どうも!あきです。
今回はレスポンシブデザイン(モバイルSEO)の重要性について解説していきます。
2016年にスマホの利用率がパソコンを逆転したと言われていて、2025年においてはスマホの利用率は91%にもなりました。
このデータからもいかにスマホ対応が必須なのかが分かると思います。
今回の記事では、モバイルSEOの必要性を世の中のニーズからとGoogle側からの2つの視点で解説しています。
結論から言うとモバイル対応は必須ですが、モバイル対応だけが上位表示の鍵ではないです。
詳しく見ていきましょう。
レスポンシブデザインとは?
レスポンシブデザインとは、Webサイトを様々なデバイスの画面サイズに合わせて最適に表示させる技術のことです。
具体的には、PC、スマートフォン、タブレットなど、異なるデバイスでWebサイトを閲覧する際に、それぞれの画面サイズに合わせてレイアウトやコンテンツの表示を自動的に調整します。
サイトやYouTubeなどを縦から横に変えると自動で画面が横長になる技術のことです。

メディアクエリというCSSを使って画面幅を指定し、その幅を超えたときに横向きで表示されるコードが走る仕組みになっています。ややこしいのがスマホでも微妙にサイズが違うので、デザインが崩れることが多々あります。
話を戻すと、レスポンシブデザインの主な特徴は以下です。覚える必要はありませんが、知っておいて損はないでしょう。
•単一のHTMLファイル:異なるデバイス向けに複数のHTMLファイルを用意するのではなく、一つのHTMLファイルで全てのデバイスに対応します。
•CSS3によるデザイン調整:CSS3(カスケーディングスタイルシート)を使用して、画面サイズに応じてデザインを最適化します。
・柔軟なレイアウト:フルードグリッドという仕組みで、コンテンツの幅を固定せず、画面サイズに合わせて自動的に調整します。
・画像の最適化:画像のサイズや解像度もデバイスに合わせて最適化し、表示速度を向上させます。
•ユーザビリティの向上:異なるデバイスで最適な表示を提供することで、ユーザーの利便性を高めます。
•SEO効果:Googleなどの検索エンジンは、モバイルフレンドリーなWebサイトを高く評価します。
•管理の容易さ:単一のHTMLファイルで全てのデバイスに対応できるため、Webサイトの更新や管理が容易になります。
•リダイレクトの不要:PCサイトからモバイルサイトへのリダイレクトが不要になり、ページの表示速度が向上します。
•ブランドイメージの向上:どのデバイスでも同じ体験を提供することで、ブランドに対する一貫性と信頼性が高まります。
•サイトが重くなる可能性:1つのHTMLファイルで全てのデバイスに対応するため、PC用の大きな画像データなどがモバイルで読み込まれ、表示速度が遅くなることがあります。
•デザインの制約:全てのデバイスで同一のHTMLを使用するため、PCとスマートフォンでデザインを大幅に変更することが難しい場合があります。
•実装の複雑さ:異なるデバイスに対応させるため、CSSの記述が複雑になることがあります。
モバイルフレンドリーとは?
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でWebサイトを閲覧した際に、見やすく使いやすい状態を指します。
具体的には、文字や画像のサイズが適切に調整され、ページがスムーズに表示され、操作が容易である状態になっていることです。
モバイルフレンドリーにするための具体的な要件としては、以下があります。
•レスポンシブデザインの採用:異なるデバイスの画面サイズに合わせて、Webサイトのレイアウトやコンテンツを自動的に調整します。
・ページの読み込み速度の最適化: モバイル環境でも快適にWebサイトを閲覧できるように、ページの読み込み速度を速くします。
•読みやすい文字と文章:フォントサイズや行間を調整し、モバイル端末でも読みやすい文字と文章にします。
•タップしやすいボタンとリンク:リンクやボタンの間隔を適切に調整し、誤操作を防ぎます。
•モバイル端末でサポートされていないプラグインの使用を避ける:Flashなどのプラグインはモバイル端末で表示できない可能性があるため、HTML5などの代替技術を使用します。
•ビューポートの設定:スマートフォンの画面サイズに合わせて、コンテンツが適切に表示される領域のこと。これをビューポートの設定と言います。
レスポンシブデザインとモバイルフレンドリーの違い
レスポンシブデザインとモバイルフレンドリーは、どちらもWebサイトをモバイル端末で快適に利用できるようにするための重要な概念ですが、それぞれ異なる意味を持っています。
レスポンシブデザインとは、Webサイトが、閲覧するデバイスの画面サイズに応じて、レイアウトやコンテンツの表示を最適化する技術のことです。
具体的には、PC、スマートフォン、タブレットなど、異なるデバイスでWebサイトを閲覧する際に、それぞれの画面サイズに合わせて表示を自動的に調整します。
モバイルフレンドリーとは、Webサイトがモバイル端末(スマートフォンやタブレットなど)で閲覧しやすい状態を指します。
具体的には、文字や画像のサイズが適切に調整され、ページがスムーズに表示され、操作が容易である状態を指します。



あくまでもレスポンシブデザインは、モバイルフレンドリーを実現するための一つの手法です!
レスポンシブデザイン
モバイルフレンドリー
・モバイルフレンドリーを実現するための一つの手法です
・Webサイトの表示を、あらゆるデバイスで最適化すること。
・デザインとレイアウトの調整に焦点を当てます。
・Webサイトがモバイル端末で使いやすいかどうかの指標です。
・モバイル端末でのWebサイトの使いやすさを向上させること。
・ユーザビリティ全体に焦点を当て、表示だけでなく、操作性、読みやすさ、速度なども考慮します。
モバイルファーストとPCファーストの違い
モバイルファーストとPCファーストは、Webサイトのデザインや開発におけるアプローチの違いを示す言葉です。
モバイルファーストとは、Webサイトのデザインや開発を、モバイル端末(スマートフォンやタブレット)を主眼に置いて行うアプローチのことです。
このアプローチでは、まずモバイル端末での表示を最適化し、その後、PCなどのより大きな画面での表示に対応するように拡張します。
モバイルファーストの考え方は、スマートフォンユーザーの利便性を最優先に考え、サイトの設計やコンテンツ作成を行います。
一方、PCファースト(デスクトップファースト)とは、PCでの表示を基準にWebサイトをデザインし、その後モバイル端末での表示に対応させるという従来のアプローチです。PCファーストでは、PC画面での表示が優先され、モバイル端末での表示は後から調整されます。



簡単に言えばどちらを優先して作るか?という話ですね。
Googleがレスポンシブを推奨する理由
Googleがレスポンシブを推奨する理由は凄く簡単に言えば、ネットモバイルで使う人が増えたからです。
Googleは多くの方に検索エンジンを使ってもらいたいので、ユーザーがスマホでGoogleを多く使うのであれば、スマホでも見やすいように表示されるサイトを優遇するのは当たり前のことです。
パソコン利用者とスマートフォン利用者の逆転は2016年に起こりました。
具体的な数字を見ると、2016年にはパソコンの利用率が59%、スマートフォンの利用率が58%とほぼ同水準になりました。
そこから時は流れて2025年の現在においては、スマートフォン利用率は91%パソコン利用率は38%となりました。
また、利用環境の内訳として次のようなデータがありました。
・スマートフォンのみ 54%
・スマートフォンとパソコンの併用 37%
・パソコンのみ 1%



今の時代、スマホだけしか持っていないという人も珍しくないということです。
このことからもいかにモバイルフレンドリーが重要なのかが分かります。
ここまではあくまでも世の中の流れがスマホになっているからモバイルフレンドリーが重要だよね!という話です。
ここからは具体的にGoogleがレスポンシブデザインを推奨する主な理由を見ていきましょう。
1、ユーザーエクスペリエンスの向上
・レスポンシブデザインは、デバイスの種類に関わらずWebサイトの表示を最適化し、ユーザーが快適に閲覧できるようになります。
・モバイル端末での閲覧では、文字や画像のサイズ、レイアウトが自動調整され、ユーザーはストレスなく情報取得が可能になります。これにより、ユーザーの離脱率が低下し、再訪問率が高まることが期待できます。
2、SEO(検索エンジン最適化)への貢献
・GoogleはモバイルフレンドリーなWebサイトを高く評価しており、レスポンシブデザインはこれを実現する重要な要素です。
・同じURLで各デバイスに対応したコンテンツを提供するため、リンクの価値が分散せず、SEOに有利です。
・モバイルファーストインデックスにおいて、PCサイトとモバイルサイトの内容を同一のHTMLで表示できるため、Googleのクローラーが効率的にページ内容を取得できます。
・モバイルフレンドリーなWebサイトは、モバイル検索結果で高い順位を獲得する可能性があり、レスポンシブデザインは、モバイルフレンドリーに対応できる一つの方法としてGoogle公式も推奨しています。
・ページの読み込み速度の向上にも繋がり、これもSEOに良い影響を与えます。
3、Webサイト管理の容易さ
・レスポンシブデザインは、単一のHTMLファイルで複数デバイスに対応できるため、Webサイトの管理が容易になります。
・デバイスごとにページを用意する必要がなく、更新作業やメンテナンスの手間を軽減できます。
4、リソースの節約
・Googleは、膨大な数のWebサイトをクロールするため、クローラーがサイトを巡回しやすいことが重要です。
・レスポンシブデザインは、クローラビリティを改善し、Googleが効率的にWebサイトを評価するのに役立ちます。
クローラーについてよく分からないという方は以下の記事を読んでください。


これらの理由から、GoogleはレスポンシブデザインをモバイルフレンドリーなWebサイトを構築するための推奨方法としています。
レスポンシブデザインを採用することで、ユーザーエクスペリエンス、SEO、管理の容易さなど、多くの面でメリットが得られます。



今の時代はモバイルフレンドリーにする・しないではなく、することがマストだと思います。SEOで上位表示を目指すならですが…
レスポンシブデザインのメリットとデメリット
レスポンシブデザインには多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
レスポンシブデザインのメリット
・ユーザーエクスペリエンスの向上
・SEO(検索エンジン最適化)への貢献
・モバイルファーストインデックス
・ページ表示速度の向上
・Webサイト管理の容易さ
・情報設計や画面設計の一貫性
・ブランドイメージの向上
・リダイレクトの手間がなくなる
・コスト削減
メリットに関しては、Googleがレスポンシブを推奨する理由と内容が重なる部分が多いので割愛します。
レスポンシブデザインのデメリット
・Webサイトが重くなる場合がある
レスポンシブデザインでは、1つのページにすべてのデバイスに対応するためのコードが含まれるため、ページ全体のデータ量が大きくなり、表示速度が遅くなる可能性があります。
例えば、PC用の大きな画像データは、モバイル用の画面に表示されなくても読み込まれるため、スマートフォンでの読み込みが遅くなることがあります。
画像の最適化や、モバイル端末ではテキストに代替するなどの対策が必要になる場合があります。
・レスポンシブデザインの適用にコストがかかる
レスポンシブデザインのサイトを一から制作する場合、専用のCSSの記述が必要な上に、複数のデバイスごとにコーディングを行うため、サイトの構築に時間と費用がかかります。
コーディングの難易度が高く、全てのデバイスで同一のHTMLを使用することから、PCとスマホでデザインを大幅に変更できない場合があります。なぜなら、デバイスごとにサイズが微妙に違うので、デザインが崩れるからです。
・表示確認の手間
レスポンシブデザインを実装する際には、複数の端末で表示確認を行う必要があります。
特に、画面サイズによって表示が異なるため、縮小表示した際のレイアウトや読みやすさを事前にチェックすることが重要です。
・画像サイズや解像度の調整
画像のサイズや解像度は、レスポンシブデザインを効果的に運用するために非常に重要です。
さまざまなデバイスで適切に表示されるためには、画像の大きさや解像度を最適化することが求められます。
・必ずしも適用されるわけではない
古いバージョンのブラウザではレスポンシブデザインが正しく機能しない可能性があり、クロスブラウジングの対応が必要です。
レスポンシブ以外の手法はSEOに不利なのか
私はレスポンシブ対応はマストと言いましたが、レスポンシブ対応していないサイトが上位表示できないか?と言われればそうではありません。
検索上位を決める指標は200以上あるとされていて、それが複雑に絡み合っていて、ブラックボックスなので、誰一人答えを正確に知っている人はいません。
ただ、レスポンシブデザインに対応することでSEO的には有利に働きますが、それは何個かの指標で有利に働くに過ぎません。
サイトが重過ぎたり、サイト構造がめちゃくちゃだった場合は、レスポンシブ対応していないサイトに順位を抜かれる可能性は十分考えられます。
結局、SEOはどこまの施策を徹底してやれれるのか?競合との相対評価の面もありますが、自分(自社)との戦いでもあるのです。
この話については以下の記事で詳しく説明しています。どんなSEO対策が他にあるのか?理解できます。


まとめ
レスポンシブデザインとは、Webサイトを様々なデバイスの画面サイズに合わせて最適に表示させる技術のことです。具体的には、PC、スマートフォン、タブレットなど、異なるデバイスでWebサイトを閲覧する際に、それぞれの画面サイズに合わせてレイアウトやコンテンツの表示を自動的に調整します。レスポンシブデザインは、モバイルフレンドリーを実現するための一つの手法です。
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でWebサイトを閲覧した際に、見やすく使いやすい状態を指します。具体的には、文字や画像のサイズが適切に調整され、ページがスムーズに表示され、操作が容易である状態です。
レスポンシブデザインとモバイルフレンドリーは、どちらもWebサイトをモバイル端末で快適に利用できるようにするための重要な概念ですが、それぞれ異なる意味を持っています。レスポンシブデザインは、Webサイトの表示をあらゆるデバイスで最適化することに焦点を当て、デザインとレイアウトの調整を行います。一方、モバイルフレンドリーは、Webサイトがモバイル端末で使いやすいかどうかの指標であり、ユーザビリティ全体に焦点を当て、表示だけでなく、操作性、読みやすさ、速度なども考慮します。
モバイルファーストとは、Webサイトのデザインや開発を、モバイル端末を主眼に置いて行うアプローチのことです。このアプローチでは、まずモバイル端末での表示を最適化し、その後、PCなどのより大きな画面での表示に対応するように拡張します。一方、PCファーストとは、PCでの表示を基準にWebサイトをデザインし、その後モバイル端末での表示に対応させるという従来のアプローチです。
Googleがレスポンシブデザインを推奨する主な理由は、スマートフォン利用者が増加したためです。Googleは、ユーザーがスマホでGoogleを多く使うのであれば、スマホでも見やすいように表示されるサイトを優遇します。
レスポンシブデザインの主な特徴は以下の通りです:
- 単一のHTMLファイル: 異なるデバイス向けに複数のHTMLファイルを用意するのではなく、一つのHTMLファイルで全てのデバイスに対応します。
- CSS3によるデザイン調整: CSS3を使用して、画面サイズに応じてデザインを最適化します。
- 柔軟なレイアウト: フルードグリッドという仕組みで、コンテンツの幅を固定せず、画面サイズに合わせて自動的に調整します。
- 画像の最適化: 画像のサイズや解像度もデバイスに合わせて最適化し、表示速度を向上させます。
- ユーザビリティの向上: 異なるデバイスで最適な表示を提供することで、ユーザーの利便性を高めます。
- SEO効果: Googleなどの検索エンジンは、モバイルフレンドリーなWebサイトを高く評価します。
- 管理の容易さ: 単一のHTMLファイルで全てのデバイスに対応できるため、Webサイトの更新や管理が容易になります。
- リダイレクトの不要: PCサイトからモバイルサイトへのリダイレクトが不要になり、ページの表示速度が向上します。
- ブランドイメージの向上: どのデバイスでも同じ体験を提供することで、ブランドに対する一貫性と信頼性が高まります。
レスポンシブデザインのメリットは、ユーザーエクスペリエンスの向上、SEOへの貢献、モバイルファーストインデックス、ページ表示速度の向上、Webサイト管理の容易さ、情報設計や画面設計の一貫性、ブランドイメージの向上、リダイレクトの手間がなくなる、コスト削減などがあります。
一方、レスポンシブデザインのデメリットとしては、Webサイトが重くなる場合がある、レスポンシブデザインの適用にコストがかかる、表示確認の手間、画像サイズや解像度の調整、必ずしも適用されるわけではないといった点が挙げられます。
Googleがレスポンシブデザインを推奨する理由として、以下の点が挙げられます:
- ユーザーエクスペリエンスの向上: デバイスの種類に関わらずWebサイトの表示を最適化し、ユーザーが快適に閲覧できるようにします。
- SEOへの貢献: モバイルフレンドリーなWebサイトを高く評価し、同じURLで各デバイスに対応したコンテンツを提供するため、リンクの価値が分散せず、SEOに有利です。
- Webサイト管理の容易さ: 単一のHTMLファイルで複数デバイスに対応できるため、Webサイトの管理が容易になります。
- リソースの節約: クローラビリティを改善し、Googleが効率的にWebサイトを評価するのに役立ちます。
レスポンシブデザインは、SEOに有利に働きますが、それが全てではありません。検索上位を決める指標は200以上あり、レスポンシブ対応していないサイトでも上位表示される可能性はあります。
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