このページでわかること
こんにちは、あきです。
このレッスンは、LINE公式アカウントの「メンバーシップ」の回です。友だちから月額の会費をもらい、会員だけに特典を出す機能です。
先に、いちばん大事なことを書きます。手数料は、自分では選べません。
手数料は、支払い方法で10%と35%に分かれます。そして支払い方法は、特典の中身で決まります。店に来た人への特典なら10%です。オンラインで届ける中身が入ると35%になります。プランを作る前に特典の中身を決めないと、手数料が3倍以上に跳ね上がることがあります。

このレッスンで押さえるのは5つです。
1つ目。月額は400円から15,400円(税込)の間で決めます。プランは1つのアカウントで最大5つまで作れます。
2つ目。手数料は特典の中身で決まります。来店時の特典はWeb決済で10%です。オンラインのレッスンや動画はApp内課金で35%です。
3つ目。使えるアカウントには条件があります。未認証のアカウントは、ターゲットリーチが200人以上いることが条件です。
4つ目。月額と支払い方法は、公開したあとで変えられません。変えたいときは、プランを作り直すことになります。
5つ目。返金の機能はありません。返金が必要になったら、LINEを通さずに自分で対応します。
このレッスンで使う「メンバーシップ設計シート」を、私のLINEで配布しています。特典の中身から手数料を見きわめ、月額と手取りを計算し、公開前に確かめる項目までをまとめたものです。
▶ LINEで特典を受け取る
メンバーシップとは何か
メンバーシップは、LINE公式アカウントの中に「月額の会員制度」を作る機能です。
公式のサービスページは「誰でもサブスクを作れる」と説明しています。サブスクとは、毎月決まった金額を払ってもらう仕組みを指します。2023年1月に提供が始まりました。
友だちは、LINEアプリから加入を申し込みます。別のサイトで会員登録をしてもらう必要がありません。加入した人を、公式は「メンバー」と呼んでいます。
メンバーになった人は、次のものを受け取れます。
- メンバーだけに届くメッセージ
- メンバーだけのクーポンや来店時の特典
- チャットでの相談など、1対1のやりとり
- オンラインの会員証
お店の側には、メンバーの数に月額をかけた売上が毎月入ります。そこから手数料が引かれた額が手元に残ります。

ふつうの友だちとメンバーの違いは、お金を払っているかどうかです。友だち追加は無料で、いつでもブロックできます。メンバーは毎月お金を払っています。そのぶん、特典を約束どおりに出し続ける責任が、お店の側に生まれます。
LINE公式アカウントそのものの月額料金とは別物です。3つの料金プランの話は第2回で扱いました。メンバーシップは、お店がお客さんから会費をもらう仕組みです。
出典 LINE公式アカウント メンバーシップ(LINEヤフー for Business)2026年9月26日に確認
使えるアカウントの条件
公式マニュアルには、3つの条件が書かれています。3つとも満たす必要があります。

| 条件 | 中身 |
|---|---|
| アカウントの種類 | 認証済アカウントかプレミアムアカウント。未認証ならターゲットリーチが200人以上 |
| ログインの方法 | ログインしているビジネスアカウントが、LINEアカウントと連携していること |
| 権限 | そのアカウントの管理者の権限を持っていること |
1行目の「ターゲットリーチ」は、友だちの数とは違います。ブロックしていない友だちのうち、性別や年代などが推定できる人の数です。友だちが200人いても、ターゲットリーチは200人より少ないことがあります。自分の数字は分析タブで見られます。見方は第29回で扱いました。
認証済と未認証の違いは第4回にまとめています。認証済なら、ターゲットリーチの人数は問われません。
3行目の管理者の権限も、よく止まる箇所です。運用を外部に任せていて、担当者に配信の権限しか渡していないと、プランを作れません。権限の種類は第31回で扱っています。
私が運営しているGOENのアカウントは未認証です。メンバーシップの申し込みはしていません。このため、ここで紹介する手順は公式マニュアルに沿って書いています。
出典 メンバーシップ(LINE公式アカウント マニュアル)2026年9月26日に確認
料金と手数料
お店が払うのは、売上から引かれる手数料だけです。申し込みの費用や月額の固定費は、公式の案内には出てきません。

| 項目 | 決まり |
|---|---|
| 月額 | 400円から15,400円(税込)の間から選ぶ |
| 手数料(Web決済) | 売上金の10% |
| 手数料(App内課金) | 売上金の35% |
| プランの数 | 1つのアカウントで最大5つ |
| 加入できる人数の上限 | 決めたいときだけ、1人から100,000人の間で入れる |
手数料は、Web決済とApp内課金で3倍以上違います。公式マニュアルは「Web決済の場合は売上金の10%、App内課金の場合は売上金の35%が差し引かれます」と書いています。
手元にいくら残るか
月額ごとに並べると、差がはっきりします。
| 月額 | Web決済で残る額 | App内課金で残る額 |
|---|---|---|
| 500円 | 450円 | 325円 |
| 1,000円 | 900円 | 650円 |
| 3,000円 | 2,700円 | 1,950円 |
メンバーが20人なら、差は毎月5,000円になります。月額1,000円で20人いると、売上は2万円です。Web決済なら1万8,000円、App内課金なら1万3,000円が残ります。

ここからさらに、送金の手数料が引かれます。収益を銀行口座へ移すときに、1回ごとに550円かかります。これは後の「収益の受け取り方」で説明します。
消費税の扱いは、公式の案内に細かい説明がありません。月額は税込で選ぶことだけが書かれています。手数料が税込の売上に対してかかるのかは、ここでは断定しません。実際の手取りは、公開後に収益の画面で確かめてください。
出典 メンバーシップ(LINE公式アカウント マニュアル)/LINE公式アカウント メンバーシップ(LINEヤフー for Business)2026年9月26日に確認
支払い方法は、特典の中身で決まります
ここが、この機能でいちばん誤解されている箇所です。
支払い方法は、Web決済とApp内課金のどちらかです。ただし、好きなほうを選ぶ仕組みではありません。
公式マニュアルによると、設定の画面で特典について2つの質問に答えます。その答えで、使える支払い方法が1つ表示されます。

| 支払い方法 | 当てはまる特典 | 公式の例 | 手数料 |
|---|---|---|---|
| App内課金 | オンライン向けのコンテンツやサービスが含まれる | オンラインレッスンの動画配信、オンライン限定イベント | 35% |
| Web決済 | 物理的な商品やサービスだけ | 来店時の特典、優先予約の手配 | 10% |
「含まれる」という言葉に注意してください。特典が5つあって、1つだけがオンラインの中身でも、App内課金になると読めます。公式のガイドラインにも、オンライン向けのものが含まれる場合はApp内課金を選ぶように、と書かれています。
合わない支払い方法を選ぶと、審査で承認されません。来店型のお店が手数料を抑えたいなら、特典を店頭で受け取るものに寄せて組むことになります。
どこまでが「オンライン向け」なのかの線引きは、公式には細かく書かれていません。たとえば、メンバーだけに送るお知らせのメッセージ自体がどちらに数えられるかは、案内からは読み取れませんでした。迷ったら、設定の画面の2つの質問に正直に答えて、表示された結果に従ってください。
Web決済で使える支払い手段
公式マニュアルに書かれているのは、クレジットカードだけです。VISA、Master、JCB、AMEXの4つです。本人認証サービス(3Dセキュア2.0)に対応したカードに限られます。
App内課金は、スマホのアプリストアの課金を使う仕組みです。解約の話で、この違いがもう一度出てきます。
出典 メンバーシップ(LINE公式アカウント マニュアル)/LINE公式アカウント メンバーシップ機能ガイドライン(LINEヤフー)2026年9月26日に確認
始め方
公式のサービスページは、始めるまでの流れを3段で書いています。プランを作る、審査の情報を入れて申し込む、承認されたら公開する、の3つです。

私の画面では申し込みをしていないので、ここから先は公式マニュアルによる手順です。
1 メンバーシップの画面を開く
公式マニュアルによると、Web版の管理画面では[メンバーシップ]タブを開きます。管理アプリでは、ホームの[メンバーシップ]です。管理画面への入り方は第9回を見てください。

初めて開いたときだけ、利用規約への同意を求められます。同意すると、「メンバーシッププランを作成する」に進めます。
2 プランの中身を入れる
公式マニュアルに出ている入力の項目は、次のとおりです。

| 項目 | 入れること |
|---|---|
| プラン名 | 何の会員かが分かる名前 |
| 説明文 | プランの中身の説明 |
| 特典 | 1つ以上、最大5つ。誰が読んでも分かるように具体的に書く |
| 限定オープンチャット | App内課金のプランだけ付けられる |
| 許認可・免許 | 必要な業種は、名称と番号を入れる |
| 支払い方法 | 2つの質問に答えると、使える方法が表示される |
| 月額 | 400円から15,400円(税込)。公開後は変えられない |
| 人数の上限 | 決めたいときだけ入れる |
特典の書き方は、審査に直結します。公式マニュアルに「内容が不明瞭な場合、審査が承認されないことがあります」とあります。「お得な特典」ではなく「来店のたびにドリンク1杯無料」のように、受け取れるものが一目で分かる書き方にします。
許認可の例として、公式は3つを挙げています。整骨院の施術所開設届、宿泊施設の旅館業営業許可証、士業の事務所の免許書類です。
3 審査の情報を入れて申し込む
プランを入れたら、審査の情報を入力して「申請する」を押します。2つ目以降のプランは「審査をリクエスト」になります。
4 審査を待つ
審査には、数日から数週間かかることがあります。公式マニュアルにそう書かれています。始めたい日から逆算して、1か月ほど余裕を見てください。

- アカウントとプランの両方が審査されます
- 未認証のアカウントは、その後に本人確認があります。マイナンバーカードが必要です(通知カードは使えません)。LINEアプリは14.18以上が必要です
- 審査の基準と、否認の理由は公開されていません。問い合わせても答えは返ってきません
5 特定商取引法の表記を入れて、公開する
承認されたら、プランを公開できます。ただし公開の前に、特定商取引法に基づく表記を登録する必要があります。法人か個人かは問いません。登録した内容は、加入する人が買う前に見られます。
特典に回数や時期の制限がある場合は、プランの説明文にも必ず書きます。公式のガイドラインは、次の4つを挙げています。
- 特典を使える時期に制限がある場合 → 時期
- 使える量や回数に制限がある場合 → 量と回数
- 送料などの負担がある場合 → 送料の額
- 加入に期限を設ける場合 → 期限
最後に、加入したときに自動で届くメッセージを確かめます。公式マニュアルでは「メンバーシップ加入メッセージ」と呼ばれています。内容を変えるか、送らない設定にもできます。
出典 メンバーシップ(LINE公式アカウント マニュアル)/LINE公式アカウント メンバーシップ機能ガイドライン(LINEヤフー)2026年9月26日に確認
審査で断られやすいプラン
公式のガイドラインは、原則として使えない分野を挙げています。LINE公式アカウント全体のガイドラインとは別の、メンバーシップ独自の決まりです。

| 原則として使えない分野 |
|---|
| 生命・身体・健康に影響を与えるもの |
| 投資・資産運用に関連するもの |
| クラウドファンディング・寄付・投げ銭に類するもの |
| ヒーリング・セラピーに類するもの |
| 自己啓発に類するもの |
| メンタルヘルスに関連するもの |
| 宗教・スピリチュアルに関連するもの |
| 政治に関連するもの |
| アカウントと関連のないプランを提供するもの |
「自己啓発」と「健康」が入っている点に注意してください。コーチングやダイエットの指導などは、ここに当たるかどうかで止まる可能性があります。ガイドラインには「記載のないケースにおいても、当社の裁量により」断ることがある、とも書かれています。
最後の行も見落としやすい箇所です。たとえば、カフェのアカウントで無関係な投資講座の会員を集める、といった組み方はできません。
アカウント全体のガイドラインの話は第28回にまとめています。そちらで避けるように書いたものは、メンバーシップでも避けてください。
出典 LINE公式アカウント メンバーシップ機能ガイドライン(LINEヤフー)2026年9月26日に確認
会員限定で出せるもの
特典は、1つのプランに最大5つまで付けられます。中身は自由に決められます。ただし、LINEの機能として用意されているものと、お店が自分で用意するものがあります。

| 出せるもの | 仕組み |
|---|---|
| 限定メッセージ | 配信先で「メンバーシップメンバー」を選ぶと、無料で何通でも送れる |
| 限定クーポン・来店時の特典 | お店が内容を決める。会員証を見せてもらって確かめる |
| 1対1の相談 | チャットで受ける。加入しているプラン名がチャットの画面に出る |
| 限定オープンチャット | メンバーだけが入れるグループ。App内課金のプランだけ |
| 会員証 | 加入すると1人ずつ発行される |
限定メッセージは、送り方しだいで有料になります
メンバーへのメッセージが無料になるのは、配信先で「メンバーシップメンバー」を選んだときだけです。公式マニュアルのよくある質問に、はっきり書かれています。
ふつうの一斉配信や絞り込み配信でメンバーに届けると、通数として数えられます。「メンバーだから無料のはず」と思って、いつもの配信画面から送らないでください。配信の基本は第16回、通数の数え方と10月の改定は第2回で扱いました。
メンバーがお店をブロックすると、メッセージは届きません。ただし、会費の支払いは止まりません。この話は後の「解約と返金」で扱います。
1対1のやりとりは、チャットで受けます
公式のガイドラインによると、メンバーシップの仕組みで送れるのは、メンバー全体への配信だけです。1人ずつに送りたいときは、メンバーのほうからチャットを送ってもらうよう呼びかけます。
チャットを開くと、画面の右側のプロフィールの下に、加入しているプラン名が出ます。チャットの使い方は第15回にまとめています。
ライブ配信にあたることは、この仕組みの上ではできません。ガイドラインにそう書かれています。
会員証は、店頭で見せてもらいます
来店型のお店では、会員証がいちばん使う機能になります。公式マニュアルによると、メンバーは次の順で会員証を出せます。
1. お店のアカウントのトーク画面を開く 2. 右上の≡を押す 3. [メンバーシップ]を押す
レジの横に、この3つの手順を書いた紙を置いておくと、提示がもたつきません。
出典 メンバーシップ(LINE公式アカウント マニュアル)/LINE公式アカウント メンバーシップ機能ガイドライン(LINEヤフー)2026年9月26日に確認
向く業種と、向かない業種
公式のサービスページは、使い方の例として6つを挙げています。オンラインレッスン、フィットネス、レストラン・カフェ、美容師・ネイリスト、クリエイター、インフルエンサーです。

公式の事例ページには、実際の数字が出ている例があります。
| 業種 | プランの中身 | 公式に出ている結果 |
|---|---|---|
| アーティスト(ファンクラブ) | 月額500円。ライブの先行情報と、月1回のマンツーマンチャット | 2023年10月時点でメンバー200名以上 |
| 日本酒バー | 月1,500円(税込)。四合瓶で5,000円以上の日本酒を原価で飲める | 高級酒の売上が増えた |
| ガソリンスタンド | 定期の収益と、常連客の固定化が目的 | 2023年9月時点で有効会員380名 |
| EC(食品) | 月400円で、会員限定の1,000円オフクーポン | 加入後に他の商品も買うようになった |
出典 LINEで簡単にサブスクリプションサービスが作成できる!LINE公式アカウントの「メンバーシップ」機能とは?(LINEヤフー for Business)2026年9月26日に確認
この4つに共通しているのは、会費より得をする場面がはっきりしていることです。日本酒バーなら、1回来れば会費の元が取れます。EC(ネット通販)の例も、月400円で1,000円引きです。「会費を払っても得だ」と、加入する前に計算できる形になっています。
向くお店の条件
- 同じ人が月に何度も来る、または毎月買う
- 会費より得をする特典を、毎月出し続けられる
- 常連客と話す場を持ちたい(ファンクラブ、教室、サロン)
- 月謝や会費の集金を、いまは手作業でやっている
向かないお店の条件
- 1人のお客さんが年に1回しか来ない(引っ越し、冠婚葬祭など)
- 1回の単価が高く、毎月払う理由が作れない
- 特典を毎月続ける手間を、誰が負担するか決まっていない
- ガイドラインで原則使えない分野に当たる
判断に迷ったら、まずクーポンとショップカードで常連客の数を数えてください。次の節で使い分けを書きます。
クーポン・ショップカードとの使い分け
3つとも「常連客を作る」ための機能ですが、お金の流れが違います。

| クーポン | ショップカード | メンバーシップ | |
|---|---|---|---|
| お客さんの負担 | 無料 | 無料 | 毎月の会費 |
| お店に入るお金 | なし(値引きのぶん減る) | なし | 会費から手数料を引いた額 |
| 続く期間 | 1回ごと | ポイントがたまるまで | 解約されるまで毎月 |
| 向く場面 | 初めての来店を後押しする | 2回目、3回目の来店を後押しする | 常連客との関係を深める |
順番は、クーポン → ショップカード → メンバーシップ、がおすすめです。クーポンで来てもらい、ショップカードで通ってもらいます。そのうえで、ゴールまでたまった常連客にメンバーシップを案内します。
いきなりメンバーシップから始めると、加入する人がいないことがあります。お金を払ってでも得をしたい、と思うのは、すでに何度か来ている人だからです。
クーポンとショップカードの作り方は、前回の第21回で扱いました。
解約と返金
ここは、メンバーの側とお店の側で分けて説明します。

メンバーが解約するとき
公式マニュアルによると、メンバーはLINEアプリの[ホーム]タブから解約します。右上の設定マークから、[公式アカウントのメンバーシップ]を開きます。ここで、プランの確認と退会ができます。
更新日の24時間前までに解約しないと、自動で次の1か月分が払われます。申し込んだ日に1か月分を払い、その後は更新日ごとに払う仕組みです。
ブロックしても、会費は止まりません。公式マニュアルに「ブロックしても課金は停止されません」とあります。メッセージは届かなくなるのに、支払いは続きます。
解約の方法は、加入してくれた人に最初に伝えておいてください。加入メッセージに1行入れておくのがいちばん確実です。「ブロックしたのに引き落としが続いている」という問い合わせを、先に防げます。
返金の機能はありません
公式のガイドラインに、はっきり書かれています。加入した人が払った費用を返金できる機能は、提供されていません。
返金が必要になったときは、LINEを通さずに、お店がメンバーに直接対応します。利用者向けの利用規約にも、LINEヤフーは返金の義務を負わない、と書かれています。
利用者向けの利用規約には、もう1つ注意があります。利用者の都合による申し込みの取り消しはできません(法令で認められる場合を除く)。
App内課金のプランには、別の注意もあります。利用規約によると、LINEのアカウントを削除しても、AppleやGoogleとのサブスクの契約は自動では解約されません。
お店がプランをやめるとき
プランを「終了」すると、最大32日後にサービスが終わります。加入中のメンバーがいなくなれば、その時点で終わります。
- 特典は、終了日まで出し続ける必要があります
- 終了したら、あとから取り消せません
- 終了する前に、メンバーへ知らせてください
「非公開」と「終了」は別物です。非公開は、新しく加入できなくするだけです。いま加入している人の契約は続きます。
出典 メンバーシップ(LINE公式アカウント マニュアル)/LINE公式アカウント メンバーシップ機能ガイドライン/メンバーシップ機能メンバーシップ利用者向け利用規約(LINEヤフー)2026年9月26日に確認
公開したあとで変えられないもの
プランを公開したら、次の2つは変えられません。

| 項目 | 公開後 |
|---|---|
| 月額 | 変えられない。新しいプランを作り直す |
| 支払い方法 | 変えられない。新しいプランを作り直す |
| 特典の中身 | 原則は変えられない。特典が増える変更だけ認められる |
| 限定オープンチャット | App内課金のプランなら、あとから足せる。一度付けたら外せない |
| 説明文などの修正 | 再審査になる。審査が終わるまでプランは非公開 |
特典を増やす変更は認められます。公式のガイドラインは、配信の回数を増やす、割引の対象を増やす、を例に挙げています。逆に、特典を減らす変更は原則できません。
だから最初は、確実に続けられる特典だけで始めてください。あとから足すことはできても、減らすことはできません。
直したら再審査になり、その間はプランが非公開になる点にも注意してください。繁忙期の直前に説明文を直すと、新しい人が加入できない期間ができます。
出典 メンバーシップ(LINE公式アカウント マニュアル)/LINE公式アカウント メンバーシップ機能ガイドライン(LINEヤフー)2026年9月26日に確認
収益の受け取り方
会費は、いったんLINEヤフーの側にたまります。お店が受け取るには、送金先の口座を登録して、送金を申請します。申請できるのは、管理者の権限を持つ人だけです。

| 決まり | 中身 |
|---|---|
| 申請できる額 | 1,100円以上 |
| 送金の手数料 | 1回ごとに550円。申請額から引かれる |
| 自動の送金 | 収益が1,100円以上あれば、毎年5月と11月の末日 |
| 自分で申請する | 5月と11月以外の月の5日から15日。月末に振り込まれる |
送金の手数料は、少額のうちほど重くなります。公式マニュアルの例では、1,100円を申請すると、振り込まれるのは550円です。
月額1,000円・20人・Web決済の例なら、1か月の手取りは1万8,000円でした。これを毎月申請すると、550円ずつ引かれて1万7,450円になります。半年に1回の自動送金に任せれば、送金の手数料は半年で550円で済みます。
出典 メンバーシップ(LINE公式アカウント マニュアル)2026年9月26日に確認
メンバーを集める
プランを公開しただけでは、誰も気づきません。公式マニュアルによると、[メンバーシップ]タブの[宣伝]から、次のものが取れます。

- 加入の案内のURLとQRコード。SNSや店頭のPOPに使えます
- 会員証を出すためのURLとQRコード
- プロフィールにメンバーシップを載せる設定
いちばん効くのは、まだメンバーでない友だちに配信で案内することです。公式のコラムは、絞り込み配信でメンバーを除いて送る方法を紹介しています。すでに加入した人に、加入の案内を何度も送らずに済みます。絞り込みの方法は第18回で扱いました。
案内の中身には、会費と特典の損得を数字で書いてください。「月1,500円で、1回来れば元が取れます」のような書き方です。案内の見せ方は、画像で伝える第17回のリッチメッセージが向いています。
プロフィールのボタンの並べ方は第11回にまとめています。
つまずきやすい5か所
1つ目。メンバーシップのタブを開いても、プランを作れない。3つの条件のどれかが欠けています。未認証ならターゲットリーチが200人以上か、管理者の権限があるかを確かめてください。
2つ目。思っていたより手数料が高い。特典にオンラインの中身が入っていて、App内課金になっています。店頭の特典だけで組み直すなら、新しいプランを作ることになります。
3つ目。審査に落ちた理由が分からない。理由は公開されていません。特典の書き方が具体的か、原則使えない分野に当たっていないかを見直して、申し込み直します。
4つ目。メンバーに送った配信が、通数として数えられた。配信先で「メンバーシップメンバー」を選んでいません。いつもの配信画面から送ると有料になります。
5つ目。ブロックしたのに会費が引かれている、と問い合わせが来た。ブロックでは会費は止まりません。解約の手順を案内してください。返金するかどうかは、お店が決めて直接対応します。
慣れたらここまで
プランを2段にする方法があります。プランは最大5つまで作れるので、たとえば月500円の「ライト」と、月1,500円の「しっかり」を並べられます。月額は公開後に変えられないので、値段を試したいときにも使えます。
人数の上限を使うと、限定感を出せます。上限は1人から100,000人の間で決められます。店の席数や、講師1人が見られる人数から決めるのが現実的です。
メンバーの数は、[メンバーシップ]タブの[メンバー]で、プランごとに見られます。毎月の加入と退会の数を書き出しておくと、特典のどこを直せばよいかが見えてきます。
突き詰めるなら
外部のシステムとつなぐ方法もあります。LINE Developersの資料によると、Messaging APIには、メンバーシップの情報を取る仕組みがあります。
- ユーザーが加入しているプランを取る
- 加入しているユーザーの一覧を取る
- 提供中のプランを取る
- 加入、継続の課金、退会のときに通知を受け取る
予約システムや会員管理の仕組みと、会員かどうかを自動で照らし合わせられます。Messaging APIを使うかどうかの判断は第36回で扱いました。多くのお店では、管理画面の機能だけで足ります。
出典 メンバーシップ機能を使う(LINE Developers)2026年9月26日に確認
ここまでの内容を書き込める「メンバーシップ設計シート」を、私のLINEで配布しています。登録すると、ほかの30個以上の資料も一緒に受け取れます。
▶ LINEで特典を受け取る
次のレッスン
メンバーシップは、常連客からお金をもらって関係を深める機能でした。
次の第23回は、新しい「投稿」機能です。メッセージ配信とは届く場所が違い、見に来た人に見てもらうための機能です。メンバーでない人にも、お店の様子を伝える場所になります。
前のレッスンは第21回 クーポンとショップカードです。
第23回はこちらです。LINE公式アカウントの「投稿」機能
講座の完了特典として「LINE公式アカウント運用の全体設計テンプレート」を用意しています。この講座で決めてきたことを、ひとつの設計図にまとめる資料です。
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