どうも!あきです。
今回は海外SEO対策でグローバル市場を取りに行く戦略についてお伝えします。
私が言わなくても多くの方が、今後日本の経済規模が縮小し、日本市場から海外市場へ目を向けるべきだと感じているかと思います。
外国人ユーザーに自社の商品やサービスを届け、販路を拡大するためには海外SEOの理解が不可欠です。
なので、今回私が実際にやっている海外向けのSEO対策で上位表示を獲得した事例、考え方、具体的な戦略、注意点、成功事例までを網羅的に解説します。
海外SEOとは?
海外SEOとは、外国人ユーザーからのアクセスを獲得するためにサイトを外国仕様に最適化することです。
日本から海外に何か商品やサービスを展開している会社で、販路を海外にも作りたいと考えいるのであれば、海外SEOは必須です。
ただし、既に会社が海外にあってSEOからの流入を特に狙わないのであれば、海外SEO対策をしなくてもいいでしょう。
あくまでも外国人ユーザーに自社の商品やサービスの情報を検索経由で届けることが海外SEOの目的となります。
海外SEOの重要性とメリット
日本の人口は約1.2億人なので、経済的なマーケットとしては大きくもないけど、小さくもありません。
だからなのか、日本から海外に向けてビジネスをやる会社さんはまだまだ少ない印象です。
お隣の韓国では人口も国土も狭いことから、ビジネスを始めるときは最初から海外向けに戦略を練ることも少なくないそうです。
実際日本のマーケットもどんどんシュリンク(縮小)していくので、早めから海外展開を考えることで、競合よりも先を行くことができるでしょう。
他にも日本から海外に輸出した場合は、消費税が還付金で戻ってきたりと美味しい部分もあるので、今自社の商品やサービスが海外展開できないか?検討してみてもいいかもしれません。
私自身、現在進行形で海外向けのECサイトを運営したり、帰国子女ということもあり、海外へのパイプもあるので海外進出も何かしらの形でサポートできるかと思います。
実際、海外SEOに今も取り組んでいて、ビックキーワードでも上位表示が取れているので、その事例もこの記事で考え方とセット全てお伝えしていきます。
少し話が脱線しましたが、海外SEOのメリットについて見てみましょう。
検索流入が増える
まず始めに海外SEOのメリットとして、検索流入が増えることがあげられます。
当たり前ですが、国内だけでなく外国のターゲットユーザーをWebサイトに引き込むことが可能になりますので、キーワードによってはアクセス数は何十倍にもなりえます。
ブランディングが加速する
検索流入が増えることで、Webサイトが頻繁に参照されるようになり、サイテーションや被リンクの獲得に繋がり、SEOの外部要因が強化され、サイトのドメインパワー(権威性)が向上し、ブランディングの強化に繋がります。
ブランディングの強化ができれば、サイトのパワー(ドメインパワー)が向上し、より簡単に上位表示できるようになります。
顧客や売り上げが増える
海外のアクセスが増えれば、見込み客の母数が増えるので、結果的に売上が増えます。
英語を話す人口は日本語を話す人口の10倍以上と言われています。
なので、海外は日本とは比べ物にならないくらい大きな市場となっています。
海外SEOのデメリット
メリットだけを見れば、誰もが飛び込みたくなるような市場が広がっていますが、失敗するリスクも非常に高いです。
なぜなら、私たちは日本人で日本語を話します。
どの言語で攻めるかは分かりませんが、どちらにしても日本語から海外の言語に変換する翻訳コストがかかります。
また、市場が大きくなる分ライバルの数も多くなります。
試しに「ケーキ」という単語を英語と日本語で検索してみました。
cakeの検索数→274万
ケーキの検索数→30万
約9倍の違いがありました。
ケーキというキーワードだけだとかなり抽象的にはなりますが、それでも検索ボリュームの違いが大きいことは理解できたのではないでしょうか?
たださえ、国内向けのSEOでも中長期的に付き合っていかないといけないのに、海外SEOとなると更に難易度が上がることは間違いないです。
なので、しっかりと戦略を練ってから挑まないと、ネイティブで英語を喋れる強力なライバル達と真っ向勝負しないといけなくります。
海外SEOと国内SEOの違い
具体的な戦略について話す前に、国内向けのSEOと海外向けのSEOの違いを理解しておきましょう。
法律や文化の違い
国が違えば、法律、規制、文化的な背景なども日本と大きく違います。
日本では縦長のLPの方が購入率が高く、アメリカでは短くシンプルなLPの方が購入率が高いというデータもあります。
ただ、日本のウェブサイトを英語に翻訳すればいいと言うわけではありません。
しっかりとローカライズしたメディア構築が求められます。
言語の違い
当たり前ですが、言語が違います。
曖昧な表現やニュアンスなどは、現地のネイティブじゃないと分からない可能性もあるので、翻訳コストがかかります。
トレンドの違い
日本で流行っているから海外でも流行るだろうと挑戦するのは危険です。
しっかりと現地の市場調査を行う必要があるでしょう。
私がタイのバンコクに留学している時にコンビニでお茶を買ったんですが、タイのお茶はめちゃくちゃ甘いです。
何でこんな甘いのか?聞いてみるとタイ人は甘い物を好む傾向があるみたいです。
このようにトレンドだけでなく、考え方や価値観などが全く違う可能性も否めません。
検索エンジンの違い
意外と見落としがちなのが、使っている検索エンジンです。
日本ではGoogleとYahooを使っている人が大半ですが、国よってはGoogleじゃない場合もあります。
お隣の韓国ではNaverが強かったり、ロシアではYandex(ヤンデックス)が強かったりします。
Googleが世界的にみても最強ですが、国よっては違う検索エンジンを使っている可能性があるので、しっかりとターゲットとしてる国民が使う検索エンジンでSEO対策をしましょう。
競合の違い
国が変われば競合も変わります。
直接競合と間接競合の2軸で現地のマーケティング調査会社に依頼することや、自身の目で確認することも重要です。
直接競合と間接競合の詳しい解説は以下の記事でしています。

インスタの競合分析と書いてありますが、どんな場面でも使える競合分析の方法を解説しています。
Webサイトに求めるニーズの違い
実は国ごとにウェブサイトに求めるニーズが異なる場合があります。
・日本:正確で充実した情報量を求めるユーザーが多い傾向があります。
・アメリカ:強いメッセージ性とコンパクトな情報提供を好む傾向があります。
・中国:多様なコンテンツと派手なデザイン性が好まれる傾向があります。
このように、海外SEOでは、単に翻訳するだけでなく、各国の文化的背景を考慮した表現や情報提供の仕方が重要です。
回線速度の違い
日本では5G回線があったり、4G回線が一般的ですが国によっては3G回線が一般的な場合もあります。
通信速度がかなり遅い可能性がある場合は、サイトの軽量化をおこない、表示スピードに注意する必要があります。
海外SEOでグローバル市場を取りにく具体的な方法
いよいよこの記事の本題であるグローバル市場を取りに行く具体的な方法を解説します。
まず結論から言います!
グローバル市場を取りに行くなら、Shopifyを使いましょう。
まずShopifyを知らない方のために解説すると、Shopifyはカナダ発のeコマースプラットフォームで、専門知識がなくても簡単にECサイトを構築・運営できるサービスです。
Shopify基本的にグローバル市場向けに開発されたECプラットフォームで、ワードプレスと同様に様々なプラグインが用意されていて、ブログ機能なども充実しているので、EC機能を利用しないでメディア構築としてだけでも十分活用できます。
ただし、月額料金がかかります。
Shopifyには主に3つの主要プランがあり、それぞれの月額料金と特徴は以下の通りです。
1、ベーシックプラン:月額4,850円(初月150円)
2、スタンダードプラン:月額13,500円(初月150円)
3、プレミアムプラン:月額58,500円(初月150円)
Shopifyは月額料金はかかりますが、それ以上のメリットがあると私は考えています。
海外市場を取りに行く場合は、何かしらの決済をおこなう場面もあるかと思います。
そんな時Shopifyでは、既に決済システムが導入されているので、有形商品や無形商品を販売する場合は簡単にシステム構築ができます。
以下が決済システムの画像です。

最初に言いましたが、グローバル市場向けのツールなので様々な支払い方法に対応しています。
多言語、多通貨対応しているのでどんな市場にも参戦可能です。
また、独自で決済方法を追加することもできます。
他にもややこしい関税や税金についても簡単に設定できます。

もちろん国ごとに税率が違うので、細かく設定することができます。
他にも配送料の設定も簡単にできます。

私はこのようにアジアで一括で配送料をまとめたり、ヨーロッパでまとめたりしています。
各国ごとに設定することもできますし、自分が好きなようにグルーピングすることもできます。
ここまではShopifyがいかにグローバル展開する上で優れているのかについて解説しました。
ここからはShopifyのブログ機能で上位表示できるの?と言うことについて解説します。
Shopifyのブログ機能でも、上位表示できます!
私が扱っている商品が日本のお茶やお菓子だったので、日本に来たことがある人やこれから来るであろう人に向けて、日本の観光情報系に絞って発信しました。
具体的には海外旅行に行ったら、絶対に知りたくなるような情報です。
・ホテル情報
・観光情報
・飲食店情報
・商品情報
この4つを軸として発信することにしました。
海外市場でも日本の観光情報を発信している人は一定数いましたが、ケーキと比べれば多くはありません。
また、こちらが日本に住んでいると言う利点も活用できますし、何より日本の観光情報を調べるなら日本語が最強なので、勝ち筋がありました。
もちろん、競合分析もしっかりとおこない勝てるかもな!と言う判断です。
そして、実際に記事を書いて公開した結果

1万を超える検索ボリュームでも上位表示することができています。
あまり公開はできませんが、他にも多数のキーワードで上位表示することができています。

記事を書き始める前にどんな勝ち筋を描いて行動するか?競合はどんな感じなのか?自社が提供する商品の見込み客はどこにいるのか?と言ったことを俯瞰して考えることで、答えが見つかると思います。
どうしても見つからない!考えるのがめんくさいって方はコンサルサービスもしているのでお気軽にご相談ください。
海外SEOでアクセス数を増やすテクニック
SEOで海外からのアクセスを増やすテクニックについて紹介しましす。
現地の被リンクを集める
王道な方法が現地の被リンクを集めることです。
例えば、現地の企業や組織とのコラボレーションを行う。
対象国の企業や組織と提携し、相互リンクを設置するなどの協力関係を構築します。
また、現地のメディアへのプレスリリースも有効です。
対象国のメディアに向けてプレスリリースを配信し、メディア掲載時のリンク獲得を狙います。
最後に、現地の有力ブロガーやインフルエンサーと協業することも有効です。
対象国で影響力のあるブロガーやインフルエンサーに製品やサービスを紹介してもらい、そこからの被リンクを獲得を目指します。
被リンクについての理解を深めたい方は以下の記事をご覧ください。

現地のトレンドを踏まえる
現地のトレンドや話題になっているコンテンツを制作することで、検索エンジンにおいてより高い順位を獲得できる可能性があります。
また、ユーザーは常に最新の情報や流行に関心を持っているため、それに関連したコンテンツを提供すれば、ターゲットの関心を集めることができます。
特にトレンドコンテンツであれば、早く記事を公開すれば競合よりも早くアクセスを集めることができます。
私の場合は日本の観光地だったので、チームラボが麻布台ヒルズにオープンするなどのトレンド情報を早めに仕込んだことで、アクセスを多く集めることに成功しました。
海外SEOの注意点
ネイティブチェック
画像や動画で伝えるのではなく、文字媒体がメインで伝える系のコンテンツは特にネイティブチェックが重要です。
AIや翻訳ソフトがかなり発達してクオリティーの高いコンテンツが作れるようになりましたが、機械翻訳だけでは微妙なニュアンスなどを伝えることが難しい場合もあります。
不自然な表現や誤訳が多く含まれると、ユーザーからの信頼低下やページの離脱を招く恐れがあります。
ローカライズ不足に注意する
文化的な違いを理解せずにコンテンツを作成すると現地の人に受け入れられない可能性があります。
対象国の文化や慣習に関しては深く理解しましょう。
実際に現地に行って人々と交流するのもいいですし、対象国の人を日本で探して、アドバイザー的な立ち位置で相談してもいいかもしれません。
法律や規制への対応に注意する
対象国の法律や規制を事前に調査し、適切に対応することが求められます。
特に、個人情報の取り扱いやプライバシーに関する規制は、国によって大きく異なるため注意が必要です。
海外SEOのURL構造はどうする?
海外SEOにおけるURL構造について、どうするべきか説明します。
基本的には、言語ごとに個別のURLを使用することが推奨されます。
海外SEOでのURLを決める場合は、以下の3つの選択肢から選びましょう。
- URL構造のオプション
- 国別コードトップレベルドメイン(ccTLD):
- 例:
www.example.jp
(日本向け)、www.example.fr
(フランス向け) - メリット:
- 対象国を明確に伝えられます。
- ユーザーからの信頼を得やすいです。
- サブドメイン:
- 例:
jp.example.com
(日本向け)、fr.example.com
(フランス向け) - メリット:
- 設定が簡単で、手軽に導入できます。
- 地域ごとにサーバー契約を実施すれば、該当地域に物理的に近いサーバーを使用することでSEO効果を発揮できます。
- サブディレクトリ:
- 例:
www.example.com/jp/
(日本向け)、www.example.com/fr/
(フランス向け) - メリット:
- ドメインオーソリティが共有されやすく、これまで築いてきた日本語サイトのドメインパワーをある程度引き継いだ状態で多言語運用できます。
- データがシンプルな階層構造となるので、管理上も混乱しにくいです。
- 例:
- 例:
- 例:
- 国別コードトップレベルドメイン(ccTLD):
トップレベルドメイン、サブドメイン、サブディレクトリーこの3種類から基本的には選びます。
完全に0から新規でドメインを取ってやる方法もありますが、日本語サイトである程度ドメインパワーがあれば、新規で作るようり効率的に上位表示を目指すことができます。
海外SEOの成功事例
- 成功事例1:英語圏市場への進出
- ある日本の企業が英語圏市場への進出を目指し、多言語SEO対策を実施しました。
- この企業は、まずターゲット市場の調査を徹底的に行い、英語圏のトレンドやニーズを理解しました。
- 正確な翻訳を基に英語版のウェブサイトを構築し、適切なキーワードを選定して各ページに自然に組み込むことで、Googleをはじめとする海外検索エンジンの最適化を図りました。
- その結果、英語版サイトのアクセス数が急増し、売上も大幅に向上しました。
- 成功事例2:欧州市場への進出
- 日本のファッションブランドが欧州市場に向けて多言語SEO対策を実施したケースがあります。
- このブランドは、まず現地の文化や消費者の好みを詳細に調査し、それに基づいてコンテンツを制作しました。
- 各言語に対して適切なSEO対策を行い、日本語サイトと同様に高品質なコンテンツを提供しました。
- SNSや外部サイトを活用して外部施策も行い、ブランドの認知度を向上させました。
- その結果、多言語サイトのアクセスおよびコンバージョン率が上昇し、海外市場での成功を収めました。
これらの事例から、海外SEOを成功させるためには、以下の点が重要です。
- 徹底的な市場調査:ターゲット市場のトレンドやニーズを正確に把握すること。
- 高品質な翻訳:正確で自然な翻訳を行い、現地の言語に最適化すること。
- 適切なキーワード選定:ターゲット市場のユーザーが使用するキーワードを調査し、コンテンツに組み込むこと。
- ローカライズ:現地の文化や習慣に合わせたコンテンツを作成すること。
- 多言語SEOを考慮したWEBサイト設計:
- 適切なURL構造:
- 多言語SEOに適したコンテンツ管理:
- SNSや外部サイトの活用:SNSを活用しブランドの認知度を向上させること。
- 効果測定と改善: 多言語サイト公開後の効果を可視化し、継続的に改善を行う。
海外SEO(多言語SEO)まとめ
最後に、海外SEOを通じてグローバル市場に参入するための方法と注意点について解説しています。
日本市場の縮小を背景に、海外市場への展開は競争において先行するチャンスとなりえます。
以下は、海外SEOの重要なポイントです。
- 海外SEOの重要性とメリット:
- 外国人ユーザーへの商品・サービスの情報提供。
- 検索流入の増加、ブランディングの加速、顧客と売上の増加。
- 海外SEOのデメリット:
- 翻訳コストやライバルの多さ、戦略の必要性。
- 海外SEOと国内SEOの違い:
- 法律や文化、言語、トレンド、検索エンジン、競合、Webサイトへのニーズ、回線速度の違いを考慮する必要がある。
- グローバル市場への具体的なアプローチ:
- Shopifyの利用が推奨され、多言語・多通貨対応や税金・配送料の設定が容易。
- 日本の観光情報に焦点を当てたコンテンツで上位表示を達成した事例。
- アクセス数を増やすテクニック:
- 現地の被リンク獲得、現地のトレンドを踏まえたコンテンツ制作。
- 海外SEOの注意点:
- ネイティブチェックの重要性、ローカライズ不足への注意、法律や規制への対応。
- URL構造:
- 言語ごとに個別のURLを使用し、国別コードトップレベルドメイン (ccTLD)、サブドメイン、サブディレクトリのオプションから選択。
- 成功事例:
- 徹底的な市場調査、高品質な翻訳、適切なキーワード選定、ローカライズ、多言語SEOを考慮したWEBサイト設計、SNSの活用が重要。
これらの要素をバランス良く実施することで、グローバル市場でのビジネス拡大につなげることが可能です。
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