このページでわかること
こんにちは、あきです。
第3回で、検索に出すには認証を取るしかない、というところまで話しました。今回はその申請です。
認証の審査は、落ちても理由を教えてもらえません。 LINE公式アカウントガイドラインに「当社はお客様に対し、審査結果およびその理由について説明する義務を負わない」と書かれています。しかも結果が出るまで5から10営業日かかります。
つまり、出してから直すという進め方ができません。出す前に潰しておく以外にやりようがないというのが、この審査の性質です。
このページを読み終わると、何を見られているのか、どこで落ちるのか、そして一度決めたら変えられないアカウント名をどう決めるのかが分かります。
このレッスンで使う「認証審査の否認チェックリスト」を、私のLINEで配布しています。審査の5項目ごとに、自分の申請内容を照らし合わせる形にしています。
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先に、いちばん取り返しがつかないところ
認証を申請したあとは、アカウント名を変更できません。
これは公式が明記しています。管理画面から進む認証申請の案内ページにも「原則、審査で承認されるとアカウント名を変更できなくなります」と書かれていますし、認証済アカウントの公式ページにも「申請いただいた後、アカウント名は変更できません」とあります。
申請ボタンを押す前に、名前を決め切ってください。 これがこの回でいちばん大事な一文です。
申請の前なら、管理画面の「設定」から「アカウント設定」を開いて、いつでも変えられます。
認証の審査は5種類ある
意外に知られていませんが、LINEヤフーは審査の中身を公開しています。公式コラムに、5つの審査として整理されています。
競合の記事の多くは「審査基準は非公開です」と書いていますが、非公開なのは合否の判断であって、何を見るかは公開されています。 順番に見ていきます。
審査1 業種・業態、商品・サービス
そもそも認証を受けられない商売かどうかを見られます。ここに当たると、他をどれだけ整えても通りません。

公式が挙げている、LINE公式アカウント自体を利用できない業種はこうです。
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 医療 | 国内で承認されていない医薬品、医薬品の個人輸入代行 |
| 出会い | 出会い系、出会い喫茶、ライブチャット |
| アダルト | 性風俗、アダルトショップ、メンズエステなど |
| 情報商材 | 情報商材、能力開発商材、リアルマネートレード、SNSアカウントの売買 |
| 連鎖販売 | ねずみ講、マルチ商法、MLM |
| 悪質商法 | 霊感商法など |
| 金融まわり | クレジットカードの現金化 |
| ギャンブル | 換金性のあるもの、オンラインカジノ |
| その他 | 個人情報の販売、模倣品・海賊版 |
出典はLINE公式アカウントガイドラインです。
そしてもう1つ、見落とされやすいものがあります。個人で情報発信をするアカウントは認証の対象外です。 公式コラムにそのまま書かれています。副業でも屋号でも、事業として実在していることが前提になります。
審査2 実在確認
申請したサイトを見て、その事業が本当にあるかを確かめられます。ここがいちばん落ちる場所です。

公式が「審査に必要な情報が確認できず、審査で否認される可能性があります」として挙げているのは、この3つです。
| 使えないサイト | なぜ |
|---|---|
| 未完成・準備中のサイト | 事業の実態が確認できない |
| 個人のSNS | 事業の情報として扱われない |
| LINE公式アカウントの友だち登録用URL、プロフィールURL | LINEの中の情報なので実在の裏付けにならない |
開業前に慌てて申請して落ちる、というのがこの型です。 サイトを整えてから出したほうが、結果的に早く済みます。
使えるのは、店や会社やサービスの公式サイト、店のSNS(個人のものではなく事業として運用しているもの)、店の情報が載っている情報サイトです。サービス内容と住所と連絡先が確認できることが条件になります。
審査3 アカウント名
友だちリストとトーク画面に出る名前を見られます。LINE IDとは別のものなので、混同しないでください。

公式が挙げている落ちるパターンは4つです。
| 落ちる型 | 中身 |
|---|---|
| 正式名称が入っていない | 極端な略称や、店名を外して業種名だけにしたもの |
| 誤字脱字がある | 単純なミス |
| 実在を誤認させる | 実際には無い店舗名や、他社と紛らわしいもの |
| 法人格の位置が違う | 株式会社の付け方が実際の登記と違う |
加えて、LINEヤフーの関連サービスと誤認させる名前も止まります。
そして繰り返しますが、個人名や個人が特定できる名前は通りません。 公式が挙げているNG例はこうです。「山田太郎」「ヤマダタロウ」「BROWNサロン 山田花子」「BROWN代表 山田花子」。店名に個人名が付いているだけでも止まります。
審査4 申込情報
フォームに書いた情報が、実際と合っているかを見られます。落ちる型はこの2つです。
ひとつは別の店舗の情報を書いてしまうこと。複数店舗を持っていると起きます。申請するアカウントの店舗情報を書いてください。
もうひとつは申込者の名前の書き方。名字だけ、肩書だけ、会社名だけ、はいずれも止まります。フルネームで書きます。
審査5 本人確認
最後に、申請した人に連絡が来ます。ここで折り返しがないと、そこで止まります。

公式が示している実務はこうです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 時期の目安 | 申請後10営業日以内 |
| 電話 | 0120から始まる番号、または03から始まる番号 |
| メール | linecorp.com のドメインから |
| 連絡先 | 店舗やサービスの運営元 |
0120の着信を営業電話だと思って切ってしまう。 これで止まるケースが実際にあります。申請したら、しばらくは知らない番号にも出るようにしてください。メールも迷惑メールに入っていないか確認します。
アカウント名を、どう決めるか
落ちない名前と、探される名前は別の話です。両方を満たす必要があります。
通る名前の作り方
正式名称を必ず含める。これが土台です。そのうえで、探される言葉を足します。
| 型 | 例 | 効くのは |
|---|---|---|
| 店名+地名 | 〇〇珈琲|横浜元町 | 地元で探している人 |
| 店名+業種 | 〇〇|パーソナルジム | 店名から何屋か分からないとき |
| 店名+特徴 | 〇〇|完全個室の美容室 | 競合と並んだときに選ばれたいとき |
なぜ足すのか。認証済アカウントになると、アカウント名がそのまま検索のキーワードになるからです。公式の表現でも「アカウント名が検索対象のキーワードになる」となっています。
店名だけにすると、店名を知っている人にしか見つけてもらえません。それでは認証を取った意味が半分になります。
どうしても変えたくなったとき
ひとつだけ道があります。ガイドラインにこう書かれています。
「認証済アカウントのアカウント名称の変更については原則お受けいたしません。ただし、企業名・サービス名等が変更となり、それに伴いアカウント名称の変更を希望する場合は、再審査を行います」
つまり、屋号や社名そのものが変わったときだけ、再審査という形で変えられます。「もっといい名前を思いついた」では変えられません。 ここは覚悟して決めてください。
名前を確定させる前に、5つの審査を1つずつ照らし合わせる「認証審査の否認チェックリスト」を使ってください。通らない名前の型と、公式が挙げているNG例をそのまま載せています。
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申請の手順
申請できるのは権限が「管理者」の人だけです。運用担当者では申請のボタンが出ません。代理店や制作会社に管理画面を触ってもらっている場合、ここで止まることがあります。
やり方は2つあります。
すでにアカウントを持っている場合
管理画面の「設定」から「アカウント設定」を開き、「アカウント情報」の認証ステータスにある「アカウント認証をリクエスト」を押します。
第3回で載せた画面と同じ場所です。押すと申請の案内ページが開き、その下に申込みフォームへ進むボタンがあります。
これから開設する場合
アカウントを作るときに、認証をリクエストするかどうかを選ぶ画面が出ます。開設の手順は第5回で扱っています。
ただし開設と同時に申請するのはおすすめしません。 名前もサイトもまだ固まっていない段階で出すことになるからです。先に開設して、名前とサイトを整えてから申請するほうが確実です。
申込みフォームに何を書くか
記入そのものは5から10分で終わります。ただし、ここで書いた内容がそのまま審査されるので、埋め方には注意が要ります。公式の案内で確認できている項目と、その埋め方をまとめます。
| 項目 | 埋め方 | やりがちな失敗 |
|---|---|---|
| アカウント名 | 正式名称を含める。探される言葉を足す | 個人名を入れる。極端に略す |
| 申込者の氏名 | フルネームで書く | 名字だけ、肩書だけ、会社名だけ |
| メールアドレス | 結果がここに届く。日常的に見るものにする | 使っていないアドレスを書く |
| 電話番号 | 申請後10営業日以内に連絡が来る | 出られない番号を書く |
| URL | 事業内容と住所と連絡先が載っているサイト | 準備中のページ、個人のSNS、LINEの友だち追加URL |
| 店舗・施設情報 | 申請するアカウントの店舗のもの | 別店舗の情報を書く |
| 会社情報 | 登記どおりに書く | 株式会社の位置が登記と違う |
なお業種について、1つ注意があります。管理画面に業種を書き換える欄はありません。
実際に開いて確かめました。設定の「登録情報」にあるのは会社情報・管理者情報・店舗施設情報の3つだけで、業種はどこにも出てきません。公式マニュアルのアカウント設定の項目一覧にも業種は無く、代わりに「運用の目的」があります。
つまり「申請の前に管理画面で業種を直しておく」という手順は取れません。 ガイドラインは「お申込された業種」という言い方をしていますが、それがどこで記録され、どうすれば変えられるのかは、公式に明示されていません。
事業の中身が開設したときと変わっているなら、申請フォームとサイトの記載を、いまの事業に合わせておいてください。 審査で見られるのは実際の事業とアカウントが一致しているかどうかなので、そこを揃えるのが現実的な対処になります。判断に迷うなら、申請の前に問い合わせ窓口で確認するのが確実です。
フォームの全項目を公式が一覧で公開しているわけではありません。 ここに挙げたのは、公式の案内ページとコラムで確認できたものです。実際の画面ではこれ以外の入力欄が出る可能性があります。
審査に入ってからの流れ
公式が示している流れは4段階です。

| 段階 | 中身 |
|---|---|
| 1 申込みフォームに記入 | 記入には5から10分ほど |
| 2 審査 | 本人確認を含めて5から10営業日 |
| 3 本人確認 | 電話またはメールで連絡が来る |
| 4 結果の案内 | 申請時のメールアドレスに届く |
審査の途中経過は問い合わせても案内されません。 これも公式が明記しています。待つ以外にありません。
なお審査中もアカウントは普通に使えます。 未認証アカウントのまま、配信もリッチメニューも今までどおり動きます。止まるわけではないので、審査を待ちながら中身を作り込んでおくのが効率的です。
落ちたらどうするか
理由は知らされません。なので、当てずっぽうで出し直すのではなく、上の5つの審査を1つずつ照らし合わせて、当たりを付けます。
公式コラムも「審査に落ちた場合はガイドラインの確認を」という立て付けになっています。まずガイドラインの業種一覧に自分が当たっていないかを見て、次にサイト、次に名前、という順で潰していきます。
最初に疑うのはサイトです。 理由は、公式が5つの審査のうち実在確認だけに「使えないサイトの例」を3つも挙げて、わざわざ図で示しているからです。ここを重く見ている、という表れだと読めます。準備中のページや個人のSNSを出していたなら、そこを直すだけで結果が変わる可能性があります。
つまずきポイント
認証されると何か制約が増えますか
増えます。アカウント名が変えられなくなることが最大の制約です。それ以外に、運用上の縛りが新しく付くことはありません。料金も変わりません。
未認証のまま有料プランにできますか
できます。プランと認証の種別は別のものです。プレミアムIDの購入もできます。
屋号がない個人事業主でも申請できますか
事業として実在していて、それが確認できるサイトがあれば申請できます。ただしアカウント名を個人名にすると止まります。 屋号やサービス名を先に決めてください。個人での開設まわりは第6回で扱います。
開設したばかりでも申請できますか
できます。ただし前に書いたとおり、サイトと名前が整っていないと落ちます。急ぐ理由がないなら、整えてからのほうが早いです。
審査に落ちたら、もう申請できませんか
落ちたこと自体で申請の道が閉じるとは、公式には書かれていません。ただし何度出しても、原因が直っていなければ結果は同じです。 上の5項目を潰してから出し直してください。
慣れたらここまで|申請する前の30分でやること
出す前に、この4つを片づけてください。ここまでやってから出すと、落ちる要素がかなり減ります。
1 サイトを開いて、事業内容と住所と連絡先が載っているか確認する。 載っていなければ足します。準備中の表示が残っていたら消します。
2 アカウント名を声に出して読む。 正式名称が入っているか。個人名が混ざっていないか。お客さんが打ち込みそうな言葉が入っているか。
3 申込者の名前をフルネームにする。 名字だけになっていないか確認します。
4 申請してから10営業日、電話とメールに出られる体制にする。 出張や長期休暇と重なるなら、ずらしたほうが安全です。
次のレッスン
認証を取るかどうか決めて、名前も固まったら、いよいよアカウントを作る番です。
第5回では、LINE公式アカウントの開設手順を扱います。ビジネスIDの登録から、入力フォームの1項目ずつまで、実際の画面で解説しています。すでに開設済みの方は、第6回へ進んでください。
この講座は全30回のカリキュラムです。第1回から順に読み進めてください。
このレッスンの「認証審査の否認チェックリスト」に加えて、講座で使うテンプレート類をまとめて配布しています。
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