Meta広告の目的の選び方|6種類の違いと3つの階層で決めること

Contents

このページでわかること

こんにちは、あきです。

第12回までで、サイトで起きた購入や問い合わせをMetaに届ける準備が整いました。第13回からは、いよいよ広告を作る側に入ります。最初に決めるのが、キャンペーンの目的です。

先に結論を書きます。

キャンペーンの目的は、配信システムに「どんな人を探してほしいか」を伝える設定です。ただ、目的を選んだだけでは配信の中身は決まりません。広告マネージャでは、キャンペーンで「目的」、広告セットで「コンバージョンの場所」と「パフォーマンスの目標」を選びます。この3つがそろって、はじめて「誰を探すか」が決まります。

目的は、自社が最終的に欲しい成果で選びます。購入が欲しいなら売上、問い合わせが欲しいならリードです。クリックやいいねは途中の数字です。

キャンペーンで目的を選び、広告セットでコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標を選ぶ、という3段の決め方を示した自作図解
キャンペーンで目的を選び、広告セットでコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標を選ぶ、という3段の決め方を示した自作図解

この回のゴールは3つです。

  • 6つの目的と、それぞれで選べるパフォーマンスの目標の違いを説明できる
  • 自社のゴールから、目的とコンバージョンの場所を選べる
  • キャンペーン、広告セット、広告の3つの階層で、どこで何を決めるかがわかる

所要時間は25分です。広告マネージャを開いて、[作成]を押す手前まで進めながら読むと理解が早くなります。

この回で使う「Meta広告 目的と階層の早見シート」を、私のLINEで配布しています。ゴールから目的を選ぶ質問表、目的ごとのパフォーマンスの目標の一覧、3つの階層で決めることの記入欄をまとめました。
▶ LINEで特典を受け取る

1. 目的は、配信システムに探させる人を決める

Meta広告は、オークションで「誰に出すか」を毎回決めています。そのとき配信システムが見ているのが、あなたが選んだ目的とパフォーマンスの目標です。購入を目標にすれば購入しそうな人を、リンクのクリックを目標にすればクリックしそうな人を探します。オークションのしくみは第1回で扱いました。

ここで大事なのは、配信システムは選んだものをそのまま正直に追いかける、ということです。クリックを目標にすると、クリックはよく集まります。ただ、そのクリックした人が買う人かどうかは、配信システムは気にしません。

目的、コンバージョンの場所、パフォーマンスの目標

公式ヘルプでは、広告マネージャで選ぶものを3つに分けています。

選ぶもの 選ぶ階層 中身
キャンペーンの目的キャンペーン広告で達成したいこと。6つから選ぶ
コンバージョンの場所広告セット成果が起きる場所。ウェブサイト、アプリ、メッセージ、インスタントフォーム、通話など
パフォーマンスの目標広告セット配信で何を最大化するか。コンバージョン数、リンククリック数など

公式ヘルプには、パフォーマンスの目標は広告セットで選び、選んだ目的とコンバージョンの場所によって選べる目標が決まる、と書かれています。つまり、目的は入口で、最終的に配信の向きを決めるのは広告セットのパフォーマンスの目標です。

目的は入口で、広告セットのコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標まで決めて、はじめて配信システムが探す人が決まる、という関係を示した自作図解
目的は入口で、広告セットのコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標まで決めて、はじめて配信システムが探す人が決まる、という関係を示した自作図解

投稿の宣伝の「広告目標」は、この3つのパッケージ

Instagramの投稿の宣伝や、Meta Business Suiteで広告を出すときは、「広告目標」という簡単な選択肢が出ます。公式ヘルプによると、広告目標を選ぶと、裏で目的、コンバージョンの場所、パフォーマンスの目標が自動で組み合わされます。

広告マネージャでは、この3つを自分で選びます。手間は増えますが、そのぶん細かく決められます。公式ヘルプには、広告マネージャ以外では広告目標が「自動」になることがあり、その「自動」は広告マネージャでは使えない、とも書かれています。宣伝と広告マネージャの違いは第14回で扱います。

投稿の宣伝の広告目標は目的とコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標をまとめたパッケージで、広告マネージャでは3つを自分で選ぶ、という違いを示した自作図解
投稿の宣伝の広告目標は目的とコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標をまとめたパッケージで、広告マネージャでは3つを自分で選ぶ、という違いを示した自作図解

2. 6つの目的と、選べるパフォーマンスの目標

6つの目的の名前と、それぞれでしてほしいことは、第1回の表で紹介しました。ここでは、目的ごとに「どの場所で、何を最大化できるか」を見ていきます。中身は、2026年10月15日にMetaのパフォーマンスの目標のヘルプページと照らし合わせています。

目的 主なコンバージョンの場所 代表的なパフォーマンスの目標
認知広告そのものリーチ、インプレッション、広告想起リフト、ThruPlay
トラフィックウェブサイト、アプリ、メッセージ、Instagramプロフィール、通話ランディングページビュー、リンククリック、プロフィールへのアクセス
エンゲージメントメッセージ、動画、投稿、ウェブサイト、Facebookページなど会話、ThruPlay、投稿のエンゲージメント、コンバージョン
リードウェブサイト、インスタントフォーム、メッセージ、通話リード数、適格リード数
アプリの宣伝アプリアプリイベント、インストール、コンバージョン値
売上ウェブサイト、アプリ、メッセージなどコンバージョン数、コンバージョン値
6つの目的ごとに、主なコンバージョンの場所と代表的なパフォーマンスの目標を並べた自作図解
6つの目的ごとに、主なコンバージョンの場所と代表的なパフォーマンスの目標を並べた自作図解

認知は「見てもらう」だけを最大化する

認知の目的で選べるのは、リーチの最大化、インプレッション数の最大化、広告想起リフトの最大化、ThruPlayの再生数の最大化、動画の2秒以上の継続的な再生数の最大化です。どれも「広告を見た」までで止まる目標です。

認知を選ぶと、クリックや購入は最適化の対象に入りません。新しいお店の開店を地域に知らせる、新商品の動画を多くの人に見せる、といった場面で使います。売上を立てたい広告で選ぶ目的ではありません。

トラフィックは「サイトに来る」を最大化する

トラフィックでウェブサイトを場所に選ぶと、ランディングページビュー数の最大化と、リンククリック数の最大化が主な選択肢になります。

2つの違いは、ページが開いたかどうかです。リンククリックは「リンクを押した」で数えます。押したあとページが開く前に閉じた人も入ります。ランディングページビューは「ページが読み込まれた」で数えるので、ピクセルが入っている必要があります。サイトに人を連れてくることが目的なら、ランディングページビューの方が中身のある数字です。

リンククリックは押した時点で数え、ランディングページビューはページが読み込まれた時点で数えるため、途中で閉じた人の分だけ数が違う、という違いを示した自作図解
リンククリックは押した時点で数え、ランディングページビューはページが読み込まれた時点で数えるため、途中で閉じた人の分だけ数が違う、という違いを示した自作図解

トラフィックには、Instagramプロフィールを場所に選び、プロフィールへのアクセス数を最大化する目標もあります。フォロワーを増やしたい店舗アカウントでよく使われます。

エンゲージメントは「反応」を最大化する

エンゲージメントは、選べる場所がいちばん多い目的です。メッセージアプリを場所にすれば会話の数、動画なら再生、投稿ならいいねやコメントなどの反応、Facebookページならページへのいいねを最大化します。

公式ヘルプによると、エンゲージメントでもウェブサイトを場所にしてコンバージョン数を最大化できます。ただし、購入が欲しいなら、最初から売上を選んだ方が素直です。エンゲージメントは、DMで相談を受けるお店や、まず投稿への反応を集めたいときに向きます。

リードは「連絡先」を最大化する

リードの目的では、コンバージョンの場所が4つに分かれます。

場所 何が起きるか 向いている場面
ウェブサイト自社サイトの問い合わせフォームで送信されるフォームがサイトにあり、ピクセルでリードを測れる
インスタントフォームMeta内のフォームで名前や連絡先を送ってもらうサイトがない、またはスマホで手早く集めたい
メッセージMessengerやInstagramのDMでやりとりする会話の中で相談を受けたい
通話広告から電話がかかる電話で受け付けている

ウェブサイトとインスタントフォームでは、リード数の最大化に加えて、適格リード数の最大化も選べます。質の高いリードを探す目標です。インスタントフォームの作り方は第24回で扱います。

リードの目的で選べる4つの場所として、ウェブサイト、インスタントフォーム、メッセージ、通話と、それぞれが向いている場面を並べた自作図解
リードの目的で選べる4つの場所として、ウェブサイト、インスタントフォーム、メッセージ、通話と、それぞれが向いている場面を並べた自作図解

アプリの宣伝は「アプリの中」を最大化する

アプリの宣伝は、アプリのインストールやアプリ内のイベントを最大化する目的です。アプリを持っていない会社は使いません。

売上は「購入」を最大化する

売上でウェブサイトを場所に選ぶと、コンバージョン数の最大化とコンバージョン値の最大化が主な選択肢です。コンバージョン数は件数を、コンバージョン値は金額の合計を増やす目標です。

公式ヘルプには、売上の目的でも、カートへの追加など購入以外のアクションに最適化できる、と書かれています。購入がまだ少ないうちは、購入の手前のイベントに最適化する、という使い方ができます。ピクセルとイベントが入っていないと、この目的は活かせません。第10回から第12回で準備したのは、このためです。

売上の目的では、購入の件数を増やすコンバージョン数と、購入金額の合計を増やすコンバージョン値の2つを選べ、購入が少ないうちはカート追加など手前のイベントにも最適化できる、という違いを示した自作図解
売上の目的では、購入の件数を増やすコンバージョン数と、購入金額の合計を増やすコンバージョン値の2つを選べ、購入が少ないうちはカート追加など手前のイベントにも最適化できる、という違いを示した自作図解

3. 自社のゴールから目的を選ぶ

目的選びで迷ったら、次の3つの質問に順番に答えます。

質問1 広告から最終的に起きてほしいことは何ですか。購入、問い合わせ、予約、来店、DMでの相談、アプリのインストール、知ってもらうこと、のどれかに決めます。1つに絞ります。

質問2 それはどこで起きますか。自社サイトなのか、MessengerやInstagramのDMなのか、電話なのか、アプリなのか、です。これがコンバージョンの場所になります。

質問3 その成果を、Metaは数えられますか。サイトならピクセルとイベント、DMならメッセージの件数、電話なら通話の件数です。数えられない成果は、配信システムが追いかけられません。

最終的に起きてほしいことは何か、それはどこで起きるか、Metaは数えられるか、の3つの質問に順番に答えて目的と場所を決める流れを示した自作図解
最終的に起きてほしいことは何か、それはどこで起きるか、Metaは数えられるか、の3つの質問に順番に答えて目的と場所を決める流れを示した自作図解

3つに答えると、多くの場合はこの表のどこかに当てはまります。

欲しい成果 起きる場所 目的 コンバージョンの場所
ネットショップで買ってほしい自社サイト売上ウェブサイト
サイトから問い合わせてほしい自社サイトリードウェブサイト
連絡先を手早く集めたいMeta内のフォームリードインスタントフォーム
DMで相談してほしいInstagram、Messengerエンゲージメントかリードメッセージ
電話で予約してほしい電話リードかトラフィック通話
アカウントを知ってほしいInstagramトラフィックInstagramプロフィール
開店や新商品を広く知らせたい広告そのもの認知なし
欲しい成果ごとに、起きる場所と、選ぶ目的とコンバージョンの場所を並べたゴール別の早見表の自作図解
欲しい成果ごとに、起きる場所と、選ぶ目的とコンバージョンの場所を並べたゴール別の早見表の自作図解

数えられないときは、先に計測を整える

サイトで問い合わせが欲しいのに、問い合わせをMetaに届けていない。この状態でリードを選んでも、配信システムは何を探せばいいかわかりません。この場合は目的を下げるのではなく、計測を整える方が先です。

整える順番は、第10回のピクセル、第11回のコンバージョンAPI、第12回のイベントの設定です。問い合わせ完了ページでリードのイベントが動いているかを、イベントマネージャで確かめてから広告を作ります。

欲しい成果がサイトで起きるのにMetaが数えられないときは、目的を下げるのではなく、ピクセル、コンバージョンAPI、イベントの設定の順に計測を整えてから広告を作る、という順番を示した自作図解
欲しい成果がサイトで起きるのにMetaが数えられないときは、目的を下げるのではなく、ピクセル、コンバージョンAPI、イベントの設定の順に計測を整えてから広告を作る、という順番を示した自作図解

件数が少ないときは、手前のイベントを使う

購入が月に数件しかない商品では、配信システムが学ぶ材料が足りないことがあります。公式ヘルプでは、広告セットの情報収集期間は、1週間に約50件の最適化イベントで終わるとされています。

このときは目的を売上のままにして、パフォーマンスの目標を「カートに追加」など手前のイベントに変える、という方法があります。目的そのものをトラフィックに下げるより、購入に近い人を探し続けられます。学習期間の考え方は第23回で扱います。

購入が少ないときは、目的をトラフィックに下げるのではなく、目的は売上のままでパフォーマンスの目標をカートに追加など手前のイベントに変える、という選び方を示した自作図解
購入が少ないときは、目的をトラフィックに下げるのではなく、目的は売上のままでパフォーマンスの目標をカートに追加など手前のイベントに変える、という選び方を示した自作図解

「Meta広告 目的と階層の早見シート」には、ゴールから目的を選ぶ3つの質問と、欲しい成果ごとの目的とコンバージョンの場所の早見表があります。印刷して、キャンペーンを作る前に書き込んでください。
▶ LINEで特典を受け取る

4. GOENが見られる広告アカウントで選ばれていた目的

実際の広告アカウントでは、どの目的がどれくらい使われているのでしょうか。2026年10月15日に、GOENが見られる広告アカウントのうち、キャンペーンがある8つをMeta広告のAPIで読みました。2025年6月以降に広告マネージャで作ったキャンペーン53本の目的を数えた結果です。投稿の宣伝で作られたキャンペーンは除いています。

目的 キャンペーン 割合
売上42約79%
リード5約9%
認知3約6%
トラフィック2約4%
エンゲージメント1約2%
アプリの宣伝00%

53本のうち42本、約8割が売上でした。ネットショップを中心に、サイトでの購入を追いかける形が主流になっています。リードの5本も、すべてサイトでの成果を数える形でした。

GOENが見られる8つの広告アカウントで2025年6月以降に作られたキャンペーン53本のうち、売上が42本、リードが5本、認知が3本、トラフィックが2本、エンゲージメントが1本だった内訳を示した自作図解
GOENが見られる8つの広告アカウントで2025年6月以降に作られたキャンペーン53本のうち、売上が42本、リードが5本、認知が3本、トラフィックが2本、エンゲージメントが1本だった内訳を示した自作図解

目的とパフォーマンスの目標の組み合わせ

同じ広告アカウントのうち6つで、広告セット25本の最適化の対象も数えました。

目的 広告セット 最適化の対象
売上16ウェブサイトのコンバージョン15、リンクのクリック1
リード5ウェブサイトのコンバージョン5
認知2ThruPlay 2
エンゲージメント1プロフィールとページへの反応1
トラフィック1ランディングページビュー1

ほとんどの広告セットは、目的とそろった目標を選んでいました。ただ、売上の目的なのに、最適化がリンクのクリックになっている広告セットが1本ありました。この組み合わせだと、キャンペーンの名前は売上でも、配信システムはクリックしそうな人を探します。目的を選んだら、広告セットのパフォーマンスの目標まで見るのが大事な理由です。

広告セット25本のうち、売上の16本は15本がウェブサイトのコンバージョンで最適化、1本だけリンクのクリックで最適化されていた、という目的と最適化の対象の対応を示した自作図解
広告セット25本のうち、売上の16本は15本がウェブサイトのコンバージョンで最適化、1本だけリンクのクリックで最適化されていた、という目的と最適化の対象の対応を示した自作図解

古いキャンペーンには、「リンクのクリック」「コンバージョン」「投稿のエンゲージメント」「ページへのいいね」といった、いまはない目的の名前も残っていました。目的は、以前はもっと細かく分かれていて、いまの6つにまとめられています。古い記事の目的名が画面に見当たらないのは、このためです。

5. 3つの階層で、どこで何を決めるか

階層の大枠は第1回で紹介したので、ここでは階層ごとに決める項目を細かく見ます。どれか1つでも欠けると広告は出せません。キャンペーンで方向を、広告セットで届け方を、広告で見せ方を決める、という分担で覚えてください。

キャンペーンで目的と購入タイプと特別な広告カテゴリと予算の置き場所、広告セットでコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標とオーディエンスと配置とスケジュール、広告で名義とフォーマットとクリエイティブを決める、という3階層の項目を示した自作図解
キャンペーンで目的と購入タイプと特別な広告カテゴリと予算の置き場所、広告セットでコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標とオーディエンスと配置とスケジュール、広告で名義とフォーマットとクリエイティブを決める、という3階層の項目を示した自作図解

キャンペーンで決めること

公式ヘルプの手順では、キャンペーンで決めるのは次の項目です。2026年10月時点では、[+作成]を押すと、最初に購入タイプと目的を選ぶ画面が出ます。

項目 中身
購入タイプほとんどの広告はオークション。請求のされ方と配信の最適化が決まる
目的6つから選ぶ
キャンペーン名あとで見てわかる名前をつける
予算の置き場所キャンペーンで持つか、広告セットで持つか
A/Bテスト任意。2つのやり方を比べたいときに使う
特別な広告カテゴリ住宅、雇用、金融、社会問題、選挙、政治に当たる広告は申告する

特別な広告カテゴリに当たる広告は、オーディエンスの設定に制限がかかります。当たるのに申告しないと、審査で止まることがあります。審査は第22回で扱います。

予算はキャンペーンで持つか、広告セットで持つか

予算の置き場所は2つあります。キャンペーンで持つ形は、Advantage+ キャンペーン予算と呼ばれます。

公式ヘルプによると、Advantage+ キャンペーン予算は、広告セットを2つ以上使うキャンペーンに向いています。キャンペーン全体の予算を、成果の出ている広告セットにその都度振り分けます。そのため各広告セットの消化は均一になりません。2つのうち片方にほとんど寄ることもある、と公式ヘルプに書かれています。結果は広告セット単位ではなく、キャンペーン単位で見ます。

GOENが見られる8つの広告アカウントの53本では、キャンペーンで予算を持つ形が32本、広告セットで持つ形が21本でした。約6割がキャンペーンで持っていました。

53本のキャンペーンのうち、予算をキャンペーンで持つ形が32本、広告セットで持つ形が21本だった内訳と、キャンペーンで持つと消化が成果の出る広告セットに寄る、という違いを示した自作図解
53本のキャンペーンのうち、予算をキャンペーンで持つ形が32本、広告セットで持つ形が21本だった内訳と、キャンペーンで持つと消化が成果の出る広告セットに寄る、という違いを示した自作図解

使い分けの目安です。広告セットが1つなら、どちらでも同じです。広告セットごとに決まった額を使いたい、たとえば地域ごとに予算を分けたいときは、広告セットで持ちます。どの広告セットに寄せるかを配信システムに任せたいときは、キャンペーンで持ちます。予算の決め方と学習は第23回で扱います。

広告セットで決めること

広告セットでは、配信の中身を決めます。

項目 中身
コンバージョンの場所成果が起きる場所
パフォーマンスの目標何を最大化するか
オーディエンス地域、年齢、性別、詳細ターゲットなど
配置Facebook、Instagram、ストーリーズ、リールなど、どこに出すか
予算とスケジュール広告セットで予算を持つ場合の額と、開始日、終了日

公式ヘルプには、同じ広告セットの中の広告は、オーディエンス、配置、予算、スケジュールが共通になる、と書かれています。だから、狙う人を変えて比べたいときは、広告セットを分けます。オーディエンスは第16回と第17回、配置は第18回で扱います。

同じ広告セットの中の広告はオーディエンスと配置と予算とスケジュールが共通になるので、狙う人を変えて比べたいときは広告セットを分ける、という関係を示した自作図解
同じ広告セットの中の広告はオーディエンスと配置と予算とスケジュールが共通になるので、狙う人を変えて比べたいときは広告セットを分ける、という関係を示した自作図解

広告で決めること

広告では、見せるものを決めます。名義(どのFacebookページとInstagramアカウントで出すか)、フォーマット(シングル画像か動画、カルーセル、コレクション)、クリエイティブ(使う写真や動画、メインテキスト、見出し、リンク先)です。同じ広告セットに広告を2〜3本入れて、どの見せ方が反応するかを比べます。画像と動画は第19回、広告文は第21回で扱います。

広告で決める3つとして、名義、フォーマット、クリエイティブと、それぞれの中身を並べた自作図解
広告で決める3つとして、名義、フォーマット、クリエイティブと、それぞれの中身を並べた自作図解

はじめの構成例

公式ヘルプでは、トラフィックのキャンペーン1つに、18〜30歳と31〜50歳の広告セットを2つ置く例が紹介されています。はじめて作るなら、もっと小さく始めて構いません。

階層 本数 中身の例
キャンペーン1目的は売上。予算はキャンペーンで持つ
広告セット1場所はウェブサイト、目標はコンバージョン数。オーディエンスと配置はおすすめのまま
広告2〜3画像と動画など、見せ方を変えたもの

最初から広告セットを細かく分けると、1本あたりのイベントが少なくなり、学習が進みにくくなります。まず1本で始め、成果が出てから分けるのが、私たちの運用での基本の進め方です。

はじめての構成として、売上のキャンペーン1本に、ウェブサイトのコンバージョンで最適化する広告セット1本、見せ方を変えた広告2〜3本を入れる形を示した自作図解
はじめての構成として、売上のキャンペーン1本に、ウェブサイトのコンバージョンで最適化する広告セット1本、見せ方を変えた広告2〜3本を入れる形を示した自作図解

6. 目的選びの失敗のしかた

私たちが広告アカウントを引き継いだときに、よく見る失敗は5つです。

失敗 何が起きるか 直し方
問い合わせが欲しいのにトラフィック押すだけの人が集まり、問い合わせが増えないリードにして、場所をウェブサイトに
売上の目的なのに目標がリンククリック名前は売上でも、クリックしそうな人を探す広告セットの目標をコンバージョン数に
ピクセルがないのに売上数える材料がなく、配信が安定しない第10〜12回で計測を整えてから
1つのキャンペーンに目的の違うゴールを混ぜる認知用の動画と購入用の広告が同じ目標で配信されるゴールごとにキャンペーンを分ける
反応が少ないとすぐ目的を変える学習が毎回やり直しになる判断の日を先に決めて、それまで触らない
問い合わせが欲しいのにトラフィック、売上なのに目標がリンククリック、ピクセルがないのに売上、ゴールを混ぜる、すぐ目的を変える、の5つの失敗と直し方を並べた自作図解
問い合わせが欲しいのにトラフィック、売上なのに目標がリンククリック、ピクセルがないのに売上、ゴールを混ぜる、すぐ目的を変える、の5つの失敗と直し方を並べた自作図解

最初の失敗は、第1回でも触れたいちばん多いものです。トラフィックは安くクリックが集まるので、管理画面の数字はよく見えます。ところが問い合わせは増えません。広告の数字ではなく、最終的に欲しい成果の数で判断します。

最後の失敗も多く見ます。目的を変えるのは、配信の向きを変えることです。2026年10月15日に公式ヘルプを確かめた範囲では、公開後のキャンペーンの目的を変えられるかどうかは確認できませんでした。私たちは、目的を変えたいときは新しいキャンペーンを作り直す前提で考えています。

7. 投稿の宣伝の広告目標と、広告マネージャの対応

Instagramで投稿を宣伝したことがある方は、そのとき選んだ広告目標が、広告マネージャのどれに当たるかを知っておくと、移るときに迷いません。公式ヘルプの対応表から、主なものを抜き出しました。

Instagramの宣伝で選ぶ目標 広告マネージャの目的 コンバージョンの場所 パフォーマンスの目標
プロフィールを開くトラフィックInstagramまたはFacebookプロフィールへのアクセス
ウェブサイトへのアクセストラフィックなどウェブサイトリンククリック
あなたにメッセージを送信するエンゲージメントなどメッセージアプリ会話
購入売上ウェブサイトコンバージョン
Instagramの宣伝で選ぶ4つの目標が、広告マネージャでそれぞれどの目的とコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標に当たるかを並べた自作図解
Instagramの宣伝で選ぶ4つの目標が、広告マネージャでそれぞれどの目的とコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標に当たるかを並べた自作図解

宣伝の「ウェブサイトへのアクセス」は、リンククリックで最適化されます。サイトで買ってほしいなら、広告マネージャで売上を選ぶ方が、購入に近い人を探せます。宣伝でできること、できないことは第14回で詳しく扱います。

よくある質問

目的はいくつのキャンペーンに分けるべきですか

欲しい成果ごとに1つです。購入と問い合わせの両方が欲しいなら、売上とリードのキャンペーンを分けます。同じ成果のために、同じ目的のキャンペーンを何本も並べる必要はありません。

認知の目的は、小さな会社には要りませんか

最初のうちは、売上かリードから始める方が成果を測りやすいです。認知は、成果の数字ではなく「見てもらった人数」を最大化する目的です。地域の開店告知など、知ってもらうこと自体がゴールのときに使います。

アプリがないのに「アプリの宣伝」を選べますか

選べても、使えるアプリがないと広告セットを作れません。アプリを持っていない会社は、5つの目的から選びます。

つまずきポイント

選びたいパフォーマンスの目標が出てこない

目的とコンバージョンの場所の組み合わせで、選べる目標が決まります。出てこないときは、まず広告セットのコンバージョンの場所を見直します。ウェブサイトのコンバージョンが出ないときは、ピクセルとイベントが届いているかをイベントマネージャで確かめます。

予算をキャンペーンで持ったら、広告セットの1つにほとんど使われない

Advantage+ キャンペーン予算では、成果の出る広告セットに予算が寄ります。公式ヘルプでも、消化は均一にならないと書かれています。どうしても均等に使いたいときは、広告セットで予算を持ちます。

画面が記事と違う

2026年10月時点では、トラフィック、認知、エンゲージメントの一部で、新しいおすすめ設定が段階的に導入されています。公式ヘルプにも、手順が少し違って見える場合がある、と書かれています。項目の名前で探してください。

慣れたらここまで

売上の目的で、パフォーマンスの目標をコンバージョン値の最大化にしてみます。購入の件数ではなく、購入金額の合計を増やす目標です。単価が大きく違う商品を扱うネットショップで効きます。購入のイベントに金額を送っていることが前提です。

突き詰めるなら

リードの目的で、適格リード数の最大化を試します。ただのフォーム送信ではなく、商談につながるリードを探す目標です。どのリードが質が高かったかを、Metaに返す仕組みが要ります。リード獲得広告は第24回、成果の見方は第29回で扱います。

まとめ

  • 目的は、配信システムに「どんな人を探してほしいか」を伝える設定
  • 広告マネージャでは、キャンペーンで目的、広告セットでコンバージョンの場所とパフォーマンスの目標を選ぶ
  • 目的は、最終的に欲しい成果で選ぶ。購入なら売上、問い合わせならリード
  • GOENが見られる広告アカウントでは、53本のうち42本が売上だった
  • キャンペーンで購入タイプと予算の置き場所と特別な広告カテゴリ、広告セットで配信の中身、広告で見せるものを決める
  • 目的を選んだら、広告セットのパフォーマンスの目標まで見る

「Meta広告 目的と階層の早見シート」は、ゴールから目的を選ぶ質問表、目的ごとのパフォーマンスの目標の一覧、3つの階層で決めることの記入欄、よくある失敗のチェック欄をまとめています。
▶ LINEで特典を受け取る

次のレッスン

第14回は、インスタの「投稿を宣伝」と広告マネージャの違いです。アプリから手軽に出せる宣伝で、何ができて何ができないのかを比べます。

この講座の全32回の一覧は、講座トップにまとめています。 → メタ広告マスター講座トップ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

・アフィリエイトで月7桁達成
・SEOを研究し累計136万PVを達成
・仕組み化とマニュアル構築で一人で9人の外注さんを管理し、オウンドメディアを制作
・広告運用で660万円の成果報酬を獲得
・大手求人サイトから記事の提供を依頼される(業務提携)
・海外のポータルサイトに私が作成したECサイトが取り上げられる
・インスタグラム開始4ヶ月で1万フォロワー獲得
・自分で作ったECサイト、ドロップシッピングで月6桁達成!
・YouTube動画8本で登録者100人突破!

現在は年商億を超える企業様の広告運用を担当したり、広告代理店様、経営コンサルティング会社様、店舗系事業者様のブレイン(参謀)のようなポジションで活動しています。

様々なジャンルのプロの人とチームを組むことで、結果にコミットするネット界の便利屋を目指しています。

「こんな時!あんな時!」あきさんに頼めば何とかしてくれる!
↑
こんな風に思ってもらえるポジションを目指します。

様々なジャンルで平均点以上の実績を出してきた、私がディレクションとして入り、私が業務提携しているプロの外注さんとタッグ組むことで、クライアントワークからバックオフィスまでどんな内容でもお受けいたします。

詳しくは(クリップマーク)
↓

コメント

コメントする

Contents