Google広告のレポートの見方|最初に見る5つの数字と、期間・表示項目の決め方

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このページでわかること

こんにちは、あきです。

前回の第33回では、コンバージョンが計測されないときの直し方を扱いました。この回から第8部「数字を読んで改善する」に入ります。最初は、Google広告のレポートをどこで開き、どの数字から、どの期間で見るかです。

先に結論を出します。

レポートは、作り込む前に「見る順番」を決めるほうが先です。費用、コンバージョン、コンバージョン単価、クリック数、クリック率の5つを、この順で見ます。上の数字が気になったときだけ、下の数字に降りていきます。

もう1つ大事なのが、期間です。コンバージョンが少ないアカウントで、1週間ごとの数字を見比べても、ぶれが大きすぎて判断に使えないことが多いです。

レポートは「見る順番」と「期間」を先に決め、作り込みはそのあと、という考え方を示した自作図解
レポートは「見る順番」と「期間」を先に決め、作り込みはそのあと、という考え方を示した自作図解

運用中のアカウントで、4週間の週ごとのコンバージョン単価がどれくらい動いたかを見ました。

見たもの 結果
直近30日にクリックがあったアカウント8アカウント
30日のうち、コンバージョン0件の日が半分を超えたアカウント8アカウント中5
コンバージョンが月に70件を超えた2アカウントの、週ごとのコンバージョン単価の最大と最小の差1.10倍と1.34倍
コンバージョンが月に11件から25件だった3アカウントの、同じ差6.59倍から8.14倍

Google広告APIで2026年10月10日に集計しました。期間は2026年9月9日から10月8日までの30日です。週ごとの比較は、そのうちの4週間で見ています。

同じ広告、同じ設定のまま、週によってコンバージョン単価が8倍近く動くことがあります。コンバージョンが月に十数件のアカウントで「先週より悪くなった」と毎週設定を変えると、ぶれを追いかけて設定を触り続けることになりがちです。

この回のゴールは3つです。

  • レポートの置き場所を知り、目的に合った画面を開ける
  • 最初に見る5つの数字を、決まった順番で読める
  • 期間と表示項目を決めて保存し、毎週同じ形で数字を見られる

所要時間は30分です。Google広告の管理画面を開いた状態で読み進めてください。

この回で使う「レポートの見方シート」を、私のLINEで配布しています。5つの数字の計算欄、期間の決め方の早見表、毎週と毎月の確認表をまとめました。
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1. レポートはどこにあるか

Google広告で「レポート」と呼ばれるものは、大きく3つあります。名前が似ているので、最初に分けておきます。

統計情報の表、レポートエディタ、ダッシュボードの3つを、何に使うかで並べた自作図解
統計情報の表、レポートエディタ、ダッシュボードの3つを、何に使うかで並べた自作図解
名前 何をするところか 向いている使い方
統計情報の表キャンペーンや広告グループの一覧に出ている表毎日、毎週の確認。いちばんよく使う
レポート エディタ表やグラフを自分で組み立てる決まった形の報告書を作る
ダッシュボード作ったレポートを1枚に並べる複数の数字を一度に眺める

最初の数か月は、統計情報の表だけで足ります。表示項目と期間を整えておけば、ほとんどの判断はここでできます。レポートエディタとダッシュボードは、同じ形の報告を毎月作る必要が出てきてからで遅くありません。

「分析情報とレポート」に集まっている

レポート類は、左側のメニューの「分析情報とレポート」の中に集まっています。公式ヘルプによると、新しいデザインでは次の場所にあります。

「分析情報とレポート」の中にあるページと、それぞれで見られることを並べた自作図解
「分析情報とレポート」の中にあるページと、それぞれで見られることを並べた自作図解
ページ 見られること この講座の回
検索語句実際に検索された言葉第35回
オークション分析同じオークションの他の広告主との比較第36回
広告が表示された日時と場所曜日と時間帯、デバイス、地域第20回
ランディング ページ広告の飛び先ごとの数字この回の6章
レポート エディタ自分で組み立てる表とグラフこの回の7章
ダッシュボードレポートを1枚に並べるこの回の7章

この新しいデザインは、一部のアカウントから順に導入されていると書かれています。機能そのものは変わっておらず、置き場所が変わっただけです。画面によっては、旧来の「キャンペーン」の中のメニューで同じページが開けることがあります。(出典 Google広告ヘルプ 「分析情報とレポート」を確認する 2026年10月10日確認)

この回の画面について

画面の名前と並びは、2026年10月10日にGoogle広告ヘルプで確認したものです。管理画面の文言や置き場所は時期によって変わることがあります。見つからないときは、画面上部の検索窓にページ名を入れると早いです。

2. 最初に見る5つの数字と、その順番

統計情報の表を開いたら、次の5つをこの順で見ます。

費用、コンバージョン、コンバージョン単価、クリック数、クリック率の5つを、上から順に見る流れを示した自作図解
費用、コンバージョン、コンバージョン単価、クリック数、クリック率の5つを、上から順に見る流れを示した自作図解

1. 費用 ー 予算どおりに使われているか 2. コンバージョン ー 成果がいくつ出たか 3. コンバージョン単価 ー 成果1件にいくらかかったか 4. クリック数 ー 何人がサイトに来たか 5. クリック率 ー 広告を見た人のうち何人が押したか

順番に意味があります。費用とコンバージョンは「お金を使って何が返ってきたか」で、事業として最初に知りたいことです。コンバージョン単価はその2つの割り算です。クリック数とクリック率は、コンバージョン単価が気になったときに、原因を探しに降りていくための数字です。

逆に、クリック率から見始めると、判断を誤りやすくなります。クリック率が上がっても、来た人が問い合わせなければ費用が増えるだけです。

数字どうしの関係

5つの数字は、掛け算と割り算でつながっています。

費用とコンバージョン単価を、表示回数、クリック率、クリック単価、コンバージョン率に分解した関係図。自作図解
費用とコンバージョン単価を、表示回数、クリック率、クリック単価、コンバージョン率に分解した関係図。自作図解
数字 計算
クリック数表示回数 × クリック率
費用クリック数 × 平均クリック単価
コンバージョンクリック数 × コンバージョン率
コンバージョン単価費用 ÷ コンバージョン = 平均クリック単価 ÷ コンバージョン率

最後の行が、いちばん使う形です。コンバージョン単価が上がったとき、原因は「クリック単価が上がった」か「コンバージョン率が下がった」のどちらか、またはその両方です。どちらが動いたかで、次に見る場所が変わります。この切り分けは、第37回で手順にします。

表に出てくる数字の意味

統計情報の表でよく使う数字を、意味と一緒に並べます。

表示項目 意味 見るときの注意
表示回数広告が表示された回数多いほど良いわけではない
クリック数広告が押された回数同じ人が2回押すと2回
クリック率クリック数 ÷ 表示回数広告の種類で桁が変わる
平均クリック単価費用 ÷ クリック数キーワードごとに差が大きい
費用使った広告費1日の予算の2倍まで使う日がある
コンバージョンメインのコンバージョンアクションの数サブは入らない
コンバージョン率コンバージョン ÷ 操作の数検索広告ならほぼクリックで割る
コンバージョン単価費用 ÷ コンバージョン件数が少ないと大きくぶれる
コンバージョン値成果に付けた金額の合計通販なら売上に近い
費用対効果(ROAS)コンバージョン値 ÷ 費用通販ならこちらを主に見る

「コンバージョン」の列に入るのは、メインに設定したコンバージョンアクションだけです。サブも含めた数は「すべてのコンバージョン」に出ます。この違いは第10回と第33回で扱いました。

費用が1日の予算を超える日がある理由は、第23回で扱いました。月の合計では予算の範囲に収まる仕組みです。

通販とそれ以外で、3つ目の数字を変える

3つ目に見る数字は、商売の形で変えます。

  • 問い合わせ、予約、資料請求が成果なら ー コンバージョン単価
  • 通販で、商品の値段に幅があるなら ー 費用対効果(ROAS)

通販で単価だけを見ると、安い商品が売れたときに良く見え、高い商品が売れたときに悪く見えます。売上に近いのはコンバージョン値なので、それを費用で割った費用対効果のほうが、事業の実態に近くなります。

3. 期間の決め方

レポートでいちばん判断を誤りやすいのが、期間です。

コンバージョンの件数によって、判断に使ってよい期間の長さが変わることを示した自作図解
コンバージョンの件数によって、判断に使ってよい期間の長さが変わることを示した自作図解

比べる2つの期間は、長さと曜日をそろえる

「先週と今週」「先月と今月」を比べるときは、長さと曜日の並びをそろえます。

  • 7日と7日、28日と28日のように、同じ長さにする
  • 月曜から日曜まで、のように曜日の並びをそろえる
  • 月で比べるなら、日数の違う月どうしは1日あたりに直す

B2Bのように平日と週末で動きが違う商売では、曜日の並びがずれるだけで数字が変わります。月曜を2回含む7日と、土曜を2回含む7日では、同じ広告でも結果が違って見えます。

期間の選び方は、統計情報の表の右上の期間の欄で選びます。「比較」をオンにすると、前の期間と並べて見られます。

コンバージョンが少ないなら、期間を長くする

冒頭の表のとおり、コンバージョンが月に十数件のアカウントでは、週ごとのコンバージョン単価が6倍から8倍動きました。

コンバージョンが月に70件を超えたアカウントと、11件から25件のアカウントで、週ごとのコンバージョン単価の動き方を比べた自作図解
コンバージョンが月に70件を超えたアカウントと、11件から25件のアカウントで、週ごとのコンバージョン単価の動き方を比べた自作図解

これは広告が悪くなったのではなく、件数が少ないことによるぶれです。1週間に1件か3件かで、単価は3倍変わります。

1か月のコンバージョン 判断に使う期間の目安
100件以上1週間でも傾向は見える
30件から100件2週間から4週間
30件未満4週間以上。週の数字は参考にとどめる

この目安は、私の運用の経験からの目安です。公式に決まった数字ではありません。ただ、1週間にコンバージョンが数件しか入らないなら、その週の単価で設定を変えるのは早すぎる、というのは多くのアカウントで共通しています。

直近の2日から3日は、あとから増える

Google広告は、コンバージョンを「広告がクリックされた日」に付けます。昨日クリックした人が今日問い合わせると、その1件は昨日の欄に入ります。だから、直近の数日のコンバージョンは、あとから少しずつ増えます。

前回の第33回で見た運用中のアカウントでは、全体の約4%がクリックの翌日以降に付いていました。昨日や一昨日の数字が悪く見えても、そこで判断しないほうが安全です。週の判断をするなら、直近の2日を外した7日で見るのが無難です。

4. 表示項目を整えて保存する

統計情報の表は、最初は使わない列も並んでいます。見る列を決めて保存しておくと、毎回同じ形で数字を見られます。

表示項目のアイコンから列を選び、並べ替えて保存するまでの流れを示した自作図解
表示項目のアイコンから列を選び、並べ替えて保存するまでの流れを示した自作図解

手順

1. 左のメニューで「キャンペーン」を開く 2. 表の右上にある表示項目のアイコンを押し、「表示項目の変更」を選ぶ 3. 使う列のチェックボックスをオンにする。追加した列は右側の一覧に出る。要らない列は、右側の一覧で「×」を押して外す 4. 右側の一覧で、列をドラッグして見る順番に並べ替える 5. 「表示項目の設定を保存」を選び、名前を入れる。ボタンが「保存して適用」に変わるので、それを押す

列の幅は、見出しの端をドラッグすると変えられます。(出典 Google広告ヘルプ 表やグラフをカスタマイズする 2026年10月10日確認)

最初に作っておく表示項目のセット

問い合わせ型と通販型の2つについて、最初に作っておく表示項目の並びを示した自作図解
問い合わせ型と通販型の2つについて、最初に作っておく表示項目の並びを示した自作図解
並び 問い合わせ、予約が成果のとき 通販のとき
1費用費用
2コンバージョンコンバージョン値
3コンバージョン単価費用対効果(ROAS)
4クリック数コンバージョン
5クリック率クリック数
6平均クリック単価クリック率
7コンバージョン率平均クリック単価
8表示回数コンバージョン率
9検索広告のインプレッション シェア検索広告のインプレッション シェア

最後の「検索広告のインプレッション シェア」は、広告が出られる回数のうち実際に出た割合です。次の次、第36回で扱います。

列は少ないほうが、判断が速くなります。10を超えると、どこを見ればよいか迷うようになりがちです。

5. 分割で内訳を見る

合計の数字で気になる点が見つかったら、分割を使って内訳に降ります。表の右上の分割のアイコンから選びます。

分割でよく使う6つと、それぞれで分かることを並べた自作図解
分割でよく使う6つと、それぞれで分かることを並べた自作図解
分割 分かること 使う場面
日、週、月時間の流れの中で、どこで動いたか数字が変わった日を探す
曜日曜日ごとの差平日と週末で動きが違う商売
デバイスパソコン、スマホ、タブレットの差スマホだけ成果が出ない
ネットワークGoogle検索と検索パートナーの差検索パートナーを外すか決める
コンバージョン アクションどの成果が何件か電話と問い合わせを分けて見る
時間帯時間ごとの差夜間に費用だけ使われていないか

分割は、一度に1つだけにします。2つ重ねると行が一気に増え、1行あたりの件数が少なくなって、ぶれだけを見ることになりがちです。

分割で差が見つかっても、すぐに配信を止めないでください。たとえば「土曜はコンバージョン0件」でも、4週間で土曜は4日しかありません。件数が少ない行の差は、まずは期間を延ばして本当の差かを確かめます。

6. よく使うレポート4つ

統計情報の表のほかに、「分析情報とレポート」の中でよく開くページが4つあります。それぞれ深い話は別の回で扱うので、ここでは「何がわかるか」だけ押さえます。

検索語句、オークション分析、広告が表示された日時と場所、ランディングページの4つで、何がわかるかを並べた自作図解
検索語句、オークション分析、広告が表示された日時と場所、ランディングページの4つで、何がわかるかを並べた自作図解

検索語句

実際に検索された言葉と、その言葉ごとの数字が見られます。登録したキーワードではなく、お客様が打った言葉です。無駄な費用を見つけるのに、いちばん効くレポートです。次の第35回で扱います。

オークション分析

同じ検索で、どの広告主とどれくらい一緒に出ているかが見られます。自分の数字だけでは分からない「競合が増えた」を確かめるのに使います。第36回で扱います。

広告が表示された日時と場所

曜日と時間帯、デバイス、地域ごとの数字が、横のタブで切り替えて見られます。公式ヘルプによると、以前は別々だった広告のスケジュール、デバイス、地域のページをまとめたものです。設定の変え方は第20回で扱いました。

ランディング ページ

広告の飛び先のページごとに、クリック数やコンバージョン率が見られます。同じキャンペーンで飛び先が複数あるときに、どのページが成果につながっているかを比べるのに使います。

サイトのページを変えた日の前後で、このレポートを見比べると、ページの変更が効いたかどうかの手がかりになります。

変動レポート

もう1つ、知っておくと便利なのが変動レポートです。公式ヘルプには、クリック数、費用、コンバージョン数の変動が最も大きいキャンペーンが表示され、考えられる原因も示されると書かれています。(出典 Google広告ヘルプ レポートに表示される内容を理解する 2026年10月10日確認)

原因の候補が出るのは助かりますが、そのまま信じず、自分で数字を確かめてから動くのが無難です。この確かめ方は第37回で扱います。

「レポートの見方シート」には、5つの数字の計算欄と、期間の決め方の早見表、分割で見る順番をまとめています。ご自分のアカウントの数字を書き込んで使ってください。
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7. レポートエディタで自分の型を作る

同じ形の報告を毎月作るようになったら、レポートエディタで型を作っておきます。一度作れば、期間を変えるだけで毎月同じ表が出ます。

レポートエディタで、種類を選び、ディメンションと指標を入れて保存するまでの流れを示した自作図解
レポートエディタで、種類を選び、ディメンションと指標を入れて保存するまでの流れを示した自作図解

手順

1. 「分析情報とレポート」から「レポート エディタ」を開く 2. 「カスタム」を選び、表かグラフの種類を選ぶ 3. 右のパネルから、キャンペーンなどのディメンションを「行」に入れる 4. クリック数やコンバージョンなどの指標を「列」に入れる 5. 期間を決めて、名前を付けて保存する

選べる種類は、表、折れ線グラフ、縦棒グラフ、棒グラフ、散布図、円グラフです。ディメンションと指標は、ドラッグして入れます。グラフの種類によって、入れる欄の名前が「行」「X軸」「列」「Y軸」などに変わります。(出典 Google広告ヘルプ レポート エディタでカスタム レポートを作成する 2026年10月10日確認)

最初に作る2つの型

月の報告用に作っておく2つの型、キャンペーン別の表と週ごとの折れ線グラフを示した自作図解
月の報告用に作っておく2つの型、キャンペーン別の表と週ごとの折れ線グラフを示した自作図解
型 行 列
キャンペーン別の月の表キャンペーン費用、コンバージョン、コンバージョン単価、クリック数、クリック率
週ごとの推移週費用、コンバージョン

2つ目は、折れ線グラフにすると流れが見やすくなります。週の数字が上下していても、4週か8週並べると、上がっているのか下がっているのかが分かります。

ダッシュボードにまとめる

作ったレポートは、ダッシュボードに並べられます。キャンペーン別の表と週ごとの推移を1枚に置いておくと、毎月の確認がダッシュボードを開くだけで済むようになります。

8. ダウンロードと定期メール

表はファイルとしてダウンロードでき、決まった頻度でメールで送るよう設定できます。

ダウンロードできる形式と、定期メールの設定、作成される時刻と、使わないと消える期限をまとめた自作図解
ダウンロードできる形式と、定期メールの設定、作成される時刻と、使わないと消える期限をまとめた自作図解

ダウンロード

表の右上のダウンロードのアイコンから、形式を選んで保存します。公式ヘルプに書かれている形式は、Excel、CSV、TSV、PDF、XLSX、XML、Googleスプレッドシートです。

定期メール

1. 送りたい表のページで、右上のダウンロードのアイコンを押す 2. 「スケジュール」を押す 3. 頻度(毎日、毎週など)と形式を選ぶ 4. 送る相手を選んで保存する

送れる相手は、そのアカウントに直接のアクセス権を持っている人です。社外の人に送りたいときは、先にアクセス権を渡す必要があります。

知っておきたい3つの決まり

決まり 内容
作成される時刻個々のアカウントのレポートは、指定したタイムゾーンの午前1時に作成される。クライアント センター(MCC)のレポートは午前5時
使わないと消える保存したレポートを18か月間一度も使わないと、自動的に削除される。開く、ダウンロードする、レポートを入れたダッシュボードを開く、が「使った」に当たる
フィルタの扱い統計情報のページからスケジュールを設定すると、付けていたキャンペーンや広告グループのフィルタがレポートに含まれる

3つ目は見落としやすいところです。たとえば「有効と一時停止」のフィルタを付けたまま定期メールにすると、あとから作ったキャンペーンも自動でレポートに入ります。逆に、特定のキャンペーンだけに絞ったフィルタのままにすると、新しいキャンペーンは入りません。(出典 Google広告ヘルプ 掲載結果データからレポートを作成、保存、スケジュール設定する 2026年10月10日確認)

午前1時に作られるということは、朝に届くレポートの「昨日」の数字は、まだ増える途中です。3章で書いたとおり、コンバージョンはあとから付くので、届いたその日の数字で判断しないようにします。

9. 毎週と毎月、何をどの順番で見るか

最後に、ここまでの話を「いつ、何を見るか」にまとめます。

毎週の確認と毎月の確認で、見る数字と期間と順番を並べた自作図解
毎週の確認と毎月の確認で、見る数字と期間と順番を並べた自作図解

毎週(15分)

1. 直近の2日を外した7日で、費用が予算どおりかを見る 2. コンバージョンの件数を見る。0件の日が続いていないか 3. 検索語句を開き、明らかに関係のない言葉がないかを見る 4. 気になる数字があっても、コンバージョンが少ないなら、この週は設定を変えずにメモだけ残す

毎月(1時間)

1. 28日か30日で、前の期間と並べて5つの数字を見る 2. コンバージョン単価が動いていたら、クリック単価とコンバージョン率のどちらが動いたかを見る 3. 分割を1つずつかけて、デバイス、曜日、時間帯で差がないかを見る 4. 変えることを1つだけ決めて、変えた日を記録する

「変えることを1つだけ」が大事です。同じ月に入札と広告文と予算を全部変えると、翌月に数字が動いても、どれが効いたのか分からなくなります。テストのやり方は第38回で扱います。

10. つまずきポイント

「コンバージョン」と「すべてのコンバージョン」の数が違う

「コンバージョン」に入るのはメインだけ、「すべてのコンバージョン」にはサブも入ります。どちらかが壊れているわけではありません。報告に使う列を1つに決めておくと、月ごとの数字がぶれません。

先月の数字が、今月見たら増えていた

コンバージョンはクリックした日に付くので、月が変わってからも先月の欄が増えます。月の報告は、月が明けてから数日置いて数字を確定させるのが無難です。

キャンペーンごとのクリック率を足して平均した

割合どうしを足して割ると、件数の少ないキャンペーンが同じ重みで入り、全体とずれた数字になります。全体のクリック率は、合計のクリック数を合計の表示回数で割って出します。表の一番下の合計の行を見るのが確実です。

日によって費用が予算を超えている

1日の費用は、1日の予算の2倍まで使われることがあります。月の合計では予算の範囲に収まる仕組みなので、1日だけで慌てる必要はありません。詳しくは第23回で扱いました。

定期メールが届かなくなった

保存したレポートを18か月使わずにいると、自動で消えます。また、送る相手がアカウントのアクセス権を失っても届かなくなります。担当者が変わったときは、レポートの送り先も一緒に見直します。

表の数字とダッシュボードの数字が合わない

期間とフィルタが違っていることがほとんどです。ダッシュボードのカードごとに期間が違うこともあるので、合わないときはまず両方の期間を並べて確かめます。

慣れたらここまで

表示項目にない数字が欲しくなったら、カスタム列で作れます。公式ヘルプの例は「モバイルでのクリック数の割合」で、クリック数にデバイスのモバイルの条件を付け、全体のクリック数で割り、表示の形式をパーセントにして保存する手順です。(出典 Google広告ヘルプ カスタム列について 2026年10月10日確認)

カスタム列で「モバイルでのクリック数の割合」を作る手順を、指標、条件、割り算、形式の4段で示した自作図解
カスタム列で「モバイルでのクリック数の割合」を作る手順を、指標、条件、割り算、形式の4段で示した自作図解

カスタム列は、通常の列と同じように並べ替えやフィルタ、ダウンロードに使えます。よく作られる例は次のようなものです。

  • モバイルでのクリック数の割合
  • 電話のコンバージョンだけの件数
  • ブランド名を含むキャンペーンだけの費用

もう1つ、ラベルも便利です。キャンペーンや広告グループに「ブランド」「一般」のようなラベルを付けておくと、ラベルで絞って合計を見られます。

突き詰めるなら

複数のアカウントや、Google広告以外の媒体と一緒に見たくなったら、Googleのスプレッドシートやダッシュボードのツールにつないで、自動で数字を集める方法があります。ただ、ここまで来るのは、毎月の報告の手間が実際に重くなってからで十分です。

手間をかける前に、この回の「5つの数字を決まった順で、決まった期間で見る」が回っているかを先に確かめてください。ツールを入れても、見る順番が決まっていなければ、きれいな表が増えるだけになりがちです。

まとめ

  • レポートは、作り込む前に見る順番を決める。費用、コンバージョン、コンバージョン単価、クリック数、クリック率の順
  • コンバージョン単価は、平均クリック単価 ÷ コンバージョン率。どちらが動いたかで次の手が変わる
  • 比べる期間は、長さと曜日の並びをそろえる
  • コンバージョンが月に30件未満なら、4週間以上で判断する。週の単価は6倍から8倍ぶれることがある
  • 直近の2日から3日は、あとからコンバージョンが増える
  • 表示項目はセットで保存し、毎週同じ形で見る
  • 毎月変えることは1つだけにして、変えた日を記録する

「レポートの見方シート」は、5つの数字の計算欄、期間の決め方の早見表、表示項目のセット、毎週と毎月の確認表、変えたことの記録表をまとめています。
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次のレッスン

第35回は、検索語句レポートと除外キーワードです。この回で「いちばん効くレポート」と書いた検索語句を開き、無駄な費用を止める手順を扱います。

この講座の全42回の一覧は、講座トップにまとめています。 → Google広告マスター講座トップ

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この記事を書いた人

・アフィリエイトで月7桁達成
・SEOを研究し累計136万PVを達成
・仕組み化とマニュアル構築で一人で9人の外注さんを管理し、オウンドメディアを制作
・広告運用で660万円の成果報酬を獲得
・大手求人サイトから記事の提供を依頼される(業務提携)
・海外のポータルサイトに私が作成したECサイトが取り上げられる
・インスタグラム開始4ヶ月で1万フォロワー獲得
・自分で作ったECサイト、ドロップシッピングで月6桁達成!
・YouTube動画8本で登録者100人突破!

現在は年商億を超える企業様の広告運用を担当したり、広告代理店様、経営コンサルティング会社様、店舗系事業者様のブレイン(参謀)のようなポジションで活動しています。

様々なジャンルのプロの人とチームを組むことで、結果にコミットするネット界の便利屋を目指しています。

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