このページでわかること
こんにちは、あきです。
第24回で、お金をかけずに友だちを増やす9つの導線を扱いました。このページは、お金をかけて増やす話です。
友だち追加広告は、LINE公式アカウントの管理画面からそのまま出せる広告です。いちばんの特徴は、友だちが増えたときにだけ料金が請求されることです。 公式のマニュアルに「友だち追加された場合にのみ料金が請求されます」と明記されています。表示されただけ、押されただけでは費用がかかりません。
広告としては、かなり始めやすい部類です。ただし、始める前に知っておくべきことが3つあります。
1. 出せる条件が4つあり、1つでも欠けると出せません 2. 月の利用金額に上限があり、達すると翌月まで配信が止まります 3. 集めたあとに配信できる「器」がないと、増やした意味が薄れます
この3つを先に書きます。手順はそのあとです。
もう1つ、最初に片づけておきたいことがあります。 「友だち追加広告」と「LINE広告」は別物です。検索して出てくる記事の多くがこの2つを混ぜて書いているので、そこから始めます。
このレッスンで使う「友だち追加広告 出稿前の準備キット」を、私のLINEで配布しています。出せる条件と、集めたあとの器を、出稿前にまとめて確認できる形にしました。
▶ LINEで特典を受け取る
まず、LINE広告と混同しないでください
私は広告運用を仕事にしていますが、ここを混同したまま相談に来る方が本当に多いです。
LINEで広告を出す経路は2つあります。別のサービスです。
| 友だち追加広告 | LINE広告 | |
|---|---|---|
| どこから出すか | LINE公式アカウントの管理画面 | 専用の広告管理画面 |
| 課金 | 友だちが1人増えるごと | クリックや表示ごと |
| 認証済アカウント | 必須 | 不要 |
| ターゲティング | 性別・年齢・エリア・興味関心 | もっと細かく設定できる |
| 目的 | 友だちを増やす | 友だちを増やす以外もできる |
「CPF」という言葉が混乱のもとです。 これには2つの意味があります。
1つ目、課金の方式としてのCPF。 友だち1人ごとに課金される仕組みで、これは友だち追加広告だけのものです。 LINE広告にこの課金方式はありません。
2つ目、結果の指標としてのCPF。 広告費を友だち追加数で割った「友だち1人あたりいくらかかったか」です。こちらはどちらの経路でも計算できます。
「CPFで500円を目標に」と言われたとき、課金方式の話なのか結果の指標の話なのかで、やることがまったく変わります。 このページで扱うのは1つ目、友だち追加広告のほうです。

出せる条件は4つ
公式のマニュアルに、利用条件が書かれています。1つでも欠けると出せません。
| # | 条件 |
|---|---|
| 1 | 認証済アカウントであること(認証済でも一部掲載できない業種があります) |
| 2 | お支払い方法が登録済みであること |
| 3 | ビジネスマネージャーの認証済み組織と接続していること |
| 4 | 認定セールスパートナーが開設または管理しているアカウントは対象外 |

1番でほとんどの人が止まります。 未認証アカウントでは、そもそもメニューを開いても出稿できません。認証の申請と審査は第5回、未認証との違いは第4回にあります。
3番はあまり知られていません。 ビジネスマネージャーというのは、LINEヤフーのサービスを横断してデータやアカウントを管理する仕組みです。その認証済み組織と接続していないと、条件を満たしません。 競合の記事で、ここを条件として挙げているものはほとんどありません。
4番は、代理店経由でアカウントを作った方に関わります。 認定セールスパートナーが開設または管理しているアカウントは、この機能の提供対象外です。自分で開設したのか、誰かに作ってもらったのかを確認してください。
条件を満たしていないと、この画面で止まります
私の未認証アカウントで実際に開いてみました。 メニューは開けますが、その先へ進めません。

管理画面が出す条件は4つで、公式マニュアルの並びとは少し違いました。 ①LINE公式アカウントの認証 ②ビジネスマネージャーとの接続 ③ビジネスマネージャーの認証 ④お支払い方法の登録。ビジネスマネージャーは「接続」と「認証」が別々の条件として立っています。 ここは公式マニュアルでは1つにまとめて書かれている箇所です。
それぞれの右に、その場から進めるリンクが出ます。 何をすればいいかは画面が教えてくれるので、条件を満たしていない状態で先に開いてしまうのは、むしろ確認としては早いです。
月の上限で止まります
ここがいちばん大事です。 公式のマニュアルに、こう書かれています。
当月の利用金額が上限に達すると、広告の配信が停止します。 上限の引き上げを希望する場合は問い合わせが必要です。そして、今月中に上限を引き上げても、来月まで広告を配信できません。
つまり、上限に当たった時点でその月は終わりです。 その場で引き上げても復活しません。
実際の管理画面で確認した金額
私が運用に関わっているアカウントの広告画面を、2026年8月に確認しました。当月の利用金額が200,000円を超えると翌月まで配信が停止されると明記されていました。
この金額がすべてのアカウントで同じかどうかは、公式に公開されていません。 自分の管理画面に表示されている数字を必ず確認してください。
そして、上限引き上げの申請は運用担当者の権限では画面が出ませんでした。 管理者の権限を持つ人の作業になります。代理店や担当者に運用を任せている場合、上限に当たっても現場では動かせません。
何が起きるか
月に数十万円規模の集客を、この広告だけで組むと、途中で止まります。 月をまたがないと届きません。
計画を立てるときは、月の上限を先に確認してから逆算してください。 上限を超える規模が必要なら、LINE広告のほうを併用する形になります。
集めたあとの「器」を先に確認する
これは広告の話ではありませんが、いちばん忘れられます。
友だちを増やすと、そのあと配信する通数が増えます。通数は「送った回数×送った友だちの数」なので、友だちが増えるほど1回の配信が重くなります。
| プラン | 月額 | 無料の通数 | 超過分 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 追加配信できない |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 | 追加配信できない |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通 | 配信できる(2026年10月1日から1通3円) |
無料プランのまま友だちを1,000人集めたらどうなるか。 月に1回配信するだけで1,000通なので、200通の枠は最初の200人で終わります。残りの800人には届きません。
広告で友だちを増やす前に、プランを見直してください。 プランの選び方と2026年10月の料金改定は第2回にあります。
なお、あいさつメッセージと応答メッセージは通数を消費しません。 増えた友だちに最初に届くものは無料で厚くできます。第13回と第14回を先に整えておくと、器の問題がかなり軽くなります。
出稿の手順
条件が揃っていれば、管理画面だけで完結します。

1. 「友だちを増やす」から「友だち追加広告(新)」を開く 2. 初回のみ「利用を開始」と利用規約への「同意」を押す 3. 「作成」を押す 4. ターゲットを設定する 5. 配信期間と予算を設定する 6. クリエイティブを設定する 7. 内容を確認して審査を申請する
審査で承認されると、自動で配信が始まります。 予算に達すると配信が終わります。


ステータスは4つです。
| ステータス | 意味 |
|---|---|
| 配信中 | 審査に通って配信されている |
| 配信停止中 | 予算に達したか、こちらで停止した |
| 審査中 | 審査を待っている |
| 否認 | 審査が通らなかった |
ターゲティングでできること

設定できるのは5つです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 性別 | 配信先の性別 |
| 年齢 | プルダウンで指定 |
| エリア | 「設定」から細かく選べる |
| 興味・関心 | 種類を選択する |
| プレイスメント | 「全て」「LINEアプリ面」「Yahoo! JAPANサービス面」から選ぶ |
エリアと興味・関心は、「設定」を押すとダイアログが開いて細かく選べます。

設定すると、推計オーディエンスが表示されます。広告が届きうる人数の目安です。

店舗のアカウントなら、エリアを設定してください。 公式も特にすすめています。来店してもらえない距離の人を集めても、友だちが増えるだけで売上になりません。
逆に、通販や全国対応のサービスなら、エリアは絞らないほうが安く集まります。 次の章につながります。
予算の決め方

決めるのは4つです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 配信オンオフ | オンにすると、審査通過後に設定した期間で配信が始まる |
| 掲載開始日時・終了日時 | 期間を決める。期間外は配信されない |
| 1日の予算 | 1日あたりに使う金額 |
| 友だち追加あたりの上限予算 | 1人あたりいくらまで出すか |
1日の予算は「目安」であって上限ではありません
公式に明記されています。 1日の予算で設定した金額は目安であり、上限金額ではありません。予算を超過したことによる返金を保証するものではないとも書かれています。
実際のコストが予算に満たないことも、超過することもあります。 ここを上限だと思って組むと、月末に計算が合わなくなります。

友だち追加あたりの上限予算は、最初は設定しない
公式が「設定しない」を推奨しています。 理由も書かれていて、設定すると上限を超えないように入札されるので、1日の予算が消化されないことがあるためです。
初めて配信するときは設定しないでください。 まず単価がいくらになるかを見てから、高すぎると判断したときに初めて設定する。この順番です。
もう1つ、公式が注意している点があります。オーディエンスのターゲット層が狭い地域などでは、単価が高くなる可能性があります。 オーディエンスは狭めすぎず、広めに設定することがすすめられています。
エリアを絞ると単価が上がる。 これは広告全般に共通する話で、友だち追加広告でも同じです。店舗なら絞る価値がありますが、絞ったぶん高くなることは織り込んでおいてください。
クリエイティブ

設定するのは4つです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 見出し | 広告掲載面に表示される見出し |
| 本文 | 広告掲載面に表示される本文 |
| メディア | 「画像」か「動画」を選ぶ |
| 画像・動画 | 比率を選んで、その比率に合うものをアップロードする |
プレビューは2パターン確認できます。 掲載される面によって見え方が変わるので、両方見てください。
何を書くか
広告運用の側から書きます。友だち追加広告で押さえるのは3つだけです。
1つ目、追加すると何が届くかを書く。 「LINE公式アカウント開設しました」では追加されません。「毎週金曜に入荷情報が届きます」のように、追加したあとに起きることを書いてください。
2つ目、今すぐの理由を1つ置く。 クーポン、初回特典、限定情報。友だち追加は後回しにされる行動なので、いま押す理由がないと流されます。 クーポンの作り方は第21回にあります。
3つ目、文字を入れすぎない。 スマホの表示なので、画像の中の文字は大きく1行か2行までです。見出しと本文がテキストで別に出るので、画像に全部書く必要はありません。
最後に内容を確認して、審査を申請します。

出す前に確認することが多いので、「友だち追加広告 出稿前の準備キット」を私のLINEで配布しています。4つの条件、月の上限、集めたあとの通数の器、やめる基準まで、埋めるだけで確認できる資料です(全9ページ)。
▶ LINEで特典を受け取る
従来版と新版があります
管理画面に2つのメニューが出ていることがあります。
| メニュー | 何か |
|---|---|
| 友だち追加広告(新) | 2026年5月9日にリニューアルしたもの。今後はこちら |
| 友だち追加広告 | 従来版。以前から使っていた場合のみ表示されます |
公式のマニュアルに「従来版は今後、提供終了予定」と書かれています。 新規の出稿は必ず「友だち追加広告(新)」から行ってください。
終了の日程は管理画面のお知らせに出ています。 2026年9月に管理画面のお知らせ(100027336)で確認したところ、2026年10月26日(月)頃までに終了と書かれていました。ただし具体的な終了日は「決まり次第あらためてお知らせ」となっていて、まだ発表されていません。必ず自分の管理画面のお知らせで最新を確認してください。
ここは実際に動きます。 この講座を作る過程で、別の機能の提供開始日が2週間ずれた例に当たりました。公式のお知らせページは、新しい記事ではなく既存ページの更新履歴に追記される形で変わります。 日付を根拠に何かを決めるときは、その都度開き直してください。
つまずきポイント
メニューはあるのに作成できません
4つの条件のどれかが欠けています。 認証済か、支払い方法が登録されているか、ビジネスマネージャーの認証済み組織と接続しているか、代理店管理のアカウントでないか。上から順に確認してください。
審査に通りません
認証済アカウントでも、一部掲載できない業種があります。 業種の判定は第5回で扱った認証審査と同じ考え方です。
配信が急に止まりました
当月の利用金額が上限に達した可能性があります。 予算に達した場合も配信停止になります。ステータスが「配信停止中」になっていないか確認してください。
予算を超えて課金されました
1日の予算は上限ではなく目安です。 公式が返金を保証しないと明記しています。確実に止めたいなら、掲載終了日時のほうで区切ってください。
友だちは増えたのに、売上が変わりません
いちばん多い相談です。 広告で増えた友だちは、自分から探して追加した人より関心が薄いのが普通です。
やることは2つです。 追加直後に届くあいさつメッセージを作り込むこと(第13回)。そして、増えた友だちの反応を見て配信を分けること(第18回)。集めっぱなしにすると、通数だけが増えます。
ブロックが増えました
広告で集めると、オーガニックで集めるよりブロック率は上がります。これは避けられません。 下げ方は第27回で扱います。
出した広告の効果はどこで見ますか
友だち追加広告の画面に、今月の友だち追加数と利用金額が表示されます。 どの経路から追加されたかは、分析タブの友だち追加経路でも見られます。設定の仕方は第24回にあります。
数字の見方
見るのは2つだけです。
1つ目、友だち1人あたりの単価。 利用金額を友だち追加数で割ります。管理画面に両方出ているので、その場で計算できます。
2つ目、追加された人のブロック率。 広告経由で集めた友だちが、1か月後に何人残っているか。単価が安くても、全員ブロックしていたら意味がありません。
この2つを掛け合わせて、「残った友だち1人あたりいくらか」で判断してください。 単価だけを見ると、安く集まったように見えて実際は何も残っていない、ということが起きます。
業種ごとの相場は書きません。 エリア、競合、時期で大きく動くので、他社の数字を目標にしても外れます。自分のアカウントの1か月目の数字を基準にして、2か月目にそれを下回るかどうかで見てください。
慣れたらここまで|出す前に決めておく3つ
広告を出す前に、これだけ決めておくと迷いません。
| 決めること | 目安 |
|---|---|
| 1か月の総額 | 月の上限より下に置く。初回は上限の半分以下 |
| 1人あたりいくらまで出せるか | 友だち1人から見込める売上から逆算する |
| いつやめるか | 期間ではなく単価で決める。上限の1.5倍を超えたら止める |
3つ目が抜けている人がほとんどです。 「とりあえず1か月」で始めると、単価が高いまま1か月使い切ります。やめる基準を先に決めておくと、判断が感情から離れます。
突き詰めるなら|広告は最後に足す
正直に書きます。友だち追加広告は、最初にやることではありません。
理由は3つあります。
1つ目、無料の導線を使い切っていないことが多いからです。 第24回の9つの導線を全部置いてから、それでも足りないときに広告です。すでに来ている人を取りこぼしているのに、新しい人を買うのは順番が違います。
2つ目、受け皿ができていないと、広告費がそのまま消えるからです。 あいさつメッセージが初期設定のままのアカウントに1,000人集めても、ブロックされて終わります。
3つ目、認証済アカウントが要るからです。 認証を取る過程で、アカウント名や業種を見直すことになります。その見直し自体が、広告より先に効くことがあります。
それでも広告に価値があるのは、時間を買えるからです。 導線を整えて半年かけて増える数を、1か月で集められます。受け皿が整っているアカウントにとっては、いちばん確実な打ち手です。
次のレッスン
友だちを増やす話が続いたので、次はその裏側です。
第27回では、ブロックされる理由とブロック率の下げ方を扱います。集める話と減る話はセットです。 広告で集めた友だちがどれだけ残るかは、ここで決まります。
前のレッスンは第24回 友だちの増やし方です。集めたあとの配信は第18回にあります。
この講座は全38回のカリキュラムです。第1回から順に読み進められます。
このレッスンの「友だち追加広告 出稿前の準備キット」に加えて、講座で使うテンプレート類をまとめて配布しています。
▶ LINEで特典を受け取る


コメント