どうも!あきです。
このSEOマスター講座でちょくちょく話題に出てくるのが、Googleのアルゴリズムアップデートです。
今回は通常のアップデートからコアアルゴリズムアップデートの違いや過去の大規模なアップデートの歴史、そのアップデートでGoogleはどう変わったのか?
また、私がどんなアップデートがきても変わらないSEOの本質についてもお伝えしています。
今回の記事を読むことで、これまでのアップデートの歴史と今後どのようにSEO対策をしていけばいいのかが分かります。
それでは詳しく見ていきましょう。
Googleアルゴリズムとは?
Googleアルゴリズムとは、Googleの検索エンジンが、インターネット上の情報を処理し、検索結果として表示するための規則や計算式のことです。
簡単に言えば、このアルゴリズムが検索結果の表示順位を決めている基準ということです。
Googleだけに限らず、YouTubeやInstagramなどのSNSにも独自のアルゴリズムが組まれていて、どの投稿を表示するかを決定しています。

私はこのアルゴリズムを『脳』と表現しています!
Googleは、ユーザーが検索したキーワードに対して、最も関連性が高く、信頼できるWebページを識別し、ランク付けするためにアルゴリズムを使用します。
Googleの検索アルゴリズムは200以上の項目で構成され、ユーザーに有益で関連性の高い情報を提供することを目的として、これらの項目や重要度は日々改定されています。
ただ、下の方で詳しく解説していますが、200以上の項目で構成されていると言われていた判断基準が2024年5月に漏洩した情報によると、Googleがウェブサイトを評価する際の判断基準は2,300以上あることが特定されました。
本来、Googleのアルゴリズムは、門外不出で誰も検索順位の決め方の正解は分からない仕組みになっています。
仮に正解があったとしても人間の思考や価値観は世代によっても変わるので、一生変わらないアルゴリズムというのは存在しません。
結局のところアルゴリズムはユーザーが検索したキーワードの検索意図を読み取って一番正しいと思われる順番でサイトを並べてくれる仕組みのことです。
完全な正解はないですが、正解に近い上位表示の原理原則は分かっているので、それも全てこのページでお伝えしていきます。
GoogleアルゴリズムアップデートとGoogleコアアップデートの違い?
Googleのアルゴリズムは日々進化しています。
その中で、アルゴリズムのアップデートは大きく分けて2種類に分類されます。
1、Googleアルゴリズムアップデート
2、Googleコアアルゴリズムアップデート
順番に解説していきます。
1、Googleアルゴリズムアップデート
Googleアルゴリズムアップデートは小規模な変更でほぼ毎日のようにアルゴリズムの調整を行なっています。
この通常のアップデートでは、特定の要因や問題を対処するために行われます。
例えば、低品質なコンテンツの排除や、特定の検索クエリに対する関連性の向上などが目的です。
また、この通常のアップデートでは大きく順位が変動することはあまり多くないのが特徴です。
このような小規模のアップデートではGoogle側も日々行なっているので、いちいちアナウンスしない場合が多いです。


この画像はランクトラッカーでのあるキーワードの順位変動です。
1日単位でもこれだけの順位が日々変動しています。
他にもこのような順位変動が起きていることもあります。


このように15位くらいにランクインしたり、100位以上(圏外)に飛んだりを繰り返しています。
このような変動をしているキーワードに関しては順位が安定していないけど、この記事の内容ではトップ10に入ることは難しいので、リライトが必要だと判断したりします。
まだ、順位モニタリングして1ヶ月とかだったらも少し様子を見たりもします。
この辺の塩梅は経験していかないと分からないかもしれませんね。



この辺の判断軸がSEOコンサルタントの腕の見せ所です!
SEOでお悩みならGOENにお任せください。
少し話が脱線しましたが、Googleアルゴリズムアップデートは簡単にいうと小規模なアップデートと言うことです。
2、Googleコアアルゴリズムアップデート
一方でGoogleコアアルゴリズムアップデートは大規模な変更のことを指します。
コア(中心)に重要な変更を加えるアップデートのことをコアアルゴリズムアップデートと言います。
SEO界隈ではGoogle砲とも言われています。
その理由として、お金に直結するキーワードで上位表示できていて、月に100万円以上稼げていたとしても、このコアアルゴリズムアップデートで圏外に飛ばされて、一気に売り上げが0になるという現象が多く起きていたからです。



私もこのGoogle砲で幾度となくブログ制作を辞めようかと思いました。
このコアアルゴリズムアップデートは大規模な変更になるので、事前に告知されます。
Googleが公式のXで事前告知を行いますが、アップデートの内容自体は告知されません。
頻度としては、年に2回〜4回実施されます。
過去のコアアップデートでGoogleアルゴリズムはどう変わったのか?
Googleコアアルゴリズムアップデートは大規模なコアのアップデートだとお伝えました。
そして、このコアアルゴリズムアップデートには名前がついています。
以下は、Googleの過去の主要なコアアルゴリズムアップデートを日本語の更新名に置き換えて一覧にした表です。
更新名 | 実施日 | 主な内容・目的 |
---|---|---|
フロリダアップデート | 2003年11月 | スパム行為の排除と検索結果の品質向上。 |
ビンスアップデート | 2009年2月 | ブランド重視の検索結果に変更。 |
カフェインアップデート | 2010年6月 | インデックス速度の向上と検索結果の即時性向上。 |
パンダアップデート | 2011年2月 | 低品質コンテンツの排除と高品質サイトのランキング向上。 |
ペンギンアップデート | 2012年4月 | スパム行為や不正なリンク構築の排除。 |
ハミングバードアップデート | 2013年8月 | 検索クエリの意図理解と自然言語処理の強化。 |
ピジョンアップデート | 2014年7月 | ローカル検索結果の精度向上。 |
モバイルゲドンアップデート | 2015年4月 | モバイルフレンドリーなサイトのランキング向上。 |
ランクブレイン | 2015年10月 | 機械学習を活用した検索クエリの理解とランキングの最適化。 |
ポッサムアップデート | 2016年9月 | ローカル検索結果の多様性向上と重複排除。 |
フレッドアップデート | 2017年3月 | 低品質な広告収益目的のサイトのランキング低下。 |
メディックアップデート | 2018年8月 | YMYL(Your Money Your Life)コンテンツの品質基準強化。 |
BERTアップデート | 2019年10月 | 自然言語処理モデルBERTを導入し、検索クエリの理解をさらに強化。 |
コアアップデート | 定期的に実施 | 検索アルゴリズム全体の改善と検索結果の品質向上。 |
ページエクスペリエンスアップデート | 2021年6月 | ユーザーエクスペリエンス(Core Web Vitalsなど)をランキング要素に追加。 |
製品レビューアップデート | 2021年4月 | 製品レビューコンテンツの品質基準を強化。 |
役立つコンテンツアップデート | 2022年8月 | ユーザーにとって役立つコンテンツを優先するためのアップデート。 |
2023年3月コアアップデート | 2023年3月 | 検索結果の品質向上とユーザーエクスペリエンスの改善。 |
2023年10月コアアップデート | 2023年10月 | 検索アルゴリズムのさらなる最適化と品質基準の強化。 |
これだけのコアアップデートが起きています。
では、これらのコアアップデートによってGoogle検索はどう変わったのか?
このコアアップデートの内容を分析するとGoogleがどんな方向性に進んでいるのかが見えてきます。
Googleのアルゴリズムはコンテンツの品質、ユーザーエクスペリエンス、関連性、信頼性を重視する方向に変化しています。
それは2025年現在もその傾向は続いていると言えます。
SEO界隈で特にインパクトの大きかったコアアップデート
1、パンダアップデート (2011年)
・低品質コンテンツの排除:低品質なサイトの評価を下げ、高品質なサイトを上位表示するようになりました。
・コンテンツの独自性:オリジナルの内容を持たないコンテンツ(コピーコンテンツやわずかにリライトしただけのコンテンツ)の評価が下がるようになりました。
・ユーザーファースト:ユーザーにとって無益なコンテンツを排除し、ユーザーファーストなサイトが上位表示されるように変更されました。
2、ペンギンアップデート
・ウェブスパム対策:リンクとウェブスパムを取り締まるアルゴリズム。
・不自然なリンクの無効化:検索順位を上げる目的で自作自演のリンクを張る行為や、質の低いリンクを張ってサイトの評価を下げるネガティブSEOへの対策。
3、ハミングバードアップデート
・検索意図の理解:検索キーワードの背景や文脈を理解した上で、より関連性の高い検索結果を提示。
・会話型検索の処理能力向上:「東京駅の泊まれる場所」という検索キーワードに対して、「ホテル」や「宿泊施設」といったキーワードを含むページも検索結果に表示。
4、モバイルフレンドリーアップデート
・モバイル対応の重要性:スマートフォン対応していないサイトの評価が下がる。
・モバイルユーザビリティの向上:モバイルデバイスでの表示が最適化されているWebサイトを優先。
5、クオリティアップデート
・コンテンツ品質の重視:Webページの全体的な品質を向上させるためのアルゴリズム変更。
・E-A-Tの強化:専門性、権威性、信頼性(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)を重視。
これらのアップデートを通じて、Googleはユーザーにとって価値のある、質の高いコンテンツを上位に表示するようアルゴリズムを改善してきました。
また、モバイルフレンドリーであることや、ユーザーの検索意図を正確に理解することも重要な要素となっています。




もう10年も変わらないGoogleアルゴリズムの原理原則
コアアップデートでサイトが飛ばないようにビクビクする生活は本当に疲れます!
私も一生懸命長い時間かけて書いた記事がたった1回のアップデートで圏外に吹き飛んでアクセスが1/10になったことがあります。
GoogleのプラットフォームSEOに依存するビジネスモデルはかなり危険だな!と感じたのは今でも覚えています。
でも、結局のところGoogleのアップデートは一貫している点もあります。
それはユーザーファーストであること!
Googleが一番困ることはGoogleの検索エンジンを利用する人が少なることです。
なぜなら、Googleの収益の9割は広告収入だからです。
検索エンジンを使う人が少なくなれば、そのプラットホームに広告を出稿したいと思う企業も少なることを意味します。
なので、Googleは常に検索エンジンを使ってくれいてる、ユーザーのことを考えたアップデートがされています。
この原理原則はおそらくどんなアップデートがきても本質は一生変わらないと私は考えています。
当たり前のことですが、そのように紐解くとやることはすごく単純です!
ユーザーにとって有益な情報を提供し続けるこれに尽きます。
そしてこのSEOマスター講座ではどのような形で有益な情報を発信すれば上位表示を獲得できるのか?についても小手先のテクニックから応用まで網羅してご紹介しています。




2024年5月にGoogleの内部データが大規模に漏洩
この事件が起きたのは2024年5月です。
Googleのサーチアルゴリズムの一部が外部に漏洩しました。
この情報は本来、社内限定で共有されるべきものでしたが、誤って外部に公開されてしまいました。
漏洩した原因としては、内部のセキュリティ不備やサードパーティとの連携における脆弱性とされています。
この漏洩は、単なる一企業の情報漏洩にとどまらず、検索エンジンの公正性を揺るがしかねない問題であり、企業のSEO戦略にも大きな影響を与えることから凄く大きな問題へと発展してしまいました。
Googleは当初、この漏洩を否定していましたが、影響が無視できないものになったため、アルゴリズムの一部が意図せず漏えいしたことを公式に認めました。
その後、迅速なセキュリティ強化と再発防止策の実施を発表しています。
気になる漏洩した内容ですが、2,596のモジュールと14,014のAPI機能が記載された2,500ページ以上のAPIドキュメントとされています。
ここではもっと簡単に結局どんな内容が書かれていたのか?重要なポイントをまとめます。
1、ドメインパワーの重要性の再認識
・Googleが”siteAuthority”という指標を用いてドメインの強さを評価していることが明らかになりました。これまでずっとドメインパワーはないと主張してましたが、今回の漏洩で存在を認めました。
2、コンテンツの質と滞在時間の重要性
・ユーザー行動を検索順位に反映させるアルゴリズム”NavBoost”において、流入後の「滞在時間(Dwell Time)」が重要視されます。
・ユーザーがサイトに流入し、内容を読んで検索結果に戻るまでの時間や、他のページに移動するまでの時間が測定されます。
・質の高いコンテンツを作成し、ユーザーの滞在時間を延ばすことが重要です。
3、クリック率とタイトルの重要性
・Navboostは、検索結果ページのクリック率で検索結果での順位を変動させます。
・魅力的なタイトルはクリック率(CTR)を上げるために重要であり、メタディスクリプションもCTRに影響を与える点でSEOに関係します。
4、ドメイン運用期間と新規ドメインの扱い
・Googleは”hostAge”という指標を用いて、新しいサイトの扱いを決定しています。
・これは「サンドボックス」と呼ばれる、新しいサイトがすぐに上位表示されるのを防ぐためのブロックです。
・新規ドメインは公開されてからすぐは上位表示されにくい傾向があります。
5、ユーザー行動データの活用
・NavBoostは、”goodClicks”や”badClicks”などのクリック情報を記録し、ユーザーがページの中でどのような行動をとっているか分析します。
6、オリジナルコンテンツの重要性
・Googleは”OriginalContentScore”という指標を持っており、コンテンツのオリジナリティを測定します。
・AI時代では、人間が作る1次情報、オリジナルコンテンツの価値が高まります。
7、タイトルとコンテンツの一致度
・”titlematchScore”という指標が存在し、タイトル属性と検索クエリ(キーワード)の一致度を確認します。
・SEOを意識しすぎてキーワードだけをタイトルに入れ、実際の内容と一致していない場合、悪影響を与える可能性があります。
8、リンクの品質評価
・”sourceType”という指標が存在し、リンクの品質を3段階で評価します。
・ページへの流入数を基準に分類し、高品質なページからのリンクが重要になります。
概ねSEOの専門家が言っていたことが当たっていて、今回の漏洩をきっかけにGoogle側が公式で認めざるをえない状況になったと言った感じです。
特に私が注目したのは
↓
6、オリジナルコンテンツの重要性:人間が作る1次情報、オリジナルコンテンツの価値が高まります。という表記です。
これから先もっとAIが進化してAI時代に突入すると考えられます。
そんな厳しい競争を勝つには1時情報を発信することの重要性が増す気がします。
なぜなら、AIに自我が生まれない限りは、膨大な情報をまとめて整理して教えてくれる存在に過ぎないからです。
AIにできないことは1時情報を発信することです。
そう考えるとこれか先の発信はよりオリジナリティーや持論を展開したようなコンテンツが求められるのではないかと思います。
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