ばかりフォロワーが増えている場合は何かしらコンテンツが間違っているというような答え合わせができるということですね。
最後にフォロワーさんがアクティブな時間帯と曜日を見ることができます。
インサイトを使ってアカウント分析する方法と考え方
ここまででインスタグラムのインサイトで様々な数値を可視化し、分析することができることは理解できたと思います。
ここからは実際にインサイトを使ってアカウントを分析する方法と考え方についてお話ししていきます。
まず、インサイト分析を行う前に分析の目的とKPI(目標設定)を明確に定義しましょう。
目的が曖昧なまま分析を始めると、どの指標を重視すべきかわからず、効果的な改善策を導き出すことができません。
インサイトをただ眺めているだけと変わらない状況になってしまいますので、インスタグラムのアカウントを通じてあなたはどうなりたいのか?どんな商品を販売していきたいのか?を明確にしていきましょう。
例えば
目的がブランドの認知度の向上であれば、KPIはリーチ数やインプレッション数を上げること。
認知度の向上を目指すのであれば、とにかく多くの方にあなたの投稿を見てもらうことで認知度が向上するので、今バズっている企画を分析することや、どんなBGMを使うか、どんな文言を使うのか?などを分析してとにかく拡散されるような投稿を作ることをゴールとして設定することができます。
目的が商品販売の促進であれば、KPIはウェブサイトへのアクセスやコンバージョン率の向上が考えられます。
投稿を見てもらった後にいかに多くのユーザーにプロフィールにアクセスしてもらい、ウェブサイトへのアクセスを促せるのか、どんな販売動線であれば多くの商品を売ることができるのかを分析すると良いでしょう。
目的が顧客からのエンゲージメントであれば、KPIはいいね数、コメント数、シェア数、保存数を上げること。
ユーザーからの反応やアクションが欲しいのであれば、あなたのお客さんになり得る顧客の解像度を上げて、どんな情報を欲しがっているのか?どんな時間帯にインスタグラムを開いて閲覧するのか?どんな文言や投稿の構成なら刺さるのか?などを分析すると良いでしょう
色々書きましたが、大事なことなのでもう一度言いますが、結局あなたがインスタグラムをやっている目的は何ですか?
フォロワーを増やして影響力をつけることなのか?
少ないフォロワー数でもいいから自分の商品やサービスを販売したいのか?
インスタグラムを通じて、あなたはどんな未来に行きたいのかを明確にすることでどんなユーザーを集めればいいのか、そのユーザーを集めるためにはどんな投稿を作る必要があるのか?などが見えてくると思います。
一度で成功しようとするのではなく仮説を立てて、その答え合わせとしてインサイトを見て、投稿の分析やアカウント単位での分析としてプロフェッショナル—ボードを使いましょう。
インスタのフォロワー数を伸ばす上で重要な4つの数値
単純にインスタのフォロワー数を増やすことを目的とするのであれば重要なのは以下の4つの指標です。
この4つの数値を向上させることだけを目的にしていれば、フォロワー数は増えていきます。
ある程度、フォロワー数が増えたら徐々に自分の売りたい商品やサービスにシフトしていくのもありです。
ただし、自分が目的としているゴールからあまりにも遠い顧客にはアプローチしないように気をつけましょう。
どうしても自分一人ではできなそう!SNSチームに知見が全くないと言う企業様は私にお任せください。
無料相談会も実施しているので、お気軽にご連絡ください。
保存率
定義::投稿にリーチしたユーザーの中で、その投稿を保存したユーザーの割合のこと。
分析方法: インサイトで確認できる各投稿の「保存数」を「リーチ数」で割ることで算出できます。
100リーチ数で10の保存数であれば保存率10%です。
保存率の目標値:2%以上
重要性: 保存率は、アルゴリズム 的に非常に重要な指標です。保存数が多い投稿は、ユーザーにとって有益な情報を含んでいると判断され、アルゴリズムによって優遇されやすくなります。その結果、より多くのユーザーに投稿が表示されるようになり、新規フォロワー獲得に繋がります。
ホーム率
定義: フォロワーのうち、フィード投稿をフィード(タイムライン)から見た人の割合。
分析方法: インサイトで確認できる「ホーム数」を「フォロワー数」で割ることで算出できます。
ホーム率の目標値:60%以上
重要性: ホーム率が高いほど、フォロワーとの親密度が高いことを意味します。アルゴリズムは、親密度の高いアカウントの投稿を優先的にフィードに表示する傾向があります。フォローワーの目に触れる機会が増えることで、エンゲージメントやリーチ数の増加にも繋がり、結果的に新規フォロワーの獲得に貢献します。
プロフィール遷移率
定義: 投稿を見たユーザーの中で、プロフィールページに遷移したユーザーの割合。
分析方法: インサイトで確認できる「プロフィールへのアクセス数」を「リーチ数」で割ることで算出できます。
目標プロフィール遷移率:3〜5%
重要性: プロフィールページにはフォローボタンがあるため、プロフィールへの遷移はフォロワー増加に直結します。いくら魅力的な投稿を作成しても、プロフィールに遷移してもらえなければ、フォローには繋がりません。
フォロワー転換率
定義:プロフィールページに遷移したユーザーの中で、実際にフォローボタンを押したユーザーの割合。
分析方法:インサイトで確認できる「フォロワー増加数」を「プロフィールアクセス数」で割ることで算出できます。
目標フォロワー転換率:6〜8%
重要性::プロフィールに訪れたユーザーが、最終的にフォロワーになるかどうかを測る指標であり、フォロワー獲得の成否を大きく左右します。
インサイトでは色々分析できる項目がありますが、まずはフォロワー数を増やすという観点で言えば上記の4つの指標を改善していくことで右肩上がりでフォロワー数というものは増えていくはずです。
この中の4つ全てが右肩上がりで改善されている必要があり、1つも欠けてはいけません。
例えば、プロフィールへの遷移率がめちゃくちゃ良くても、フォロワー転換率が悪ければ、フォロワー数は増えません。
ホーム率はめちゃくちゃいいけどプロフィール遷移率が低いと、プロフィールが閲覧されないのでフォロワーは増えません。
このようにこの4つは密接に絡み合っていて全ての数字を均等に上げていく必要があります。
次は、この4つの数値が上がらないと悩んだ時のために原因と対策を見ていきましょう。
保存率が伸びない原因と対策
保存率が伸びない原因は様々ですが、主な原因と対策を以下の3つの観点から解説します。
1. コンテンツの魅力不足
ユーザーが「保存したい!」と思えるような、魅力的なコンテンツを発信できていない ことが原因として考えられます。
- 原因:
- 情報価値が低い
- 興味を引く要素が少ない
- ビジュアルが魅力的でない
- ターゲット層のニーズに合致していない
- 対策:
- 情報量の多いコンテンツ:
- まとめ投稿
- 実用的な情報
- 専門知識やノウハウ
- レシピ
- 「後で見返したい」と思わせるコンテンツ:
- 参考になる情報
- 美しい写真や動画
- モチベーションが上がる言葉
- ターゲット層に合わせたコンテンツ:
- 年齢層、性別、興味関心に合わせた内容
- 顧客の解像度を上げて、ターゲットの深層心理を理解する
- ビジュアルの強化:
- 高画質の写真や動画
- 魅力的なデザイン
- キャプションの工夫
- 情報量の多いコンテンツ:
2. 保存を促す行動喚起の不足
ユーザーに「保存」を意識させるような、明確な行動喚起が不足している ことも原因の一つです。
- 原因:
- 保存ボタンの存在を意識させていない
- 保存するメリットを伝えていない
- 対策:
- キャプションでの呼びかけ:
- 「保存して後で見返そう!」
- 「役立つ情報なので保存推奨」
- 「いいね」だけでなく「保存」もお願いします
- 画像や動画での指示:
- 保存を促す矢印やアイコン
- 「保存」と書かれた画像
- CTA(Call To Action)を促す最終ページ
- キャプションでの呼びかけ:
3. アカウントの信頼性不足
アカウント自体に信頼性がない 場合、ユーザーは「保存」する価値を感じない可能性があります。
- 原因:
- プロフィールが充実していない
- 投稿内容に一貫性がない
- エンゲージメント率が低い
- 対策:
- プロフィールの充実:
- プロフィール写真、自己紹介文、URLなどを設定する
- ハイライトを活用する
- ターゲットを明確にする
- 投稿内容の一貫性:
- 特定のテーマや世界観を維持する
- アカウントのコンセプトを明確に伝える
- エンゲージメント率の向上:
- ユーザーのコメントに返信する
- 質問やアンケートを実施する
- ライブ配信で積極的にコミュニケーションを取る
- プロフィールの充実:
ホーム率が伸びない原因と対策
ホーム率が伸びない原因は様々ですが、大きく分けて以下の3つの要因が考えられます。
- コンテンツ: フォロワーの興味関心を惹きつけられていない
- アルゴリズム: インスタグラムのアルゴリズムに最適化されていない
- フォロワーとの関係性: フォロワーとのエンゲージメントが不足している
1. コンテンツ
原因
- ターゲット層が明確でない: 誰に何を届けたいのかが曖昧なままコンテンツを作成している
- 情報価値が低い: ユーザーにとって有益な情報、保存したくなるような情報が少ない
- 質が低い: 写真や動画のクオリティが低く、視覚的な魅力に欠ける
- 親近感が湧かない: 企業アカウントとして堅苦しい印象を与え、ユーザーとの距離が遠い
対策
- 顧客解像度を上げてターゲットを明確化し、深層心理を理解する
- まとめ投稿、ハウツー、レシピなど、情報量の多いコンテンツを提供する
- 美しい写真や動画、心に響く言葉など、視覚的に魅力的なコンテンツを作成する
- ストーリーズで質問やアンケートを行い、ユーザー参加を促す
- 絵文字や親しみやすい言葉遣いなど、ユーザーとの距離を縮める工夫をする
2. アルゴリズム
原因
- ホーム率、保存率が低い: アルゴリズム上、質の高い投稿と判断されていない
- ハッシュタグが適切でない: 検索されにくい、関連性の低いハッシュタグを使用している
- 投稿時間が最適化されていない: フォロワーがアクティブでない時間に投稿している
対策
- 保存率2%以上、ホーム率60%以上を目標に、質の高い投稿を作成する
- インサイトでフォロワーの属性やアクティブな時間帯を分析し、投稿時間を最適化する
- 関連性の高い、検索されやすいハッシュタグを調査し、適切に使用する
- 発見タブに表示されるように、エンゲージメント率の高い投稿を作成する
3. フォロワーとの関係性
原因
- インタラクションが少ない: いいね、コメント、シェア、保存などのアクションが少ない
- コメント返信が少ない: ユーザーからのコメントに返信せず、コミュニケーションを怠っている
- ストーリーズの活用不足: ストーリーズでフォロワーとコミュニケーションを取る機会が少ない
対策
- 質問、アンケート、クイズなど、ユーザー参加型のコンテンツでインタラクションを促す
- ユーザーからのコメントに丁寧に返信し、コミュニケーションを活性化させる
- ストーリーズで質問やアンケートを行い、フォロワーとの距離を縮める
- ライブ配信を行い、リアルタイムでフォロワーとコミュニケーションを取る
プロフィール遷移率が伸びない原因と解決策
プロフィール遷移率が伸びない原因は主に以下の3点です。
- 投稿内容とプロフィールの内容に一貫性がない:魅力的な投稿を見てプロフィールにアクセスしたものの、プロフィールの内容が投稿と一致せず、ユーザーが期待外れに感じてフォローに至らないケース。
- プロフィールが魅力的でない:プロフィール情報が分かりにくかったり、フォローするメリットが明確でなかったりするケース。
- プロフィールへの導線不足:投稿からプロフィールへアクセスを促す誘導が不足しているケース。
プロフィール遷移率を向上させる解決策
- プロフィールの内容を充実させる
- 誰に何を届けるのかを明確にする:ターゲットと、そのターゲットに提供する価値をプロフィールに明記する。
- アカウントのコンセプトを明確に伝える:何を発信するアカウントなのか、ユーザーにとってどんなメリットがあるのかを分かりやすく説明する。
- 目を引くプロフィール写真:ユーザーの目に止まりやすく、アカウントのイメージに合った写真を選ぶ。
- ハイライトの活用:ストーリーズのハイライト機能を活用し、アカウントの魅力を効果的に伝える。
- 読みやすい構成:改行を効果的に使用し、読みやすいプロフィールを作成する。
- 具体的な数字や実績をプロフィールに盛り込む。
- 投稿からプロフィールへの導線を設置する
- 次回の投稿を予告する:シリーズものの投稿をする場合、次回の投稿を予告することで、ユーザーのプロフィールへの遷移を促す。
- 関連投稿への誘導:投稿の中で、関連する他の投稿へのリンクを貼り、ユーザーの興味関心を惹きつけ、プロフィールへのアクセスを促す。
- プロフィールへのアクセスを促す:キャプションや画像に「プロフィールのリンクから詳細をチェック!」など、プロフィールへのアクセスを促すメッセージを含める。
- 投稿の中に他の投稿に遷移させるような仕組みを作る:投稿からプロフィールへの導線を設置するために有効な施策です。
- ストーリーズで「上にスワイプ」や「プロフィールを見る」といった行動を促すメッセージとリンクを効果的に活用する。
- ユーザーの興味関心を惹きつける投稿を作成する
- ターゲットに最適化されたコンテンツ: ターゲットが興味を持つような質の高いコンテンツを作成することで、プロフィールへの遷移率を高める。
- 魅力的な写真や動画: 視覚的に訴求力の高い写真や動画は、ユーザーの目を引きつけ、プロフィールへのアクセスを促す効果がある。
- 保存を促す工夫: ユーザーが「後でまた見たい」と思うような有益な情報や魅力的なコンテンツを提供し、保存率を高めることで、プロフィールへのアクセス増加も見込める。
プロフィール遷移率改善のステップ
- 現状分析:現在のプロフィール遷移率をインサイトで確認する。
- 目標設定:プロフィール遷移率をどれくらい向上させたいのか、具体的な目標を設定する。
- 対策の実施:上記で紹介した対策の中から、現状や目標に合わせて適切なものを選択し、実行する。
- 効果測定:実施した対策の効果をインサイトで分析し、必要があれば改善を行う。
プロフィール遷移率向上に取り組むことで、より多くのユーザーをフォロワーに転換し、アカウントの成長を促進することができます。
フォロワーを増やすための効果的なプロフィールの作り方は以下の記事で詳しくまとめています。
フォロワー転換率が伸びない原因と解決策
フォロワー転換率が伸びない原因としては、主に以下の点が考えられます。
原因
- プロフィールで「誰に、何を届けるのか」が明確になっていない: ユーザーがアカウントの目的や価値を理解できず、フォローするメリットを感じられない。
- プロフィールが読みづらい: 改行が少なく情報が詰め込まれているなど、ユーザーにとって情報が整理されておらず、読み進めるのが面倒になる。
- ハイライトを活用していない: ストーリーズのハイライト機能を活用することで、より多くの情報を整理して見やすく提示できるが、その活用が不足している。
- おしゃれさだけにこだわっている: 見た目の美しさにこだわりすぎるあまり、本当に伝えたい情報が伝わりにくくなっている。
- ターゲットとプロフィールの内容が一致していない: プロフィールに記載されている内容が、ターゲットのニーズや興味関心と合致していない。
解決策
- プロフィールで「誰に、何を届けるのか」を明確にする
- ターゲットを具体的に記述する: 例えば、「ダイエットで10キロ痩せたい方」「インスタフォロワー1万人を突破したい方」のように、具体的なターゲット層を明示することで、ユーザーは自分が対象かどうかを判断しやすくなる。
- 提供する価値を明確に記述する: 例えば、「ダイエットで10キロ痩せたい方のために、実体験ノウハウを提供」「インスタフォロワー1万人を突破したい方に、プロのノウハウを提供」のように、アカウントを通してユーザーが得られるメリットを具体的に示す。
- プロフィール写真: ユーザーの目を引く、アカウントのイメージに合った写真を選ぶ。
- アカウントのコンセプトを明確に伝える: ユーザーにとってどんなメリットがあるのかを分かりやすく説明する。
- プロフィールを見やすく整理する
- 改行を効果的に使う: テキストがぎっしり詰まっていると、ユーザーは読む気をなくしてしまう。適切な場所で改行を入れることで、読みやすさが向上する。
- ハイライトを活用する: ストーリーズのハイライト機能を活用することで、アカウントの世界観や提供する情報をカテゴリ別に整理して見せることができる。
- ターゲットに響く情報を掲載する
- ターゲットのニーズを分析する: フォロワーの属性や行動履歴を分析し、どのような情報に関心を持っているのかを把握する。
- プロフィールの内容をターゲットに最適化する: 分析結果に基づき、ターゲットが求めている情報や共感できる内容を盛り込む。
- 具体的な数字や実績をプロフィールに盛り込む:「ダイエットで10キロ痩せた」「インスタフォロワー1万人を突破した」など、具体的な数字や実績を挙げることで、ユーザーの信頼感を高めることができる。
- 投稿からプロフィールへの導線を設置する
- 魅力的な写真や動画: 視覚的に訴求力の高い写真や動画は、ユーザーの目を引きつけ、プロフィールへのアクセスを促す効果がある。
- 保存を促す工夫: ユーザーが「後でまた見たい」と思うような有益な情報や魅力的なコンテンツを提供し、保存率を高めることで、プロフィールへのアクセス増加も見込める。
- ストーリーズで「上にスワイプ」や「プロフィールを見る」といった行動を促すメッセージとリンクを効果的に活用する
- 次回の投稿を予告する: シリーズものの投稿をする場合、次回の投稿を予告することで、ユーザーのプロフィールへの遷移を促す。
- 関連投稿への誘導: 投稿の中で、関連する他の投稿へのリンクを貼り、ユーザーの興味関心を惹きつけ、プロフィールへのアクセスを促す。
インサイトに関するよくある質問
- インサイトはいつ見ればいいのか?
-
投稿後、「1日後」「1週間後」「1ヶ月後」のタイミングを目安にインサイトで分析するのがおすすめです。
・1日後: 保存率に注目します。保存率の初速が早いほど、バズりやすい傾向にあります。目安として3%以上であれば合格です。
・1週間後: 投稿は約1週間で数値が落ち着いてくるため、このタイミングで全体的な数値を確認します。
・1ヶ月後: 長期的な視点で、投稿のパフォーマンスを評価します。
- 投稿インサイトとアカウントインサイトの違いは?
-
投稿インサイトは個別の投稿に関するインサイト、アカウントインサイトはアカウント全体に関するインサイトです。
・投稿インサイト: 投稿のリーチ数、インプレッション数、エンゲージメント数、保存率などを確認できます。
・アカウントインサイト: フォロワーの属性、リーチしたアカウント数、アクションを実行したアカウント数、フォロワー転換率などを確認できます。 - インサイトが表示されない時はどうすればいい?
-
インサイトが表示されない場合は、以下の4点を確認しましょう。
・フォロワーが100人以上いるか
・シャドウバンを受けていないか
・ビジネスアカウントに切り替えているか
・パソコンのブラウザ版から閲覧していないか - インサイトで見るべき数値は?
-
インサイトで確認すべき主な数値は以下の6つです。
・フォロワー増加数
・リーチ数
・保存率
・ホーム率
・プロフィール遷移率
・フォロワー転換率 - リーチとインプレッションの違いは?
-
リーチは「投稿を見た人の数」、インプレッションは「投稿が表示された回数」です。
・リーチ: 同じユーザーが複数回見ても1回とカウントされます。
・インプレッション: 同じユーザーが複数回見れば、その回数だけカウントされます。 - エンゲージメント率とは?
-
エンゲージメント率とは、投稿を見たユーザーの中で、いいね、コメント、保存、シェアなどのアクションを起こしたユーザーの割合です。
インサイト完全攻略:まとめ
インスタグラムのインサイトは、投稿やアカウントのパフォーマンスを理解し改善するための無料分析ツールです。インサイトを効果的に活用することで、フォロワー増加、ブランド認知度向上、商品販売促進など、様々な目的を達成することができます。
インサイト利用の準備
インサイトを利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
- インスタグラムアカウントを**プロアカウント(ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウント)に切り替える。
- フォロワー数が100人以上である。
インサイトで分析可能な項目
インサイトでは、大きく分けて投稿に関するインサイトとアカウント全体に関するインサイトの2種類の情報を取得できます。
投稿に関するインサイト:
- エンゲージメント: いいね数、コメント数、シェア数、保存数など、ユーザーの反応を示す指標。
- リーチ数: 特定の期間内にコンテンツを少なくとも1回以上閲覧したアカウントの数。
- インプレッション数: コンテンツが表示された回数。
- プロフィールへのアクティビティ: 投稿からプロフィールへのアクセス数やフォロー数。
アカウント全体に関するインサイト:
- リーチしたアカウント数: 特定の期間内にコンテンツを公開し、そのコンテンツ全体でのリーチ数。
- アクションを実行したアカウント数: 投稿に対して、いいね、保存、シェア、コメントなどのアクションを取ったアカウントの数。
- 合計フォロワー: アカウント全体のフォロワー数。
- フォロワーの属性: フォロワーの居住地、年齢層、性別などの情報。
- フォロワーのアクティブな時間帯と曜日: フォロワーが最もアクティブな時間帯と曜日。
インサイトを使ったアカウント分析方法と考え方
インサイト分析を行う際は、以下の手順を踏むことが重要です。
- 分析の目的とKPI(目標設定)を明確にする:
- ブランド認知度向上
- 商品販売促進
- 顧客エンゲージメント
- 目的達成のための具体的な指標を設定する:
- リーチ数、インプレッション数
- ウェブサイトへのアクセス、コンバージョン率
- いいね数、コメント数、シェア数、保存数
- インサイトで数値を分析し、改善策を検討する:
- 現状把握
- 問題点の特定
- 具体的な改善策の実施
- 改善策の効果を検証し、必要があればさらに改善を行う:
- 効果測定
- 改善策の修正・調整
インスタグラムフォロワー増加のための重要指標
フォロワー数を増やすという観点では、以下の4つの指標が重要となります。
- 保存率: 投稿にリーチしたユーザーの中で、その投稿を保存したユーザーの割合。
- ホーム率: フォロワーのうち、フィード投稿をフィード(タイムライン)から見た人の割合。
- プロフィール遷移率: 投稿を見たユーザーの中で、プロフィールページに遷移したユーザーの割合。
- フォロワー転換率: プロフィールページに遷移したユーザーの中で、実際にフォローボタンを押したユーザーの割合。
これらの指標を全て均等に上げていくことで、フォロワー数は右肩上がりに増加していくと考えられます。
各指標が伸びない原因と対策
以下に、各指標が伸びない場合の原因と対策をまとめます。
保存率が伸びない場合:
- 原因:
- コンテンツの魅力不足
- 保存を促す行動喚起不足
- アカウントの信頼性不足
- 対策:
- 情報量の多いコンテンツ、後で見返したいと思わせるコンテンツ、ターゲットに合わせたコンテンツを提供する。
- キャプションや画像で保存を促す。
- プロフィールを充実させ、投稿内容に一貫性を持たせ、エンゲージメント率を向上させる。
ホーム率が伸びない場合:
- 原因:
- コンテンツ: フォロワーの興味関心を惹きつけられていない
- アルゴリズム: インスタグラムのアルゴリズムに最適化されていない
- フォロワーとの関係性: フォロワーとのエンゲージメントが不足している
- 対策:
- 顧客の深層心理を理解し、ターゲットに最適化されたコンテンツを提供する。
- 質の高い写真や動画を使用し、視覚的に魅力的なコンテンツを作成する。
- ストーリーズで質問やアンケートを行い、ユーザー参加を促す。
- 保存率2%以上、ホーム率60%以上を目標とする。
- インサイトでフォロワーの属性やアクティブな時間帯を分析し、投稿時間を最適化する。
- 関連性の高いハッシュタグを適切に使用する。
- 質問やアンケート、クイズなど、ユーザー参加型のコンテンツでインタラクションを促す。
- ユーザーからのコメントに丁寧に返信する。
- ストーリーズでフォロワーとコミュニケーションを取る機会を増やす。
- ライブ配信を行い、リアルタイムでフォロワーとコミュニケーションを取る。
プロフィール遷移率が伸びない場合:
- 原因:
- 投稿内容とプロフィールの内容に一貫性がない
- プロフィールが魅力的でない
- プロフィールへの導線不足
- 対策:
- プロフィールの内容を充実させる(ターゲット、提供価値、コンセプトを明確にする、目を引くプロフィール写真、ハイライトを活用する、読みやすい構成にする)。
- 投稿からプロフィールへの導線を設置する(次回の投稿を予告する、関連投稿への誘導、プロフィールへのアクセスを促す、ストーリーズで「上にスワイプ」や「プロフィールを見る」といった行動を促す)。
- ユーザーの興味関心を惹きつける投稿を作成する(ターゲットに最適化されたコンテンツ、魅力的な写真や動画、保存を促す工夫)。
フォロワー転換率が伸びない場合:
- 原因:
- プロフィールで「誰に、何を届けるのか」が明確になっていない
- プロフィールが読みづらい
- ハイライトを活用していない
- おしゃれさだけにこだわっている
- ターゲットとプロフィールの内容が一致していない
- 対策:
- プロフィールで「誰に、何を届けるのか」を明確にする(ターゲット、提供価値、コンセプトを明確にする、目を引くプロフィール写真)。
- プロフィールを見やすく整理する(改行を効果的に使う、ハイライトを活用する)。
- ターゲットに響く情報を掲載する(ターゲットのニーズを分析する、プロフィールの内容をターゲットに最適化する、具体的な数字や実績を掲載する)。
- 投稿からプロフィールへの導線を設置する(魅力的な写真や動画、保存を促す工夫、ストーリーズで「上にスワイプ」や「プロフィールを見る」といった行動を促す、次回の投稿を予告する、関連投稿への誘導)。
まとめ
インサイトを効果的に活用することで、インスタグラムアカウントの現状を把握し、改善点を見つけ、フォロワー増加につなげることができます。
重要なのは、分析の目的を明確化し、適切な指標を設定し、継続的に分析と改善を繰り返していくことです。
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