このページでわかること
こんにちは、あきです。
このレッスンは、全38回のLINE公式マスター講座の最終回です。
最後に扱うのは、LINE公式アカウントの活用事例です。ほかの会社やお店が、実際にどう使っているかを見ます。事例はすべて、LINEヤフーが公式に公開している導入事例から選びました。数字も、公式ページに書かれているものだけを使います。
ただし、事例を眺めるだけでは、自分のアカウントは変わりません。このレッスンでは、事例を「どの回の機能を、どの順番で組み合わせたか」に分解します。分解すると、自分の業種で何から手をつければいいかが見えてきます。

このレッスンで押さえるのは4つです。
1つ目。事例に出てくる数字は、取材した時点のものです。何年前の話か、お店の規模がどれくらいかを先に見ます。
2つ目。どの業種の事例も、「入口・関係・再来・測る」の4つに分けて読めます。
3つ目。業種ごとに、効いている機能の組み合わせはほぼ決まっています。このレッスンの真ん中で、組み立て表にまとめます。
4つ目。自分の業種が載っていなくても、2つの問いに答えれば型が決まります。
このレッスンで使う「業種別 組み立てシート」を、私のLINEで配布しています。業種ごとに使う回と順番を並べ、自分のアカウントの組み立てを書き込めるようにしたものです。
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事例を読む前の3つの注意
事例は参考になります。ですが、読み方を間違えると遠回りになります。先に3つだけ確認しておきます。
1つ目。数字は取材の時点のものです。公式の事例ページには、数値や画像は取材時点のものだという注記があります。今回紹介する事例も、古いものは2020年の取材です。料金や機能は、その後に変わっています。
2つ目。いまは使えない機能が出てきます。LINE VOOMは2026年9月30日で終わりました。以前の事例に出てくる「タイムライン」への投稿は、いまなら「投稿」機能が近い役割です。詳しくは第23回で扱いました。アンケートを取る「リサーチ」も、2026年12月2日に終わる予定です。
3つ目。お店の規模がまるで違います。友だちが20万人より多いECと、スタッフ1人のサロンでは、同じ打ち手でも結果が変わります。真似するのは数字ではなく、機能の組み合わせと順番です。

事例を「入口・関係・再来・測る」で読む
この講座の38回は、大きく4つの役割に分かれます。
入口は、友だちを集める仕組みです。友だち追加の導線、投稿、友だち追加広告などが入ります。
関係は、友だちになった人と話す仕組みです。プロフィール、あいさつメッセージ、応答メッセージ、チャット、リッチメニューがここです。
再来は、もう一度来てもらう仕組みです。メッセージ配信、クーポン、ショップカード、ステップ配信がここに入ります。
測るは、どれが効いたかを確かめる仕組みです。分析タブ、計測タグ、テスト配信がここです。
事例を読むときは、この4つのどこに力を入れているかを見てください。業種によって、力の入れ方がはっきり違います。

飲食店の活用事例
飲食店は、4つのうち「再来」に最も力を入れている業種です。来店のたびにクーポンやショップカードで次の来店を約束します。公式の事例も、この形がいちばん多く載っています。
ファミリーレストラン25店舗 あっぷるアイビー
長野県を中心に店舗を持つあっぷるアイビーは、折り込みチラシの代わりにLINE公式アカウントを始めました。25店舗のアカウントを、本部でまとめて運用しています。
配信は、毎週金曜日の9時10分に一斉に送ります。業態に合わせた告知も加えています。
リッチメニューには、クーポンリストへのボタンを置きました。置く前と比べて、リッチメニューのクリック率は1.3倍になりました。クリック全体の約8割が、クーポンリストへのクリックです。
予約も、LINEに寄せています。2024年12月から2025年1月の総予約数のうち、LINEで予約経由が約8割でした。1店舗あたりの売上は、2019年と比べて130%に伸びたとあります。
講座の回に分けると、こうなります。配信は第16回、リッチメニューは第12回、クーポンは第21回、予約は第35回です。複数店舗の運用は第31回で扱いました。

出典 売り上げ130%アップに貢献!飲食店経営を劇的に変えたあっぷるアイビーのLINE活用術(LINEヤフー for Business、2025年4月公開)2026年9月26日に確認
クーポンの事例 看板メニューを半額にする
クーポンは、割引の幅より「何を割り引くか」で反応が変わります。
あっぷるアイビーは2025年の年始に、看板メニューのハンバーグの半額クーポンを配りました。通常の割引クーポンと比べて、4倍の利用があったそうです。
カフェのSUZU CAFEは、友だち追加の特典にチーズケーキの無料クーポンを渡しています。値引きではなく、主力メニューを試してもらうための特典です。
どちらも、そのお店で食べてほしいものをクーポンにしています。全品10%引きのような広い割引より、目的がはっきりしています。クーポンの作り方は第21回を見てください。

ショップカードの事例 雨の日にポイントを増やす
SUZU CAFEのショップカードは、最大20ポイントで、5ポイントごとに特典があります。グループ全員にデザートを出すなど、複数人で使える特典もあります。
来店が減りやすい雨の日は、2ポイントを付けます。来る人が少ない日に、来る理由を足す使い方です。友だち追加した人の約半数が、このショップカードを使っているそうです(2021年3月時点)。
配信にはカードタイプメッセージを使い、開封率は70%前後です。カルーセルでは、最初の画像がほかの画像よりもクリックされやすいという記録もあります。
出典 友だちの約半数が利用!LINE公式アカウントの「ショップカード」でリピーター育成(LINEヤフー for Business、2021年3月公開)2026年9月26日に確認
リッチメッセージの事例 数字は大きく、品数が多いときは横に並べる
リッチメッセージとカードタイプメッセージは、使い分けの基準がはっきりしています。
あさひ製菓が運営する洋菓子店シュクルヴァンは、セールの数字を目立たせたいときにリッチメッセージを使います。季節の商品をたくさん見せたいときは、横にスライドできるカードタイプメッセージです。
あっぷるアイビーも、同じ考え方です。クーポンのように使ってもらうものは、リッチメッセージで伝えきります。画像で伝えきれない新しいサービスの情報は、カードタイプメッセージにしています。
1つのことを強く伝えるならリッチメッセージ、いくつも並べるならカードタイプです。作り方は第17回にまとめました。

テイクアウトの事例 地域を絞って1通送る
長沼精肉店は、土日に仮店舗でテイクアウトを売るとき、店の周りに地域を絞って配信しました。100杯限定の予約枠が、早いときは配信から10分ほどで埋まったそうです。1回の配信で、約20万円の売上になったとあります。
配信の時間は、朝の8時から9時か、夜の22時です。主婦層の家事がひと段落する時間に合わせています。
「長沼精肉店に聞きたいこと」という配信も送りました。届いた質問にチャットで答え、質問の多かったチャーシューを、あとでECの商品にしています。
地域を絞る配信は第18回、チャットでのやりとりは第15回で扱いました。
出典 1度のメッセージ配信でテイクアウト売上20万円!ユーザーとの距離の近さを数字につなげる精肉店のLINE活用(LINEヤフー for Business、2021年3月公開)2026年9月26日に確認
友だち集めの事例 レシートにQRコードを刷る
シュクルヴァンは6店舗で、2025年4月からレシートに友だち追加のQRコードを印字しました。4月から6月に友だち追加した人の37%が、このQRコード経由でした。駅の中にある店では、1か月の友だち追加が約5倍になっています。
友だち紹介クーポンも使っています。配った期間に新しく追加した人の約半数が、紹介クーポン経由でした。そのうち約3割が、実際に来店してクーポンを使ったそうです。
ある店舗では、紹介経由の人のブロック率が、店頭で追加した人の4分の1ほどでした。期間中は、紹介クーポンを思い出してもらう配信も定期的に送っています。
店員の声かけに頼らない友だち集めです。入口の作り方は第24回、ブロック率の見方は第27回にあります。
出典 来店までつながる!あさひ製菓が実践する友だち集め施策とは?(LINEヤフー for Business、2025年9月公開)2026年9月26日に確認

店頭のある飲食店は、アルバイトの募集にもLINE公式アカウントが使えます。お客様向けとは別に採用用のアカウントを作り、店頭の貼り紙やレジ横に入口を置きます。応募から選考の連絡までの組み方は、第37回で扱いました。
美容室・サロンの活用事例
美容室やサロンは、4つのうち「関係」に力を入れている業種です。少ない人数で回しているお店が多く、施術中に電話に出られないことが悩みの出発点になっています。
個人エステ Be+ 応答メッセージで電話を減らす
Be+は、茨城県つくば市のエステサロンです。お店に出ているのは、店長1人のことが多いそうです。
始めたきっかけは、「LINEで予約できないの?」というお客様の一言でした。マンションの一室のお店なので、「駐車場はどこですか」という電話がよくかかってきました。
そこで、駐車場の場所を写真つきで返す応答メッセージを作りました。すると、電話での問い合わせはほとんどなくなったそうです。
設定していない言葉が届いたときは、定期的に見て、店長が自分で返しています。その言葉を、お客様が知りたいことの手がかりにしています。クーポンとショップカードも使い、来店の間隔が半分になったお客様もいるそうです。
出典 自動応答を活用して施術に集中!個人エステ店のLINE公式アカウント活用(LINEヤフー for Business、2020年8月公開)2026年9月26日に確認
美容室 L’la citta LINEで予約するとお得にする
L’la cittaは、2人で運営している地域の美容室です。接客中に電話に出られず、予約を取りこぼしていました。
LINE経由で予約した人には、会計のときにサイコロを振ってもらいます。出た目に応じて、キャッシュバックが受けられる仕組みです。「LINEで予約した方がお得」と伝えるための工夫です。
ホームページを作り直し、LINEで何ができるかを分かりやすく載せました。友だち追加の数は、作り直す前と比べて月平均で約3倍になりました(お店の調べ)。
カラー診断をした日には、チャットでアンケートを送っています。ブロック率は30%前後で、以前より低くなったそうです。友だちは約3,800人です(2023年9月時点)。
出典 入り口を増やして、出口を減らす。広告を利用せずに3,400人の友だちを獲得した地域密着サロンのLINE活用(LINEヤフー for Business、2021年7月公開)2026年9月26日に確認
2つのサロンに共通するのは、電話の代わりにLINEを窓口にしたことです。窓口が決まってから、クーポンやショップカードを足しています。順番は「関係」が先で、「再来」はあとです。

小売・ECの活用事例
小売とECは、4つのうち「再来」と「測る」に力を入れている業種です。買ってもらう場所がネット上にあるので、配信からの購入まで数字で追いやすいからです。
コーヒーのEC 澤井珈琲 平日と休日で送る中身を変える
澤井珈琲は、ECモールの店舗ごとにLINE公式アカウントを開いています。2店舗の友だちは、合わせて21万人より多くいます。
配信は、平日と休日で中身を変えています。平日は朝の6時半ごろから送り、商品をカートに入れてもらうのが狙いです。休日は、カートの商品を買ってもらうためにセールやお得感を伝えます。
カードタイプメッセージでおすすめ商品を並べ、価格帯ごとに分けたクーポンも配りました。客単価は、取り組む前より400円から500円ほど上がったそうです。
リッチメニューには「どの商品を選べば良いか悩まれている方へ」というボタンがあります。押すと応答メッセージで選択肢が出て、好みに合うコーヒーを案内します。この機能でおすすめを受け取った人は88%です。

メルマガと比べて、開封率は3.3倍、クリック率は1.7倍でした。LINE経由の売上は、2021年11月と2022年7月を比べて2.3倍に伸びています。
配信のタイミングは第16回、テスト配信は第20回、売上までの計測は第30回です。
出典 客単価や売り上げアップに貢献!澤井珈琲に聞く、ECモールにおけるLINE公式アカウント活用(LINEヤフー for Business、2022年10月公開)2026年9月26日に確認

ECで大事なのは、配信のあとに何が売れたかを追えることです。計測タグを入れずに配信だけ増やすと、どの配信が効いたかが分からないまま通数だけが増えます。
教室・スクールの活用事例
教室やスクールは、4つのうち「関係」と「入口」に力を入れている業種です。通っている人との連絡と、体験レッスンへの申し込みの2つが柱になります。
学習塾 ESOH個伸塾 生徒と保護者の連絡をLINEに寄せる
ESOH個伸塾は、生徒がおよそ200人の学習塾です。以前は電話とメールで連絡していました。
生徒や保護者とは、チャットで1対1のやりとりをしています。書面で受けていた授業の振替も、チャットで受けるようにしました。塾と保護者の両方の手間が減ったそうです。
大事な連絡を送ったときは、既読の数を確かめています。開設の前後2年間で、退塾率は約28%下がったとあります。

出典 きめ細やかなフォローで退塾率28%減!学習塾のLINE公式アカウント活用(LINEヤフー for Business、2020年8月公開)2026年9月26日に確認
語学教室 K Village Tokyo 友だち追加を途中のゴールにする
K Village Tokyoは、韓国語の教室です。ホームページを見る人は増えていたのに、体験レッスンの申し込みが伸び悩んでいました。
そこで、友だち追加を途中のゴールに置きました。友だちの数を目標の数字にして、5人の体制で運用しています。韓国の文化に関する情報を週1回配信し、リッチメニューには体験レッスンへの入口を置いています。友だちは3万人より多くなりました(2021年6月時点)。
なお、この事例に出てくるタイムラインへの投稿は、いまはできません。同じ役割は第23回の「投稿」が担います。
出典 友だち数の増加がコンバージョンに直結!ライト層の育成に寄与する語学教室のLINE公式アカウント活用(LINEヤフー for Business、2021年6月公開)2026年9月26日に確認
絵画教室 ウニアトリエ 目的ごとにアカウントを分ける
ウニアトリエは、通う生徒向けとオンライン向けで、アカウントを2つに分けています。オンライン向けでは、作品の講評会を配信で告知し、応募をチャットで受けました。2020年に入って5回募集し、90人以上が応募したそうです。
新しく入会する人は、2020年4月から8月の平均で月に3.4人でした。
出典 LINEを入り口にしたオンライン「100作品講評会」企画が好評!絵画教室のLINE活用(LINEヤフー for Business、2020年8月公開)2026年9月26日に確認

教室は、在籍している人と、まだ体験前の人で、送るものがまるで違います。同じアカウントで両方に送るなら、第18回の絞り込み配信で分けます。体験前の人には、第19回のステップ配信で順番に届けるのが向いています。
士業・BtoB・サービス業の活用事例
士業やBtoBには、来店という区切りがありません。そのため、相談の入口をLINEに置く使い方が中心です。4つのうち、力を入れるのは入口と関係です。
社労士事務所 のぞみ社会保険労務士事務所 選択肢で相談を振り分ける
のぞみ社会保険労務士事務所は、LINE上でチャットボットを使っています。事業者の相談を4つ、個人の相談を18の分野に分け、選ぶだけで答えにたどり着けるようにしました。このチャットボットは、外部の会社のサービスで作っています。
2020年5月から7月には友だち追加広告を出し、500人以上の友だちが増えました(2020年8月末時点)。
標準機能で近いことをするなら、第14回の応答メッセージと、第12回のリッチメニューの組み合わせです。広告は第26回で扱いました。この事例で使っているリサーチは、2026年12月2日に終わる予定です。
出典 チャットボットでユーザーの悩みにお応え!士業がはじめるデジタルマーケティング(LINEヤフー for Business、2020年8月公開)2026年9月26日に確認
写真スタジオ パーティーフォト 見積もりまでチャットで進める
パーティーフォトは、結婚式などの写真撮影のサービスです。問い合わせの約7割がLINE経由で、残りの約3割がメールと電話です。
撮影の依頼から、料金の見積もり、当日の予定まで、チャットで細かくやりとりしています。ホームページのあちこちに友だち追加のボタンを置き、2020年春には友だち追加広告も出しました。
出典 問い合わせの7割がLINE経由!確かな満足とともにライフイベントを写真に残すためのLINEチャット活用とは(LINEヤフー for Business、2021年3月公開)2026年9月26日に確認

単価の高いサービスは、配信の回数より、1件の相談をどう受けるかで結果が決まります。配信は月に1回か2回でも足ります。チャットの返事を誰がいつするかを、先に決めてください。
業種別の組み立て表
ここまでの事例を、業種ごとに1行でまとめます。表の回番号は、この講座の回です。
| 業種 | 力を入れるところ | まず使う回 | 次に足す回 |
|---|---|---|---|
| 飲食店 | 再来 | 第21回 クーポンとショップカード、第16回 メッセージ配信 | 第12回 リッチメニュー、第35回 LINEで予約 |
| 美容室・サロン | 関係 | 第14回 応答メッセージ、第15回 チャット | 第21回 ショップカード、第35回 LINEで予約 |
| 小売・EC | 再来と測る | 第17回 リッチメッセージ、第16回 メッセージ配信 | 第30回 計測タグ、第20回 テスト配信 |
| 教室・スクール | 関係と入口 | 第15回 チャット、第12回 リッチメニュー | 第18回 絞り込み配信、第19回 ステップ配信 |
| 士業・BtoB | 入口と関係 | 第14回 応答メッセージ、第12回 リッチメニュー | 第19回 ステップ配信、第26回 友だち追加広告 |

どの業種でも、最初の3つは同じです。第11回のプロフィール、第13回のあいさつメッセージ、第12回のリッチメニューです。この3つは、表の「まず使う回」より前に済ませておきます。
お金の扱いも、業種を問わず同じです。支払い方法とインボイスの確かめ方を第3回で決めておくと、毎月の締めのたびに明細を探さずに済みます。
リッチメニューの枠の割り方は、業種ごとの例を第12回に載せています。ここでは同じ内容を繰り返しません。
業種ごとの使う回と順番を書き込める「業種別 組み立てシート」を、私のLINEで配布しています。自分の業種の行を選んで、最初の3か月でやる順番を決められます。
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自分の業種が載っていないとき
不動産、整体、工務店など、表にない業種も多いと思います。そのときは、2つの問いに答えてください。
1つ目の問いは、お客様がお店に来るかどうかです。来るなら、ショップカードやLINEタッチのように、店頭で友だちになってもらう仕組みが使えます。来ないなら、ホームページや広告から入ってもらう仕組みが中心です。
2つ目の問いは、同じお客様が何度も買うかどうかです。何度も買うなら、配信とクーポンで「再来」を回します。一度きりか、数年に一度なら、配信より相談の受け方に力を入れます。

2つの答えを組み合わせると、4つの型に分かれます。
来店して、何度も買う業種は、飲食店の型です。整体やクリーニング店もここに入ります。
来店して、たまにしか買わない業種は、サロンの型に近くなります。窓口をLINEに寄せて、次の来店の時期に合わせて連絡します。
来店せず、何度も買う業種は、ECの型です。配信と計測タグを組み合わせます。
来店せず、たまにしか買わない業種は、士業の型です。不動産や工務店がここです。相談の受け方を先に作り、ステップ配信で検討の期間をつなぎます。
突き詰めるなら
標準機能で足りなくなったら、道は2つあります。
1つは、拡張ツールを足す道です。お客様ごとにリッチメニューを変える、回答によって配信を分けるといったことが、ツールでできるようになります。要るかどうかの判断は第34回に書きました。
公式の事例には、外部のツールを入れて購入率が大きく伸びたEC企業も載っています。ただし、ツールを入れる前に、標準機能で何をやったかが書かれています。足すのは、標準機能で回してみたあとです。
もう1つは、公式のCRMオプションとフォームを使う道です。友だち一人ひとりの情報を、管理画面の中で持てるようになる有料のオプションです。内容は第33回で扱いました。
自社でシステムをつなぎたい場合は、第36回のMessaging APIです。

つまずきやすい3か所
事例を自分のアカウントに当てはめるとき、よく止まる所を3つ挙げます。
1つ目。大きな会社の事例を、そのまま真似する。友だちが数万人いるアカウントと、数百人のアカウントでは、同じ配信でも反応の数が違います。真似するのは、機能の組み合わせだけにしてください。
2つ目。一度に全部を始める。配信もクーポンもショップカードも同時に始めると、どれが効いたかが分かりません。表の「まず使う回」から1つずつ足し、1か月ごとに第29回の数字を見ます。

3つ目。終わった機能の事例を追いかける。タイムラインやリサーチを使った事例は、いまは同じ形では再現できません。代わりになる機能を、講座の回番号で探してください。
全38回の地図
最後に、この講座の38回を、4つの役割で並べ直します。迷ったときは、この表から戻る回を探してください。
| 段階 | 回 | 内容 |
|---|---|---|
| 始める前 | 第1回 | LINE公式アカウントとは |
| 始める前 | 第2回 | 料金 |
| 始める前 | 第3回 | 支払いと経理(領収書・インボイス・勘定科目) |
| 始める前 | 第4回 | 未認証と認証済アカウントの違い |
| 始める前 | 第5回 | 認証の申請と審査 |
| 作る | 第6回 | アカウントの作り方 |
| 作る | 第7回 | 個人・個人事業主が開設する |
| 作る | 第8回 | ビジネスID |
| 作る | 第9回 | 管理画面に入る |
| 作る | 第10回 | 初期設定 |
| 関係 | 第11回 | アイコンとプロフィール |
| 関係 | 第12回 | リッチメニュー |
| 関係 | 第13回 | あいさつメッセージ |
| 関係 | 第14回 | 応答メッセージとAIチャットボット |
| 関係 | 第15回 | チャットとLINEコール |
| 再来 | 第16回 | メッセージ配信 |
| 再来 | 第17回 | リッチメッセージとカードタイプ |
| 再来 | 第18回 | 絞り込み配信とオーディエンス |
| 再来 | 第19回 | ステップ配信 |
| 測る | 第20回 | テスト配信とA/Bテスト |
| 再来 | 第21回 | クーポンとショップカード |
| 再来 | 第22回 | メンバーシップ |
| 入口 | 第23回 | 投稿 |
| 入口 | 第24回 | 友だちの増やし方 |
| 入口 | 第25回 | LINEタッチ |
| 入口 | 第26回 | 友だち追加広告 |
| 守る | 第27回 | ブロック率 |
| 守る | 第28回 | アカウント停止と審査落ち |
| 測る | 第29回 | 分析タブと数字の見方 |
| 測る | 第30回 | 計測タグとLINE Tag |
| 広げる | 第31回 | 権限と複数店舗の運用 |
| 終える | 第32回 | アカウントのやめ方(削除・プランの解約・やめる前に残すもの) |
| 広げる | 第33回 | CRMオプションとフォーム |
| 広げる | 第34回 | 拡張ツールの要否 |
| 広げる | 第35回 | LINEで予約とLINEミニアプリ |
| 広げる | 第36回 | Messaging API |
| 広げる | 第37回 | 採用と求人に使う |
| まとめ | 第38回 | 業種別の活用事例と組み立て方(このレッスン) |

表では、4つの役割の前後に「始める前」「作る」「守る」「広げる」「終える」を足しています。始める前と作るは、一度やれば終わる回です。守るは、困ったときに開く回です。広げるは、標準機能で回してから読む回と、第37回の採用のように、お客様以外の相手に使い道を広げる回です。終えるは、アカウントをやめると決めたときに開く回です。
毎月見直すのは、関係・再来・入口・測るの4つです。この4つを1か月ずつ回すことが、運用そのものです。

講座はここまでです
全38回、おつかれさまでした。
この講座で伝えたかったのは、LINE公式アカウントは標準機能だけでかなり戦える、ということです。今回の事例も、多くは標準機能の組み合わせでした。
アカウントを作り、第12回でメニューを整え、第19回でステップ配信を組み、第29回で数字を見る。そのうえで、自分の業種の行から、次に足す回を選んでください。
足すのは、標準機能で回してみて、それでも足りないと分かってからです。この順番を守るだけで、使わない機能への出費がなくなります。
前のレッスンは第37回 採用と求人にLINE公式アカウントを使うです。
講座の完了特典として「LINE公式アカウント運用の全体設計テンプレート」を用意しています。38回ぶんの判断をひとつにまとめて、自分のアカウントの設計図を作る資料です。うまくいっていない箇所が見つかったら、そのまま相談してください。
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