Google広告の地域設定・時間帯設定・デバイス設定|自動入札で効く設定と効かない設定

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このページでわかること

こんにちは、あきです。

第18回でキャンペーンを公開し、第19回で審査を通しました。この回は、公開したキャンペーンを「どこで」「いつ」「どの端末で」出すかを整えます。

前回はこちらです。 → 第19回 広告の審査に通す

先に、この回の核になる話を出します。

地域・時間帯・デバイスの設定には、2種類あります。「出す・出さないを決める設定」と「出すときの入札単価を上げ下げする設定」です。

スマート自動入札(コンバージョン数の最大化など)を使っているキャンペーンでは、後者の多くが使われません。公式ヘルプに、はっきり書いてあります。

地域・時間帯・デバイスの設定を「出す・出さない」と「単価の上げ下げ」に分けた自作図解
地域・時間帯・デバイスの設定を「出す・出さない」と「単価の上げ下げ」に分けた自作図解
出す・出さないを決める 入札単価を上げ下げする
地域含める地域・除外する地域地域別の入札単価調整
時間帯広告のスケジュールスケジュール別の入札単価調整
デバイス100%引き下げ(そのデバイスに出さない)デバイス別の入札単価調整
スマート自動入札のとき使われる使われない(デバイスの100%引き下げだけ使われる)

Google広告ヘルプ「入札単価調整について」で2026年9月26日に確認。

運用中のアカウントで、配信中の検索キャンペーン13本の設定を見ました。

配信中の検索キャンペーン13本で、地域・時間帯の設定を使っていた本数
配信中の検索キャンペーン13本で、地域・時間帯の設定を使っていた本数
設定 13本のうち
地域を指定している13本
広告のスケジュールを入れている0本
除外する地域を入れている0本
半径で指定している0本
入札が自動入札(クリック数の最大化・コンバージョン数の最大化)13本

2026年9月26日にGoogle広告のAPIで確認。

13本すべてが自動入札で、時間帯も除外地域も入れていませんでした。入れ忘れというより、自動入札に任せる前提で「出す範囲」だけを決めている、という形です。

この回のゴールは3つです。

  • 地域・時間帯・デバイスの設定が、それぞれ管理画面のどこにあるか分かる
  • スマート自動入札のときに効く設定と、効かない設定を分けられる
  • 自分のキャンペーンで、今どの時間帯・どの端末から成果が出ているか確かめられる

所要時間は40分です。公開済みの検索キャンペーンを1本開いた状態で始めてください。

この回で使う「配信範囲の設定シート(地域・時間帯・デバイス)」を、私のLINEで配布しています。3つの設定の場所、自動入札で効くかどうか、見直しの手順を書き込める形にしました。
▶ LINEで特典を受け取る

1. 3つの設定は、どこにあるか

3つとも、キャンペーンを選んだ状態で左のメニューから開きます。

地域・広告のスケジュール・デバイスの入口を並べた自作図解
地域・広告のスケジュール・デバイスの入口を並べた自作図解
設定 入口(公式ヘルプの手順の書き方) 設定する単位
地域キャンペーン → 地域 → 青い鉛筆のアイコンキャンペーン
広告のスケジュール広告のスケジュール → 鉛筆のアイコンキャンペーン
デバイス広告が表示された日時と場所 → デバイスキャンペーン、広告グループ

メニューの名前と並びは、画面の更新で変わることがあります。見つからないときは、画面上部の検索窓に「地域」「広告のスケジュール」と入れると早いです。

ここで覚えておきたいのは、地域と時間帯はキャンペーン単位だということです。「この広告グループだけ夜は止めたい」という設定はできません。分けたいなら、キャンペーンを分けます。

3つのうち、デバイスの入札単価調整だけは、広告グループ単位でも入れられます。同じデバイスにキャンペーンと広告グループの両方で入れた場合は、広告グループのほうが使われます。

2. まずこれだけ

最初の1本で、この回の設定を全部使う必要はありません。

公開直後のキャンペーンで触る設定と、まだ触らない設定の自作図解
公開直後のキャンペーンで触る設定と、まだ触らない設定の自作図解

公開したばかりのキャンペーンでやることは、次の3つだけです。

1. 地域 第18回で選んだ地域と「地域の対象」が、意図どおりか見直す 2. 除外する地域 明らかに対応できない地域があれば入れる 3. 時間帯とデバイス 何も変えずに、30日ぶんのデータが溜まるのを待つ

3つ目が大事です。時間帯とデバイスは、データを見てから決める設定です。データが無いうちに「夜は売れないはず」「パソコンの人は買わないはず」と切ると、本当は成果が出ていた枠を自分で閉じることになります。

実際に、運用中の5つのアカウントを合わせて見ると、0時から5時台にもクリックの18.4%が集まっていました。詳しくは5章で出します。

3. ★地域を追加する

1つ目の設定です。地域は3つの入れ方があります。

地名・半径・一括追加の3つの入れ方を比べた自作図解
地名・半径・一括追加の3つの入れ方を比べた自作図解
入れ方 向いている場面 公式の決まり
地名で指定国、都道府県、市区町村で商圏が決まっている都市名で指定するときは国名も入れる
半径で指定店舗から何km以内、と距離で商圏が決まっている半径は1km以上
一括で追加市区町村や郵便番号をまとめて入れたい一度に最大1,000件

Google広告ヘルプ「広告の対象地域を設定する」で2026年9月26日に確認。

地名で指定する

地域の画面で、地名を入れて候補から選びます。同じ名前の地名が別の都道府県にあることがあるので、候補に出る上位の地域名まで見てから選んでください。

選んだあと、画面の右側に「含める地域」として一覧が出ます。意図した地域だけが並んでいるかをここで見ます。

半径で指定する

「半径」を選び、住所や地点を入れて距離を決めます。公式ヘルプでは、範囲が狭すぎると広告が表示されない場合があるとされています。

半径と市区町村のどちらを選ぶかは、お客さんの移動のしかたで決めます。

お客さんの移動 選び方の目安
車で来る(地方の店舗、出張サービス)半径。地図上の距離と、来てもらえる距離が近い
電車で来る(都市部の店舗)市区町村。半径だと、線路の向こうの来にくい地域まで入る
配送できる範囲が決まっている配送できる都道府県・市区町村

まとめて追加する

支店が多い、配送エリアが細かいときは、一括追加を使います。一度に最大1,000件まで入れられ、複数のキャンペーンの地域をまとめて変えることもできます。

地域の対象は第18回で決めたとおりに

地域を選んだら、その下の「地域の対象」も確かめます。「所在地やインタレスト」と「所在地」の選び方は、第18回の7章で扱いました。

→ 第18回 検索キャンペーンを作って出稿する

この回では、実際にどれくらいの差が出ているかだけを足します。

所在地とインタレストで、表示・クリック・コンバージョンの割合を比べた自作図解
所在地とインタレストで、表示・クリック・コンバージョンの割合を比べた自作図解
6つのアカウントの合計 所在地(その地域にいる人) インタレスト(その地域に関心がある人)
表示回数約94.9%約5.1%
クリック約95.4%約4.6%
コンバージョン約88.0%約12.0%

2026年9月26日にGoogle広告のAPIで確認。直近30日。

インタレスト側は表示の約5%でしたが、コンバージョンは約12%ありました。ただし、この12%のほとんどは1つのアカウントから出ています。アカウントによって差が大きいので、自分のキャンペーンで同じ数字を見てから判断してください。

公式ヘルプでも、検索キャンペーンでは「所在地やインタレスト」が推奨されています。Googleの社内データ(2022年)では、旅行・不動産・教育の広告主が「所在地やインタレスト」に切り替えたところ、コンバージョンが5%増えたとされています。

反対に「所在地」が向いているのは、来店や訪問が必要な商売です。公式ヘルプも、地域内の人だけが対象になる場合は「所在地」を挙げています。

4. ★除外する地域

2つ目の設定です。含める地域の中に、対応できない地域があるときに使います。

含める地域と除外する地域を重ねた自作図解
含める地域と除外する地域を重ねた自作図解

使う場面の例です。

  • 都道府県で指定したが、離島や一部の市町村には配送できない
  • 全国に出しているが、自社の商品を扱っていない地域がある
  • 県をまたいで商圏があるが、隣の県の遠い地域は来てもらえない

除外の入れ方は、含める地域と同じ画面です。地名を入れて、含める地域ではなく除外する地域として選びます。

★除外する地域の対象は、最初から「所在地」です。公式ヘルプ「地域ターゲティングの詳細設定」では、除外側を「所在地やインタレスト」にすることは新しくはできないとされています。

つまり、除外で止められるのは「その地域にいる人」までです。除外した地域に関心がある、別の地域の人には、含める側の設定しだいで広告が出ます。

含める側を「所在地やインタレスト」にしたまま、除外で絞ろうとすると、思ったより絞れません。来店が必要な商売なら、含める側を「所在地」にするほうが先です。

実測の13本では、除外する地域を入れているキャンペーンは0本でした。含める地域を最初から必要な範囲だけにしていれば、除外は要らないことが多いです。除外は「広く取って一部だけ外したい」ときの道具です。

5. 地域の判定は100%ではない

3つ目は、設定ではなく知っておくことです。

Googleが「その地域にいる」「その地域に関心がある」を判定する材料の自作図解
Googleが「その地域にいる」「その地域に関心がある」を判定する材料の自作図解

Googleは、次のような材料で「その人がどこにいるか」「どこに関心があるか」を判定しています。

判定 使われる材料
所在地IPアドレス、GPS、Wi-Fi、Bluetooth、携帯の基地局
関心のある地域検索した言葉、過去の検索、過去にいた場所、Googleマップでの操作

Google広告ヘルプ「対象地域の設定」で2026年9月26日に確認。

公式ヘルプには、地域ターゲティングは100%正確ではないと書かれています。また、指定した地域の近くにある、関連の深い地域の人に広告が出ることもあるとされています。

だから、地域を細かく刻みすぎないことです。町丁目単位まで絞っても、判定がそこまで正確でなければ、表示が減るだけになりがちです。

自分で検索しても広告が出ない

よくある勘違いがこれです。自分がいる場所を対象地域に入れていなければ、自分で検索しても広告は出ません。

配信されているかの確認は、自分の検索ではなく「広告プレビューと診断ツール」で行います。ツールの中で地域を選べるので、対象地域の人から見た状態を確かめられます。自分で何度も検索すると、表示だけ増えてクリックされない記録が残ります。

6. ★時間帯(広告のスケジュール)

4つ目の設定です。広告を出す曜日と時間を決めます。

広告のスケジュールの公式の決まり4つの自作図解
広告のスケジュールの公式の決まり4つの自作図解

公式の決まりは4つです。

決まり 内容
出るのは入れた時間だけスケジュールに入れていない曜日と時間には、広告は出ない
1日6つまで1つのキャンペーンで、1日に入れられる時間帯は6つまで
アカウントのタイムゾーンで動く見ている人の時刻ではなく、アカウントの時刻
日をまたぐときは分けて入れる月曜23時から火曜7時までなら、月曜23:00〜0:00と火曜0:00〜7:00の2つ

Google広告ヘルプ「広告のスケジュールを設定する」で2026年9月26日に確認。

スケジュールを1つも作っていなければ、曜日や時間で広告が止まることはありません。公式ヘルプは、スケジュールを作ると一覧にない曜日と時間には表示されなくなる、という書き方をしています。

入れる前に、今の時間帯別の数字を見る

時間帯を絞る前に、キャンペーンの時間帯別の成果を見てください。「広告のスケジュール」の画面で「日時」「日」「時」のサブタブを切り替えると、曜日別・時間帯別のクリックや表示回数が見られます。

5つのアカウントを合わせた、直近30日の時間帯別の割合です。

時間帯別のクリックとコンバージョンの割合の自作図解
時間帯別のクリックとコンバージョンの割合の自作図解
時間帯 クリックの割合 コンバージョンの割合
0時〜5時台18.4%約12.6%
6時〜8時台約9.3%約8.3%
9時〜17時台48.9%56.9%
18時〜23時台約23.4%約22.2%

2026年9月26日にGoogle広告のAPIで確認。直近30日、5アカウントの合計。

深夜にもクリックが2割近く、コンバージョンも1割ほどありました。「夜中は誰も見ていない」は、少なくともこの5つのアカウントには当てはまりませんでした。

ただし、この期間のコンバージョンは合計で70件ほどです。件数が少ないので、傾向として見てください。

曜日の違い

曜日別のクリックとコンバージョンの割合の自作図解
曜日別のクリックとコンバージョンの割合の自作図解
曜日 クリック コンバージョン
日14.5%20.8%
月13.1%16.7%
火13.7%16.6%
水16.2%8.4%
木16.4%12.5%
金13.0%16.7%
土13.1%8.3%

クリックは曜日でほとんど差がありませんが、コンバージョンは日曜が多く、水曜と土曜が少なくなっていました。

これを見て「水曜と土曜を止めよう」と決めるのは早いです。30日だと、各曜日は4回か5回しかありません。1日に1件コンバージョンが動くだけで、割合が大きく変わります。曜日で判断するなら、少なくとも90日ぶんを見てください。

時間帯を入れたほうがよい商売

データを見なくても、スケジュールを入れる理由がある商売もあります。

商売の形 入れる理由
電話で受け付けている(営業時間外は誰も出ない)時間外にかかってきた電話を取れない
当日の来店・予約を取る(閉店後は予約できない)閉店後のクリックは翌日まで待たせることになる
フォームやECで24時間受け付けている入れる理由は薄い。止めた時間の成果がなくなるだけ

電話を取る商売は、営業時間の少し前から、終わる少し前までにします。終わる直前にクリックした人が電話しても、つながらないからです。

入れ方

「広告のスケジュール」の画面で鉛筆のアイコンを押し、曜日と開始時刻・終了時刻を入れます。保存すると、広告のスケジュールの一覧に反映されます。

★深夜をまたぐ時間帯は、日ごとに2つに分けます。「月曜22:00〜2:00」のような1つの行にはできません。

★スケジュールはアカウントのタイムゾーンで動きます。日本向けなら、アカウントの設定でタイムゾーンが日本になっているかを一度だけ確かめてください。

時間帯の数字を見たところで一息です。3つの設定の入口、自動入札で効くかどうか、時間帯別と曜日別の数字を書き写す欄をまとめた「配信範囲の設定シート(地域・時間帯・デバイス)」を、私のLINEで配布しています。
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7. ★デバイス

5つ目の設定です。パソコン、スマートフォン、タブレットのどれで広告を見ているかです。

デバイスの4つの区分と、検索キャンペーンで出る3つの自作図解
デバイスの4つの区分と、検索キャンペーンで出る3つの自作図解
区分 中身
パソコン画面が7インチより大きい機器
モバイルスマートフォン
タブレットタブレット
テレビ画面テレビ(ディスプレイと動画のキャンペーンだけ)

Google広告ヘルプ「モバイル デバイス ターゲティングについて」で2026年9月26日に確認。

検索キャンペーンでは、最初の状態でパソコン・モバイル・タブレットのすべてに出ます。出さないデバイスを決める設定はなく、止めたいときは入札単価の「100%引き下げ」を使います。

今どのデバイスから来ているかを見る

公式ヘルプの手順では「分析情報とレポート」→「広告が表示された日時と場所」→「デバイス」で、デバイス別の数字が見られます。

5つのアカウントを合わせた、直近30日の割合です。

デバイス別の表示・クリック・コンバージョンの割合の自作図解
デバイス別の表示・クリック・コンバージョンの割合の自作図解
モバイル パソコンとタブレット
表示回数91.3%8.7%
クリック92.1%7.9%
コンバージョン約90.3%約9.7%

2026年9月26日にGoogle広告のAPIで確認。直近30日、5アカウントの合計。

9割がスマートフォンでした。ただし1つのアカウントだけ、パソコンが表示回数の約39%を占めていました。商材によって大きく変わるので、合計ではなく自分のアカウントで見てください。

デバイスで見るべきはページのほう

スマートフォンが9割なら、まず確かめるのは設定ではなく、飛び先のページです。

  • スマートフォンでページを開いて、最初の画面に何が書いてあるか
  • 申し込みや電話のボタンが、指で押せる大きさか
  • フォームの入力欄が多すぎないか

デバイス別にコンバージョン率を比べて、スマートフォンだけ極端に低いなら、入札より先にページを直します。ページの直し方は、講座の後半で扱います。

8. ★自動入札で効く設定、効かない設定

この回でいちばん伝えたい章です。

入札単価調整の範囲と、自動入札での扱いの自作図解
入札単価調整の範囲と、自動入札での扱いの自作図解

入札単価調整とは

入札単価調整は、条件に合う人への入札単価を、割合で上げ下げする設定です。

種類 調整できる範囲
デバイス-100%〜+900%
地域-90%〜+900%
広告のスケジュール-90%〜+900%

Google広告ヘルプ「入札単価調整について」で2026年9月26日に確認。

デバイスだけ-100%まで下げられます。-100%は、そのデバイスには広告を出さないという意味です。

スマート自動入札では使われない

★公式ヘルプには、スマート自動入札(目標コンバージョン単価、目標広告費用対効果、コンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化)では、手動の入札単価調整は使われないと書かれています。設定してもサポートの対象外です。

スマート自動入札は、時間帯や地域や端末の違いを、オークションのたびに自分で見て入札を決めています。そこに人が「土曜は+20%」と上乗せしても、使われません。

スマート自動入札のときに、地域・時間帯・デバイスで使われる設定と使われない設定の自作図解
スマート自動入札のときに、地域・時間帯・デバイスで使われる設定と使われない設定の自作図解
使われる 使われない
地域含める地域、除外する地域地域別の入札単価調整
時間帯広告のスケジュール(入れた時間だけ出す)スケジュール別の入札単価調整
デバイス100%引き下げ(そのデバイスに出さない)それ以外の上げ下げ

つまり、スマート自動入札のときに人が決められるのは「出すか、出さないか」だけです。「どれくらい強く出すか」は、入札の仕組みに任せる形になります。

★目標コンバージョン単価だけは、デバイスの入札単価調整が「目標の調整」として扱われます。たとえばモバイルに-20%を入れると、モバイルの目標コンバージョン単価が2割下がるイメージです。

「クリック数の最大化」は、公式ヘルプのスマート自動入札の例には入っていません。入札戦略の種類ごとに入札単価調整がどう扱われるかは、次の第21回で入札戦略と一緒に扱います。運用中の入札戦略で調整が使われるかは、公式ヘルプ「入札単価調整について」の表で確かめてください。

手動入札のときの計算

手動の個別クリック単価で運用しているときは、入札単価調整がそのまま効きます。公式ヘルプの例をそのまま使います。

入札単価調整の掛け算の例の自作図解
入札単価調整の掛け算の例の自作図解
条件 入札単価
基準の入札単価100円
大阪 +20%120円
大阪 +20%、土曜 -50%60円(100円 × 1.2 × 0.5)
大阪以外、土曜 -50%50円

複数の調整は掛け算になります。全部を合わせて、上限は+900%、下限は-90%です。

★地域が重なるときだけは掛け算になりません。日本に+50%、京都に+100%を入れた場合、京都の人には最も細かい地域である京都の+100%だけが使われます。

9. 見直しの順番

公開して30日たったら、次の順番で見ます。

公開30日後の見直しの順番の自作図解
公開30日後の見直しの順番の自作図解

1. 地域 意図しない地域から表示やクリックが来ていないか 2. デバイス デバイス別にコンバージョン率を比べ、極端に低いデバイスがないか 3. 時間帯 営業時間外の電話など、受けられない時間に成果が出ていないか

どれも「止めるかどうか」を決めるための見直しです。スマート自動入札を使っているなら、入札単価の上げ下げは入れません。

止めるときは、1つずつ変えて2週間比べます。地域とデバイスと時間帯を同時に変えると、成果が変わったときに、どれが効いたのか分からなくなります。

コンバージョンが少ないうちは、止めない判断のほうが安全です。30日でコンバージョンが数件のデバイスや時間帯は、たまたま0件だっただけの可能性があります。

10. つまずきポイント

地域を絞ったのに、ほかの地域から問い合わせが来る

含める側の地域の対象が「所在地やインタレスト」のままです。除外を足すより先に、含める側を見てください。

除外したはずの地域の人がクリックしている

除外は「その地域にいる人」までしか止めません。その地域に関心のある、別の地域の人には出ることがあります。また、地域の判定は100%ではありません。

夜中に止めたはずが、朝まで出ている

日をまたぐ時間帯を1つの行で入れようとしていないか確かめてください。深夜をまたぐときは、日ごとに2つに分けます。

スケジュールを入れたら、昼間の配信が途中で止まる

スケジュールとは別に、1日の予算を早い時間に使い切っている可能性があります。予算と配信の関係は第23回で扱います。

入札単価調整の列に数字を入れたのに、何も変わらない

入札がスマート自動入札になっていないか確かめてください。スマート自動入札では、デバイスの100%引き下げ以外は使われません。

自分で検索しても広告が出ない

自分がいる場所が対象地域に入っていないか、表示の回数が少ないかのどちらかです。確認は広告プレビューと診断ツールで行います。

半径で指定したら表示回数がほとんど出ない

範囲が狭すぎる可能性があります。半径は1km以上ですが、それでも人が少ない範囲だと表示は増えません。範囲を広げるか、市区町村の指定に切り替えます。

慣れたらここまで

1つ目。デバイス別のコンバージョン率を、毎月1回だけ書き写します。先月と比べて、スマートフォンだけ下がっていたら、ページの変更やフォームの不具合を疑います。

2つ目。営業時間が決まっている商売は、スケジュールを入れたキャンペーンを1本だけで試します。2週間比べて、コンバージョンの数が減っていなければ、ほかのキャンペーンにも広げます。

3つ目。支店や配送エリアが増えたら、一括追加で地域を管理します。支店の一覧を表計算ソフトで持っておき、そこから貼り付ければ、入れ漏れが減ります。

突き詰めるなら

地域・時間帯・デバイスの設定は、突き詰めると「機械に渡さない範囲」を決める作業です。

スマート自動入札が当たり前になって、「どれくらい強く出すか」は機械の仕事になりました。人が入札単価調整で上乗せしても、使われません。

残った人の仕事は、機械が知りようのない事情を伝えることです。配送できない地域、電話を取れない時間、申し込みできない端末。これは管理画面のデータには出てこないので、機械には分かりません。

だから順番はこうです。商売の事情で「出せない範囲」だけを先に外す(この回)→ 残りは自動入札に任せる → 入札戦略を選ぶ(第21回)。

データを見て「成果が悪いから止める」は、その次です。止める前に、件数が十分あるかを確かめてください。

まとめ

この回の要点をまとめた自作図解
この回の要点をまとめた自作図解
  • ★設定には「出す・出さない」と「入札単価の上げ下げ」の2種類がある
  • ★スマート自動入札では、入札単価の上げ下げはほぼ使われない。使われるのは、含める・除外する地域、広告のスケジュール、デバイスの100%引き下げ
  • 地域は、地名・半径(1km以上)・一括追加(最大1,000件)の3つの入れ方がある
  • 除外する地域の対象は「所在地」。関心のある人までは止められない
  • 地域の判定は100%ではない。確認は広告プレビューと診断ツールで
  • 広告のスケジュールは1日6つまで、アカウントのタイムゾーンで動き、日をまたぐときは分けて入れる
  • 実測では、深夜0時〜5時台にもクリックの約18%、コンバージョンの約13%があった
  • 実測では、表示の9割がスマートフォン。見直すのは設定より先にページ
  • 時間帯とデバイスは、30日ぶんのデータを見てから決める

「配信範囲の設定シート(地域・時間帯・デバイス)」は、3つの設定の入口、自動入札のときに効くかどうかの一覧、公開30日後に見直す順番と、時間帯別・曜日別・デバイス別の数字を書き写す欄をまとめています。
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次のレッスン

第21回は、入札戦略の選び方です。

この講座の全42回の一覧は、講座トップにまとめています。 → Google広告マスター講座トップ

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この記事を書いた人

・アフィリエイトで月7桁達成
・SEOを研究し累計136万PVを達成
・仕組み化とマニュアル構築で一人で9人の外注さんを管理し、オウンドメディアを制作
・広告運用で660万円の成果報酬を獲得
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・海外のポータルサイトに私が作成したECサイトが取り上げられる
・インスタグラム開始4ヶ月で1万フォロワー獲得
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・YouTube動画8本で登録者100人突破!

現在は年商億を超える企業様の広告運用を担当したり、広告代理店様、経営コンサルティング会社様、店舗系事業者様のブレイン(参謀)のようなポジションで活動しています。

様々なジャンルのプロの人とチームを組むことで、結果にコミットするネット界の便利屋を目指しています。

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