このページでわかること
こんにちは、あきです。
第10回でMetaピクセルを入れ、第11回でコンバージョンAPIを足して、サイトのイベントがMetaに届くようになりました。第12回は、届いたイベントを「広告の成果」として使うための設定をする回です。
先に結論を書きます。
イベントが届いているだけでは、広告は何を成果と考えればよいのか分かりません。広告セットで「どこで起きる、どのイベントを成果とするか」を選んで、はじめて配信がそのイベントに向かいます。標準イベントだけで成果を分けられないときは、カスタムコンバージョンで絞り込みます。特定のページに着いた人だけ、特定の商品を買った人だけ、という数え方ができます。ドメイン認証は、以前のようにイベントの設定のためには要りません。ただ、広告のリンクを他の人に編集させないためなど、別の理由で要る場面があります。

この回のゴールは3つです。
- 広告セットで、目的とコンバージョンの場所に合うイベントを選べる
- カスタムコンバージョンを作り、アクティブになったことを確かめられる
- ドメイン認証が要る場面と要らない場面を見分け、要るときは手順どおりに認証できる
所要時間は40分です。イベントマネージャ、広告マネージャ、Meta Business Suite の3つを開ける状態で読むと早く進みます。ドメイン認証の章だけは、サイトの管理画面かドメインの管理画面に入れる人と一緒に進めてください。
「コンバージョン設定の点検シート」を、私のLINEで配布しています。目的ごとのイベントの選び方、カスタムコンバージョンのルールの書き方、ドメイン認証が要るかの判定表と手順を4ページにまとめました。
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1. コンバージョンの設定とは
コンバージョンの設定とは、届いたイベントのうち、どれを広告の成果として数え、配信の目標にするかを決めることです。ピクセルとコンバージョンAPIは、イベントをMetaに届けるところまでの仕組みです。届いたイベントを何に使うかは、広告セットとイベントマネージャで決めます。
この回で扱う設定は4つです。
- 広告セットで選ぶ、コンバージョンの場所とコンバージョンイベント
- コードを書かずにイベントを足す、イベント設定ツール
- イベントを絞り込んで数える、カスタムコンバージョン
- リンクの編集の管理などに使う、ドメイン認証
値と通貨、トラフィックの許可もあわせて確かめます。どれも1回決めれば頻繁には触りませんが、最初に間違えると、成果の数そのものがずれます。
2. 広告セットで成果のイベントを選ぶ
コンバージョンの場所とイベント
公式ヘルプでは、コンバージョンの場所を「成果が起きる場所」と説明しています。ウェブサイト、アプリ、メッセージアプリなどです。場所を選ぶと、その場所に合うコンバージョンイベントを選べるようになります。
例えば、リード目的でウェブサイトを選び、イベントに問い合わせを選ぶ、という組み合わせです。メッセージアプリのように、イベントを選ばなくてよい場所もあります。
目的ごとに選べるパフォーマンスの目標
広告の目的とコンバージョンの場所によって、選べるパフォーマンスの目標が変わります。公式ヘルプに書かれている、ウェブサイトの場合の主なものは次のとおりです。
| 目的 | コンバージョンの場所 | 主なパフォーマンスの目標 |
|---|---|---|
| 売上 | ウェブサイト | コンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化 |
| リード | ウェブサイト | リード数の最大化、適格リード数の最大化 |
| エンゲージメント | ウェブサイト | コンバージョン数の最大化ほか |

コンバージョン値の最大化を選ぶなら、イベントに値が付いている必要があります。購入の金額が送られていないと、値の大きい購入に寄せようがないからです。値の付け方は5章で扱います。
ウェブサイトとショップを場所に選ぶ場合は、購入イベントとクリックスルーのアトリビューション設定だけが使えると書かれています。ショップを併用する会社は、最初に確かめておくと迷いません。
どのイベントを選ぶか
選ぶのは、サイトでいちばん起きてほしいことに近いイベントです。ネットショップなら購入、問い合わせで受注するサイトならリード、来店の予約が売上につながるお店ならスケジュールです。
ただし、選べるのはサイトに設定済みのイベントだけです。広告セットの画面で探しているイベントが出てこないときは、まだそのイベントが届いていないということです。第10回と第11回に戻って、イベントが届いているかを先に確かめます。
カスタムコンバージョンは、受け取った回数が十分になると、パフォーマンスの目標に使えるようになると公式ヘルプに書かれています。作った直後は選べないことがあります。数の目安と、配信が落ち着くまでの話は第23回で扱います。

3. コードを書かずにイベントを足す
イベント設定ツール
ピクセルが入っていれば、イベント設定ツールで、コードを書かずにイベントとパラメーターを足せます。公式ヘルプでは、ボタンの文字が標準イベントの名前に近いと、ツールがおすすめを出すと説明されています。おすすめに出ないものは、自分でボタンかページのURLに付けます。
2026年10月時点では、イベントマネージャでデータセットを選び、設定の中からイベント設定ツールを開く流れです。サイトのURLを入れると、そのサイトが別の画面で開き、ボタンやページを選んでイベントを付けていきます。
付けられるパラメーターは、値と通貨、コンテンツIDとコンテンツタイプです。対象は、コンテンツビュー、カートに追加、チェックアウト開始、購入、検索、ウィッシュリストへの追加、リードのイベントです。

購入はボタンではなく、完了ページに付ける
公式ヘルプには、[購入する]のボタンに購入イベントを付けると、購入が完了していなくても数えてしまうと書かれています。ボタンを押したあとにカードの入力で止まった人も、購入として数えられるからです。購入は、購入が終わったあとに表示されるサンクスページに付けます。
問い合わせのフォームも同じ考え方です。[送信する]ボタンに付けると、入力の誤りで送れなかった人も数えます。送信が終わったあとのページに付けるほうが、数が実際に近づきます。

4. カスタムコンバージョンで絞り込む
何ができるか
カスタムコンバージョンは、届いているイベントにルールを付けて、条件に合うものだけを1つの成果として数える仕組みです。公式ヘルプで挙げられているメリットは4つです。
- 標準イベント、カスタムイベント、すべてのURLトラフィックに、ルールを付けて絞り込める
- ベースコードさえあれば、追加のコードなしに、URLのルールで標準イベントを記録できる
- 広告セットのパフォーマンスの目標に使える
- カスタムコンバージョンごとに、パートナーと共有できる
公式ヘルプの例では、購入のイベントに、URLに「mens」を含むルールと、値が50ドルより大きいルールを付けています。男性向けの商品で、一定の金額以上の購入だけを数える、という使い方です。

ウェブサイトのイベント用で、アプリのイベント用は現時点では使えないと書かれています。アプリの成果を分けたいときは、アプリのイベントの側で分けて送ります。
作る手順
公式ヘルプの手順を、2026年10月時点の画面名で並べると次のとおりです。ここでは、問い合わせが終わったページを開いた人を、リードとして数える例で進めます。
1. イベントマネージャで[カスタムコンバージョン]を開き、[カスタムコンバージョンを作成]を押す 2. 名前を入れる(説明は任意) 3. データソースに、第10回で作ったデータセットを選ぶ 4. コンバージョンイベントに[すべてのURLトラフィック]を選ぶ 5. [最適化のための標準イベントを選択]で、いちばん近いもの(この例ではリード)を選ぶ 6. URLのルールで[URLが次を含む]を選び、完了ページのURLの一部を入れる 7. 必要ならコンバージョン値を入れて、[作成]を押す

作ったら、自分でそのページを開いて、イベントを起こします。そのあと[カスタムコンバージョン]のタブで、ステータスが[アクティブ]になっているかを確かめます。受け取った回数も、同じタブで見られます。
すべてのURLトラフィックを使う場合、Metaはベースコードのページビューで判断します。ベースコードだけではMetaはどのページかを区別できないので、URLのルールで「このページ」と示すわけです。そのページにページビューを含むベースコードが入っていないと、数えられません。
コンバージョンイベントに標準イベントを選んだ場合は、最適化のための標準イベントを選ぶ必要はありません。すべてのURLトラフィックかカスタムイベントを選んだときだけ、いちばん近い標準イベントのカテゴリを選びます。
URLのルールは「次を含む」を使う
URLのルールでいちばん多い失敗は、[URLが次である]を選ぶことです。公式ヘルプでは、[URLが次である]は、URLが一字一句同じときだけ数えると書かれています。広告から来た人のURLに付くUTMの文字、httpとhttpsの違い、末尾の「/」の有無で、数えなくなります。
公式ヘルプがすすめているのは、[URLが次を含む]で、ほかのページと区別するのに必要な最小限の部分を入れる方法です。例えば完了ページが「/contact/thanks/」なら、「/contact/thanks」だけを入れます。

複数のルールの組み合わせ方
ルールは、URLか、イベントのパラメーターで作ります。パラメーターで選べるのは、いま実際に送られているものだけです。使いたいパラメーターが出てこないなら、ピクセルかコンバージョンAPIの設定を見直します。
公式ヘルプでは、ルールの組み合わせ方が次のように説明されています。
- 1つのルールの中に複数の値を入れると、どれか1つに合えば数える(または)
- ルールを別々に作ると、すべてを満たしたときだけ数える(かつ)
例えば、コンテンツIDが A、B、C のどれかの購入を数えたいなら、1つのルールに3つの値を入れます。3つのルールに分けると、A でも B でも C でもある購入、という条件になり、ほとんど数えなくなります。
ルールは必要な数だけにします。公式ヘルプでも、ルールが少ないほど対象になる人が多くなると書かれています。

「コンバージョン設定の点検シート」には、カスタムコンバージョンのルールを書き出す欄と、作ったあとにアクティブを確かめる欄があります。設定する前に紙の上でルールを決めておけます。
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値を入れるときの決まり
カスタムコンバージョンにもコンバージョン値を入れられます。ただし公式ヘルプには、2つの決まりが書かれています。
- 値は整数だけ
- 含まれるイベントに、まだ値が付いていないときだけ使う
購入のように、すでに金額を送っているイベントには入れません。資料請求のように金額のないイベントに、1件あたりの見込みの価値を置きたいときに使います。

上限と、消すときの注意
公式ヘルプに書かれている決まりは3つです。
- カスタムコンバージョンは、広告アカウントごとに100個まで
- 2年間使われていないものは、自動でアーカイブされる。使うときは同じルールで作り直す
- 消す前に、それを使っている広告セットの最適化を別のものに変える
3つ目が見落とされがちです。公式ヘルプでは、使っている広告セットがある状態で消すと、配信は続くものの、マッチングと更新が止まり、成果が落ちるおそれがあると書かれています。
ダイナミック広告で商品を出す場合の最適化には、標準イベントを使います。カスタムコンバージョンでは最適化できないと書かれています。

5. 値と通貨を正しく送る
コンバージョン値の最大化を使うなら、購入のイベントに値と通貨が付いている必要があります。公式ヘルプでは、標準イベントの値と通貨の既定は「0.00 米ドル」と書かれています。日本円で売っているなら、値と通貨を自分で直します。
値と通貨の書き方には決まりがあります。
- 値は0以上の数字。文字、通貨の記号、カンマは入れない。小数を使うときは小数点を使う
- 通貨は3文字のコードで書く。日本円はJPY
例えば「1,980円」は、値に「1980」、通貨に「JPY」と分けて送ります。カンマや「円」が入っていると、正しく受け取られません。

イベント設定ツールで付けた値と、ピクセルのコードで送る値が両方あると、どちらが使われているかが分かりにくくなります。1つのイベントの値は、1か所で送ると決めておきます。
6. ドメイン認証
イベントの設定のためには要らなくなった
以前のMeta広告では、イベントを設定するためにドメイン認証が必要でした。公式ヘルプの合算イベント測定のページでは、いまはイベントの設定に関する目的では、ドメイン認証は不要と書かれています。8件の優先順位付けや、コンバージョンのドメインの選択も要らなくなりました。
ただし、同じページに、ほかの理由でドメイン認証が必要なことがあるとも書かれています。古い解説の「イベントを使うにはドメイン認証が必須」は、2026年10月時点では当てはまりません。
要る場面
公式ヘルプで挙げられている主な場面は次のとおりです。
- 広告のリンクの編集を、誰に許すかを管理したい
- オーガニックの投稿のリンクの編集を管理したい
- Facebookコマースのショップを使う
- ビジネス認証で、電話やメールの方法が使えない
広告の運用で多いのは、1つ目です。自社のドメインを認証しておくと、自社のサイトへのリンクを、許可した人だけが編集できるようにできます。

認証の手順
公式ヘルプの前提は3つです。ビジネスポートフォリオがあること、そのポートフォリオのすべての権限を持っていること、ドメインの管理者か開発者の権限があることです。
2026年10月時点の手順は次のとおりです。
1. Meta Business Suite で[設定]を開き、[ブランドセーフティ]→[ドメイン]を選ぶ 2. [+ 追加]→[ドメインを作成]を押す 3. 「www」などの付かない、ルートのドメインを入れて[追加]を押す 4. 3つの方法から1つを選んで、サイトかドメインの側に設定する 5. Business Suite に戻り、[ドメインを認証]を押す

3つの方法
| 方法 | やること | 向いている人 |
|---|---|---|
| メタタグ | サイトの head の中に1行入れる | サイトの管理画面でヘッダーを直せる人 |
| HTMLファイル | 渡されたファイルを、サイトのいちばん上の階層に置く(中身は変えない) | サーバーにファイルを置ける人 |
| DNSのTXTレコード | ドメインの管理画面に、TXTレコードを1つ足す | ドメインの管理画面に入れる人 |

サイトの設定欄にすでに入っているコードは消さずに、後ろに足します。ヘッダーの欄には、ピクセルやほかのツールのコードが並んでいることが多いからです。
公式ヘルプでは、認証が終わったあとにメタタグ、TXTレコード、HTMLファイルを消しても、認証の状態には影響しないと書かれています。とはいえ、何のためのコードかを残しておくほうが、次の担当者が迷いません。サブドメインの認証は、Facebookコマースを使うときだけ要ると書かれています。
7. トラフィックの許可
ピクセルIDは、サイトのコードを見れば誰でも分かる公開の情報です。公式ヘルプでは、第三者が自分のサイトに同じピクセルIDを置くことがあると書かれています。そうなると、自社と関係のないサイトのイベントが混ざります。
これを防ぐのが、イベントマネージャのトラフィックの許可です。許可リストかブロックリストのどちらかを使えます(両方は使えません)。公式ヘルプがすすめているのは、許可リストです。自社のドメインだけを許可リストに入れると、それ以外から届いたイベントを受け取らなくなります。最上位のドメインを入れれば、サブドメインも含まれます。
新しいドメインからイベントが届くと、すべての管理権限を持つ人のうち1人にメールが届き、[診断]にも表示されると書かれています。パートナーの決済画面や、別のドメインの予約システムを使っている場合は、そのドメインも許可リストに入れておかないと、成果が届かなくなります。

よくある質問
広告セットで選びたいイベントが出てきません
そのイベントが、まだデータセットに届いていません。イベントマネージャでデータセットを開き、そのイベントが最近届いているかを見ます。カスタムコンバージョンの場合は、作ったあとに受け取った回数がまだ足りない可能性もあります。
標準イベントとカスタムコンバージョン、どちらを使えばよいですか
標準イベントで成果を分けられるなら、標準イベントを使います。同じ購入でも特定の商品だけを数えたい、同じリードでも特定のフォームだけを数えたい、というときにカスタムコンバージョンを使います。ダイナミック広告の最適化は、標準イベントでしかできません。
ドメイン認証をしないと、広告が出ませんか
イベントの設定のためには要りません。広告のリンクの編集を管理したいときや、コマースのショップを使うときなどに必要です。
カスタムコンバージョンを消しても大丈夫ですか
使っている広告セットがないことを先に確かめます。使っている広告セットがあるなら、最適化を別のイベントに変えてから消します。
つまずきポイント
カスタムコンバージョンがアクティブにならない
作ったあとに、自分でそのページを開いていないことが多いです。一度もイベントが起きていないと、ステータスは変わりません。ページを開いても変わらないときは、URLのルールが[URLが次である]になっていないか、そのページにベースコードが入っているかを見ます。
購入の数が、注文の数より多い
購入イベントを、ボタンに付けている可能性があります。イベント設定ツールで、購入がどこに付いているかを確かめ、サンクスページに付け直します。第11回の重複除外が効いているかも、あわせて見ます。
値が0円で記録される
通貨が既定の米ドルのまま、または値にカンマや「円」が入っている可能性があります。値は数字だけ、通貨はJPYで送っているかを確かめます。
慣れたらここまで
目的に合うイベントを広告セットで選び、必要なカスタムコンバージョンが[アクティブ]になっている状態を作れたら十分です。そのうえで、購入に値と通貨を付けて、コンバージョン値の最大化を試せる準備をしておくと、次の段階に進みやすくなります。
突き詰めるなら
カスタムコンバージョンを、広告アカウントの外の人と分けて使います。公式ヘルプでは、カスタムコンバージョンごとにパートナーと共有できると書かれています。制作会社や分析の担当者に、必要な成果だけを見せられます。あわせて、トラフィックの許可を許可リストにして、自社のサイト以外のイベントが混ざらない状態にしておくと、成果の数の信頼度が上がります。

まとめ
- イベントは届くだけでは成果にならない。広告セットでコンバージョンの場所とイベントを選ぶ
- 購入はボタンではなく、購入後のサンクスページに付ける
- カスタムコンバージョンは[URLが次を含む]で、最小限の部分を入れる。1つのルールの中は「または」、別のルールは「かつ」
- カスタムコンバージョンは広告アカウントごとに100個まで。消す前に広告セットの最適化を変える
- 値は数字だけ、通貨はJPY。既定は0.00米ドル
- ドメイン認証は、イベントの設定のためには不要。リンクの編集の管理などで要る
「コンバージョン設定の点検シート」は、目的ごとのイベントの選び方、カスタムコンバージョンのルールの書き出し欄、値と通貨の点検、ドメイン認証の判定表と手順を4ページにまとめています。
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次のレッスン
第13回は、広告の目的の選び方です。この回で選んだコンバージョンのイベントを、どの目的のキャンペーンで使うかを扱います。
この講座の全32回の一覧は、講座トップにまとめています。 → メタ広告マスター講座トップ


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