このページでわかること
こんにちは、あきです。
応答メッセージは、友だちから届いたメッセージに自動で返信する機能です。第13回のあいさつメッセージが「こちらから最初に送るもの」だとすると、応答メッセージは「相手から来たときに返すもの」です。
この機能のいいところは、通数を消費しないことです。 公式の料金ページに、カウントされないものとして応答メッセージがはっきり書かれています。何通返しても無料です。無料プランでも同じです。
そして、電話の本数がいちばん減る場所でもあります。 営業時間、場所、料金、予約の取り方。この4つを登録しておくだけで、24時間、勝手に答えてくれる状態になります。
ただし、このレッスンでいちばん伝えたいのは作り方ではありません。作っただけでは1通も返らないということです。応答メッセージには、本体とは別の場所に「動かすスイッチ」があります。ここを知らずに、丁寧に作った応答メッセージが一度も届いていないアカウントを何度も見てきました。
そのスイッチの話を、このページの前半に置きます。
このレッスンで使う「応答メッセージ設計シート」を、私のLINEで配布しています。
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まずこれだけ|1つ作って動かすまで
最短の手順はこうです。全部で5分もかかりません。
1. 左メニューの「自動応答メッセージ」から「応答メッセージ」を開く 2. 右上の「作成」を押す 3. タイトルを付けて、応答タイプを選ぶ 4. 返す内容を書く 5. 「利用開始」を押す 6. 「設定」の「応答設定」で、応答メッセージがオンになっているか確認する


5番と6番が抜けやすいところです。 順番に説明します。
まず5番。作成画面の下には「保存」と「利用開始」の2つのボタンがあります。「保存」だけを押すと、作られはしますが、返信はされません。 一覧に並んだあと、行の右にある「利用」のスイッチがオフのままだからです。

そして6番。ここがこのレッスンの本体なので、章を分けます。
いちばんの落とし穴|応答設定を通さないと1通も返らない
応答メッセージには、機能そのものをオンにする場所が別にあります。 管理画面の「設定」から「応答設定」を開いたところです。

ここが噛み合っていないと、応答メッセージをいくつ作って利用中にしても、友だちには1通も届きません。そして、エラーは何も出ません。 管理画面はいつもどおりの顔をしています。
自社のアカウントで実際に起きていました
これは他人事ではありません。2026年8月25日、この講座を作るために自分たちのLINE公式アカウントを開きました。あいさつメッセージが、この応答設定でオフになっていました。
編集画面には文面がちゃんと入っていて、プレビューにも出ます。それなのに1通も届いていない状態でした。応答メッセージも同じ構造なので、同じことが起こります。
作った本体と、それを動かすスイッチが別の場所にある。 これがこの機能のいちばん危ない性質です。図にすると、こういう関係になっています。

何をどう設定すればいいのか
公式のマニュアルに、そのままの表が載っています。チャットを使うかどうかで設定が変わります。
| チャットの使い方 | 応答メッセージを返すための設定 |
|---|---|
| チャットを使わない | チャット オフ / 応答メッセージ オン |
| チャットを使う(応答時間を使わない) | チャット オン / 応答時間 オフ / 応答方法で応答メッセージを含む項目を選ぶ |
| チャットを使う(応答時間を使う) | チャット オン / 応答時間 オン / 応答方法で応答メッセージを含む項目を選ぶ |
ここで、競合の記事どうしで説明が食い違っています。 「チャットと自動応答は併用できない」と書いてある記事があります。これは正確ではありません。 公式のマニュアルには「チャットがオンの場合でも、応答時間機能を利用すると応答メッセージを利用できます」と書かれています。
つまり、日中は人が返して、営業時間外は自動で返すという形が、標準機能だけで作れます。有料ツールは要りません。

いま返信されている状態かを確かめる方法
応答メッセージの画面の上部に「現在のステータス」という欄があります。ここに、いま実際に応答メッセージが送信される状態なのかどうかが出ます。 設定をいじったら、必ずここを見てください。

もう1つ、友だち側から確認する方法もあります。トークルームのアカウント名の下に、応答の状況を伝えるテキストが出るようになっています。
| いまの応答方法 | 友だちに見えるテキスト |
|---|---|
| 手動チャット | 担当者が返信します |
| 応答メッセージ(利用中のものがある) | 自動で返信しています |
| 応答メッセージ(利用中のものがなく、応答時間外) | 現在は応答時間外です |
| AIチャットボットを含む設定 | AIが自動で返信しています |
| チャットも応答メッセージもオフ | 何も出ない |
何も出ていないなら、どちらもオフになっているということです。 ここが無言の状態なら、まず応答設定を疑ってください。なお、この表示のオンとオフは、未認証アカウントでは変更できません。認証済アカウントとの違いは第4回で扱っています。
応答タイプは2つある
作成画面の「応答タイプ」で選びます。

一律応答は、何が届いても同じ内容を返します。営業時間外の案内に向いています。
キーワード応答は、決めた言葉が届いたときだけ返します。よくある質問への回答に向いています。
この2つは併用できます。実際の運用では、まずキーワード応答をいくつか置きます。そこに当てはまらなかったときの受け皿として、一律応答を1つ置く。この形が基本です。
キーワードは完全一致でしか反応しない
ここがこの機能の最大の制約です。 設定したキーワードと完全に一致するメッセージが届いたときだけ反応します。
「営業時間」と登録してあるとき、友だちが「営業時間は?」と送ってきたら反応しません。「営業時間を教えてください」も反応しません。一文字でも違えば返りません。
対策は1つです。言い方のゆれを、あらかじめ全部登録しておくことです。 1つの応答メッセージに登録できるキーワードは51個までと公式に書かれています。51個も使い切ることはまずないので、実質的には言い方を並べ放題だと考えてかまいません。

たとえば営業時間なら、この程度は入れておきます。
| 登録するキーワードの例 |
|---|
| 営業時間/営業時間は/営業時間は?/何時から/何時まで/何時から何時まで/定休日/休み/お休み/今日はやってますか |
面倒に見えますが、ここを手抜きすると機能そのものが死にます。 完全一致という仕様は変えられないので、こちらが言い方を並べるしかありません。
ここがこのレッスンでいちばん面倒な作業です。「応答メッセージ設計シート」を私のLINEで配布しています。何を聞かれるか、どの言い方で来るか、何を返すかを埋めていくと、そのまま管理画面に転記できる形にしてあります。
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なお、第12回のリッチメニューと組み合わせると、この制約をほぼ回避できます。後半で扱います。
何を登録するか
判断に迷ったら、電話でよく聞かれることから登録してください。 業種を問わず、この4つは効きます。
| キーワード | 返す内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 曜日ごとの営業時間と定休日 |
| 場所・アクセス | 住所と地図のリンク、最寄り駅からの道順 |
| 料金・値段 | 料金表か、料金ページのリンク |
| 予約 | 予約の方法と予約ページのリンク |
そのうえで、業種ごとに足すものがあります。
| 業種 | 足すキーワード |
|---|---|
| 飲食店 | 駐車場/個室/お子様連れ/持ち帰り/貸切 |
| 美容室・サロン | 指名/初回/キャンセル/所要時間/駐車場 |
| 士業・コンサル | 初回相談/費用/対応エリア/オンライン |
| 教室・スクール | 体験/振替/持ち物/月謝 |
| 通販・EC | 送料/返品/配送日/サイズ交換 |
1つの返信に情報を詰め込みすぎないでください。 聞かれたことだけ答えて、詳しくはリンク先へ送る。これがいちばん読まれます。
使える形式と、差し込みできるもの
返信の中身は、テキストだけではありません。あいさつメッセージと同じように、画像やクーポン、リッチメッセージも入れられます。吹き出しは「追加」ボタンで足せます。
差し込めるものは3つです。絵文字、友だちの表示名、アカウント名。

友だちの表示名には注意点があります。 公式に注記があります。表示名を含むメッセージは、送信されないことがあると書かれています。友だち追加をしていないユーザーや、プライバシーポリシーに同意していないユーザーが対象です。
必ず届いてほしい返信に、表示名を入れないでください。 名前で呼びかけたいなら、1つ目の吹き出しだけにして、肝心の情報は2つ目の吹き出しに分けます。
もう1つ、公式が明記していることがあります。保存やkeepを許可したくない画像や動画を送りたい場合は、リッチメッセージやリッチビデオメッセージを使ってください、と書かれています。この2つは第17回で扱います。
複数作ったとき、どれが返るのか
応答メッセージは1,000個まで作れます。当然、条件が重なることが出てきます。どれが返るかは公式がルールを決めています。
1. キーワードと完全に一致するものがあれば、そのキーワード応答が返る 2. 一致しなかった場合、一律応答の中から次の順で返る 3. a 期間を指定したもの 4. b 毎日の時間を指定したもの 5. c 何も指定していないもの 6. 同じ条件の一律応答が複数あるときは、その中から1つがランダムで返る
6番は覚えておいてください。 一律応答を何も考えずに2つ作ると、どちらが返るかはこちらで決められません。一律応答は原則1つにしてください。 増やすなら、必ずスケジュールで条件を分けます。
スケジュール設定の使いどころ
作成画面の「オプション設定」に「スケジュールを設定する」があります。ここで期間や時間帯を決められます。タイムゾーンも指定できます。

使いどころは3つです。
| 場面 | 設定の仕方 |
|---|---|
| 年末年始やお盆の休業案内 | 期間を指定した一律応答を1つ作る |
| 営業時間外の案内 | 毎日の時間を指定した一律応答を作る |
| 期間限定のキャンペーン案内 | 期間を指定したキーワード応答を作る |
1つ落とし穴があります。 公式に「応答メッセージが利用停止中の場合は、期間内であったとしても送信されません」と書かれています。スケジュールを組んでも、利用のスイッチがオフなら動きません。 年末年始の案内を11月に仕込んでおくときは、必ず利用中にしたうえで期間を指定してください。
リッチメニューとつないで、通数ゼロのチャットボットにする
ここがこの機能のいちばんおいしい使い方です。
リッチメニューの枠には、押したときに決まったテキストを送信させる設定ができます。 そのテキストを、応答メッセージのキーワードとまったく同じ文字列にしておきます。
すると、こうなります。
1. 友だちがリッチメニューの「営業時間」の枠を押す 2. 「営業時間」というテキストが自動で送信される 3. キーワードが完全に一致するので、応答メッセージが返る
押しただけで答えが返ってきます。 しかも、キーワード応答の完全一致という制約が消えます。友だちが自分で言葉を打たないからです。そして通数は1通も使いません。

リッチメニューの作り方は第12回にあります。先にリッチメニューの枠を決めてから、その文言をそのままキーワードにするのが早いです。 逆順でやると、あとから文字列を合わせる作業が発生します。
なお、リッチメッセージのアクションでも同じことができます。こちらも第17回で扱います。
AIチャットボット(β)は必要か
左メニューに「AIチャットボット(β)」という項目があります。決まったキーワードではなく、質問の内容をAIが判断して、登録してあるQ&Aから答えを選んで返す機能です。

結論から言うと、ほとんどの事業者にはまだ必要ありません。 理由を、ツールを売っていない立場から正直に書きます。
まず費用がかかります
AIチャットボット(β)は、チャットProオプションの有料機能です。 チャットProオプションは月3,000円(税別)です。
ただし例外があります。「Q&A登録」と「Q&A応答テスト」の2つだけは、チャットProを買っていないアカウントでも使えると公式に書かれています。つまり、登録して手元で試すところまでは無料でできて、実際に友だちへ返信させるところから有料という区切りです。
なお、認定セールスパートナーが開設または管理しているアカウントは、この2つの利用にもチャットProの購入が必要です。代理店経由で作ったアカウントの方は、ここが変わります。
使える業種が限られます
公式に「当社が定める、または対象外と判断した業種のアカウントには当該機能の提供はいたしません」と書かれています。自分の業種が対象かどうかは、申し込む前に確認してください。
制限もあります
| 項目 | 上限 |
|---|---|
| Q&Aの登録数 | 100件まで |
| Q&Aの改善提案 | 月30回まで |
| PDFや画像からのQ&A自動生成 | 月30回まで |
| 参照させるファイル | PDF・画像とも1回に10個まで、各30MB以下 |
Web版の管理画面からのみ利用できます。スマホの管理アプリからは使えません。
順番としては、応答メッセージが先です
応答メッセージで確実に返せる型を作ってから、それでも足りないと感じたときに検討する。 これが順番です。
理由は3つあります。第一に、応答メッセージは無料で、上限も1,000個と実質無制限です。第二に、キーワード応答は「この言葉にはこれを返す」と完全にこちらで決められるので、想定外の答えが出ません。第三に、AIチャットボットを含む設定にすると、友だちに見える表示が一律で「AIが自動で返信しています」になります。手で返している時間帯があっても、そう見えます。
問い合わせが1日に何十件も来ていて、応答メッセージのキーワードでは捌ききれないと実感してから。それが検討のタイミングです。
つまずきポイント
応答メッセージが反応しません
上から順に見てください。この順番で、ほぼ全部が見つかります。
| 順番 | 確認するところ |
|---|---|
| 1 | 「設定」の「応答設定」で、応答メッセージを含む設定になっているか |
| 2 | 応答時間を使っている場合、いまが応答時間の内か外か |
| 3 | その応答メッセージが「利用中」になっているか |
| 4 | キーワードが完全一致しているか(句読点や「?」が付いていないか) |
| 5 | スケジュールを設定していて、いまが期間外になっていないか |
| 6 | Messaging APIで外部ツールをつないでいないか |
6番は見落とされがちです。 外部のLINE連携ツールを入れると、そちらが応答を握るので、管理画面の応答メッセージは動かなくなります。ツールを入れたあとに「返らなくなった」なら、まずここです。
何個まで登録できますか
応答メッセージは1,000個まで、1つの応答メッセージに登録できるキーワードは51個までです。実務で上限に当たることはまずありません。
一律応答と、あいさつメッセージは何が違いますか
届くタイミングが違います。 あいさつメッセージは友だち追加された瞬間に1回だけ届きます。一律応答は、友だちが何かを送ってきたときに毎回返ります。
どちらも通数を消費しません。役割が違うので、両方を設定してください。あいさつメッセージは第13回です。
手で返したいときはどうしますか
チャットをオンにして、応答時間を設定します。応答時間の中は人が返し、外は応答メッセージが返る形になります。チャットそのものの使い方は第15回で扱います。
スマホの管理アプリからも作れますか
作れます。ホーム画面から応答メッセージを選んで、同じように作成できます。ただしAIチャットボット(β)はWeb版だけです。
応答メッセージを送ると通数は減りますか
減りません。公式の料金ページに、通数としてカウントされない機能が並んでいます。そこに「応答メッセージ」が明記されています。
数字の見方
分析タブの「チャット」の中に、自動応答の数字が入っています。

見るのは1つだけで足ります。応答メッセージが何回返ったか。 ここが伸びているなら、友だちがこの機能を使えているということです。
ゼロに近いなら、原因は2つのどちらかです。そもそも友だちが話しかけてきていないか、キーワードが一致していないか。 前者ならリッチメニューに「よくある質問」の枠を作る、後者ならキーワードの言い方を足す。打ち手が分かれます。
数字の見方の全体は第29回で扱います。
慣れたらここまで|運用に載せる
作って終わりにしないための、月1回の見直しをおすすめします。やることは3つです。
1. チャットに届いた実際の質問を読む。 登録していない言い方が必ず出てきます 2. その言い方をキーワードに足す。 51個まで入るので惜しまない 3. 返ってこなかった質問を1つ選んで、新しい応答メッセージを作る
この3つを毎月やると、半年で問い合わせ対応がかなり軽くなります。 AIを入れるより先に、ここを回すほうが効きます。
もう1つ。応答メッセージは「答え」だけでなく「次の行動」も返せます。 料金を聞かれたら料金を答えて、そのまま予約ページのリンクを1行足す。問い合わせを受け身で終わらせないでください。
突き詰めるなら|有人と自動の切り替えを設計する
人手がある事業者なら、時間帯で切り替える設計にします。
| 時間帯 | 応答方法 |
|---|---|
| 営業時間内 | 手動チャット(人が返す) |
| 営業時間外 | 応答メッセージ(自動で返す) |
これは応答設定の「応答時間」で組めます。曜日ごとにバーで指定でき、祝日を別に扱う設定もあります。標準機能だけでここまでできるので、この目的のために月額ツールを契約する必要はありません。
さらに一歩進めるなら、営業時間外の一律応答に「いつ返信できるか」を必ず書いてください。 「明日の10時までにご返信します」と書いてあるだけで、待てる人の数がまったく変わります。自動返信で嫌われるのは、返事が来ないことではなく、いつ来るか分からないことです。
次のレッスン
応答メッセージは自動で返す仕組みでした。次は、人が返すほうです。
第15回では、チャットとLINEコールを扱います。チャットは全員と始められるわけではありません。 返信できる相手には条件があり、期限もあります。ここを知らないと「送れない」で止まります。
前のレッスンは第13回 あいさつメッセージの作り方です。組み合わせて使う第12回のリッチメニューも、あわせて読んでください。
この講座は全38回のカリキュラムです。第1回から順に読み進められます。
このレッスンの「応答メッセージ設計シート」に加えて、講座で使うテンプレート類をまとめて配布しています。
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