Google広告の管理画面の見方|開いた初日にやる初期設定7つ

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このページでわかること

こんにちは、あきです。

第6回でアカウントを作りました。この回は、できあがった管理画面を歩けるようにする回です。

管理画面は広く、初めて開くと必ず迷います。ただ、迷う原因ははっきりしています。左のメニューが「作業の種類」で分かれているのに、多くの解説記事が「画面の名前」で説明しているからです。この回では、先に地図を渡します。

管理画面の左側が何で分かれているかを示した自作図解
管理画面の左側が何で分かれているかを示した自作図解

そしてもう1つ。配信を始める前に、この画面でやっておく初期設定が7つあります。あとからでもできますが、あとからだと「気づかないうちに変わっていた」ことに気づけません。

このレッスンで使う「Google広告 初期設定チェックシート」を、私のLINEで配布しています。この回の7項目を、画面の場所つきで印刷して使える形にまとめたものです。
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この回で扱う画面は、すべて私の自社アカウントで撮っています。2026年9月時点の画面です。位置は変わることがあるので、名前で探してください。

先に結論 初日にやる7つ

# やること 場所
1タイムゾーンと通貨を確認する管理者 → アカウント設定
2最適化案の自動適用を見に行くキャンペーン → 最適化案 → 自動適用の設定
3自動タグ設定がオンか確かめる管理者 → アカウント設定
4アクセス権を整える管理者 → アクセスとセキュリティ
5通知の宛先を決める管理者 → 通知
6表示項目を自分用に作る表の右上の「表示項目」
7お支払い情報を確認する料金
初日にやる7つを並べた自作図解
初日にやる7つを並べた自作図解

このうち1番だけは、あとから直せません。残りは直せますが、直せるうちに見ておくと後で困りません。

1. 管理画面の地図

いちばん左の細い列が入口

画面のいちばん左に、アイコンが縦に並んだ細い列があります。ここが最上位のメニューです。

いちばん左の細い列。アイコンの意味を並べた自作図解
いちばん左の細い列。アイコンの意味を並べた自作図解
アイコン 名前 ここで何をするか
+作成キャンペーン・広告・キーワードなどを新しく作る
スピーカーキャンペーン日常の作業の9割はここ。配信中のものを見て、直す
トロフィー目標コンバージョンの設定。何を成果と数えるかを決める
工具ツールキーワードプランナー、タグ、共有ライブラリ、一括操作
カード料金支払い方法、請求書、明細
歯車管理者アカウント設定、ユーザー、通知、ポリシー

この6つの並びを覚えると、迷子が半分になります。「あの設定はどこだっけ」と思ったとき、まずこの6つのどれに属する話かを考えてください。

2列目が、その中の細かい行き先

アイコンを選ぶと、その右に2列目が出ます。たとえば「キャンペーン」を選ぶと、こう並びます。

  • 概要
  • 最適化案
  • 分析情報とレポート
  • キャンペーン(キャンペーン/広告グループ/広告/アセットグループ/テスト/キャンペーングループ)
  • アセット
  • オーディエンス、キーワード、コンテンツ
  • 変更履歴
キャンペーンを選んだときの2列目。実画面です
キャンペーンを選んだときの2列目。実画面です

「キャンペーン」の中がさらに「キャンペーン」になっているので、ここで混乱する人が多いです。上の「キャンペーン」は分類、下の「キャンペーン」は一覧の画面です。

表の上にある操作アイコン

どの一覧画面にも、表のすぐ上に小さなアイコンが並んでいます。ここが管理画面のいちばん便利なところなのに、いちばん見落とされます。

アイコン 名前 何ができるか
虫めがね検索表の中を名前で絞り込む
三本線分類曜日・デバイス・時間帯などで行を割る
格子表示項目表に出す指標を選ぶ
グラフレポートこの表をレポートの形で開く
下向き矢印ダウンロードCSVやスプレッドシートに落とす
四角展開表を画面いっぱいに広げる

「分類」と「表示項目」の2つは、この講座の後半でずっと使います。名前と場所だけ、いま覚えてください。

数字はいつの時点のものか

画面の右上に期間の指定があります。初期状態は直近30日ではないことがあります。私が開いたときは、日付が1日だけの期間になっていて、数字が全部ゼロに見えました。

数字がおかしいと思ったら、まず期間を見てください。それから、画面の下のほうにこう書かれています。

「レポートはリアルタイムには更新されません。日付と時刻のタイムゾーンはすべて(GMT+09:00)日本標準時です。」

この2つ目が、次の話につながります。

2. タイムゾーンと通貨(あとから直せない)

管理者 → アカウント設定を開くと、上から順にこう並んでいます。

アカウント設定の画面。13項目が縦に並びます
アカウント設定の画面。13項目が縦に並びます
項目 私のアカウントでの値
アカウント名(塗りつぶし)
アカウントのステータス有効
データ保護に関する連絡先なし
第三者による測定なし
タイムゾーン(GMT+09:00)日本標準時
自動タグ設定はい
トラッキングオプションは設定されていません
電話専用広告通話レポートはオンになっています
除外キーワードなし
IPアドレスの除外除外は設定されていません
自動適用無効になっています
リードフォーム広告の利用規約同意なし
カスタマーマッチスマート自動入札と最適化されたターゲティング → 有効
高エンゲージメント広告無効になりました

タイムゾーンは、レポートの1日の区切りと、お支払いのタイミングの基準になります。第6回でも触れましたが、ここで実際の画面として確認してください。

日本で商売をしていて、日本時間で数字を見るなら、日本標準時のままで問題ありません。海外の担当者と共有する場合だけ、先に相談してください。あとから変えるには、Googleへの依頼が必要になります。

通貨は、この画面には出てきません。アカウントを作るときに決まっていて、管理画面から変える項目としては用意されていません。請求の画面で確認できます。

ここで一緒に見ておく2つ

自動タグ設定。これが「はい」になっていると、広告のリンク先URLに測定用の印が自動で付きます。GA4で広告の成果を見るときに、これが要ります。第12回で使うので、いま「はい」であることだけ確認してください。

IPアドレスの除外。自社や制作会社のIPを入れておくと、そこからのクリックが課金されなくなります。社内で何度も自分の広告を開く商売なら、最初に入れておく価値があります。ただし在宅勤務が混ざるとIPが揺れるので、効き目は完全ではありません。

3. 最適化案の自動適用 ここがいちばん危ない

この講座で、初期設定の中でいちばん強く言いたいのがこれです。

キャンペーン → 最適化案を開くと、上に4つのタブがあります。最適化案/投資戦略/結果/自動適用の設定。いちばん右です。

最適化案の「自動適用の設定」タブ。実画面です
最適化案の「自動適用の設定」タブ。実画面です

何が置いてあるのか

自動適用というのは、Googleからの「こうしたほうがいい」という提案を、人の確認なしにアカウントへ反映する仕組みです。

私が2026年9月4日に自分のアカウントで開いたところ、選べる項目は2つの束に分かれて、合わせて21種類ありました。

束 種類数 中身のざっくり
広告のパフォーマンスを保つ7種類掃除に近いもの。重複キーワードの削除、配信されていないキーワードの削除など
ビジネスを拡大する14種類入札戦略と目標値を触るもの。キーワードの追加、配信面の拡張など

「広告のパフォーマンスを保つ」7種類

画面に出ていた項目をそのまま書きます。

広告とアセット 1. 広告のローテーションを最適化しましょう 2. レスポンシブ検索広告を改善

キーワードとターゲティング 3. 重複するキーワードを削除しましょう 4. 広告配信に使われていないキーワードを削除しましょう 5. 競合する除外キーワードを削除する 6. 最適化されたターゲティングを使用する

測定 7. コンバージョントラッキングをアップグレードしましょう

自動適用21種類の内訳を示した自作図解
自動適用21種類の内訳を示した自作図解

この7つのうち、3番と4番は掃除です。入れても大きな事故になりにくい部類です。危ないのは5番と6番です。除外キーワードは、こちらが意図して入れています。「競合しているから」という理由で機械に外されると、止めたかった検索語句に広告が出ます。

「ビジネスを拡大する」14種類

こちらは中身の性質が違います。

キーワードとターゲティング 1. 新しいキーワードを追加しましょう 2. インテントマッチキーワードを追加する 3. ディスプレイネットワーク対応を使用する

入札単価(画面に「これらの最適化案が自動適用されても、予算が引き上げられることはありません」と注記があります) 4. 目標インプレッションシェアを使って、広告費用対効果を改善しましょう 5. 「クリック数の最大化」を使って、広告費用対効果を上げましょう 6. 「コンバージョン数の最大化」を使って、広告費用対効果を改善しましょう 7. 「コンバージョン値の最大化」を使って、広告費用対効果を改善しましょう 8. 目標コンバージョン単価を使用した「コンバージョン数の最大化」で効率的に入札しましょう 9. 目標広告費用対効果に基づく「コンバージョン値の最大化」を使って、より効率的に入札しましょう 10. 目標コンバージョン単価の設定 11. 目標広告費用対効果の設定 12. 目標コンバージョン単価の調整 13. 広告費用対効果の目標値を調整する 14. アカウントのデフォルトの目標として「来店」を追加

「ビジネスを拡大する」の入札単価の項目。実画面です
「ビジネスを拡大する」の入札単価の項目。実画面です

4番から13番までの10項目は、全部「入札戦略」か「目標値」を触ります。ここに書かれている数字は、その商売で許せる1件あたりの獲得単価そのものです。それを機械が決める設定に、チェック1つで切り替えられます。

予算は上がらないと書いてあります。そこは本当です。ただし、同じ予算でも「1件あたりいくらまで払うか」が変われば、取れる件数は変わります。予算が上がらないことは、成果が守られることを意味しません。

実際に、オンのまま放置されている

これは机上の話ではありません。

私が運用を引き継いだアカウントを、2026年9月4日にまとめて機械で調べました。対象は、その時点で調べられた12のアカウントです。

結果、自動適用がオンになっていたのは3つのアカウントでした。件数は5件・5件・8件です。引き継いだ時点で、こちらが何も設定していないのに、すでにオンになっていたものです。

中身に入っていたのは、キーワードの自動追加、広告のローテーションの最適化などです。レスポンシブ検索広告の自動作成と、広告の有効性の自動改善も含まれていました。

つまり、4つに1つのアカウントで、誰も意識しないまま機械が設定を書き換えられる状態でした。

引き継いだ12アカウントのうち、自動適用がオンだったのは3つという自作図解
引き継いだ12アカウントのうち、自動適用がオンだったのは3つという自作図解

どうするか

答えは「全部オフにしろ」ではありません。

21種類とも切ったまま始めて、必要になったものだけ、理由を言えるようにしてから入れてください。そのうえで、月に1度この画面を開いて、勝手にオンに戻っていないかを見てください。私の現場では、この確認を機械のスクリプトでやっています。理由は単純で、人はこの画面を開くのを忘れるからです。

オンにしてよいと私が思うのは、掃除にあたる3つだけです。重複キーワードの削除、配信されていないキーワードの削除、コンバージョントラッキングのアップグレード。入札戦略と目標値の10項目は、成果が安定するまで触らないでください。

なお、この画面の隣に「履歴」というタブがあります。自動適用が実際に何をしたかは、ここに残ります。何かおかしいと思ったら、まずここを開いてください。

ここがこの回でいちばん危ないところです。「Google広告 初期設定チェックシート」には、自動適用21種類のうち入札戦略と目標値を触る10項目を名前で並べてあります。月に1度この画面を開いたときに、どこを見ればいいかも入れました。私のLINEで配布しています。
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4. アクセス権と、アカウントを守る設定

管理者 → アクセスとセキュリティを開きます。タブが4つあります。概要/ユーザー/管理者/セキュリティ。

アクセスとセキュリティの「概要」。実画面です
アクセスとセキュリティの「概要」。実画面です

概要タブに出るもの

私のアカウントでは、こう出ていました。

  • パスキーを作成 … 機密情報に関する操作を承認するために必要。新しいパスキーがGoogle広告とペア設定されるまでには1〜2日かかる、と書かれています
  • ドメインを確認 … 許可されたドメインのうち、使っていないものを消せる
  • ユーザーを審査する … 済み

パスキーの「1〜2日かかる」は、覚えておく価値があります。支払い方法を変えたい日に慌てて作っても間に合いません。

ユーザータブ

ユーザー一覧。実画面です
ユーザー一覧。実画面です

上に4つの数字が並びます。総ユーザー/管理者ユーザー/パスキーが無効になっているユーザー/ビジネス用以外のメールアドレスを使用しているユーザー。

最後の1つが効きます。個人のGmailで運用しているアカウントは、ここに数が出ます。会社として長く続けるつもりなら、会社のドメインのアドレスを1つ足しておいてください。

表には、ユーザーごとに最終ログイン・アクセス権限・認証方式・パスキーの状態・招待者・追加日が並びます。代理店に運用を任せているなら、この表を月に1度見てください。契約が終わった会社のアドレスが残っていることがあります。

権限の種類は、大きく分けて次のとおりです。

権限 できること
管理者すべて。ユーザーの追加と削除も
標準設定の変更。ユーザーの管理はできない
読み取り専用見るだけ
メールのみレポートを受け取るだけ
アクセス権の4種類を並べた自作図解
アクセス権の4種類を並べた自作図解

代理店に渡すのは「標準」で足ります。管理者を渡す必要はありません。渡してしまうと、こちらのアクセス権を外されても文句が言えません。第4回で書いた「アカウントは自分の名義で持つ」の続きです。

→ 第4回 代理店に任せるか、自分で運用するか

広告主の適格性確認

管理者 → ポリシー → アカウントを開くと、「広告の透明性」に表示される情報の確認を求められます。

適格性確認の案内。実画面です
適格性確認の案内。実画面です

画面には、審査にかかる時間は1〜10日と書かれていました。「遅れが生じないよう、早めに開始してください」とも書かれています。

これは配信を始める前にやってください。あとから求められて止まると、そのぶん配信が空きます。

5. 通知の宛先を決める

管理者 → 通知を開きます。

通知設定。実画面です
通知設定。実画面です

ここで決めるのは「どのメールアドレスに、どの種類の知らせを送るか」です。

初期状態は、アカウントを作った人のアドレスだけです。その人が休んだ日に、支払いが失敗した知らせが誰にも届きません。

最低限、請求に関する通知だけは複数人に届くようにしてください。カードが止まった知らせが届かないと、広告が丸ごと止まります。これは実際によくある事故です。

6. 表示項目を自分用に作る

表の右上の「表示項目」を押すと、指標を選ぶ画面が開きます。

表示項目を変更する画面。実画面です
表示項目を変更する画面。実画面です

左に分類、右に「選択した表示項目」が並びます。分類はこうなっていました。

おすすめの表示項目/パフォーマンス/設定/視認性/コンバージョン/アトリビューション/属性/競合指標/Googleアナリティクス/通話データの詳細/メッセージの詳細/広告カスタマイザ属性/カスタム列

最初に足すのは、この4つで十分です。

指標 なぜ要るか
費用いくら使ったか
コンバージョン何件取れたか
コンバージョン単価1件いくらで取れたか
検索広告のインプレッションシェアどれだけ出られていないか
表示項目に最初に足す4つの自作図解
表示項目に最初に足す4つの自作図解

4つ目は「競合指標」の中にあります。ここに入っている「検索広告のインプレッションシェア損失率(予算)」と「(ランク)」は、第36回で本格的に使います。

選び終わったら、下の「表示項目の設定を保存する」にチェックを入れて名前を付けてください。名前を付けておくと、次から1回のクリックで同じ並びに戻せます。毎回選び直している人が本当に多いです。

7. 数字を割って見る「分類」

「表示項目」の左隣に「分類」があります。これは行を割る機能です。

たとえばデバイスで割ると、1つのキャンペーンの行が、パソコン・スマートフォン・タブレットの3行に分かれます。同じ予算でも、どの端末で成果が出ているかが一目で分かります。

よく使うのは次の4つです。

分類 分かること
デバイス端末ごとの成果の差
曜日週のどこで取れているか
時間帯何時に取れているか
ネットワーク検索とパートナーサイトの差
分類でよく使う4つの自作図解
分類でよく使う4つの自作図解

最後の「ネットワーク」は、第20回で効いてきます。検索パートナーからのクリックだけ成果が悪い、ということが実際に起きます。

「目標」と「ツール」の中には何があるか

この2つは、最初のうちは開く回数が少ないので、中身だけ見せておきます。名前を知っていれば、必要になったときに探せます。

目標(トロフィーのアイコン)

  • コンバージョン … 概要/価値のルール/カスタム変数/設定/アップロード
  • 測定

「何を成果と数えるか」を決める場所です。第10回でここを全部使います。ここが空のまま配信を始めると、成果を数える物差しが無いまま広告費だけが動きます。

ツール(工具のアイコン)

  • アセットスタジオ
  • プランニング(キーワードプランナー、リーチプランナーなど)
  • アプリ広告ハブ
  • 共有ライブラリ(除外キーワードリスト、オーディエンス、入札戦略など)
  • YouTubeクリエイターパートナーシップ
  • コンテンツの適合性
  • データマネージャー
  • トラブルシューティング
  • 一括操作(ルール、スクリプト、アップロード)
  • 予算と入札単価
  • ビジネスデータ

この講座でよく戻ってくるのは、プランニング(第13回)と共有ライブラリ(第35回)と一括操作です。

「概要」と「分析情報とレポート」は違う

似ていますが、役割が違います。

画面 何が出るか いつ見るか
概要そのアカウントの数字のダイジェスト。よく使うグラフが自動で並ぶ毎日、ざっと見る
分析情報とレポートGoogleが見つけた変化の説明と、自分で作る表週に1度、変化の理由を探すとき

初心者のうちは「概要」だけで足ります。ただし、概要に出るグラフはGoogleが選んだものです。自分の商売にとって大事な数字が入っているとは限りません。だから6番の「表示項目」が要ります。

11. いま自分がどのモードの画面にいるか

Google広告には、項目の少ない簡易版の画面と、全部の設定が触れる画面があります。簡易版は、はじめて広告を出す人向けに、設定を減らしてあります。

この2つは、見た目がはっきり違います。

見分け方 簡易版 全部触れる画面
ブラウザのURL`/express/` のような別の形が入る`ads.google.com/aw/` から始まる
左のメニューアイコンの縦列が無いアイコンの縦列がある
触れる範囲予算とキーワードのおすすめ程度キーワード、入札戦略、除外、すべて
どちらの画面にいるかの見分け方を示した自作図解
どちらの画面にいるかの見分け方を示した自作図解

この講座は、全部触れる画面(URLに `/aw/` が入るほう)を前提にしています。左にアイコンの縦列があれば、そちらです。

なお、第6回でアカウントを作ったとき、登録画面に「エキスパートモード」という言葉は出てきませんでした。画面の言い方は変わることがあります。言葉で探さず、上の表の3つで見分けてください。

複数のアカウントをまとめて見たい場合

アカウントが増えてきたら、クライアントセンター(MCC)という上位のアカウントを作って、その下にぶら下げる形にできます。

個人事業や1社の運用なら、まだ要りません。必要になるのは、店舗ごとにアカウントを分けたときや、代理店に運用を任せるときです。代理店は、たいていこの形で管理しています。

注意が1つ。上位のアカウントから見ている状態と、そのアカウント自身にログインしている状態では、画面に出る項目が少し違います。「あるはずの設定が無い」ときは、どちらで見ているかを確かめてください。

8. つまずきポイント

管理画面が真っ白のまま動かない

多くの場合、期間の指定か、フィルタが原因です。

私が開いたときも、上に「ビュー(2個のフィルタ)」と出ていました。キャンペーンと広告グループのステータスで絞り込まれた状態が、最初から入っていたのです。この状態だと、停止中のものが表示から消えます。

「あるはずのキャンペーンが無い」と思ったら、まずフィルタを見てください。

違うアカウントを開いている

画面の右上に、お客様IDとアカウント名とメールアドレスが出ています。作業を始める前に、ここを見る習慣をつけてください。

複数のアカウントを持っている人は、ブラウザのプロファイルを分けるのがいちばん確実です。

「どの広告も掲載されていません」と赤い帯が出る

これは異常ではありません。キャンペーンが一時停止中か、広告グループが停止しているときに出ます。作ったばかりのアカウントでは必ず出ます。

帯の右にある「詳細」を押すと、どこが止まっているかが分かります。

数字がゼロのまま

レポートはリアルタイムでは更新されません。画面の下にそう書かれています。今日の数字は、あとから増えます。当日の数字だけを見て判断しないでください。

「保存」を押していない

表示項目もフィルタも、画面を変えると元に戻ります。保存のチェックを入れて名前を付けるまでは、その場かぎりの表示です。これに気づかず毎回選び直している人が本当に多いです。

権限が足りなくて設定が押せない

「読み取り専用」で招待されていると、設定の画面は開けても保存が押せません。押しても何も起きないので、不具合だと思ってしまいます。

管理者 → アクセスとセキュリティ → ユーザーで、自分の権限を確認してください。足りなければ、アカウントの持ち主に上げてもらいます。

お支払い方法を変えようとしたら止められた

支払いに関わる操作は、権限が別枠です。管理者権限か、お支払いプロファイルの編集権限が要ります。さらに、パスキーの設定が求められることがあります。先ほど書いたとおり、パスキーはペア設定まで1〜2日かかります。

カードの期限が切れる月に慌てて動くと間に合いません。期限の1か月前に動いてください。

画面そのものが開かない

ここまでは「開いたけれど何も出ない」話でした。画面そのものが開かないときは、原因が別です。上から順に試してください。

症状 見るところ
ログイン画面から先へ進めないどのGoogleアカウントでログインしているか。複数入っているとよく起きます
「アクセス権がありません」と出る招待が届いたまま承認していない。招待メールを探す
読み込み中のまま止まる拡張機能(広告ブロック系)を切って、別のウィンドウで開く
表示が崩れるブラウザが古い。公式ヘルプは最新版のChrome・Firefox・Safariに対応と書いています
会社のネットワークからだけ開けない社内の通信制限。情報システム部門に確認
画面が開かないときに上から順に見るところの自作図解
画面が開かないときに上から順に見るところの自作図解

それでも開かないときは、シークレットウィンドウで開いてください。これで開けば、原因は拡張機能かキャッシュです。

スマートフォンから見たいとき

Google広告には公式のスマートフォンアプリがあります。私の管理画面にも、アプリを入れる案内が出ていました。

アプリでできるのは、数字を見ることと、止める・再開するくらいです。キーワードの入れ替えや広告文の編集は、パソコンでやってください。「外出先で数字だけ確認したい」「異常があったらすぐ止めたい」という用途には合っています。

12. 覚えると速くなる小技

表の中でよく使う操作を、いくつか書いておきます。知らなくても困りませんが、毎日触るなら効きます。

  • キャンペーンの名前をクリックすると、その中の広告グループへ降りられます。戻るときはパンくずを使います
  • 表の1行にマウスを乗せると、鉛筆のアイコンが出ます。そこから予算やステータスをその場で変えられます。画面を移動しなくて済みます
  • チェックボックスで複数行を選ぶと、表の上に一括操作のボタンが出ます。「まとめて一時停止」はここです
  • 数字の列の見出しをクリックすると並び替わります。費用の多い順に並べるだけで、見るべき行がすぐ分かります
  • 画面右上の「表示形式」で、表とグラフの出方を切り替えられます

この5つを使うだけで、毎日の確認の時間が半分くらいになります。

9. 慣れたらここまで

フィルタを保存する

表の上の「フィルタを追加」で条件を作り、右上の「保存」で名前を付けられます。「コンバージョンが0のキャンペーン」のような見方を1つ作っておくと、毎週の確認が数秒で終わります。

変更履歴を習慣にする

キャンペーンの2列目のいちばん下に「変更履歴」があります。誰が、いつ、何を変えたかが全部残ります。

第4回でこの画面を使って、運用の作業量を数えました。運用を人に任せているなら、月に1度ここを開いてください。手が動いているかどうかが、そのまま出ます。

レポートをスケジュールで送る

「レポート」から作った表は、定期的にメールで送れます。毎朝ログインしなくてよくなります。ただし、送りっぱなしにすると誰も見なくなるので、見る人と見る曜日を決めてから設定してください。

10. 突き詰めるなら

Google Ads Editorを入れてください。管理画面よりずっと速く、大量の編集ができます。オフラインで作業して、まとめて反映できます。第41回で扱います。

それから、この回で見た設定を「毎月見る」ではなく「機械に見せる」段階があります。私の現場では、自動適用がオンになっていないか、入札戦略が勝手に変わっていないかを、スクリプトで定期的に調べています。アカウントが3つを超えたら、人の目では追えません。

まとめ

この回の要点をまとめた自作図解
この回の要点をまとめた自作図解
  • 左の細い列の6つ(作成・キャンペーン・目標・ツール・料金・管理者)を覚えると迷子が半分になる
  • タイムゾーンだけはあとから直せない。日本で見るなら日本標準時のまま
  • 自動適用は21種類あり、そのうち10項目が入札戦略と目標値を触る。最初はオフのまま、自分で判断する
  • 引き継いだ12アカウントのうち3つで、自動適用がオンのまま放置されていた
  • アクセス権は「標準」で足りる。管理者は渡さない
  • 表示項目は保存する。毎回選び直さない

「初期設定チェックシート」には、この7項目を画面の場所つきで入れています。印刷して、上から順に潰していく形です。
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次のレッスン

第8回は、お支払い方法と請求の読み方です。「1日の予算を決めたのに、それより多く請求された」という相談がいちばん多いところです。実際の請求画面と、公式ヘルプの記載を突き合わせて、なぜそうなるのかを書きます。

→ 第8回 Google広告の支払い方法と請求の読み方

この講座の全42回の一覧は、講座トップにまとめています。 → Google広告マスター講座トップ

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この記事を書いた人

・アフィリエイトで月7桁達成
・SEOを研究し累計136万PVを達成
・仕組み化とマニュアル構築で一人で9人の外注さんを管理し、オウンドメディアを制作
・広告運用で660万円の成果報酬を獲得
・大手求人サイトから記事の提供を依頼される(業務提携)
・海外のポータルサイトに私が作成したECサイトが取り上げられる
・インスタグラム開始4ヶ月で1万フォロワー獲得
・自分で作ったECサイト、ドロップシッピングで月6桁達成!
・YouTube動画8本で登録者100人突破!

現在は年商億を超える企業様の広告運用を担当したり、広告代理店様、経営コンサルティング会社様、店舗系事業者様のブレイン(参謀)のようなポジションで活動しています。

様々なジャンルのプロの人とチームを組むことで、結果にコミットするネット界の便利屋を目指しています。

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