このページでできること
どうも、あきです。
第10回でリッチメニューを作りました。ここまでで、友だちが来たときの受け皿は全部そろっています。
この回でようやく、こちらから送る話になります。メッセージ配信です。
先に大事なことを言っておきます。LINE公式アカウントの機能のうち、通数を消費するのはこの配信だけです。 プロフィールもあいさつメッセージも応答メッセージもリッチメニューも、どれだけ使っても無料でした。ここだけが有料枠を食います。
だから配信は、いちばん最後に手を付ける機能で、いちばん慎重に設計する機能になります。
このレッスンを読むと、1通目を送るまでの手順と、送る前に必ず確認しておくべき上限が分かります。読み終わるまでの目安は14分です。
このレッスンで使う「配信ネタの型シート」を、私のLINEで配布しています。月に何を送るか毎回考えなくて済むように、業種別の配信ネタを型にしたものです。
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通数を消費するのは配信だけ
第8回でも触れましたが、もう一度整理します。
| 機能 | 通数 | きっかけ |
|---|---|---|
| メッセージ配信 | 消費する | こちらから送る |
| あいさつメッセージ | 消費しない | 友だち追加された |
| 応答メッセージ | 消費しない | 相手が話しかけた |
| リッチメニュー | 消費しない | 常に表示されている |
私のアカウントの数字を出します。2026年8月1日から17日までのメッセージ通数は、合計45通でした。内訳はチャットが1通、Replyが44通です。有償メッセージは0通。

Replyというのは、相手のアクションに反応して自動で返ったぶんです。つまりこの17日間で、私が自分から送ったメッセージは1通もありません。
友だちは242人います。受け皿は作ってあります。それでも配信はゼロです。正直に書きますが、これは良い状態ではありません。この回を書いているのは、自分に対する宿題でもあります。
配信は誰に届くのか
配信を作る前に、1つだけ数字の話をさせてください。ここを知らずに送ると、あとで数字が合わなくて混乱します。
管理画面の分析には、友だちの数え方が3つ出てきます。

| 指標 | 私のアカウント(2026/08/18時点) | 意味 |
|---|---|---|
| 友だち追加 | 263 | 今まで追加してくれた延べ人数 |
| ターゲットリーチ | 242 | 実際にメッセージを届けられる人数 |
| ブロック | 21 | ブロックしている人数 |
配信が届くのはターゲットリーチの242人です。263人ではありません。
差の21人はブロックしている人です。割合にすると、追加してくれた263人のうち8%がブロックしている計算になります。
なお30日前の数字は、友だち追加250、ターゲットリーチ231、ブロック19でした。この1か月で友だちは13人増え、ブロックは2人増えています。
ブロックはゼロにはなりません。 増やさないようにすることはできますが、必ず一定数出ます。ここは前提として受け入れてください。
まずこれだけ|1通配信するまでの最短手順
管理画面の左メニュー、メッセージ配信の中にある「メッセージを作成」を開きます。

画面はこうなっています。上から順に、配信先、配信日時、高度な設定、そしてメッセージ本文です。
最短で送るなら、やることは4つだけです。
1. 配信先は「すべての友だち」のまま 2. 配信日時は「今すぐ配信」のまま 3. 本文を書く 4. テスト配信で自分に送って確認してから「配信」
これで届きます。難しい設定は1つも要りません。
ただし、そのまま押す前に見ておいてほしい箇所が3つあります。順番に説明します。
見ておく箇所その1|ターゲット推計
画面の右側に、大きな円と数字が出ています。
私の画面では「100%」「約242人」と表示されています。これが今この配信を送ったら何人に届くかの推計です。
絞り込みをかけると、この数字が減ります。減った数字を見ながら「この条件だと少なすぎるな」と判断できるので、送信前に必ず見てください。
なお公式の注記どおり、この数字は推計なので実際の配信数と差が出ることがあります。ぴったり一致しなくても異常ではありません。
見ておく箇所その2|「LINE VOOMに投稿」が最初からオンになっている
この項目は2026年9月16日でなくなります。LINEヤフーはLINE VOOMの提供を2026年9月30日で終了すると発表していて、それに先立つ9月16日に、メッセージ配信画面の「LINE VOOMに投稿」のチェックボックス自体が廃止されます。9月16日以降はチェックを入れてもVOOMには投稿されず、通常のメッセージだけが配信されます。この節の確認が要るのは9月16日より前だけです(LINEヤフーの発表)。
高度な設定のところを見てください。

「LINE VOOMに投稿」に、最初からチェックが入っています。
これは実際の画面を見ないと気づけない箇所です。このまま配信すると、トークに届くのと同時に、同じ内容がLINE VOOMにも投稿されます。
LINE VOOMは、友だちでない人にも見えるタイムラインです。友だち限定のつもりで書いた文面が、そのまま外に出ます。
友だちだけに送りたい内容なら、必ずここのチェックを外してください。
ちなみに配信先を「絞り込み」に変えると、この項目は自動でグレーアウトして選べなくなります。絞り込んだ配信をLINE VOOMに出すことはできない仕様です。
見ておく箇所その3|吹き出しは3つまで
本文の入力欄の下に「追加」というボタンがあります。押すと吹き出しが増えます。

押せるのは2回までです。3つ目を追加すると、追加ボタンそのものが消えます。
つまり1回の配信で送れる吹き出しは最大3つ。テキストは1つの吹き出しにつき500文字までです。
ここが通数を理解するうえでいちばん大事なところなので、ゆっくり書きます。
1回の配信は、吹き出しを1つにしても3つにしても、1人あたり1通としてカウントされます。
テキストだけの吹き出しを1つ送っても1通。テキストと画像とクーポンを3つ並べて送っても1通です。同じ1通なら、伝えたいことを3つに分けて送るほうが得です。
逆に言うと、思いついたことを日をまたいで3回に分けて送ると3通になります。242人のアカウントなら、それだけで726通です。
無料のコミュニケーションプランは月200通です。242人の私のアカウントは、無料のままだと1回配信しただけで枠が足りません。 料金の話は第2回にまとめてあるので、通数が足りるかどうかはそちらを見てください。
配信先を絞り込む
すべての友だちに送るのではなく、条件を付けて送ることもできます。配信先で「絞り込み」を選ぶと項目が増えます。

絞り込みの方法は2つあります。
オーディエンスで絞り込む
過去の配信を開いた人、クリックした人などをまとめた集団を、あらかじめ作っておいて指定する方法です。データ管理のオーディエンスで作ります。1回の配信で指定できるオーディエンスは10個までです。
属性で絞り込む
こちらは管理画面が推定した属性で絞る方法です。えんぴつのアイコンを押すと、フィルター設定が開きます。

選べるのは5種類です。
| 属性 | 中身 |
|---|---|
| 友だち期間 | 6日以下 / 7〜29日 / 30〜89日 / 90〜179日 / 180〜364日 / 365日以上 |
| 性別 | 推定値 |
| 年齢 | 推定値 |
| OS | iOS / Android など |
| 地域 | 推定値 |
ここに大きな条件が1つあります。属性で絞り込むには、ターゲットリーチが100人以上必要です。 友だちが100人に届いていないアカウントでは、この絞り込みは使えません。
もう1つ。公式の説明によると、属性情報はおおむね3日前のものが使われます。 昨日追加してくれた人の属性は、まだ反映されていないと考えてください。
最初から絞り込まないほうがいい
実務の感覚を書いておきます。友だちが数百人の段階では、絞り込みはほとんど使いません。
理由は単純で、母数が減りすぎるからです。242人を性別と年齢で割ると、1つの条件に数十人しか残りません。その人数だと、後で説明する分析の数字も出なくなります。
絞り込みが効いてくるのは、友だちが1,000人を超えて、かつ配信の反応に明確な差が見えてきてからです。 それまでは全員に送って、内容のほうを磨いてください。
予約配信は時刻をずらす
配信日時で「今すぐ配信」のチェックを外すと、日付と時刻を指定できます。タイムゾーンは日本時間になっています。
ここで実務的なコツを1つ。
きりのいい時刻を避けてください。 10時00分ではなく10時04分にする、12時00分ではなく12時11分にする、といった具合です。
理由は、多くのアカウントが同じ時刻に予約を入れるため、その時刻に配信が集中して遅れることがあるからです。これは公式のマニュアルにも書かれている対策で、数分ずらすだけで緩和が期待できるとされています。
なお混雑状況によっては、ずらしても遅れることはあります。1分単位で届く前提の使い方(開店と同時にクーポンを配る、など)はしないほうが安全です。
テスト配信を必ず通す
画面の左上に「テスト配信」というボタンがあります。
送信ボタンを押す前に、必ずここを通してください。 自分のLINEに実際に届いた形で確認できます。
テスト配信が届く先は、LINEビジネスIDの連携状況で変わります。連携していない場合は、管理者と運用担当者のうちLINE連携が済んでいる人にだけ届きます。連携済みなら、自分だけに送るか、全管理者と全運用担当者に送るかを選べます。
パソコンの入力欄で読みやすく見えても、スマホのトーク画面では長すぎる、ということは本当によく起きます。プレビューも出ますが、実機で見るのがいちばん確実です。
配信のネタが続かないという相談をよく受けます。埋めるだけで1か月分の予定が立つシートを用意しました。受け取り方はこちらです。
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つまずきポイント
配信を取り消したい
配信済みのメッセージは取り消せません。 予約中のものは、メッセージリストの配信予約中タブから削除できます。予約を解除したメッセージは下書きに戻ります。
送信前のテスト配信を毎回通す理由がこれです。
予約したのに時間どおりに届かない
混雑による遅延の可能性が高いです。予約の時刻をきりのいい時間から数分ずらすと、緩和が期待できます。
なお公式の説明では、遅延して翌日に届いた場合でも、配信数は予約した日でカウントされます。
短縮URLを使ってよいか
公式のマニュアルに「短縮URLの使用は非推奨」と明記されています。外部の短縮サービスは使わず、そのままのURLを貼ってください。
下書きが増えすぎた
下書きは1,000件まで保存できます。実務で埋まることはまずありませんが、上限はあります。
送れないワードがある
公式の規定により、配信や設定ができないワードがあります。入力しても弾かれる場合は、表現を変えてください。
数字の見方
配信したあとは、分析のメッセージ配信で結果を見ます。

出てくる項目はこの5つです。
| 指標 | 数え方 |
|---|---|
| 配信 | メッセージが送信された人数 |
| 開封 | いずれかの吹き出しが画面に100%表示された人数 |
| クリックユーザー | メッセージ内のURLをクリックした人数 |
| 再生開始ユーザー | 動画や音声の再生を始めた人数 |
| 再生完了ユーザー | 動画や音声を最後まで見た人数 |
ここで、多くの人が勘違いしているところを2つ書きます。
既読は開封ではない
トークルームを開かずに既読にした場合、開封としてカウントされません。 通知欄で読んだ、トークリストのプレビューで読んだ、というのは開封に入りません。
吹き出しが100%表示された時点で初めて1件です。だから縦に長い画像を送ると、画面に全部入りきらず開封が付かないことがあります。
結果が20未満だと数字が出ない
これがいちばん大事です。
結果が1から19の場合、開封は「0」と表示され、クリックなどその他の指標は「ー」と表示されます。
配信数だけは実数が出ますが、それ以外は隠れます。友だちが少ないアカウントで「開封0でした」と焦る必要はありません。20人に届いていないだけかもしれない、ということです。
ちなみに集計は配信から14日間です。配信直後の24時間はおよそ30分刻みで更新されますが、その値は推定で1%程度の誤差が出るとされています。当日の数字で一喜一憂せず、2週間経ってから見てください。
慣れたらここまで|配信頻度をどう決めるか
配信頻度に正解はありません。ただ、決め方の順番はあります。
まず月の通数の上限を決めて、そこから逆算します。 友だち数 × 配信回数が、その月に消費する通数です。242人のアカウントで月4回配信すれば968通。ここに追加メッセージの費用がいくらかかるかは第2回の料金の回で計算できます。
そのうえで、ブロック率を見ながら調整します。配信のたびにブロックが跳ねるなら、頻度ではなく内容の問題です。 頻度を落とす前に、送っている内容が相手にとって価値があるかを見直してください。
私の実感を書くと、頻度でブロックされるより、内容がずっと宣伝だけのアカウントのほうがブロックされます。
突き詰めるなら|配信数の上限を指定する
高度な設定に「一部のターゲットへの配信を許可」と「配信メッセージ数の上限を指定」という項目があります。
これは、残りの通数を超えそうなときに、届く人をランダムに絞って配信を成立させる機能です。上限を指定すると、その数だけランダムに選ばれて届きます。
使いどころは限られます。月末で通数が足りない、でもどうしても告知したい、という場面です。誰に届いたかは選べないので、常用する機能ではありません。
なお「配信メッセージ数の上限を指定」は、「一部のターゲットへの配信を許可」をオンにしていないと選べません。画面上でもグレーアウトしています。
よくある質問
1回の配信で何通消費しますか
届いた人数ぶんです。242人に届けば242通。吹き出しを3つ入れても242通のままです。
配信を予約したあと内容を変えられますか
予約を解除すると下書きに戻るので、そこで編集して入れ直します。予約したまま中身だけ書き換えることはできません。
ブロックした人にも通数は消費されますか
消費されません。配信対象はターゲットリーチです。
絞り込み配信は通数が減りますか
減ります。届いた人数ぶんの消費なので、絞り込んで50人に送れば50通です。通数を節約したいときの手段としては有効です。
開封率の目安はありますか
一般に語られている数字はありますが、出典のはっきりしないものが多いので、ここでは書きません。自分のアカウントの数字を2回3回と積んで、その平均を基準にするのがいちばん確実です。
何時に送るのがいいですか
いちばん良い時間帯は業種で変わります。飲食なら昼前と夕方、BtoBなら平日の日中です。ただし、きりのいい時刻だけは避けてください。
次のレッスン
配信の型ができたら、次は中身の見せ方を変えていきます。
第15回では、リッチメッセージとカードタイプメッセージを扱います。文字だけの配信を、画像とリンクを組み合わせた形に変えると、同じ通数のままでも反応が変わります。
この講座は全30回のカリキュラムです。第1回から順に読み進めてください。
最後にもう一度だけ置いておきます。業種別に月4本ぶんの配信予定が埋まるシートです。
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