どうも!あきです。
今回はビジネスにおける市場の選び方、あなただけのスイートスポットを見つける方法について解説していきます。
市場が大きければ大きほど良い!と思っている方には衝撃的な事実を知ってもらう動画です。

私のところにもよく、
・「どんな市場を選べばいいですか?」
・「どんなジャンルがいいか分かりません!」
・「市場規模でビジネスが決まると聞いて不安です」
って質問がきます。
多くの人は市場が大きければいい!好きなことじゃないと続かないから好きな市場を選べばいいと思っているのではないでしょうか?
確かに、普通に考えたら
市場規模が大きい方が、その市場の数%を取るだけで大きな売り上げになります。
また、好きなジャンルを選ばないと、そもそも長く続けられるのか不安ですよね?
でも、実際のところは、必ずしも市場規模が大きくないといけないわけではありません。
あなたも経験あるのではないでしょうか?
市場規模が大きいジャンルに参入しようとしたら、競合が強すぎて挫折したこと。
好きなジャンルを選んだら、そこに需要があるのか不安になって一歩踏み出せなくなったこと。
ビジネスでは市場が大事大事と言われているからこそ、不安になった経験ありますよね?
私も過去にアメリカ向けにAMAZAKEの販売を開始して、大失敗した経験があります。
その時は、もちろん色々リサーともしましたが、最終的な意思決定は「何となく当たるんじゃね?」と言う甘い気持ちで、市場を決めていました。
ただ、そんなやり方で上手くいくわけはなかったです。
まぐれで当たる可能性もありますが、そこからしっかりと市場の選び方について勉強しました。
今回紹介するスイートスポットを見つけることができれば、あなたの市場選びとビジネスが劇的に楽になるでしょう。
実際に私も新規で何かやる時は、今回紹介するスイートスポットの概念を必ず取り入れ、参入するか精細しています。
今回紹介する内容は私が考えたのではなく、後ほど詳しく紹介しますが、有名な海外マーケッターライアン・レヴェスクさんが提唱している概念です。
このチャンネルではマーケティングの情報を圧倒的なボリュームかつ分かりやすくシェアするチャンネルです。
あと今回紹介する、スイートスポットを見つける方法以外にも、売り上げUPに繋がるマーケティング戦略を配信していくので、そういった動画を、これからも見逃したくない人は、今のうちにチャンネル登録をしておいて貰えればと思います。
それでは、見ていきましょう。
ライアン・レヴェスクってどんな人?
ライアン・レヴェスク(Ryan Levesque)は、世界的に知られるマーケティングの専門家であり、ザ・アスク・メソッド・カンパニー(The ASK Method Company)の創業者兼CEOです。
彼が考案した「アスクメソッド(ASK Method)」は、見込み客の本当のニーズを探り出し、それに基づいた商品やサービスを提案する革新的なマーケティング手法として、多くの企業や起業家から高い評価を受けています。
彼が率いるザ・アスク・メソッド・カンパニーは、米国の急成長企業ランキング「Inc. 500」にも名を連ねており、世界25万以上の起業家やビジネスパーソンが彼のメールマガジンを購読しています。
これまでに23の異なる市場で成果を上げ、累計400万人以上の見込み客リストを獲得し、20万人以上の有料顧客を抱え、売上は100億円を超えています。
そんな彼が書いた「新しいビジネスで勝つための最強の選択術」と言う本から今回の内容である市場の選び方スイートスポットについて解説します。
スイートスポットとは何か?
まず初めにスイートスポットって何なの?って思った方も多いのではないでしょうか?
私もこの書籍を手に取るまでは聞いたことがなかったです。
スイートスポットとは、新しいビジネスで成功するために見つけるべき「場所」を指します。
そしてスイートスポットには、大きく分けて2つの側面があります。
1. あなたの「内的要因」が交わるところ
スイートスポットは、「あなたの長所、熱意、才能、経験が交わったところ」です。あなた自身の内的な要素全てが合わさることで、ターゲット市場に対して、あなたならではのユニークな価値を提供できるようになります。
冒頭でも言っていますが、ある程度好きなことや経験してきたことを考慮して市場を選びましょう。
2. 市場の「最適な規模と競争環境」
市場の観点からは、「大きすぎず小さすぎない」適度な市場規模を指します。このような市場は、過剰な競争がなく、かといって需要が乏しいほど小さすぎず、十分な需要が存在するため、成功の可能性が高まります。



この二つの側面からあなただけのスイートスポットを見つけます!
ここまで読んで、「あれ?それってニッチ市場って言うんじゃないの?」って思った方もいるかと思います。
スイートスポットは単なる「ニッチ市場」を選ぶことよりも遥かに重要とされています。
ニッチ市場は、市場の認識されたニーズや問題といった外的要因だけに基づいているのに対し、スイートスポットはあなたの熱意、長所、経験などの内的要因に基づくものだからです。
完全に組織が出来ていて、社長が旗を振ってあの山登るぞ!と言う組織化経営ができているのであれば、ニッチ市場を選択しても大丈夫です。
どちらかというと、まだまだ自分がプレイヤーでやらないといけないフェーズの人や、これから起業しようと考えている人は、このスイートスポットを使った市場の選び方が最適解となります。
なぜビジネスにおいてスイートスポットを見つけることが重要なのか?
では、なぜこのスイートスポットを見つけることが重要なのか?
重要な理由は全部で3つあります。
1.ビジネス成功の鍵は「市場選びに」ある
新しいビジネスで成功するためには、「何を売るか」よりも「どこで売るか」、つまりどの市場でビジネスをするかという選択が最も重要であり、この選択がビジネスの成功を左右します。
2.自分のビジネスに適した場所を選べなくなる
多くの起業家が失敗する原因は、自分のビジネスに適した市場を選べていないことにあります。自分のスイートスポットではなく、ニッチ市場からスタートしていることも失敗の主な理由の一つです。市場選びを誤ると、時間と資金の浪費に直結し、どんなに優れたアイデアでも成功することが難しくなります。
3.独自の競争優位性を築くため
自分のスイートスポットを見つけることで、ターゲット市場において誰もあなたと張り合えない、「独自の競争優位性」を構築できます。なぜなら、あなたのビジネスはあなた自身をもとに構築されており、あなただけが持つ熱意やスキル、才能、経験を持つ人は他にいないからです。多くの方が差別化をしないとダメだ!と思っていますが、スイートスポットで市場を見つければ、あなた自身がブランド価値になり、ビジネス市場とは別にあなた市場が広がります。
あなたのスイートスポット(自分自身)を見つける具体的な方法
では、具体的にあなた(自分自身)のスイートスポットの見つけ方について解説します。
その後に市場のスイートスポットの見つけ方を見ていきましょう。
結論から言うと、自分自身のスイートスポットを見つける方法は自己分析の徹底です。
あなたがやってきた仕事だったり、趣味でもう何年何十年と続けられているようなことです。
特に重要な3つの要素があります。
・熱意
・長所
・経験
この3つが揃っていると最高にいいスイートスポットです。
私の場合はマーケティングについての発信が、この3つが揃ったスイートスポットでした。
私は今まで基本的に外注さんを除けば一人でビジネスをやってきました。
私の培った経験で多くの方が悩んでいる問題を少しでも解決できるのではないか?と思ったり
また、ずっと一人でやってきたので、一緒に成功を分かち合いたいと思ったのがきっかけでコンサルサービスを開始しました。
このように熱意があって長所があって経験もあることで何か見つけられることがないか考えてみてください。
ではなぜ、熱意・長所・経験が揃っているといいのか?
それはこれから先あなたがやっていても飽きがこないで続けられる可能性が非常に高いからです。
あなたがこれからやるビジネスは決して楽な道のりではありません。
コツコツと泥臭い作業を続けていく必要があります。
なので、しっかりと続けていけるのか?自問自答してジャンルを選んでください。
好きこそ物の上手なれという言葉がある通り楽しんでやれることが非常に重要です。
他にも自分の好きな領域を選ぶと、その分野についての知識が溜まっている状態からスタートできるので非常に有利です。
でも「熱意・長所・経験が何にもないよ!」って方もいますよね。
そんな人はどうすればいいのか?
その場合はまず、あなたがどの「起業家タイプ」かを知ることから始めてみましょう。
ビジネスを目指す人は大きく分けて3つのタイプに分類されます。
自分がどのタイプに当てはまるかを知ることで、自分に最適な市場を見つけやすくなります。
・使命感タイプ
使命感タイプは、特定の使命の追求を天命だと感じ、厳格な倫理基準を持ち、人々に良い影響を与えたいと願う人々です。金銭よりも使命が重要だと考え、社会問題の解決や社会改革へと発展していく可能性があります。
・情熱家タイプ
情熱家タイプは、大好きなことを仕事にしたい、深い関心を抱いていることがある人々です。自分の好きなテーマや物事に対するエネルギーを持っており、その情熱を世の人々と分かち合いたいと願います。
・機会重視タイプ
機会重視タイプは、成長が見込めるビジネスを見つけたい、新しいアイデアを発見し追求したい人々です。まだ満たされていない需要がありそうな市場に可能性を見出し、「なぜこの問題はまだ解決されていないのか?」と自問します。
ご自身のタイプが明確であれば、それに合った市場の方向性を考えやすくなります。
市場のスイートスポット(市場環境)を見つける具体的な方法
次に、市場のスイートスポットの見つけ方について解説していきます。
市場のスイートスポットを見つけるには、これもまた3つの重要な要素があります。
・市場の規模
・競争環境
・市場が良質的か
順番に詳しく見ていきましょう。
市場の「規模と成長性」を確認する
「大きすぎず小さすぎない」最適な市場規模の考え方としては、市場規模が「大きすぎる場合」は過剰な競争に巻き込まれやすく、資金やリソースが不足するリスクがあります。
逆に「小さすぎる場合」は需要が乏しく成長が期待できません。
適切な「中規模」で、商品やサービスを必要とする顧客が明確に存在する市場、つまり市場のスイートスポットの規模を見極めることが重要です。
では、どのようにして市場規模を確認するのか?
最近だと簡単な話AIに聞いてみるのもいいでしょう。
他にも、市場規模を以下の計算で算出することも可能です。
市場規模✖️商圏人口の割合=推定市場規模
市場規模を調べて、そのエリアに住んでいる人で割ることで、年間で一人当たり、どのくらいの金額を使うかを算出することもできます。
昔作った店舗ビジネスでの資料があるので、無料でプレゼントしています。
焼肉とお好み焼きの市場規模の考え方や計算方法を詳しく解説しています。(2000文字でスライド9枚)




店舗系じゃない人の場合は、Googleトレンドを活用してみてください。
Googleトレンドを活用して、特定のキーワードがどれくらいの関心を集めているかを確認できます。
市場のグラフが安定または上昇傾向にあるかを確認することが重要です。
過去5年間のデータを基に、キーワードの人気度を評価できます。
市場が成長して大きくなっているということは、新規参入が増えても問題ないと言えます。
なぜなら、生簀にいる魚がお客さんだとしたら、市場が成長している状態というのは生簀の魚が増え続けているということだからです。
なので、生簀の周りの釣り人が増えても魚がなくなる心配がないということです。
市場の「競争環境」を分析する
競争のバランスもスイートスポットを見つける上で重要です。
「競争が多すぎる市場」では価格競争が激化し利益が圧迫されますが、「少なすぎる市場」では市場規模が小さい可能性が高いです。
適度な競争相手が存在する市場を選ぶことが成功への近道とされています。
先ほどの生簀で例えると、生簀の周りに釣り人がいるということはお魚(お客様)がそこにはいる証拠にもなるので、競合がいた方が安心できる市場であると言われているのです。
他にも、競合相手の成功やサービスを見てヒントを得ることも可能です。
これらを先にカンニングして、あなたのビジネスをスタートすることができます。
ライアン・レヴェスクは、キッチンテーブルの上の蘭を見て、自分が抱えていた「蘭を枯らさないようにする方法を知りたい」という問題から、「蘭の世話」(オーキッド・ケア)というニッチな市場にビジネスアイデアを見つけました。
このビジネスは開業後1年半で大きな収益を上げる成功を収め、彼の成功は市場選びの重要性を証明しました。
成功しやすい市場の「質的な条件」を確認する(5つの必要条件)
この書籍の中では、良質な市場には5つの条件があると書かれています。
その5つが以下です。
1 数十年間活力を失わない恒久的な市場か?
2 熱烈な愛好家やファンがいる市場か?
3 高額な金額(100万円)を払ってでも解決したい問題がある市場か?
4 将来的に新たに問題が追加して生じる可能性がある市場か?
5 お金を持った顧客がいる市場か?
これらについては以下の記事で詳しく解説しています。


スイートスポットを見つけるために役立つ考え方と分析手法
スイートスポットを見つけるプロセスで役立つ、マーケティングの考え方やフレームワークがいくつかあるので、紹介します。
市場やターゲットを細かく分ける「セグメンテーション」
セグメンテーションとは、市場内にいる顧客をニーズや特性などで細分化することです。
市場を区切ることで出現する集団やまとまりを「セグメント」と呼びます。
顧客のニーズが多様化している近年では、その重要性が増しています。
セグメンテーションには様々な分け方があり、代表的なものとして、年齢や性別などの属性、国や地域などの地理、価値観やライフスタイルなどの心理、購買頻度や利用状況などの行動といった基準があります。
私のLINEを追加してもらうと分かるのですが、最初にアンケートを飛ばすようにしています。
実はそのアンケート結果を元にLine追加してくれた人たちをセグメントしています。
広告運用に興味がある人のグループ、一方はマーケティングに興味があるグループ、他にも年代や性別でセグメントしています。
その辺のステップ配信やLINEでのセグメントなども私の方で対応できるので、興味がある方は無料相談に来てください。
このようにセグメントしておくことで、本当に興味がある人にだけ必要な情報を届けけることができます。
私の場合デジタルマーケティング全般の発信が多いので、特に細かくセグメントを分けておかないと、広告運用に興味がある人にSNS運用の情報を届けてしまう恐れがあります。
広告運用の人にSNS運用の情報なら親和性があってまだいいですが、男性向けの情報なのに、女性にも同じ内容で配信していたりすると迷惑だと思われる可能性があるので注意してください。
色々な人のLINEに登録していますが、今言ったセグメントをしている人はまだまだ少ない印象です。
自社の提供価値と顧客ニーズのズレを確認する「バリュープロポジションキャンバス」について
バリュープロポジションキャンバス(VPC)は、自社の製品やサービス(提供価値)と顧客のニーズとの間のずれを解消するためのフレームワークです。
顧客の立場になって考えることが重要であり、このキャンバスを使うことで、自社が提供している価値と顧客が想定しているニーズのズレを明確化できます。
スイートスポットでユニークな価値を提供する際に、このズレをなくすことが重要です。
このズレを無くすためにも最初に話したお客様をセグメントしておくことが生きてくるのです。
スイートスポットを見つける際の注意点
ここでは、スイートスポットを見つけるプロセスで陥りやすい注意点について紹介します。
自分の経験や主観だけが先行してしまうリスク
自社の経験や体験から、「このようにすれば顧客も喜ぶだろう」という企業側の一方的な想いだけが先行し、顧客の本当に望んでいる価値が見えていない可能性があります。
スイートスポットを見つける際も、自己分析だけでなく、市場や顧客の視点に立つことが重要です。
過剰に市場を絞り込みすぎない
ターゲット設定では特定の顧客層に集中することが重視されますが、過度にターゲットを絞り込むと市場が極端に狭まり、成長の可能性を自ら制限してしまうリスクがあります。
ターゲット層を設定する段階で十分な市場規模を確認することが重要です。
データに基づいた客観的な分析の重要性
特に市場のスイートスポットや顧客を見つける際には、主観だけでなくデータに基づいた客観的な分析が必要です。
顧客の言葉を鵜呑みにしたり、得られたデータを偏った見方で解釈したりすると、的外れな結論に至ることがあります。
様々な視点で分析を行うことが重要です。
余談ですが、マクドナルドがお客様からヘルシーなサラダが食べたいということでサラダマックを導入したら大失敗しました。
お客様の意見を全て鵜呑みにするのは危険だということを知っておきましょう。
これはYouTube運営などでも言えることですね。
一人のコメントでチャンネルの方向性を大きく変えるのは危険ということです。
しっかりデータに基づいた客観的な分析をしましょう。
ビジネスでの市場選びまとめ
ビジネスでの市場選びは重要ですが、単に市場規模が大きいとか、自分の好きな市場を選ぶだけでは成功しにくいのが現実です。
ライアン・レヴェスク氏が提唱する「スイートスポット」を見つけることが、新規ビジネス成功の鍵となります。
スイートスポットとは、新しいビジネスで成功するための最適な「場所」を指し、以下の二つの側面が交わる部分です。
- あなたの「内的要因」: 自身の長所、熱意、才能、経験。
- 市場の「最適な規模と競争環境」: 大きすぎず小さすぎない規模、過剰な競争がなく十分な需要がある環境。
これは、市場のニーズのみに基づく「ニッチ市場」よりも、あなたの内的要因を含む点で重要とされています。
スイートスポットを見つけることが重要な理由は、ビジネス成功の鍵は「市場選びに」あること、多くの起業家が自分のビジネスに適した場所を選べていないことによる失敗を避けるため、そして独自の競争優位性を築けるためです。
具体的な見つけ方としては、以下の要素を分析します。
- あなた自身のスイートスポット: 熱意、長所、経験の3つの要素に焦点を当てた自己分析が鍵です。
- 市場のスイートスポット(市場環境)
- 市場の規模と成長性(大きすぎず小さすぎない最適な中規模か、成長傾向か)を確認します。
- 市場の競争環境(過剰でも少なすぎでもない適度な競争か)を分析します。競合がいることは需要がある証拠ともなります。
- 成功しやすい市場の質的な条件(恒久性、熱烈な愛好家、高額な問題を抱える顧客、お金を持つ顧客などがいるか)も確認します。
スイートスポットを見つける過程では、市場を細分化するセグメンテーションや、自社の提供価値と顧客ニーズのズレを確認するバリュープロポジションキャンバスといった手法も役立ちます。
注意点としては、自分の経験や主観だけでなく市場や顧客の視点に立つこと、市場を過度に絞り込みすぎないこと、そしてデータに基づいた客観的な分析を行うことが重要です。
スイートスポットを見つければ、市場選びとビジネスは劇的に楽になるでしょう。
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