このページでわかること
こんにちは、あきです。
第23回で、友だちに離れられる話を扱いました。このページは、LINEヤフーにアカウントごと止められる話です。
先に、いちばん大事なことを書きます。止められても、理由は教えてもらえません。
公式のLINE公式アカウントガイドラインに、そのまま書かれています。措置を取った場合について「いずれの場合においても、当社はその理由について回答する義務を負わないものとします」とあります。認証の審査についても同じで、「審査結果およびその理由について説明する義務を負わない」と明記されています。
つまり、止まってから対処する方法がありません。 止まらないように運用するしかない、というのがこの回の前提です。
このページでは、公式のガイドラインの原文から、実務で当たるところだけを抜き出します。 ガイドラインは長いので、全部読むのは大変です。ただし読まずに運用するのは、事故の確率をこちらから上げているのと同じです。
なお、開設のときの認証審査とアカウント名の付け方は第4回で扱いました。このページは、開設したあと、運用している最中の話です。
このレッスンで使う「アカウント停止 予防チェックシート」を、私のLINEで配布しています。ガイドラインのうち実務で当たる項目だけを、確認できる形に並べた1枚です。
▶ LINEで特典を受け取る
止められるとき、3段階あります
公式のガイドラインには、こう書かれています。配信した内容やアカウントの設定に不適切な表現があった場合、または禁止事項に触れる行為があった場合。このどちらかに当たると、次のような措置を取る場合がある、と。

| 段階 | 何が起きるか |
|---|---|
| 1 | 当該コンテンツの削除 |
| 2 | 本サービスの提供停止 |
| 3 | 本サービスにかかる契約の解除 |
3段階と書きましたが、順番に上がっていく保証はありません。 公式は「以下のような措置」としか書いていません。いきなり3番になることもあります。
そして繰り返しになりますが、どの段階でも理由の回答義務はありません。
事前の審査はありません。あとから見られています
もう1つ、公式の原文です。「内容に関する事前審査は原則ございませんが、当社にて配信時のモニタリングを行い、抵触した項目によっては、投稿内容の削除、アカウントの停止等の対応を行う場合もございます」
配信する前にチェックはされません。 だから「送れたから問題なかった」は成立しません。送れたうえで、あとから見られています。
管理画面のお知らせに警告が出ることもあります。ここは月に1回は開いてください。

止まる原因は3系統しかない
長いガイドラインですが、実務で当たるのは3つの系統です。
| 系統 | 中身 |
|---|---|
| A 業種そのもの | そもそも使えない業種・商品を扱っている |
| B 配信した内容 | 禁止されている表現や誘導をした |
| C 運用の仕方 | リンク先、アカウント名、アイコンなどの扱い |

順に見ます。
A|そもそも使えない業種
公式のガイドラインに、使えない業種と商品が具体的に並んでいます。該当すると判断された場合、アカウントの提供を認めない、または提供を停止して契約を解除する措置を取ることがあると書かれています。

| 分類 | 掲載できないもの(公式の例示) |
|---|---|
| 医療 | 日本国内で未承認の医薬品等/医薬品等の個人輸入代行 |
| 出会い | 出会い喫茶、出会いバー、テレクラ、ライブチャット、インターネット異性紹介事業(一部認められたものを除く) |
| アダルト | 性風俗店、アダルトショップ、メンズエステ、女性専用マッサージ、添い寝・洗体など/アダルトコンテンツ/風俗系の求人情報/精力剤や性機能に言及する健康食品・化粧品 |
| ネット関連ビジネス | 情報商材(儲かる・儲けると謳って集客し、メルマガ登録や動画販売、セミナーへ誘導するもの)/能力開発商材(◯◯するだけ、と簡単さを謳って同様に誘導するもの)/リアルマネートレーディング/SNSアカウントやフォロワーの売買 |
| 無限連鎖販売取引 | ねずみ講、マルチ商法、MLM、ネットワークビジネス |
| 悪質商法 | 霊感商法、モニター商法/不安や射幸心につけ込む販売/科学的な根拠が乏しい商品の販売 |
| クレジットカード現金化 | ショッピング枠の現金化サービス |
| ギャンブル | 換金可能なカジノ・オンラインカジノ/賞金や賞品が出るアミューズメントカジノ/違法ギャンブル |
| 個人情報 | 氏名、性別、生年月日等を識別する情報の販売 |
| 模倣品・海賊版 | 芸能人やキャラクターの模倣品・海賊版・非公式グッズ/LINEのキャラクターの不正利用 |
公式が「以下はあくまで一例であり、記載のないケースにおいても、本サービスの利用をお断りすることがあります」と明記しています。 リストに無いから大丈夫、とは言えません。
ここでいちばん相談が多いのは「ネット関連ビジネス」です
「儲かる」「稼げる」を入口にしてセミナーや教材へ誘導する形は、公式が名指しで挙げています。
そして、もう1つ挙げられているのが能力開発商材です。「◯◯するだけ」という簡単さを謳って、メルマガ登録や動画販売、セミナー開催へ誘導するものが該当します。
コンサルティングやスクールを運営している方は、ここを一度読んでください。 中身が真っ当でも、入口の言い方だけで該当すると判断される可能性があります。
B|配信でやってはいけないこと
公式が挙げている禁止行為は20項目以上ありますが、普通に商売をしている人が当たるのは4つです。

1|第三者のための広告媒体として使う
原文は「本サービスをお客様以外の第三者のための広告媒体として使用する行為」です。
アフィリエイトが危ないと言われるのは、これが理由です。 自分の商品ではないものを紹介して、その報酬を得る形は、第三者のための広告媒体に当たると判断されうるからです。
商用利用の項にも、より具体的に書かれています。特定の商材やサービスを取り上げた訴求が認められるのは、2つの場合だけです。自社の製品・サービスを訴求する場合と、LINEヤフーが別途提供する「コラボアカウント」の場合です。
さらに「ダブルスポンサー広告の禁止」という項目もあります。 広告枠の再販は禁止で、連合広告や共同での広告購入も認められていません。関係のない第三者の情報を発信することも、基本的に禁止と書かれています。
例外は3つだけです。関係企業同士の主従関係がはっきりしていて、ユーザーが誤解しないこと。一緒に広告を出す必然性がはっきりしていること。または公式の「コラボアカウント」であること。
2|申し込んだ業種と関係ない内容を配信する
原文は「お申込された業種の運営・維持とはなんら関係のない内容を表示若しくは配信する行為」です。
飲食店として申し込んだアカウントで、副業の情報を配信する。 これが該当します。
ここで多くの記事が間違えています。管理画面に「業種」を書き換える欄はありません。 実際に開いて確かめました。設定の「登録情報」にあるのは会社情報・管理者情報・店舗施設情報の3つだけで、業種はどこにも出てきません。公式マニュアルのアカウント設定の項目にも業種は無く、代わりに「運用の目的」があります。

では「お申込された業種」がどこで記録されているのか。ここは公式に明示されていません。 私が探した範囲では、管理画面にも公式マニュアルにも書かれていませんでした。
分からないものを推測で埋めても仕方がないので、実務としてやることだけ書きます。 業種が問われるのは、結局のところ「申し込んだときの事業と、いま配信している中身が一致しているか」です。事業の中身が変わったなら、アカウントの名前・プロフィール・リンク先のサイトを、いまの事業に合わせてください。 そこが揃っていれば、この項目で引っかかる余地は小さくなります。
判断に迷うなら、問い合わせ窓口で確認するのが確実です。 認証の話は第3回と第4回にあります。
3|みなし属性で配信して、届いた人の属性を識別する
これはほとんどの記事が書いていませんが、実務にいちばん効きます。 原文を出します。
「LINE公式アカウントを利用してみなし属性を利用した広告、メッセージ等を配信する場合、広告等に接触した利用者の属性を識別する行為(広告等の配信時に属性毎に個別の遷移先を指定することおよび遷移先を指定するURL中に遷移経路を追跡可能にする特定の情報の付加等をすることが含まれますが、これに限りません)」
分かりやすく言うと、こういうことだと私は理解しています。
第16回の属性での絞り込み配信を使うとき、属性ごとに違うURLを送って、誰がどの属性かを後から特定できる形にしてはいけない、ということです。
| やり方 | 危ないかどうか |
|---|---|
| 30代女性に絞って配信し、全員に同じURLを送る | 問題になりにくい |
| 30代女性には `?seg=f30`、40代男性には `?seg=m40` を付けて送る | 禁止行為に当たる可能性がある |

属性ごとに配信を分けること自体は、公式が機能として提供しています。 禁止されているのは、その属性を識別できる形で持ち帰ることです。
判断に迷うなら、パラメータを分けないでください。 属性別の反応を見たいなら、管理画面の分析でセグメント別の数字が見られます。わざわざURLで持ち帰る必要はありません。
4|不快または迷惑と思う内容を配信する
原文は「利用者または第三者が、不快または迷惑と思う内容の配信」です。
基準が書かれていません。 だからこそ、深夜の配信、極端に多い頻度、煽る表現は避けてください。通報が積み重なると、この項目で判断されます。
ブロックと通報は違います。 ブロックは相手が通知を止めるだけですが、通報はLINEヤフーに報告が届きます。ブロック率の見方は第23回にあります。
禁止事項は数が多いので、実務で当たるところだけを抜き出しました。「アカウント停止 予防チェックシート」を私のLINEで配布しています。配信する前に、これだけ見れば足りる形にしてあります。
▶ LINEで特典を受け取る
C|運用の仕方で当たるところ
ガイドラインの「運用上の注意事項」から、実務で当たるものを挙げます。

リンク先の制限
2つ書かれています。
1つ目、テキストやクリエイティブと直接関係のないページへのリンクはお控えください。 メッセージの内容とリンク先が一致していることが求められます。
2つ目、お客様が実質的に支配管理されていないページへリンクすることはできません。 他社のページに直接リンクを張るのは、この項目に当たります。
自分のサイトへ送るのが、いちばん安全です。
スマホで見られないページへのリンク
スマートフォンの標準ブラウザで操作・閲覧できないページへのリンクは控えるよう書かれています。 PDFの直リンクや、PC専用のフォームは注意してください。
誤認や誤操作を招く表現
リンク領域が不明瞭、実際に機能しないボタンやメニューなど、ユーザー体験が著しく損なわれる内容が挙げられています。
画像の中にボタンの絵を描いておいて、実際には押せない。 これが典型です。第15回のリッチメッセージを作るときに気をつけてください。
アカウント名とアイコンの扱い

| 項目 | ルール |
|---|---|
| アカウント名 | 認証済アカウントの変更は原則受け付けない。 企業名やサービス名の変更に伴う場合は再審査 |
| アイコン | 変更すると1時間後まで再変更できない。 友だち数が一定以上だと自分では変更できず、問い合わせが必要 |
アイコンは頻繁に変えないでください。 公式も「頻繁な変更や急な変更により、友だちになったユーザーが違和感をおぼえないよう、ご配慮ください」と書いています。
訂正するときの決まり
投稿内容を訂正するときは、訂正メッセージであることを明記してくださいと書かれています。そして訂正投稿も通常の投稿と同じく課金されます。
もう1つ、免責事項に重い一文があります。一度ユーザーに配信されたメッセージは、こちらでもLINEヤフー側でも削除・修正ができません。
だから第18回のテスト配信を必ず通してください。 送ってから直すことはできません。
年齢による制限が必要な業種
商用利用の項に、年齢制限が必要な商品とサービスが9つ挙げられています。その年齢のユーザーを配信対象に含めないことが求められます。

| # | 分類 |
|---|---|
| 1 | アルコール飲料 |
| 2 | たばこ・たばこ関連商品、喫煙目的施設 |
| 3 | 公営競技(競馬、競輪、競艇、オートレース) |
| 4 | パチンコ |
| 5 | 出会い系サイト、結婚紹介業 |
| 6 | 年齢による制限が必要なゲーム、映画、雑誌、コミックなど |
| 7 | 貸金業 |
| 8 | 金融商品取引業、商品先物取引業 |
| 9 | その他、法令上年齢による制限が必要であるもの |
該当する場合、公式が推奨している運用が4つあります。
1. ステータスメッセージや配信メッセージで、年齢による利用制限があることを明示する 2. アカウントを検索で表示させる機能を利用しない 3. LINE VOOMへのコンテンツ投稿をしない 4. ビジネスプロフィール上で、販売促進を目的とした訴求を行わない
2番は重い判断です。 検索に出す設定は第3回で扱いましたが、該当業種では使わないことが推奨されています。友だちを集める手段が1つ減ります。

つまずきポイント
止まったら、復活しますか
公式は理由の回答義務を負わないと明記しています。 問い合わせ窓口はありますが、戻る前提で運用しないでください。
やるべきは、止まる前の準備です。 次の章に書きます。
何が原因だったかを知る方法はありますか
ありません。 上に書いたとおりです。
だから、思い当たることを1つずつ潰すしかありません。 予防チェックシートを作ったのはこのためです。
警告なしにいきなり止まりますか
公式は措置の順番を保証していません。 管理画面のお知らせに警告が出ることはありますが、必ず出るとは書かれていません。
友だちのリストは戻ってきますか
戻りません。 そして公式のガイドラインには、友だち追加しているユーザーの情報(アカウント名、LINE IDを含む)は当社より一切開示できないと明記されています。アカウントが生きているうちからも、友だちの一覧は取り出せません。
複数人で運用しています。誰かの操作で止まりますか
アカウント単位で判断されるので、誰が操作したかは関係ありません。 権限を持っている全員がガイドラインを知っている必要があります。権限の付け方は第27回で扱います。

スタンプやクーポンで集めた友だちが多いのですが
集め方そのものは問題ありません。 ただし、特典目当ての友だちが多いと通報の確率も上がります。 第23回の考え方と同じで、集めたあとに何を送るかで決まります。
未認証アカウントなら関係ありませんか
関係あります。 配信コンテンツに関する禁止事項は「アカウントの種別を問わず」と明記されています。未認証でも同じルールです。
止まる前に気づくための、月1回の点検
予兆はあります。 私が月に1回見ているのは4つです。

| 見るもの | 危ない状態 |
|---|---|
| 管理画面のお知らせ | 自分のアカウント宛の警告が出ていないか |
| ブロックの増え方 | 先月より急に増えていないか |
| 直近5回の配信 | 業種と関係ない内容が混ざっていないか |
| リンク先 | 自分が管理していないページへ送っていないか |
この4つを月に1回、10分見るだけです。 ガイドライン全文を毎月読む必要はありません。
そして年に1回は、ガイドラインの更新を確認してください。 ページの最後に最終更新日が書かれています。私が確認した時点では2026年6月15日でした。内容は予告なく変更されると明記されています。
慣れたらここまで|止まっても事業が止まらない形にする
アカウントが止まる確率は低いです。ただしゼロではありません。
そして止まったとき、失うのは友だちのリスト全部です。 数年かけて集めた数千人が、一度に消えます。
だから、こう考えてください。LINE公式アカウントは「借りている土地」です。
やっておくことは2つです。
1つ目、自分のサイトかメールのリストを並行して持つ。 LINEで集めた人を、自分が管理している場所にも登録してもらう形です。ガイドライン上も、自分のサイトへ誘導することは問題ありません(実質的に支配管理しているページなので)。
2つ目、配信した内容を手元に残す。 一度配信したメッセージは削除も修正もできませんが、何を送ったかの記録は自分で残せます。 第18回の記録シートがそのまま使えます。
これは怖がらせるための話ではありません。 どの媒体でも同じで、プラットフォームの上だけで商売を完結させないという、当たり前の設計の話です。
突き詰めるなら|グレーゾーンの判断の仕方
ガイドラインには「当社が不適当と認める行為」「当社が不適切と判断する表現」という書き方が何度も出てきます。基準はこちらからは分かりません。
判断に迷ったときの私の基準を書きます。
1つ目、その表現を、友だちが第三者に見せたときに恥ずかしくないか。 通報は、その状態のときに起きます。
2つ目、断定を避ける。 「必ず稼げる」「絶対に痩せる」は、業種を問わず危ない表現です。科学的な根拠が乏しい商品の販売は悪質商法の項に明記されています。
3つ目、迷ったらやらない。 止まったときに失うものと、その施策で得られるものを比べてください。割に合うことは、ほとんどありません。
次のレッスン
ここまでで、増やす話も、減る話も、止まる話も揃いました。次は、それを数字で見る話です。
第25回では、分析タブ全体を扱います。この講座の多くの回で「詳しくは第25回で」と書いてきた場所です。 見る順番と、数字が出ないときの理由をまとめます。
前のレッスンは第23回 ブロックされる理由とブロック率の下げ方です。開設時の認証審査は第4回にあります。
この講座は全30回のカリキュラムです。第1回から順に読み進められます。
このレッスンの「アカウント停止 予防チェックシート」に加えて、講座で使うテンプレート類をまとめて配布しています。
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