このページでわかること
こんにちは、あきです。
LINE公式アカウントは、個人でも作れます。 法人でなくても、屋号がなくても、審査も書類もなしで、その日のうちに作れます。ここは公式が「個人・法人を問わず、どなたでもご取得いただけるアカウントです」と明記しています。
ただし、個人で作るときだけ引っかかる場所が4つあります。そして3つは、あとから直せません。
このページでは、その4つだけを扱います。開設の手順そのものは第5回で1項目ずつ書いているので、そちらを見てください。ここは個人だから出てくる悩みに絞ります。
このレッスンで使う「個人で始めるときの開設前チェックシート」を、私のLINEで配布しています。あとから直せない4つを、作る前に埋めておくためのものです。
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個人で作るときに引っかかる4つ
| 引っかかる場所 | あとから直せるか |
|---|---|
| 1 個人のLINEアカウントと紐づけるかどうか | 直せない(作り直しになる) |
| 2 屋号がないときのアカウント名 | 未認証のうちは直せる。認証を申請したら直せない |
| 3 自分の住所や電話番号がお客さんに見えるのか | 設定次第 |
| 4 個人名だと認証が取れない | 直せない(名前を変えるところからやり直し) |
順番に見ていきます。
1 個人のLINEアカウントと紐づけるかどうか
これが個人でいちばん多い不安です。「仕事用のアカウントを作ったら、自分のLINEが友だちにバレるのでは」というものです。
結論から言うと、紐づけるかどうかは自分で選べます。
LINE公式アカウントを作るには、まず「ビジネスID」というものを登録します。その登録方法が2つあり、ここで分かれます。

公式の説明をそのまま引くとこうです。
「LINEアカウントで登録」を選択した場合 ー 個人のLINEアカウントにログインする情報を入力、もしくはQRコードを読み込んで個人アカウントと連携すると、LINE公式アカウントの作成に進みます。
「メールアドレスで登録」を選択した場合 ー メールアドレスを入力すると、入力したメールアドレスにメールが届き、メール内のリンクから「ビジネスID」の登録に進みます。
どちらを選ぶべきか
迷うならメールアドレスです。 個人のLINEと切り離しておいたほうが、あとで困りません。理由は3つあります。
理由1 人に渡せなくなる。 事業が育ってスタッフに運用を任せたくなったとき、個人のLINEで紐づけていると、そのLINEのログイン情報ごと渡すことになります。渡せないので、実質自分しか触れなくなります。
理由2 個人のLINEを失うと入れなくなる。 機種変更に失敗した、アカウントを作り直した。そのときにビジネスIDへの入り口も一緒に消えます。
理由3 事業を譲るときに面倒になる。 屋号ごと誰かに引き継ぐ場面で、個人のLINEが間に挟まっていると手続きが複雑になります。
すでにLINEアカウントで登録してしまった場合、あとから切り替えることはできません。 作り直しになります。だから最初の分岐なのに、いちばん重要です。
ここから先の「あとから直せない4つ」を、作る前に決め切るための「個人の開設前チェックシート」を配布しています。埋めてから作れば、作り直しになりません。
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個人のLINEの情報が友だちに見えることはあるか
見えません。ビジネスIDは管理画面にログインするための仕組みであって、友だちに見せる情報ではありません。
友だちから見えるのは、LINE公式アカウントとして設定したアカウント名、アイコン、プロフィールの中身です。個人のLINEの表示名やアイコンが、そのままお客さんに出るということはありません。
ただし紐づけていると、管理画面に入るたびに自分のLINEでログインすることになります。共有のパソコンで作業するなら、そこは気にしておいてください。
2 屋号がないときのアカウント名
個人事業主で、屋号を決めていない方は多いです。ここで詰まります。

まず事実として、未認証アカウントなら、名前は何でも作れます。 審査がないので、個人名でも通ります。
問題はそのあとです。
個人名にすると、認証が取れなくなる
第3回で書いたとおり、LINEアプリの検索に出したいなら認証済アカウントにするしかありません。そして個人名のアカウントは認証の対象外です。
公式が挙げているNGの例をそのまま出します。
| 通らない名前 | 公式が挙げている例 |
|---|---|
| 個人名 | 山田太郎、ヤマダタロウ |
| 屋号に個人名が付いたもの | BROWNサロン 山田花子、BROWN代表 山田花子 |
屋号があっても、そこに自分の名前を足すと止まります。 ここは見落としやすいところです。
だから、屋号を先に決める
順番はこうです。屋号を決める。それをアカウント名にする。そのあとで認証を申請する。
屋号がまだ無いなら、サービス名でもかまいません。「〇〇整体」「〇〇デザイン」のように、何をやっているかが分かる名前であればいいです。個人名を入れないことだけ守ってください。
なお、認証を取らないと決めているなら、個人名のままでも運用に支障はありません。 検索から見つけてもらう道を捨てるだけです。判断の材料は第3回にまとめてあります。
3 自分の住所や電話番号は、お客さんに見えるのか
自宅で仕事をしている方には切実な話です。
公式のマニュアルで「ユーザーが閲覧できるページに表示されます」と明記されているのは、IDと、所在地の国・地域です。 番地までの住所や電話番号について、公開されると明記した記述は、今回調べた範囲の公式ページでは見つけられませんでした。
ここは断定しません。 ただし確実なことが1つあります。プロフィールに自分で入力した情報は、入力したぶんだけ公開されます。 住所欄や電話番号欄を埋めれば、それは友だちに見える情報になります。
自宅で仕事をしているなら、住所と電話番号の欄は空のままにしておいてください。 必須ではありません。連絡手段はLINEのトークで足ります。
公開の範囲は、あとから設定で変えられます。

プロフィールの編集画面はこうなっています。埋めるかどうかは、項目ごとに自分で決められます。必須なのはアカウント名だけです。プロフィールまわりの作り込みは第9回で扱います。
4 副業や会社員が使う場合
副業でLINE公式アカウントを使うこと自体を、公式が禁止している記述は見当たりませんでした。ガイドラインで止まるのは、業種や商材の中身のほうです。
ただし2つだけ気をつけてください。
情報商材、ネットワークビジネス、能力開発商材は、そもそも利用できません。 副業として案内されがちなものが、この一覧に入っています。第4回に一覧を載せています。
もう1つは勤務先の副業規定です。 これはLINEの話ではないので、自分で確認してください。
開業前でも作れるか
作れます。ただし認証を取るつもりなら、開業してサイトを整えてからのほうが早いです。
認証の審査では、申請したサイトを見て事業の実在を確かめます。準備中のページを出すと落ちます。落ちても理由は教えてもらえず、結果が出るまで5から10営業日かかります。急いで出して落ちるより、整えてから1回で通したほうが結果的に速いです。
未認証アカウントとして先に作っておいて、配信の練習をしながら準備を進める、という進め方は問題ありません。
個人で複数のアカウントを持てるか
持てます。公式は1つのビジネスIDにつき最大100個までとしています。認証済と未認証を混ぜても、合計で100までです。
ただし友だちは引き継げません。 アカウントを分けると、それぞれで一から集め直しになります。個人で複数の事業をやっている方は、本当に分ける必要があるかを先に考えてください。1つにまとめて、配信を絞り込むほうが手間は少なくて済みます。
個人でやっている人の、実際の使いどころ
「個人でLINE公式アカウントを作って、何を送ればいいのか」という質問をよく受けます。業種ごとに、詰まりにくい入り口を挙げておきます。
| 業態 | いちばん最初に置くもの |
|---|---|
| 整体・サロン・美容 | 予約の空き状況。週1回でも、これだけで開く理由になる |
| 教室・講師・コーチ | 次回の日程と、当日の持ち物。事務連絡が価値になる珍しい業態 |
| ハンドメイド・作家 | 新作の入荷連絡。写真1枚と一言で成立する |
| フリーランスの受託 | 空き枠の告知。「来月2枠空きました」だけで問い合わせが来る |
| 飲食・物販 | 当日の営業状況。臨時休業や品切れの連絡はいちばん読まれる |
共通しているのは、売り込みではなく実用の情報から始めることです。個人の場合、友だちは数十人から始まります。その人数なら、細かい設計より「役に立つ連絡が届く」と思ってもらうほうが先です。
個人でよくある失敗
友だちを集める前に作り込みすぎる。 リッチメニューやステップ配信を完璧にしてから公開しよう、と考えて止まるパターンです。友だちがゼロの状態で作り込んでも、誰も見ません。まずあいさつメッセージだけ整えて、集め始めてください。
個人のLINEと使い分けられなくなる。 お客さんに個人のLINEを教えてしまい、公式アカウントと二重管理になるケースです。先に決めておいてください。仕事の連絡は公式アカウントに寄せる、と最初から一本にしたほうが、あとが楽です。
通数を気にして送らなくなる。 無料プランは月200通です。友だちが50人なら月4回送れます。「使い切ったらどうしよう」と考えて送らないほうが、よほど損です。足りなくなってから第2回を見てプランを考えれば間に合います。
つまずきポイント
書類の提出は必要ですか
未認証アカウントなら不要です。開業届も、身分証も要りません。認証を申請する場合も、書類の提出ではなく、サイトと電話・メールでの本人確認になります。
費用はかかりますか
かかりません。個人でも無料のコミュニケーションプランから始められます。月200通まで無料で送れます。プランの選び方は第2回にまとめています。
開設したことが、自分のLINEの友だちに通知されますか
されません。LINE公式アカウントを作っても、個人のLINEの友だちには何も届きません。
個人のLINEで登録してしまいました。作り直すべきですか
いま自分ひとりで運用していて、当面それが続くなら、慌てて作り直す必要はありません。作り直すと友だちがゼロに戻ります。 人に渡す予定ができた時点で考えれば十分です。
屋号を後から変えたくなったら
未認証のうちは、管理画面の「設定」から「アカウント設定」でいつでも変えられます。認証を申請したあとは変えられません。
慣れたらここまで|個人だからこそ効く使い方
個人でやっていることは、そのまま強みになります。
顔と名前が見えること。 大きな会社のアカウントより、誰が書いているか分かるほうが読まれます。アカウント名に個人名は入れられませんが、配信の文面では自分の言葉で書いてかまいません。
返信できること。 1対1のチャットは通数を消費しません。個人なら、来た質問にその場で返せます。これは人数の多い会社にはできない速さです。
絞り込みが要らないこと。 友だちが数十人の段階なら、全員に同じものを送っても失礼になりません。細かい設計より、まず続けることのほうが効きます。
次のレッスン
アカウントができたら、次は管理画面に慣れる番です。
第7回では、管理画面の歩き方を扱います。パソコン版とスマホアプリで何が違うのか、どこに何があるのか、そしてログインできなくなったときにどこを見るかまで整理します。
この講座は全30回のカリキュラムです。第1回から順に読み進めてください。
このレッスンの「個人で始めるときの開設前チェックシート」に加えて、講座で使うテンプレート類をまとめて配布しています。
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