Google広告のタグをGTMで入れる|コンバージョンリンカーは今も必要か

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このページでわかること

こんにちは、あきです。

第10回で、Google広告の中にコンバージョン(申し込みや購入など、広告の先で起きてほしいこと)の定義を作りました。この回は、その定義を実際に発火させるタグを、サイト側に入れる作業です。

広告側の定義とサイト側のタグが、どこでつながるのかを示した自作図解
広告側の定義とサイト側のタグが、どこでつながるのかを示した自作図解

やり方は2つあります。サイトのファイルに直接コードを貼る方法と、Googleタグマネージャー(以下GTM)を使う方法です。この回はGTMのほうを書きます。

理由は3つです。

  • サイトのファイルを1行も触らずに、タグを出し入れできる
  • 公開する前に、発火するかどうかを確かめられる
  • 間違えたら、1つ前のバージョンに戻せる

とくに3つ目が大きいです。直接貼る方法だと、間違いに気づいたときにまた制作会社に依頼することになります。

先に、この回のいちばん重要な話を書きます。

コンバージョンリンカーというタグを、いまでも「必ず入れてください」と書いている記事がたくさんあります。ですが、公式ヘルプの現在の記載では、条件によっては不要です。

「コンテナがすべてのページで Google タグを読み込む場合は、コンバージョン リンカー タグも必要ありません。」

出典 Googleタグマネージャーヘルプ「コンバージョン リンカー」(https://support.google.com/tagmanager/answer/7549390?hl=ja 2026年9月6日確認)。

調べた競合6本のうち、3本がコンバージョンリンカーを必須のものとして手順に入れていました。この公式の記載に触れているものは1本もありません。

コンバージョンリンカーが必要な場合と不要な場合を分けた自作図解
コンバージョンリンカーが必要な場合と不要な場合を分けた自作図解

所要時間は30分から1時間です。必要なものは、GTMの編集権限と、Google広告の管理者権限の2つです。

この回で使う「GTM設定 手順シート」を、私のLINEで配布しています。どのタグを、どのトリガーで、どの順に作るかを、チェックを入れながら進められる形にしました。
▶ LINEで特典を受け取る

1. GTMとは何か(ここは短く)

GTMは、サイトに埋めるコードを1か所でまとめて管理する箱です。

GTMを入れる前と入れたあとで、タグの管理がどう変わるかを示した自作図解
GTMを入れる前と入れたあとで、タグの管理がどう変わるかを示した自作図解

普通のやり方だと、Google広告のタグ、アナリティクスのタグ、他社のタグ、と増えるたびにサイトのファイルを触ります。GTMは、最初に1回だけコンテナという入れ物をサイトに置きます。あとは、GTMの画面の中でタグを足したり消したりできます。

覚える言葉は3つだけです。

言葉 意味 例
タグ何を実行するかGoogle広告のコンバージョンを送る
トリガーいつ実行するかサンクスページが表示されたとき
変数何を条件や値に使うか表示中のページのURL、購入金額

この3つの関係が分かれば、この回の作業はできます。変数は最初のうち、既定で用意されているものだけで足ります。

GTMそのものの導入(コンテナを作ってサイトに置くところ)は、この回では扱いません。すでにコンテナが入っている前提で進めます。入っているかどうかの確かめ方は、次の章で書きます。

2. 始める前に確かめる3つ

2-1. GTMのコンテナがサイトに入っているか

Chromeでサイトを開き、ページのソースを表示して「GTM-」で検索します。見つかれば入っています。

自分のコンテナIDは、GTMの画面の右上にも出ています。そこに出ているIDと、サイトのソースにあるIDが同じなら、正しく入っています。

GTMのワークスペース。右上にコンテナIDと、プレビュー・公開のボタンがあります
GTMのワークスペース。右上にコンテナIDと、プレビュー・公開のボタンがあります

見つからない場合は、まずコンテナの設置からです。ここはサイトを触れる人の作業になります。

2-2. Google広告の管理者権限があるか

コンバージョンIDとラベルを取るのに、Google広告側の権限が要ります。第7回で書いたアクセス権の話です。閲覧だけの権限では、コンバージョンアクションを作れません。

2-3. どのページで、何をきっかけに発火させるか

第10回で決めた内容をそのまま使います。サンクスページのURL、またはボタンの見分け方です。

ここが決まっていないままGTMを開くと、必ず途中で止まります。

始める前に確かめる3つを並べた自作図解
始める前に確かめる3つを並べた自作図解

3. Google広告に関係するタグは何種類あるのか

多くの記事が「3種類」と書いています。

タグ 役割
Googleタグサイト全体に置く土台。旧称はグローバルサイトタグ
コンバージョントラッキングタグ成果が起きた瞬間に発火する
コンバージョンリンカータグ広告クリックの情報をCookieに保存する
(リマーケティングタグ)訪問者を追いかける配信に使う。第30回で扱う

このうち、コンバージョンリンカーの扱いが変わっています。

もともとの役割はこうです。広告をクリックしてサイトに来ると、URLの末尾に広告クリックの情報(gclid)が付きます。この情報を保存しておかないと、フォームを送った瞬間に「どの広告から来た人か」が分からなくなります。それを保存するのがコンバージョンリンカーでした。

いまは、Googleタグが全ページで読み込まれていれば、その仕事をGoogleタグが引き受けます。冒頭で引いた公式の記載のとおりです。

判断はこうしてください。

状態 コンバージョンリンカー
GTMのコンテナで、Googleタグを全ページに配信している不要
Googleタグを全ページに入れていない入れる
すでに入っている消さなくてよい。害はありません

すでに入っているものをわざわざ消す必要はありません。新しく作るときに、迷わずに済むようにするための話です。

★1つ、ややこしいことがあります。Google広告の管理画面のほうは、いまも「コンバージョン リンカータグを設定してください」と案内してきます。下の画像6の後半がそれです。

どちらが間違いという話ではありません。Google広告の画面は、あなたがGTMでGoogleタグを全ページに置いているかどうかを知らないので、安全側の案内をしています。自分のコンテナの状態は自分にしか分からないので、上の表で判断してください。

4. 手順1|Google広告でコンバージョンIDとラベルを取る

GTMに入力するのは、この2つだけです。

1. Google広告の管理画面で目標アイコンを選ぶ 2. コンバージョンの概要で、対象のコンバージョンアクションを開く 3. タグの設定で、Googleタグマネージャーを使用するを選ぶ 4. コンバージョンIDとコンバージョンラベルをコピーする

コンバージョンIDとラベルが表示されている画面
コンバージョンIDとラベルが表示されている画面

この2つの違いを覚えておくと、あとで混乱しません。

「コンバージョン ID は Google 広告アカウントごとに一意ですが、コンバージョン ラベルはコンバージョン アクションごとに一意です。」

出典 Googleタグマネージャーヘルプ「Google 広告コンバージョン」(https://support.google.com/tagmanager/answer/6105160?hl=ja 2026年9月6日確認)。

つまり、コンバージョンを3本作ったら、IDは同じでラベルだけが3つになります。ラベルを取り違えると、購入がフォーム送信として数えられます。コピーするときは、どのコンバージョン名のラベルなのかをメモに残してください。

なお、この画面から直接GTMを開くボタンもあります。「Google タグ マネージャーで設定」を押すと、GTMのワークスペースにタグの設定候補が入った状態で開きます。ただし、トリガーは自分で作る必要があります。

5. 手順2|GTMにGoogleタグを入れる

まず土台です。すでにGoogleタグが入っているなら、この手順は飛ばせます。

1. GTMのワークスペースでタグ、新規の順に選ぶ 2. タグの設定からGoogleタグを選ぶ 3. タグIDに、Google広告のコンバージョンIDを入れる 4. トリガーにAll Pages(すべてのページ)を選ぶ 5. 名前を付けて保存する

Googleタグの設定画面
Googleタグの設定画面

トリガーの選び方で1つ注意があります。

All PagesとInitializationという2つの候補があります。同意管理のツールを使っている場合は、GoogleタグをInitializationで先に読ませるほうが安定します。使っていないなら、All Pagesで構いません。

Googleタグは1本で足ります。同じIDのGoogleタグを2本作ると、二重に読み込まれます。

6. 手順3|トリガーを作る

タグより先にトリガーを作っておくと、あとの手順が速いです。

3つのトリガーの型を並べた自作図解
3つのトリガーの型を並べた自作図解

型A サンクスページの表示で発火させる

いちばん扱いやすい形です。

1. トリガー、新規の順に選ぶ 2. トリガーのタイプでページビューを選ぶ 3. 一部のページビューを選ぶ 4. 条件をPage URL、含む、/thanksのように設定する

ページビュートリガーの条件を設定した画面
ページビュートリガーの条件を設定した画面

条件は「含む」を使ってください。「等しい」にすると、URLの末尾にパラメータが付いただけで発火しなくなります。

型B ボタンのクリックで発火させる

サンクスページが無いときの形です。

1. まず変数の画面で、クリック系の組み込み変数を全部有効にする(Click ID、Click Classes、Click Text など) 2. トリガーのタイプでクリックのすべての要素を選ぶ 3. 一部のクリックを選び、Click IDが送信ボタンのIDと等しい、のように設定する

クリックトリガーの条件。組み込み変数を有効にしていないと、選べる変数にClick IDが出てきません
クリックトリガーの条件。組み込み変数を有効にしていないと、選べる変数にClick IDが出てきません

★手順1を飛ばすと、ここでつまずきます。組み込み変数を有効にしていないと、変数の選択肢にClick IDが出てきません。上の画像10がその状態です。Page URLなど4つしか並んでいなかったら、変数の画面に戻ってください。

ボタンのIDは、プレビューモードで実際にクリックすると分かります。手順4のあとで確かめる形になるので、いったんここは空のまま作っておいて構いません。

この型には弱点があります。押したけれど送信に失敗した人も1件として数えます。サンクスページを用意できるなら、型Aのほうが正確です。

型C フォームの送信で発火させる

フォームの種類によって、動く場合と動かない場合があります。

WordPressでよく使われるフォームは、ページを移動せずに送信するものが多いです。そのため、GTMの標準のフォーム送信トリガーでは拾えないことがあります。その場合は、フォーム側が発行するイベントをデータレイヤーで受ける形になります。

よく使われるフォームごとに、実務での扱いを書いておきます。

フォームの種類 発火のさせ方
送信後に別ページへ移動するタイプ型A(ページビュー)。いちばん確実
同じページのまま完了メッセージが出るタイプ型B(クリック)か、フォーム側のイベントを受ける
WordPressの定番プラグイン送信完了時に独自のイベントを出すものが多い。そのイベント名でカスタムイベントのトリガーを作る
外部サービスのフォーム(別ドメイン)クロスドメインの設定が必須。後半で書きます
URLの末尾にパラメータが付くタイプ型Aで、条件を「含む」にして拾える

判断の順番はこうです。まず型Aで作れないかを考える。作れないならフォーム側がイベントを出していないかを調べる。それも無ければ型B、という順です。いきなり型Bから入ると、送信に失敗した人まで数える形になりがちです。

フォームの型ごとの分岐を示した自作図解
フォームの型ごとの分岐を示した自作図解

7. 手順4|コンバージョンタグを作る

1. タグ、新規の順に選ぶ 2. タグの設定でGoogle広告、Google広告のコンバージョントラッキングを選ぶ 3. コンバージョンIDとコンバージョンラベルを入れる 4. トリガーに、手順3で作ったものを選ぶ 5. 名前を付けて保存する

コンバージョントラッキングタグの設定画面
コンバージョントラッキングタグの設定画面

必須なのはIDとラベルの2つだけです。値、トランザクションID、通貨コードは任意です。

ここで1つ、落とし穴があります。

「[コンバージョン値] フィールドが空白のままであるか、未定義の場合、Google タグ マネージャーは値を「0」として送信します。」

出典 Googleタグマネージャーヘルプ「Google 広告コンバージョン」(https://support.google.com/tagmanager/answer/6105160?hl=ja 2026年9月6日確認)。

つまり、値の欄を空にしておくと0が送られます。第10回で「値が0のまま16本」という実測を出しましたが、原因の一部はここです。金額を使う予定があるなら、この欄を埋めてください。

ここまでで、タグとトリガーが1組できました。この先の「プレビューで確かめる」と「公開する」を飛ばして事故になる例がとても多いので、手順シートに入れてあります。私のLINEで配布しています。
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8. 手順5|プレビューで確かめる

保存しただけでは、まだサイトには反映されていません。先に、自分のブラウザだけで動かして確かめます。

1. GTMの右上のプレビューを押す 2. 自分のサイトのURLを入れて接続する 3. 新しいタブでサイトが開く 4. 実際にフォームを送る、またはボタンを押す 5. GTMのデバッグ画面で、Tags Firedの側にコンバージョンタグが入っているかを見る

プレビューで見るところを示した自作図解
プレビューで見るところを示した自作図解

見るところは2つです。

見るところ 正常なら
Tags Fired(発火したタグ)コンバージョンタグがここに入っている
Tags Not Fired(発火しなかったタグ)コンバージョンタグがここに無い

発火しなかった側に入っている場合は、タグをクリックすると、どの条件で外れたのかが表示されます。たいていはトリガーのURL条件のズレです。

もう1つ、Tag Assistantという確認方法もあります。Chromeで動くGoogle公式のツールで、公開後のサイトでタグが読み込まれているかを見られます。プレビューは公開前、Tag Assistantは公開後、と使い分けます。

9. 手順6|公開する

ここを忘れる人が本当に多いです。

GTMは、保存とプレビューだけでは本番に反映されません。右上の公開を押して、はじめてサイトの訪問者にタグが配信されます。

公開ボタンとバージョン名の入力画面
公開ボタンとバージョン名の入力画面

公開のときにバージョン名を入れられます。「Google広告コンバージョンタグ追加 2026-09-06」のように、何をしたかを書いておいてください。戻すときに、どこまで戻せばいいかが一目で分かります。

「設定したのに数えられない」という相談の、体感でいちばん多い原因がこれです。プレビューで発火したところまで確認して満足してしまい、公開を押していない、という形です。

10. 金額を動的に渡す

ECのように、購入金額が毎回違う場合の話です。

コンバージョンタグの「コンバージョン値」に、固定の数字ではなく変数を入れます。そのためには、サイト側が金額をデータレイヤーに渡している必要があります。

データレイヤーからGTMを通ってGoogle広告へ値が渡る流れの自作図解
データレイヤーからGTMを通ってGoogle広告へ値が渡る流れの自作図解

手順の骨格はこうです。

1. サイト側で、購入完了時に金額と注文番号をデータレイヤーに入れてもらう 2. GTMの変数で、データレイヤーの変数を作る(変数名はサイト側と合わせる) 3. コンバージョンタグの値の欄に、その変数を入れる

ここはサイト側の作業が必ず入ります。ShopifyやWooCommerceのようなカートには、この仕組みが最初から用意されていることが多いです。自作のサイトの場合は、作った人に依頼してください。

実測を1つ出します。私が運用している13口の有効なコンバージョン定義99本のうち、51本が「常に既定値を使う」設定でした。動的な値を渡せているアカウントのほうが少数派です。

必須ではありません。ただ、金額が入っていないアカウントでは、第21回で選べる入札戦略が件数ベースのものだけに限られます。売上で最適化したくなったときに、ここから作り直すことになります。

11. 二重に数えないための工夫

同じ購入が2件として数えられる事故は、次の3つから起きます。

原因 直し方
タグが2重に入っている(プラグインとGTMの両方)どちらか片方にする。ソースで確かめる
サンクスページの再読み込みで増える第10回のカウント方法を「初回のみ」にする
同じ注文が別のタイミングで2回送られるトランザクションIDを渡す

3つ目について、公式の説明を引きます。

「レポートでコンバージョンが重複してカウントされないようにするには、タグ マネージャーで、データレイヤー変数の値としてアプリかウェブサイトのトランザクション ID を追加します。」

出典 Googleタグマネージャーヘルプ「Google 広告コンバージョン」(https://support.google.com/tagmanager/answer/6105160?hl=ja 2026年9月6日確認)。

注文番号を渡しておけば、同じ番号のコンバージョンは1件として扱われます。ECなら必ず入れてください。

12. 直接貼る方法と、GTM。どちらを選ぶか

判断はこうです。

こういう場合 選ぶもの
サンクスページがあり、数えるものが1つだけGoogle広告の画面だけで完結する(第10回のURL方式)
ボタンのクリックを数えたい/金額を渡したい/タグが今後増えるGTM
サイトを触れる人がいなくて、GTMも入っていないまずGTMのコンテナを入れてもらう

「タグが今後増えるか」で決めるのがいちばん実務に合っています。広告を1媒体しか使わず、これ以上増やす予定が無いなら、GTMを覚える手間のほうが大きいこともあります。

ただ、実測を見るとGTMを覚える価値は高いです。13口のウェブサイト由来のコンバージョン定義62本のうち、タグを置かずに作れている「コードなし」の定義は3本だけでした。残りは何らかの形でサイト側にコードが入っています。

コードなしで作れている定義の割合を示した自作図解
コードなしで作れている定義の割合を示した自作図解

つまり、現場のほとんどのコンバージョンはタグの設置を伴います。一度覚えれば、第12回のGA4でも、他媒体の広告でも同じ道具が使えます。

12-2. よくある質問4つ

すでに直接貼ってあるタグと、GTMのタグは併用できますか。

技術的にはできますが、同じコンバージョンを両方で送ると二重に数えられます。移行するなら、GTMで発火を確認してから、直接貼ってあるほうを外す順にしてください。先に外すと、外している間の成果が数えられません。

テストで作ってしまったコンバージョンの件数は消せますか。

消せません。過去のコンバージョンデータを個別に削除する機能はありません。テストは、影響が小さい時期に、回数を決めてやってください。気になるなら、テスト専用のコンバージョンアクションをサブで1本作って、そちらで試す形にすると本番の数字が汚れません。

Google広告のアカウントが複数あります。1つのコンテナで扱えますか。

扱えます。コンバージョンタグはアカウントごとにIDが違うので、タグを別々に作れば済みます。ただし、Googleタグ(土台)もアカウントごとに1本ずつ要ります。タグの名前にアカウント名を入れておかないと、あとで区別できなくなります。

コンバージョンが数えられるまで、どのくらいかかりますか。

公式は、レポートの遅延が最大24時間から48時間になることがあると書いています。プレビューで発火していれば、仕組みは動いています。数字が出るのを待つ前に、プレビューで確かめるのが正しい順番です。

12-3. 実際のアカウントで、タグはどう使われているか

13口の有効なコンバージョン定義99本を、種類で分けました。

コードの設置が要るものと要らないものの内訳を示した自作図解
コードの設置が要るものと要らないものの内訳を示した自作図解
種類 本数 意味
ウェブページ(コードあり)47本サイトにコードが入っている
ウェブページ(コードなし)3本URLだけで作っている
GA4から取り込み11本第12回で扱う
リード獲得フォームなどGoogle側で完結6本広告の中でフォームが完結するもの
アプリ・通話・来店ほか32本この回の対象外

ウェブサイトで数えているもののうち、コードが要らないのは3本だけです。

注意を1つ書いておきます。この数字からは「そのコードがGTM経由か、直接貼りか」までは分かりません。Google広告のデータには、そこまでの区別が入っていないからです。分かるのは、コードの設置が必要かどうかまでです。

それでも、この比率は意味を持ちます。サイトにコードを置く作業は、遅かれ早かれ必ず発生します。そのときに、毎回サイトのファイルを触るのか、GTMの画面で済ませるのかの差になります。

13. つまずきポイント

タグが発火しない

上から順に見ます。

# 確かめること
1公開したか。保存だけで終わっていないか
2トリガーのURL条件が、実際のURLと一致しているか
3GTMのコンテナが、そのページにも入っているか(サンクスページだけ別テンプレートのことがある)
4ブラウザの拡張機能や広告ブロックが止めていないか
5キャッシュが残っていないか。シークレットウィンドウで試す
6コンバージョンIDとラベルの取り違えが無いか

3番は見落としやすいです。サンクスページだけ別のシステムで作られていて、GTMが入っていない、という形が実際にあります。

Google広告の画面に「タグが無効になっています」と出る

これは「まだ1度も発火していない」という意味です。設定が壊れているとは限りません。プレビューで発火を確認したうえで、公開して、自分で1回テストしてください。そのあと数時間から24時間で表示が変わります。

数えられているが、広告の成果として紐づかない

gclidが消えています。リダイレクトを挟んでいる場合や、フォームの送信で別ドメインへ移る場合に起こります。

別ドメインをまたぐ場合は、クロスドメインの設定が要ります。Googleタグの設定に、リンク先のドメインを登録します。申し込みフォームだけ外部サービスを使っている場合は、ほぼ必ずこれに当たります。

反映を待っていない

設定した直後に数字は出ません。公式は、レポートの遅延が最大24時間から48時間になることがあると書いています。1時間見て「動いていない」と判断しないでください。

14. 同意モードについて(正確なところ)

Cookieの同意バナーを入れているサイトでは、同意モードという仕組みの話が出てきます。

ここは、他社の記事で書かれ方が割れている箇所です。公式ヘルプの対象範囲は、こう書かれています。

「この記事は、ウェブサイト、アプリ、オフライン リソースを通じて欧州経済領域(EEA)のエンドユーザーからユーザーデータを受信する Google タグユーザーを対象としています。」

出典 Googleタグマネージャーヘルプ「同意モードのリファレンス」(https://support.google.com/tagmanager/answer/13802165?hl=ja 2026年9月6日確認)。

つまり、対象として名指しされているのはEEAのユーザーからデータを受け取る場合です。日本国内向けだけのサイトで、EEAからのアクセスを受けていないなら、必須の設定として扱われているわけではありません。

「日本のサイトでも必ず影響します」と書いている記事がありますが、公式の書きぶりとは一致していません。越境ECのように欧州からの訪問がある場合は、当てはまります。自分のサイトがどちらなのかで判断してください。

なお、同意に関わる同意タイプは4つあります。ad_storage、ad_user_data、ad_personalization、analytics_storage です。このうちad_user_dataは、拡張コンバージョンやタグによるコンバージョン計測で必要になると公式に書かれています(出典 同上)。

慣れたらここまで

1つ目。ワークスペースを分けます。複数人で触るなら、作業ごとにワークスペースを分けておくと、他人の未完成の設定を巻き込んで公開してしまう事故を防げます。

2つ目。フォルダで整理します。タグが20個を超えたあたりから、名前だけでは探せなくなります。「Google広告」「GA4」「その他」くらいの粒度で分けておくと十分です。

3つ目。命名を決めます。「媒体 目的 ページ」の順で書くと並び順で意味が分かります。たとえば「広告 CV 資料請求」です。

突き詰めるなら

サーバーサイドタグという選択肢があります。ブラウザではなく自分のサーバーを経由してデータを送る形で、ブラウザ側の制限を受けにくくなります。ただし、サーバーの費用と運用が要ります。月あたりの費用が発生するので、コンバージョンが十分な件数になってから検討する話です。

もう1つ。タグを入れることと、数字を信じることは別です。プレビューで発火していても、それが何件として集計されるかは別の話になります。そこを扱うのが第12回です。

まとめ

この回の要点をまとめた自作図解
この回の要点をまとめた自作図解
  • GTMを使う理由は、戻せることと、公開前に確かめられること
  • 覚える言葉は3つ。タグ(何を)、トリガー(いつ)、変数(何を条件に)
  • ★コンバージョンリンカーは、Googleタグを全ページで読み込んでいるなら不要(公式ヘルプの現在の記載)
  • GTMに入れるのはコンバージョンIDとラベルの2つだけ。IDはアカウントごと、ラベルはコンバージョンごと
  • 値の欄を空にすると0が送られる
  • トリガーはページビュー型を第一候補にする。クリック型は送信に失敗した人も数える
  • プレビューで発火を確かめ、そのあと必ず公開を押す。ここを飛ばす事故がいちばん多い
  • ECならトランザクションIDを渡して二重計上を防ぐ
  • 実測では、タグ無しで作れている定義は62本中3本だけ。現場のほぼ全部がタグの設置を伴う
  • 同意モードの公式の対象はEEAのユーザーからデータを受け取る場合。日本国内向けだけなら必須とは書かれていない

「GTM設定 手順シート」は、この記事の手順1から6をそのままチェックリストにしたものです。公開を押したかどうかの確認欄も入れてあります。
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次のレッスン

第12回は、GA4と連携して計測を確かめる回です。ここまでで数える仕組みは入りました。次は、集まった数字を第三者の目で検算します。2つのツールの数字は食い違います。食い違うことが正常で、その幅を説明できることが大事です。

→ 第12回 GA4と連携して計測を確かめる

この講座の全42回の一覧は、講座トップにまとめています。 → Google広告マスター講座トップ

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この記事を書いた人

・アフィリエイトで月7桁達成
・SEOを研究し累計136万PVを達成
・仕組み化とマニュアル構築で一人で9人の外注さんを管理し、オウンドメディアを制作
・広告運用で660万円の成果報酬を獲得
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・海外のポータルサイトに私が作成したECサイトが取り上げられる
・インスタグラム開始4ヶ月で1万フォロワー獲得
・自分で作ったECサイト、ドロップシッピングで月6桁達成!
・YouTube動画8本で登録者100人突破!

現在は年商億を超える企業様の広告運用を担当したり、広告代理店様、経営コンサルティング会社様、店舗系事業者様のブレイン(参謀)のようなポジションで活動しています。

様々なジャンルのプロの人とチームを組むことで、結果にコミットするネット界の便利屋を目指しています。

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