どうも!あきです。
今回の記事から実践編ということで、今まで書いてきたノウハウを使って実際にどのようにメディア構築していくのか?
について解説していきます。
個人でブログをやりたい方やオウンドメディアのような大規模サイトを作りたい方、両方の目線で書いていこうと思います。
本来は分けて書いた方がいいのかもしれませんが、被る部分も非常に多いので、まとめて書きます。
雑記ブログか専門ブログか雑誌ブログかを決める
まず始めに雑記ブログか専門ブログか雑誌ブログかを決めます。
雑記ブログとは
自分の好きなことを、ジャンル関係なく、書いていくメディア構築の方法です。
自分の好きなことをだけを書くので、ネタ不足にならず、継続しやすいメリットがあります。
企業の場合は社内新聞を作成している会社も多いかと思います、せっかくならそれをウェブメディアで公開していくと良いです。
社内でのニュースや雰囲気をウェブメディアで露出しておくことで、採用活動が円滑に進んでいる事例もあります。
また、SNSで採用の集客をし、社内新聞メディアを用意し、それを見てもらって会社の理解を深めてもらう戦略も取れます。
専門ブログとは
特定のジャンルに特化したメディア構築方法です。特化ブログとも呼ばれています。
GoogleのSEO的に専門性を重視しているので、雑記ブログよりもSEOで評価されやすい特徴がある反面、選ぶジャンルがニッチ過ぎると、書くネタがあまりない場合もあります。
企業の場合は、何かしらサービスや商品を販売していることがほとんどなので、どんなお客様を集めたいかが明確になっていることから、専門ブログを選ぶことが一般的です。
雑誌ブログとは
専門ブログよりは特化しないけど、特定のテーマに絞ってメディア構築する方法です。
雑記ブログと専門ブログのいいとこ取りをしたメディア構築の方法です。
このマーケティング専門書GOENもこの雑誌ブログを採用してます。
デジタルマーケティングと言うテーマに絞って、その中のSEO、SNS、広告運用などについて解説しています。
例(キャンプ編)
雑記ブログ→好きなことを書きまくる(キャンプ・車・ご飯・温泉etc)
専門ブログ→焚き火台に特化したブログ
雑誌ブログ→焚き火台、テント、テーブルに特化したブログ
この段階の場合は、どんな目的でウェブを作るのか?どんなお客さんに情報を届けたいのか?情報を届けた先のお客さんにどんな行動を取ってもらいたいのか?を考えましょう。
ジャンルを決める
発信スタイルが決まったら、次は発信するジャンルを決めましょう。
ここでは完璧にジャンルを決め打ちする必要はありません。
競合分析やキーワードの検索ボリュームによってはジャンルを決め直すことも可能です。
もし、ジャンル選びが上手くできなくて、どんなジャンルを選べばいいか迷っている方は、以下の記事をご覧ください。

企業の場合でジャンルを決める場合は、ユーザー行動をベースに決めた方がいいでしょう。
おそらく商品の購入やサービスの申し込みがKPIになると思うので、ニーズが顕在化しているお客様のジャンルを攻めるのか?
潜在層でこれからお客様になり得る人に、問題を気付かせるコンテンツを用意するジャンルを選ぶのか?
ニーズが顕在化しているジャンルは今すぐ客のお客様が多いので、競合も強い傾向にあります。
逆に、潜在層の方は購入までの導線をしっかりと整備する必要があるので、購入までの工数は増えますが、競合は比較的弱い場合が多いです。
この辺の戦略でどっちを取るべきなのか?については
正直、運用しているドメインの有無、予算、取り組む姿勢、社内か外注化などなどで適切な戦略が変わるので、一概には言えません。
その辺の判断がSEOコンサルタントの腕の見せどろこで、面白いところです。
無料相談もやっているので、気軽にご相談ください。
SEO以外のことも多く経験してきた実績があるので、色々な角度からのご提案ができるかと思います。
ユーザー行動ベースでのジャンル選びのヒントになる記事は以下です。

競合分析をする
この競合分析を行う段階ではツールが必要になります。
ツールについての記事を見てない方は、以下の記事をご覧ください。

この記事では競合分析から説明していますが、競合分析とキーワードの検索ボリュームは基本的にセットで考えてください。
検索ボリュームを調べて、競合を分析したり、競合分析から検索ボリュームというように行ったり来たりしてリサーチしましょう。
競合を分析する目的は、ユーザーが求めるコンテンツや検索エンジンから高い評価を受けているサイトはどんな特徴があるのかを理解することです。
後発で戦うのであれば、先人達が既にGoogleから一定数の評価を獲得したコンテンツを後発組は無料で見ることができます。
つまり、そのくらいのレベルのクリエイティブを作成することができれば、及第点は確実に取れると言うことです。
ただし、付け加えて言っておくと及第点が取れたからと言って、そのコンテンツよりも上に表示されるほどSEOは単純でありません。
被リンクの数やドメインパワーなど複合的な要素がSEOに影響します。
他の利点として競合サイトを見ることで、自分たちのコンセプトの強みや改善点を明確にすることができます。
また、競合が狙っているキーワードを見ることで、どのキーワードから対策をすればいいかが分かるので、キーワードの優先順位を付けることもできます。
では、具体的に競合のどの部分を見るべきなのか?について詳しく解説します。
トラフィック流入数
競合サイトのトラフィック(サイトへの流入数)を把握することで、人気の記事や流入の多い経路を知り、自社サイトを改善することができます。
ランクトラッカーなどのツールを利用すれば、競合サイトの記事を人気記事順に並べ替えたり、どんなキーワードで上位表示を獲得しているのか?などを把握することができます。
他にもSNS経由でどのくらいのアクセスがあるのか?SEOからどのくらいのアクセスがあるのか?なども調べることができます。
つまり、そのサイトよりも記事を上位に表示することができれば、どのくらいのアクセスが自社サイトに流入してくるのかが分かります。
被リンク数やドメインパワー
被リンクにつていの詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。

ドメインパワーは計測ツールがたくさん出ているので、そこに競合のURLを打ち込めば数値で教えてくれます。
基本的に被リンク数とドメインパワーが強いサイトで、自分達のレベル(数値)と大きな乖離がある場合は戦いを避けましょう。
自社のサイトも同じくらいのドメインパワー(DP)があるのであれば、戦っても問題ないです。
この辺の判断をどうするのか?については、競合を分析して勝てるかも知れないキーワードを何個か洗い出して、実際にコンテンツを書いてみて、そのコンテンツがどのくらいの順位を付けるのか?を実際にやってみるしかありません。
自分が絶対勝てないと思っていたサイトよりも、上位に表示されることも珍しくないので、まずは書いてみて順位をしっかりモニタリング(1から3ヶ月)しましょう。
順位が上がらなければ、リライトしましょう。
リライトの時のポイントとして、何を改善したのか?どんな記事を追加・削除したのか?何月何日に更新したのか?をしっかりメモしておきましょう。できるのであれば差分を取っておくことでリライトの精度が向上します。

SEOの基本戦略は長期戦です!順位が安定するまでは様子を見ましょう
サイト設計
競合サイトのカテゴリの作り方やトップページのデザインなどをチェックし、ユーザビリティの高いサイト設計を参考にします。
ユーザビリティの高いサイトは検索エンジンからも高評価を受けやすいです。
UI/UXについて詳しく解説している記事は以下になります。


競合の良い部分は自分のサイトに取り入れるようにしましょう。
直感でもいいので、良い思ったデザインなどはスクショして保存しておくと良いでしょう。
コンテンツの内容
図解や写真の活用状況、言葉選びなど、細かい要素までチェックします。
専門性や独自性の高いコンテンツが評価されるため、競合サイトの内容を参考に、自社サイトのコンテンツを改善します。
自分ならどんな切り口でコンテンツを作れるか?
競合よりも上にいけそうなコンテンツは作れそうか?
E-E-A-T対策の方法
まずE-E-A-Tが全く分からない方は、以下の記事で詳しく解説しているので見てください。


専門性 (Expertise)、権威性 (Authoritativeness)、信頼性 (Trustworthiness) 、経験(Experience)の4つの要素を競合サイトと比較し、自社サイトに不足している要素を洗い出します。
SNSの分析
競合のSNS分析もできるのであればしておくと良いでしょう。
具体的に見る箇所としては
・フォロワー数
・いいね数
・Lineの友達数
・更新頻度
競合分析のポイント


これらをしっかりと分析しましょう。
実際にLineを友達追加したり、商品を購入してみたりして、体験してみるのもオススメです。
この部分に関してはSEOと少しズレる話になるので詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
インスタグラムと書いてありますが、どんな媒体でも応用できます。


キーワードの検索ボリュームを洗い出す
検索ボリュームを洗い出すことで、世の中から需要のあるキーワードでしっかりと対策ができているのか?を確認することができます。
いくら良いコンテンツを作ったとしても、それを見つけてもらえなければ、存在していないのと同じです。
なので、ユーザーがしっかりと検索しているキーワードで対策することが必須となります。
ただし、私はここに一石を投じたいと思います。
それは、検索ボリュームはもちろん大事ですが、それを読む人は人間でモニターやスマホの向こう側には必ず人がいます。
それを考えれば、検索ボリュームは関係なく、読み手が必要だと思う記事であれば検索ボリュームは気にしないで、作るべきだと私は考えています。
ほとんどの人が検索ボリュームしか見ないで、記事を書いていますが、ユーザーに対して必要なコンテンツなのであれば書くべきだと思います。
例えば、この記事もそうです!
タイトルでSEOからの流入は一切狙っていませんが、読み手が今までの私が作ったSEO講座で勉強した内容をどの手順で進めて行けばいいのか?分からなくて困るだろうと先読みして、この記事を書いています。
これは検索ボリュームは全く気にしていません。
ただ、この記事が必要だから!必要だと思ったから書いているだけです!
コンテンツisキング!常に読者目線での運用をすることがSEOのセンターピンです。
小手先のテクニックはもちろん大事ですし、検索ボリュームの知識は必要だし、否定はしません。
ただ、それだけに囚われてはダメでしょ!と私は考えています。
たまに検索ボリュームが0なのに、書く意味あるんですか?という人がいますが、そういう方はSEOコンサルとしては失格だと私は思います。
もちろん、上への説明が定性的過ぎてできないという理由も分かりますが、そこは理解してもらうしかないです。
それくらいSEOは複雑なのです。
ただし、基本的には検索ボリュームを狙って記事を書いていきましょう。



上記で説明したような価値観をSEOをやる者なら知っておいて欲しいと思います。
少し話が脱線しましたが、検索ボリュームに関しては以下の記事で徹底解説しています。


キーワードの優先順位の決定とグルーピング
キーワードの検索ボリュームや競合分析ができたら、どの順番でコンテンツを作成していくべきなのか?を決めます。
グルーピングをする要素は以下の3つです。
・検索ボリューム:検索ボリュームの多いキーワード、少ないキーワードに分類します。(スモール0〜1000 ミドル1000〜10000 ビック10000以上)
・競合度:競合が多いキーワード、少ないキーワード、実際にキーワードを打ってどんなコンテンツを作っているのかも実際に見てみましょう!時間がかかる作業ですが、これをちゃんとやることでスムーズにコンテンツ制作に入ることができます。
・検索意図:ユーザーが商品を購入したいのか、情報収集したいのかなど、検索意図別に分類します。
この3つの視点からキーワードを分類しましょう。
SEOライティングを駆使して記事を書く
SEOで上位表示するためには、SEOに適したライティング方法があります。
ライティングだけでなく、コンテンツ同士を繋げて上位表示を目指す、トピッククラスター戦略などの知識も必要になります。
それらを全て以下の記事で詳しく解説しています。


ある程度の記事が書けたら、内部リンクの構造を見直す
ある程度のコンテンツが溜まってきたら一度内部リンクの構造を見直します。
始めの設計の段階から内部リンク構造を作っておいてもいいですが、作ってない場合は大体10記事くらい作ったら、内部リンク構造を見直してもいいでしょう。
基本的にSEOで上位表示を狙う場合は1記事で上位を狙うというよりも、サイト全体や何個かの記事を内部リンクで合体させて上位を狙います。
なので、サイトの中で記事同士を繋げまくるとサイトの回遊率などが上がりSEO的に良い評価を与えます。
もちろん、何でもかんでも記事同士を繋げばいいというわけではありません。
しっかりと関連性があり、読み手にとって必要である記事に関してだけ内部リンクしましょう。
そこで便利なツールが「ShowArticleMap(無料)」です。


この画像のように各カテゴリーで色分けされて、どの記事がどの記事に紐付いているのかを可視化してくれるプラグインです。
左側に4個何にも紐付いていない島(記事)があります。
このような島を作らないように内部リンク構造を見直しましょう。
書いた記事たちの効果測定をし、改善する
記事は書いたら終わりではありません。
書いて公開してからが本当のスタートです。
効果測定を行うことで、施策がうまくいっているか、改善点があるかを判断できるようになります。
効果測定で見るべき箇所は多数ありますが、最低限以下の箇所は見るようにしましょう。
1、検索順位
特定のキーワードで検索した場合に、ウェブサイトで表示される順番を確認します。
2、セッション数
特定の期間内にウェブサイトにアクアセスしてきた人の数です。アクアセス数や訪問数とも呼ばれています。セッション数はPV(ページビュー)とは別物になります。PVはページが閲覧された合計回数でセッション数は人の数だと覚えましょう。
3、ページ滞在時間
ウェブサイトの特定のページでユーザーが費やした時間を指します。ユーザーがページの閲覧を開始してから次のページを閲覧するまでの時間を計測します。
4、クリック率
クリック率はその名前の通り、クリックされた割合です。サービスの申し込みや、商品購入のボタンが何回押されたのか?特定のページへの遷移率はどのくらいなのか?など。こちら側がユーザーに対して教えて欲しいボタンの割合をチェックします。
5、直帰率
ウェブサイトの訪問者がサイト内の1ページのみを閲覧して離脱する割合です。1ページよりも2ページ読んでくれるサイトの方をGoogleは優遇します。2ページよりも3ページというように多い方が良いとされています。
一つのジャンルが完結したら、横展開をするか深堀をするか考える
一つのジャンルで深堀してコンテンツを多く書いていくと、ニッチなジャンルだと書ける記事のネタがなくなる可能性もあります。
その場合は、最初に言った通り専門ブログから雑誌ブログに切り替えていくことで、ネタ不足問題は起こりません。
ただし、雑記ブログにならないように関連性があるものでジャンルを追加していきましょう。
基本的にはこのように記事を書いて、公開して、内部リンクを見直して、効果測定して、リライトして、を繰り返し上位表示を目指します。
その後に、同じジャンルの中でトピックを追加して、上記の工程を繰り返していきます。
これが大規模になればなるほど影響力が強いサイトになっていきます。
やることはこのように単純なのですが、そこには細かいテクニックがあり、そこがSEOコンサルタントの腕の見せ所であり、面白い所です。
そこの粒度をいかに細くしていくのかがSEOの本質です。
圧倒的な知識量は必要になりますし、ある程度の経験がないと問題が起きたときにどのような判断をすればいいか迷うと思います。



誰にだって始めてはあるので頑張って乗り越えてください!
この記事では書いてないテクニックもたくさんありますが、SEOマスター講座の個別記事で細かいテクニック系のことまで網羅しているのである程度、粒度を細くすることができるでしょう。
その根拠として、現在進行形で私のサイトが右肩上がりでアクアセスが伸びているからです。
まとめ
- ブログの種類:
- 雑記ブログ:ジャンルを問わず好きなことを書く。ネタ切れになりにくく継続しやすい。企業の社内ニュースや雰囲気をウェブで公開し、採用活動を円滑に進める事例もある。
- 専門ブログ:特定のジャンルに特化。SEOで評価されやすいが、ニッチすぎるとネタ不足になる可能性もある。企業がサービスや商品を販売する際に適している。
- 雑誌ブログ:特定のテーマに絞り、雑記ブログと専門ブログの良いところ取りをする。マーケティング専門書GOENがこの形式を採用。
- ジャンルの決定:
- 発信するジャンルを決定する。
- ここでは完璧にジャンルを決めなくても良い。
- 企業の場合は、ユーザー行動をベースに決定する。
- ニーズが顕在化している顧客をターゲットにするか、潜在層に問題を気づかせるコンテンツを用意するかを検討する。
- ニーズが顕在化しているジャンルは競合が強く、潜在層は購入までの導線整備が必要。
- 競合分析:
- 競合分析ツールを使用する。
- 競合分析とキーワードの検索ボリュームはセットで考える。
- 競合を分析する目的は、ユーザーが求めるコンテンツや検索エンジンから高い評価を受けているサイトの特徴を理解すること。
- 競合サイトのトラフィック流入数、被リンク数、ドメインパワー、サイト設計、コンテンツの内容、E-E-A-T対策、SNSなどを分析する。
- 競合のコンセプト、商品、販売場所、価格、販売導線を分析する。
- キーワードの検索ボリューム:
- 検索ボリュームを洗い出し、需要のあるキーワードで対策できているか確認する。
- ユーザーが必要だと思う記事であれば、検索ボリュームに関係なく作成する。
- 基本的には検索ボリュームを狙って記事を書く。
- キーワードの優先順位:
- キーワードを検索ボリューム、競合度、検索意図の3つの視点から分類する。
- SEOライティング:
- SEOに適したライティング方法で記事を書く。
- トピッククラスター戦略などの知識も必要。
- 内部リンクの構造:
- ある程度の記事が溜まってきたら、内部リンクの構造を見直す。
- 関連性のある記事同士を内部リンクで繋ぎ、サイトの回遊率を上げる。
- 効果測定と改善:
- 記事公開後、効果測定を行い、改善点を見つける。
- 検索順位、セッション数、ページ滞在時間、クリック率、直帰率などを確認する。
- ジャンルの展開:
- 一つのジャンルが完結したら、横展開するか深堀するかを検討する。
- 専門ブログから雑誌ブログに切り替えることで、ネタ不足を解消。
- 記事を書いて、公開して、内部リンクを見直して、効果測定して、リライトする、というサイクルを繰り返す。
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